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2010年2月

2010年2月28日 (日)

「龍臥亭幻想」

★★★★☆。冒頭からはじまるおどろおどろしい過去の惨劇。ミステリでも推理小説でもなく、往古の探偵小説の香りが立ちのぼる。横溝正史か島田荘司か。読んでいてわくわくする。場面は変わって現代の同じ龍臥亭近辺。そこで起こる不可解な人間消失事件。そしてバラバラ殺人事件。過去の怨霊の再来か、100年の時を経て復活した鎧武者が悪者に鉄槌を下す。なーんて、これではキャッチコピー書く才能はゼロだな。
これに先だつ「龍臥亭事件」の内容はほとんど忘れているけれど、それを知らずとも読んで十分楽しめる。ノベルス判上下2冊の長さをまったく感じさせない。あっという間に読める。長くても中だるみしていないのはさすが。なんてことはない登場人物の方言たっぷりの会話がユーモラスで楽しい。二子山と日照のかけあいなんて秀逸だ。こういう細部もうまいなあと感心する。そしてこれが事件解決編にも関係しているところがまたすごい。
人間消失トリックは意外だったな。ぼくはまた山全体が回転するんだと一瞬思ってしまった。島田荘司ならやりそうだし。最後の犯人と死体復活トリックは読んでいくうちにすぐわかってしまうけれど、これは犯人当てをする物語ではないだろう。人間として命をかけてやらねばならないことがある。そして、悪は滅び、正義は勝つ。いやあ正義派の面目躍如だ。
下巻に「御手洗潔と吉敷竹史!」とあるので、ついに両雄が相まみえるのかと期待したけれどそれは違った。まあそれほどの大きな謎ではないということか。御手洗は電話で真相を喝破し、吉敷はちらっと現場に現れて同じくたちどころに解答をあたえる。まったく千両役者というか、二人ともかっこよすぎ。
ところで凡人はひとつ質問。脱衣所の油絵の謎は結局どうなったのだろう...。

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2010年2月27日 (土)

いしづち-しおかぜ併結駅の謎

JTB時刻表3月号入手。「JRグループダイヤ改正」と表紙に大きく銘打ってはいるものの、中身をみてもあまりときめかない。国鉄時代の何年かに1回の大改正号は前月の10日頃には発売されて、発売日には夜遅くまで読みふけったものだが、それも今は昔。次の大改正は12月の東北新幹線青森開業時だろうけれど、普通は新幹線の延伸によって在来線の優等列車パタンはどんどん単純化されていくので、面白みという点ではあまりインパクトないし。

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今号の目玉は何なんだろう。東海道・山陽新幹線直通の定期「のぞみ」がすべてN700系化。これはちょっとびっくり。N700系登場時は、苦心して狙って乗ったものだけどあっという間に置き換えが進んだんだ。たぶんぼくはそのときの1回(3日前に書いた京都の学会のとき)しか乗ったことがない。だいたい出張は飛行機で直行してしまうので東京以西の新幹線には乗る機会がほとんどないから。あのときはたまたま学会最終日に東京で会議があり、東京経由で帰ったので希少だったN700系「のぞみ」に乗れたのだった。
あとは周知の「北陸」と「能登」の廃止。「能登」の方は季節化(列番が8000番台だから臨時列車か)されて春休みや週末に運転されるけれど、「北陸」はまったく消えてしまっている。お盆休みくらいは走るのだろうか。地味なところでは、「雷鳥」の「サンダーバード」化で淘汰されて、485系「雷鳥」が1往復のみに激減。また撮り鉄が殺到しなきゃいいけど。
おもしろい変化をひとつ見つけた。JR四国の「いしづち33号」と「しおかぜ29号」が併結運転に変更。重箱みたいな話題で普通の人にはどうでもいいことだろうけど、気になったのは、併結駅が多度津だということ。この高松ー松山間の「いしづち」と岡山ー松山間の「しおかぜ」は何パタンもあるけれど、他はすべて予讃線と瀬戸大橋線の分岐駅である宇多津で分割・併合する。今回の33号と29号だけは宇多津ー多度津間を独立で走って多度津で連結する。なんでだろう。

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2010年2月26日 (金)

浅田真央銀メダル

どうも採点系の競技は苦手だ。フィギュアスケートはその最たるものだろう。トリプルアクセルが何点、ルッツが何点と積算される技術点はまだしも、構成点というかなり主観的な要素が成績を左右する。スポーツというのはもっと単純なものではないか。0.1秒でも速く走り、1 cmでも高く(長く)跳んだ方が勝者だ。客観的な尺度の時計あるいはメジャーとの勝負でありまぎれがない。勝っても負けても納得できる。
数日前の新聞に、トリノ五輪荒川さんの金メダルについて化粧文化論が専門という某女子大准教授の「色白、さらさらの直毛・黒髪、切れ長の目元。極東アジア女性の伝統的な美しさを大切にし、それがそのまま評価された」などという的外れな論評が載っていてあきれた。いつからフィギュアはミスコンになったのだ。4年前の荒川さんのスケーティングの美しさは今でも忘れられないが、それは色白だの黒髪だののせいではないよ。何と失礼なことばだろうか。容姿の美しさが得点を左右するようなことがあれば、それはスポーツとはいえないと思う。
話がそれた。今日のフィギュア女子の結果はというと。まあ順位は妥当なのだろうな。だけど浅田の2度のトリプルアクセルはすばらしかった。高さもあったし、一瞬、伊藤みどりを思い出した(奇しくも同じ銀メダル)。途中のジャンプのミスは悔やまれるけれど、全体的に十分実力を出したと思う。立派だったよ。確かにノーミスで滑ったキムには負けたかもしれないが、あんなに点差が開くほどだろうか。見事入賞した安藤も鈴木も演技はすばらしくよかったと思う。順位に関係なく胸を張って帰ってきてほしい。みんなに花マルをあげたい。
それと忘れてならないのが最後に滑った第4の日本人選手長洲未来。ジャンプもスピンもステップもとてもきれい。あのなんていうかしらないけど、くるくる形をかえつつ最後にビールマンになる長いスピンなんてすばらしかった。なんであんなに点数低いんだろう(本人はガッツポーズしてたけど)。まあいいさ、おじさんが旗マルをあげよう(笑)。

日刊スポーツPDFニュースより。
http://vancouver2010.nikkansports.com/pdfnews/pdf/vancouver_100226.pdf
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2010年2月25日 (木)

「青嵐吹く」

★★☆☆☆。これは初めて読んだシリーズだけど、微妙。時代小説は需要が多いと見えて本当にたくさんある。本屋の書棚みても読んだことのない作家がいっぱいだ。それもシリーズ物を何通りも書いていたり多作の作家が多いと思う。時代物って書きやすいのだろうか。書きやすくて需要が多く売れるのならこんないい商売はない、ってまあそんなに都合のいい仕掛けになっているわけではなかろうが。
それで、いつもなじみにしている作家のものだけでも追い切れないのに、時々はついこうして新しいものにも手を出したりする。六道慧。まったくかすったこともない作者。何て読むのかも男か女かも知らない。カバー見るとりくどうけいと読む女性でした。東京両国生まれで、「本所七不思議」のひとつ「おいてけ堀」の近くに生家がある、というから時代小説作家になるために生まれてきたようなシチュエーションだ。宮部みゆきも深川だったよな。
数之進と一角のコンビは悪くないし、ちゃんと意外性のある謎解きも盛り込まれている。文章も人並みだろう。筋立てもほめすぎだろうけれど、山本周五郎を思わせるところもある。なのに★二つ、はちょっと厳しいかな。でも二つ半。話に深みがまるでない。
そこそこの長さはあり、一藩の取りつぶしという重たいテーマなのに緊迫感に乏しい。エピソードは盛りだくさんなのにひとつひとつが底が浅すぎる。それに全体に納まりが悪いというか細部に齟齬が多い。大ざっぱというか、細かいこと言わないで目に見える大筋だけを追っていればいいのだろうけれど、読んでいてどうにも気持ちが片づかないのだ。このシリーズまだまだ続編がたくさん出ているのだけれど、二作目を手に取ってみるかと思わせるには、もう一つ背中を押される何かが欠けている。だから微妙。

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2010年2月24日 (水)

東大寺三月堂修理

東大寺三月堂(法華堂)の須弥壇を3年間の予定で本格的解体修理とのニュース。三月堂といえば不空羂索観音像、ほかすばらしい仏像が目白押し。もう何十年も見ていない。
2年と少し前の秋、京都の学会の前日の日曜日が折よく興福寺大圓堂の秘仏聖観音菩薩立像特別公開の最終日で、なんてラッキーなんだろうと関空から奈良に直行して拝観してから京都に向かったことがある。そのとき、せっかく来たんだから近いこともあるし久々に大仏さんを拝んで行こうと東大寺に足を延ばして大仏殿までは行ったんだけど、その奥には行かなかった。修学旅行生コースでもあるし、いつでも行けるしとか思ったのが運のつき。まだ夕方まで時間があったのだから行っておけばよかった。ぼくはいつもこうだ。
5月18日~7月31日に拝観停止して、8月からは一部の仏像は見られるようになるけれど18体のそろい踏みは3年後まで見られなくなる。毎年12月16日にしか見られない執金剛神像はおくにしてもこれは一大事だ。5月18日までに奈良に用事をつくらなくては、ってどうやって。春の学会が京都ならまだしも東京ではなあ...。

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2010年2月23日 (火)

エアロバイク

やけに暖かい。気象庁のページでみると、札幌は昨日の朝9時から連続してプラスの気温を記録中。真冬日はおろか冬日がとぎれるか。こう暖かいと路面状況が最悪で、昨夜はつるつるでおそろしいほどだったのが、一転今夜はざくざくで歩きにくい。
いつもの時間に帰宅して夕飯前のエアロバイク漕ぎも暑くて汗だくだ。北海道は全国の都道府県で最も冬の室内気温が高いのだそうだけど、実際真冬でも横の天窓を開けて風を入れながら漕がないと汗かいてつらい。
冬の間3年間通っていた近場のスポーツジムが昨春から不便なところへ移転してしまったので、この冬はしかたなく室内でまじめにバイクを漕いでいる。トレッドミル走るほうがずっと楽しいのは確かだけど、家でのバイクは平日の夜も手軽にできるのがいい。
10月末からかれこれ4ヶ月18週間、平日だけでも約80日のうち50日以上は漕いでいるから、結構なものだろう。なんて1回の時間は短いからそうでもないかな。
平日はバイク漕ぎながらiPodでESL Podcastのエピソードを1つ聴く。バックナンバーをずっと追いかけながら聴いてきて、ちょうど今日で最新版に追いついてしまった。短いエピソードは週2本しか配信されないから間に合わないな。今度からどうするかな。

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2010年2月22日 (月)

「撮り鉄」暴走

「撮り鉄」って誰が言い出したのだろう。「鉄道マニア」→「鉄ちゃん」→略して「鉄」、その中の撮影派だから「撮り鉄」という流れかな。イザ!によれば「鉄道ファンには興味のある分野によって呼び名があり、乗車好きな「乗り鉄」、写真専門の「撮り鉄」、廃止間際の路線や車両を好む「葬式鉄」など多岐にわたる。近年では動画を撮影する「録り鉄」も増加している。」ということだ。いずれにしても語感悪すぎ。そのうえやってることも悪いと最近の一連の事件で世間的にも思われているだろう。
2月14日の関西線での「あすか」撮影者の線路内立ち入りがとうとう鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)容疑で警察の実況検分という騒ぎになった。容疑者を特定して立件するのは難しそうだから、JR西日本の示威行動の意味合いもあるのだろうか。
線路内に立ち入って乗務員の退去指示にも応じなかったという話を最初にきいて、そんなことしたら轢き殺されるじゃんと早とちりしたのはぼくの間違いで、線路内というのは軌間という意味ではなく、複線区間の上下線の間ということらしい。
複線区間で踏切が二つに分かれているところもあるから、上下線間が十分開いていて線路からの距離がとれれば問題ないけれど、今回は狭いところに大勢がはいって危険だったということのなのだろう。このあたりの事情は森口さんのブログ「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」に詳しい。
鉄道に限らない話だけど、なんかイベントがあるとわっと人が押し寄せるのってどうも理解できない。人と同じことしてそんなに楽しいだろうか。ぼくなら人と違うことを見つけてこっそり楽しむほうがずっといいけどな(性格悪いんで(笑))。

2010年2月21日 (日)

「犬坊里美の冒険」

★★★☆☆。今朝は最悪。起きても朦朧として何もする気が起きない。気分も完全にブルー。昨日は快適に目覚めて朝から気力横溢し、ふっふっふどこからでもかかってきなさい状態だったのに。寝た時間も起きた時間も同じくらいなのになんでこうも違うのか不思議だ。こういう日はあがいてもロクなことにはならないので、逆らわずにおとなしくしているに限る。というわけで昨夜から読みかけの本を読んでしまう。
「龍臥亭事件」の犬坊里美が主人公。島田荘司にしてはお手軽というか、なんかの合い間にささっと書き上げたという感じ。長いけれど奥行きがないのでどんどん読める。たとえば東京往復の機内で読み終わる、そんなふうな。西村京太郎や内田康夫ならしようがないけれど、島田先生がこれではねと点が少し辛くなる。女性週刊誌連載だそうだから手を抜いたわけではないにしても、意識して軽く仕上げたのかな。主人公がうら若い女性で随所に女性読者向けっぽい描写がはいるのもそう考えるとうなずける。
本格物ならばメインにくるはずの死体消失トリックも、全体のストーリーからは後日譚のような位置づけで中心になっていないし。でも、トリックに関しては手を抜いていないのはさすが。前半の伏線をうまくからめて驚きの解決を用意してある。荒唐無稽であまり現実的といえないけれど、ぼくはこういうのは嫌いではない。う~んうまいな、と思う。それと、相変わらず正義派だね。軽いものを書いても根っこのところは変わらないなと。司法ミステリというには裁判所のシーンなんかはあまりにつくりものっぽいけど。
「龍臥亭事件」は婦女暴行魔と大量殺人ということしかよく覚えてなくて、犬坊里美がどうからんでいたのか忘れているのだけど、その続編に「龍臥亭幻想」という作があり、この「冒険」はその先に位置するのだということがあとからわかった。そういえばと探したら、「幻想」は買ったままに本棚でほこりをかぶっていた。こっちを先に読むんだったか。

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2010年2月20日 (土)

スーパーショット

うーん、まあ今日はカーリングでしょ、やっぱ。
バンクーバーオリンピックが開幕してから満足にライブで見られたのはモーグル女子だけだったので、ずっとフラストレーションがたまっていた。ぼくはスポーツの試合に関してはライブ至上主義だから、結果が分かって見るゲームなんて出がらしのお茶を飲むようなものだし、時間枠に合わせて少しずつ時間調整しながら放映する時間差疑似ライブも人をばかにしている。
今日のカーリング女子イギリス戦は土曜日の午後とあって、テレビの前で手に汗握る熱戦を堪能した。いやしかしすごいゲームだった。最後には点差が開いたけれどどっちが勝ってもおかしくないスーパーショットの連続。特に目黒、ミュアヘッドの両スキップはすばらしいね。19歳のミュアヘッドおそるべし。
次に相手がどうくるかを読みながらストーンをおいていく。氷上のチェスとはよくいったものだ。チェスなら自分の指す手は間違いなく限定できるけど、カーリングは投げたストーンがどういう軌跡を描いてどこに到達するかは不確定だからよけい難しい。コース、曲がり具合、距離、いくらスイーピングでコントロールするにしても思い通りにストーンを走らせるのは難しいのだろうな。リリースする瞬間にかけるほんのちょっとのスピン、うわぁなんて繊細なと息がつまる。
そして迎えた第9エンド、目黒の最終投。もうここしかないという場所にピンポイントでストーンを運び相手のストーンを2個はじいて劇的な幕切れ。それまでもやや優位に試合を進めてはいたものの、まさにイギリスの息の根を止めるスーパーショットだった。
実況解説の小林さんがまたいい味出していた。的確で素人にもわかりやすい戦術の解説はもちろん、ストーンが走り出すと口調が変わって、行けっ行け~っと没我絶叫モードにはいり、最後のショットの後では落涙悶絶して?中継から消えてしまっていた。いやー熱い。こういう解説で見るライブ中継、水野晴郎じゃないけどスポーツって本当にいいもんですね。

日刊スポーツPDFニュース
http://vancouver2010.nikkansports.com/pdfnews/pdf/vancouver_100220_02.pdf
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2010年2月19日 (金)

春の青春18きっぷ「大湊線」

春の青春18きっぷがもう明日から発売開始。冬の通用期間が1月20日までだったから、1ヶ月しかたってない。ここは間隔が短いのだ。いっそのことつないでしまったらどうだろう、どうせ客の少ない2月だし需要喚起につながらないかな。といってぼくは買って乗るわけではないから関係ないけど。
そろそろチラシが出ているはずといつもの桑園駅をさがしても見当たらない。帰りに地元の駅のチラシ棚を何気なくみたら最下段の目立たないところに並べてあった。それにしても地味な配色で目を引かない。最近は真ん中にカレンダーがはいってそれはそれで便利なんだけど、その分写真が小さくなったのでよけい地味に見えるのだ。それをあんな下に置いたのでは誰も手に取ってくれないだろうに。桑園にもあったのに見落としていたのかも。
写真をひと目見て、オホーツク海岸を走る釧網線DCと見間違い。よく見たら走ってるのは単行のキハ100のようだ。となるとJR東日本か、どこだろうと正解を見ると大湊線だった。そう来たか。これは陸奥湾に遠景が恐山なのか。それにしても羅臼岳を遠望する原生花園に似ているな。
しかし大湊線とはなかなか渋い。閉じ込められた冬から抜け出してさあどこ行こうか、という春の浮き浮きした感じとは程遠いような。でもぼくはこういう変哲のない殺風景なローカル線は好きだけどね。五能線より津軽線みたいに。前に書いた気がするけど、下北半島は近くて遠く行きにくい。大畑線があったころに一度行ったきりだ。大間へのフェリーがなくなる前に一度乗りたいな。この夏まで運航だったっけか。

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2010年2月18日 (木)

「六地蔵河原の決闘」

★★★★☆。また時代がかったカバー絵だなあ。もっとも時代小説なんだから当然ちゃ当然なんだけど。
佐藤雅美は好きな作家で、文庫で出ているシリーズは「八州廻り桑山十兵衛」、「縮尻鏡三郎」、「半次捕物控」、「物書同心居眠り紋蔵」みんな読んでいる。どれもおもしろい。終わってしまったが、「啓順」シリーズももっともっと読みたいと思うくらいおもしろかったし、当たり外れがない。
同じ人が書くのだからあたりまえだが、雰囲気や主人公の言葉づかいとか物腰がよく似ている。「~ですねえ」、「~したよなあ」、「そこをなんとか」、なんていう語り口も一緒。あれこれ読んでいるとごっちゃになる。もともと肩肘張って読むようなものではないから別に困らないが。
八州廻りとは関東八州を見回る仕事で、江戸では端役だが田舎では顔が効き、土地土地の道案内(手下)を使って事件を解決して歩く。事件そのものは他愛もないもので、謎解きもチャンバラもほとんどない。十兵衛が小者を連れての道中や江戸に帰って自宅や奉行所でのやりとりを楽しむべきもので、事件のつながりにあまりに都合のよい暗合なんかがあってお手軽すぎると文句を言うのは野暮というものだろう。
本作でも表題作であわやというときに馬上勇ましく登勢があらわれたり、八重の密会にやきもきしたりと楽しませてくれる。

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2010年2月17日 (水)

Let'snote R9本日発売

給料日だ、よしパソコン買おう。給料袋を握りしめてショップに走り、発売したてのLet'snote R9をゲット。なんてわけにはさすがにいかないし。だいたい給料袋なんて今の時代にはない。きょうびの買い物はネット通販でポチっとやるわけね。
というわけでお約束のR9プレミアムエディションを発注した。Let'snoteを買うのは4台目、Rシリーズは初代以来8年ぶりということになる。楽しみ楽しみ。だけど出荷予定が3月18日だと。学会出張に間に合うんだろうな。
店頭販売は今日が発売日だけど、まだ現品を見ていない。このR9、店頭販売モデルはBluetooth搭載していないしSSDモデルもないので当然却下。値段は高くなるけれど、直販サイトでの購入となった。今なら期間限定5%割引きクーポンが使える、とはいってもネットブックが5台も買えそうな価格。でも他に比肩しうる機種が皆無なのだからしようがない。非力なぼくは1 kgを超えるPCはモバイルPCとはよばないし、かといってAtomのような非力なCPUにも耐えられない。となるとこれしかないわけなのだ。
だけどフルモデルチェンジしてCore i7-UMを積んできたにもかかわらず、いまいち話題になってないのが不思議。というかもっと携帯性の高いLoox Uみたいなミニノートか逆に1.3 kgくらいあるけれど2スピンドルで画面も大きい準モバイルPCの方がトレンディなのだろうな。そういう目で見ればR9はいかにも中途半端だ。
してまた昨日は新型Vaio Zなんていうとんでもないマシンが発表になってますます影が薄い。でもZすごいねー、あそこまでやるかという感じ。最高モデルはフルHD液晶にRAID0クアッドSSD搭載でお値段もすごい。誰が買うんだろうか。R9より重いし高いしぼくはいらないけど。

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2010年2月16日 (火)

復活急行「南十字星」?

JR九州では2月の毎週末に国鉄急行色塗装のキハ65+キハ58を使った復活急行シリーズを運転している。
最初が日田彦山線の「あさぎり」、続いて日豊線の「ゆのか」。「ゆのか」って電車じゃなかったか。気動車時代があったのかな、まあいいや。
先週の土曜日が続く第3弾で肥薩線の急行「南十字星」。ん?何かの間違いでは??
そして、日曜日に指宿枕崎線の急行「最南端」。ええっ??冗談やめてほしいけど。
どこが復活なんだよ。そんな愛称の急行なんて聞いたことないぞ。いくらなんでも悪乗りしすぎじゃないか。
JR九州という会社は復活(リバイバル)運転が好きで、ブルートレインと銘打って短編成の客車列車を九州島内だけ走らせたりしているけど、復活というからにはできるだけ原型に忠実とはいわなくても彷彿させるものであってほしい。なんで、ないものが復活するんだ。復活させたのは車両であって、それがそれらしい線路を走ればいいということなのだろうか。まあネット上の感想を見ていると概ね好評だから、その程度でいいのかねえ。ぼくが堅いこと言いすぎるのか。
この企画、このあとも、長崎線の「ながさき」、「いなさ」(これはいい、懐かしい)、日豊線の「フェニックス」(おお!)、「しいば」と続く。その先には「西九州」」、「ちくご」、「ひかり」なんかも控えているらしい。「ひかり」は九州の気動車急行としては由緒正しい正統だけど、ここまでくるとキハ65でいいのかとまた文句を言いたくなる。
九州の悪口ばかり書いたけど、JR北海道もSLニセコとか珍妙な列車を走らせてるから同罪なんだよな。なんで山線にC11走らせるかね。C62重連の現役時代を知っているものとしてはあんな紛いものがもてはやされるなんて許しがたい。と書いていて、若い人が読んだら年寄りの繰り言にしか見えないのだろうなと気づく。でも消さない(笑)。

2010年2月15日 (月)

朴の花猶青雲の志

今日は研究室の追いコン。
うちの卒業生なら誰でも知っているこの言葉。十年一日のごとく毎年の色紙に書いて贈っているからで、自慢にも何にもならないんだけど(笑)。
これは43歳の若さで亡くなった川端茅舎が死の直前に遺した俳句。第三だか第四だか忘れたけど「折々のうた」に収載されていて、ぼくはずいぶん昔に大岡信の連載を新聞で見て知った。
若々しく気高く開く大輪の朴の花に託して、死に臨んでもなお青雲の志と詠む気概。それが直線的に伝わってくる。ぼくの大好きな句だ。こういう風に生きたい、死ぬまでこうありたい、と思う。
いつまでも青雲の志をなくさぬよう、忘れぬように歩んでいってほしい。卒業おめでとう。

2010年2月14日 (日)

遠かったメダル

長野7位、ソルトレークシティ6位、トリノ5位、そしてバンクーバー4位。期待されながら惜しくもまたメダルには届かなかった上村愛子。しかし、この記録ってすごくないか。4年に1度のオリンピックでここ一番の実力を発揮するというだけでも大変なことなのに、それを4回連続でコンスタントに結果を残し、しかも少しずつ順位を上げてさえいる。じゃあ次のソチはいよいよ3位だなってのは冗談が過ぎる。これはほんとに見ている方もガクガクして来るような過酷な競技だ。腰や膝にどれほど負担がかかってるのだろうか。もう十分滑ったよ、ゆっくり休みなよといいたい。
そして忘れてならないのが里谷多英。あの第2エアまでの果敢な滑りは全盛期を彷彿させて胸が熱くなった。が、体力も気力もあそこまでだったのだろうか。まるでスロービデオを見ているかのような最後のバックフリップのバランス崩れとともに散った。
若い村田も伊藤もよく滑ったし、見ていて力が入った。でも、オリンピックでメダルを取るというのは生半可なことではない、実力も運もすべてが味方しないとできないことなのだとつくづく思う。

2010年2月13日 (土)

バンクーバーオリンピック開幕

いよいよ始まったバンクーバーオリンピック。その初日からいろいろと事件が相次いでいる。
まずグルジアのリュージュ選手の死亡事故。練習中に時速143キロでコース外に飛び出して鉄柱に激突したという。しかしリュージュはとんでもない恐ろしい競技だな。ほとんど生身の人間が申し訳程度のソリに乗って時速140キロで氷のコースを滑走するんだから。ちょっとの操縦ミスが命取りだろう。写真を見ると事故が起きたゴール直前のコース周囲には防御柵も緩衝材もない。これまでの公式練習でも事故が多発していたそうだ。1000分の1秒差が順位を分ける世界だから安全第一に滑走するというわけにもいかないだろうし。
大倉山のラージヒルジャンプ台のスタート点に行ったときは、ジャンプってのは信じられない競技だなと思ったものだが、ひょっとしてそれ以上では。まあスポーツは多かれ少なかれ危険と隣り合わせだから恐がっていてはできないのだろうけどなあ。

もう一つは国母選手の服装問題。まああの程度の服装はその辺の兄ちゃんなら普通では。スキー連盟が出場辞退を申し入れたそうだが、本人がそういうならともかく、自分たちで選んでおいて辞退させようなんて何考えてるんだか。彼がああいう人間であることを知っていて選んだんじゃなかったのか。
この国は二言目には品格だからな。品格なんて問われたらぼくだって全然自信ないけど。礼に始まって礼に終わるのが柔道。それはいい。スノボというのは元々がまったく別種のああいう若者の競技なのだろう。スポーツといっても様々で価値観も多様だ。今回のはドーピングだの不正だのではもちろんないし、競技場内でのことですらない。行き帰りの服装くらいで騒ぎすぎでは。ぼくも学会の行き帰りに腰パンで空港歩いたりしたら、やーねぇあの先生品格なくてとか言いつけられるんだろうか(笑)。

2010年2月12日 (金)

「厭な小説」

★★★★☆。これは昨年5月の刊行と同時に入手していたもの。「知りませんからね読んで後悔しても」と帯に銘打った一読後悔必至の怪作。というのに恐れをなして今まで積んでおいたわけではない。多少はそれもあるかもしれないけれど、楽しみにとっておいたという方が当たっているだろう。先月京極夏彦の新作を入手したので、おおそうだあっちを先に読もうと取り出して読んだ。
通読して、なんだこの程度かと思った。もっとすごく厭な内容を予想していたけれど、まあこれなら許容範囲だ。中でちょっと怖いのは「厭な彼女」かな。こういうシチュエーションは確かに厭だろう。でも結末から考えると狂っているのは本人なのだろうという結論なのだけど。「厭な老人」もかなりだけどこれは即物的な厭さだし、「厭な家」もちょっと想像しにくい。最後の「厭な小説」にいたっては笑ってしまった。もちろん当人の立場になったらそれは厭ではあるだろうけど。
結局、いずれも自分自身や身近に起こったらそれは厭ではすまないことなのだが、小説で読むくらいなら厭で厭で読む気がしないというほどのものではないとういところか。読者を厭がらせるというのは難しい。ぼくについていえばスプラッタ系の方がずっと嫌だ。文字通り読む気がしなくなる。でもそれはこういう「厭」とは違うんだろうな。
この本、装丁が凝っていて、新本なのにカバーや見開きがシミなどで薄汚れ、紙も煤けている。もちろん本物の汚れではなくすべて印刷なんだけど、しかしここまでやるかという感じ。それと460ページもある厚い本なのに妙に軽い。持ってみてあれと思うほど。これも厭な感じの一部なのだろうか。変に重い方が厭だとおもうけど。

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2010年2月11日 (木)

祝日ラン

休日。ハッピーマンデーが増えてきたせいか、こういう週の半ばの祝日はなんとなく得した気になる。
朝方は雪が舞っていたが、昼前にはきれいに晴れて穏やかになったので、前回に味をしめてまた外へ走りに出る。今日は外は氷点下だったけれど、日差しがあったせいかTシャツの上に長袖のウェアを着ただけでもほとんど寒さは感じない。ただし路面は今週前半暖かかったせいでツルツルに凍って結構滑る。一方で車の多い交差点はグシャグシャに融けて水たまりができているところも。何回かシューズを濡らして気持ち悪い思いをした。
それと、この時期は住宅地の各所で排雪作業をやっていて、ショベルカーやダンプが路上をふさいでいて一部走りにくかった。もちろん生活道路確保のための排雪は重要な作業なので、こちらは邪魔にならないように横を通らせてもらう。
337号線生振大橋あたりの旧茨戸川では結氷した川面にカラフルなテントを張ってワカサギ釣りをしている人がたくさんいた。あれは釣れればおもしろいものらしいけど、氷上でじっとしているのは寒いだろうな。
今日は1時間強で9.4キロ。ペースは前回より少し上がって、入りが7'20、上がりが6'30、平均でも7分を切った。まずまずか。

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2010年2月10日 (水)

鉄學ノススメ?

「鉄道ファン垂涎札幌で地上百数十メートルから鉄路を眺める「特等」ホテル」という道新webの記事。JRタワーのホテルが10-3月の客の少ない時期に、立地を生かして高層階からの札幌駅前後の鉄道展望を目玉にした「鉄學ノススメ」という宿泊プランを売り出したというもの。
10月からの企画がなんで今頃記事にというのはおいといて、確かに旅先の線路際のホテルで窓から線路が見下ろせればぼくもうれしいし、選べるものならば線路側の部屋を希望したいとは思う。でも。札幌駅程度では出入りする列車のバリエーションも限られているしそんなに魅力あるだろうか。1時間も見ていたら飽きてしまうのでは。
記事では「トワイライトエクスプレスのような運行回数の少ない「レア」な列車を眺めることができた」などと書かれているけど、添付された写真にある上り列車の出発を見るには運よく週4回の運転日に当たったとしても、札幌14:05発だから14時からのチェックインを秒速でこなして部屋に駆けつけても間に合うかどうか。記者はちゃんと泊って記事書いているんだろうか。それとも単なる提灯記事か。
驚いたことにこのプランにはもう一つ仕掛けがあって、「ベッドマットに組み込まれたスピーカーから列車の走行音が聞こえる」のだそうだ。「寝台列車に乗っているような錯覚さえ感じる」って書いた記者は寝台列車なんて乗ったことあるのかね。そんなもの音も振動も大違いだろうに。そんなに寝台列車を感じたいのなら「北斗星」でもなんでも乗ればいいだけの話だし、そんなまやかしが鉄道ファンに受けると本気で思っているなら相当おめでたいのでは。
当のJRタワーホテル日航札幌の「鉄學ノススメ」プランのwebページを見てみたら、東側の線路「道内の特急列車が走ります」はいいとして、西側の線路「汽動車や寝台列車の引き込みが見られます」には呆れた。汽動車なんていつの用語だ。普通の漢字変換辞書では出てこないから、わざわざ変換して書いているのだろうか。その程度の浅薄さで売れると思われるとは鉄ちゃんも安く見られたものだ。

2010年2月 9日 (火)

「雨を見たか」

★★★★☆。雨を見たかい、とくればCCRことCreedence Clearwater Revivalの名曲だ。雨を見たか、で切れると宇江佐真理の名作ならよかったが、前作「君を乗せる舟」が良すぎただけにちょっと減点。
髪結い伊三次捕物余話第7作。でも練達の腕は相変わらずで、並みの時代小説よりはずっと楽しめる。もともとは髪結い兼小物の伊三次と芸者のお文の夫婦が主役なのだが、ここへきて伊三次の雇い主不破の一人息子で奉行所の見習い同心になったばかりの龍之進が主役の座を奪ったかになってきている。少年から青年への成長過程での初々しい直情的な正義感と世間的な汚濁との対比、そして経験を積んで人間として成長していく姿。ぼくらが遠い昔におとなになった時に失ってしまった大事なものを思い出させてくれる。そしておまえは間違ってないんだぞと背中を支えてやりたいような気になる。
この著者、まず気に入ったタイトルがあってそれから物語を考えるのだそうだ。第5作「黒く塗れ」はまさにローリング・ストーンズだし、この「雨を見たか」もてっきりCCRかなと思ったけど、残念ながら作者のあとがきには何も触れられていなかった。違うのかな。

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でもこれは名曲なんだよなあ、40年近くも前の曲なんだけど、とついでに載せておく。



2010年2月 8日 (月)

自己採点

金曜日にやった有機化学の試験の採点。今回のはうちの学生なので厳しめにつける。つもりがそうも言っていられなくなりだんだん基準が下がってゆく。毎回のことだ。もちろん採点基準を途中から変えたりはできないので、全員共通にゲタはかせたり係数を掛けたりと苦心して底上げをはかるのだ。
今年度は不思議と出来不出来の差が激しい。ボーダーラインにたくさん並ぶと80点を優、79点を良というふうに線引きをしていいものかどうか悩まなくてはならない。○×式ならともかく記述式だと中間点の具合で1点や2点すぐにひっくり返るから、機械的に線を引くのは勇気がいる。今回はそれがなく点差の開いたところで線が引けたので胸の痛みが少ないのはよかったが、ということは例年ならボーダーラインにくる集団が上下に二極化したというのでは喜んでもいられない。
できる子はできる、できない子はできない。当然のことだけど、考えてみるとできる子はほっといたってできるのであって、別にぼくの手柄ではない。反対に底上げしなければ可のラインにすら達しない子がたくさんいるというのは、これはまぎれもなく教師の責任だ。つまり学生の答案の採点をしながら実は自分で自分の採点をしているわけなのだな。とほほ、それがこれではつらいなあ。毎年工夫しているつもりなんだけど、まだまだ教え方ヘタなのか。どうすればいいんだろう。

2010年2月 7日 (日)

「動く家の殺人」

★★★☆☆。家シリーズ第3弾。信濃譲二が死んだ、のか。うーん、どうもぼくにはこの作品はよくわからなかった。前後の部分は省いて中にある劇中殺人部分に関しては、ドタバタの脚本部分も含めまあそれなりにおもしろく読めたので、そのまま動く家の殺人で終わってくれた方がすっきりしたのでは。こういう荒唐無稽な機械的トリックはあまりにもつくりものではあるけれど、どだいこういう小説自体がつくりものなんだから、ぼくには全然許容だ。そもそも小説に現実的でないとか不可能だとかいう批評は的外れなのだ。
まあそれではあまりに底が浅すぎるといえばそうではあるけれど。でもそれならそれで本編最後の純愛仕立て部分を取り込むこともできたのでは。
なのでプロローグとエピローグの叙述トリック?は蛇足ではないか。新本格のなかで歌野晶午はわりと買っていたんだけど、これはなんだかなあ。

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2010年2月 6日 (土)

USBメモリ

ヤマダ電機の「The安心」でもらった(回収した?)1,2月有効の500円割引券があったので、屯田店へ出かけてUSBメモリを買ってきた。
「The安心」というのはヤマダ独自の製品保証サービスで、年間3832円の保証料がかかるかわりに2カ月ずつ有効の500円割引券6枚がもらえるというもの。2カ月に500円くらいは電気製品を買うことはあるから、実質832円(初年度は129円)で保証がつくのでまあまあお徳用だ。2年前に液晶テレビをweb特価で買ったときにつけたもの。
今回は特に差し迫って入用のものもないけど何を買おうかと考え、ケーシングが割れたのを接着剤で修理して使っているUSBメモリを買うことに。BUFFALOのお買得!USBメモリ4GBで980円。メモリも安くなったものだ、バイト単価はいくらなんだろうか。しかしパッケージにお買得!と刷り込まれてるのがすごいな。そういえば末娘が安売りを買ったと帰省時にもってきたのもこれと同じだったような記憶が。安売り限定商品なのだろうか。
パッケージには「日本以外のアジア諸国で生産されました」と表記。アジア諸国とは大きく出たな。その時々で最安価なところから仕入れいているのか。そして「本製品は日本語OSのみサポートしております」とも。何もプリインストールされているわけではないからOSの言語が関係あると思えないけど。
PCに差してみたが当然のように使える。安売り品は信頼性チェックではじかれたものを回しているという噂もあるけれど、データコピーの受け渡しくらいなら大きな被害にもならないだろう。

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2010年2月 5日 (金)

冥王星の素顔

ハッブル望遠鏡が撮影した冥王星の表面の画像がNASAで公開された。それが火星もかくやと思わせる黄色と灰色のまだら模様がはっきり。なんというすごい技術だろう。火星ならアマチュアの小さな望遠鏡でも観測できるけれど、なんといっても冥王星だ。2006年の国際天文学連合の会議で小さすぎて惑星ではないという結論になったのが記憶に新しいが、以降準惑星という扱いになり、小惑星番号134340が振られてしまっている。直径は地球の1/5くらいしかないうえに、太陽からの距離は59億キロで地球の40倍も遠い。
いかな直径2.4mの主鏡を備えたハッブル宇宙望遠鏡でもそんなにきれいに撮れるものか。NASAのwebページによると、元画像は数ピクセル幅しかないものを少しずつずらした画像をたくさん合成することによって高解像度の画像をつくりあげたと。してそれには20台のコンピューターを同時に連続的に稼働させて4年がかりだったそうな。いや想像を絶する世界としかいいようがない。天文学的数字という比喩があるが、気が長くなくては務まらない仕事だね、まったく。恐れ入りました。
冥王星が惑星の座を滑り落ちた年に打ち上げられた探査機ニューホライズンが到達するのが2015年。5年後にはどんな姿を見せてくれるのだろうか。気長に待つとしよう(笑)。
ところで、こういう画像を勝手にブログに貼りつけてもいいものだろうか。問題があったら消しますからちょっとの間大目に見てくださいな。

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2010年2月 4日 (木)

「牡丹酒」

★★☆☆☆。なんかなあ。前作の「深川黄表紙掛取り帖」がなかなかよかっただけに失望が大きい。
それぞれ異才をもつ蔵秀、雅乃、辰次郎、宗佑の4人が繰り広げる仕掛け。京極夏彦描くところの「前巷説百物語」のゑんま屋の大仕掛けには及びもつかないが、それでも1作目はそれなりに楽しめて先行き楽しみだった。それがこれだもんなあ。
長いだけで話が平板。渡る世間に鬼はなく、トントン拍子を絵に描いたようで盛り上がりも見せ場もない。しかも肝心の仕掛けが大行灯だけではなあ。唯一はらはらさせるべき重要な役回りの八十吉もこうも簡単に寝返ったのでは話にならない。山本一力も期待して何冊か読んだけど、ちょっと底が浅いかなあ。もうやめよう。
唯一、司牡丹がいかにもうまそうに書けてるところはさすが筆力というものだろう。たまに日本酒もいいなあと思わせる。でも先日の献血の分析結果が来てγ-GTPが上がったから少し控えねば(泣)。

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2010年2月 3日 (水)

厳寒

寒い。なんでこんな目に会わなきゃならないんだと思うほど寒い。明日は立春だというのに、というのは間違いでこの頃が最も寒い時期なのだから仕方ないと思うべきなのだろうな。しかし札幌市街で日中もずっとマイナス10度という気温はここしばらく記憶にない。
こんな朝は、まずJR駅のホームで列車を待つのが寒い。今朝は風がなかったからいいようなものの、これで風が吹いたら死んでしまう(風がないから気温が低いのだけど)。郊外の駅はホーム全体をドームみたいに覆って、できれば列車の出入りの時以外は扉を閉めるとかできないものか。扉はともかく、積雪地では分岐ポイント部分だけスノーシェッドで覆われている例はよく見るのに、旅客ホームは中央部だけ申し訳程度に屋根があるだけだ。乗客はポイント以下なわけだ。
列車が来てやれやれと乗り込むと車内は暖房で暖かいかというとそうは問屋がおろさない。最近多いデッキなし車はドア開閉のたびに冷気が入り込んで寒い。201系ならドア上に暖房吹き出し口があって熱を逃がさない設計になっているけれど、旧式のキハ40300代車にそれを望むべくもない。
そういえば寒さのせいかわからないけど、踏切事故が多いな。今日も月形の先で事故。新十津川で1/31にあったばかりなのに。超閑散区間の札沼北線で4日間に2回も事故があるなんて。キハ40400代車足りなくなったらどうするんだろう。JR北は冬になるときまって踏切事故防止キャンペーンをやってるけど、先週は深川でスーパーカムイがダンプと衝突という大事故があったばかりだし、ちっとも効果が表れていない。事故に遭った車を運転してた人はいずれもJRに乗りそうもない人なので、JR車内でいくら啓発放送しても意味ないんだろう。

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2010年2月 2日 (火)

ボルトの付け忘れ

信じられないニュースはいろいろあるけれど、1/29の新幹線の補助吊架線切断事故の原因がパンタグラフの舟体とアームの固定し忘れというのには驚いた。固定ボルトが4本とも付け忘れられて、単に集電舟がアームにのっかった状態だったのだとか。アームのバネと架線に挟まれた圧力で固定されただけの状態で事故を起こすまでに乗客を乗せて東京大阪間を1往復以上走行していたというから二度びっくり。よくも脱落しなかったものだ。まあ結局脱落したわけだけど。さすがは新幹線、路盤の整備や車体の安定性が行きとどいていたせいか、なんて感心している場合ではない。高速離合中とか変な落ち方をしたら大事故につながりかねないところだったろう。
作業員が2人に確認者が1人いて誰も気づかなかった。分解組立したらネジが余ってあれれ、というのはありがちな話だが、この場合は同じボルトが他にも使われているので余っても気がつかなかったのだそうだ。ミスというのはそういうもので、どんなに注意してもある確率では起こるものではあるけれど、これが飛行機の部品でとか思うとぞっとする。というか、以前実際に主翼内のなんかのロッドが燃料タンクを突き破ってあわやという事故があったような。

2010年2月 1日 (月)

「白馬山荘殺人事件」

東野圭吾はずっと敬して遠ざけていた作家の1人。どうもドラマや映画になるような社会派というイメージがあったので、読むようになったのはつい最近だ。こんなに多様な作風の作品があるとは知らなかった。
社会派は苦手なので読むのは初期のパズラーやパロディ作品だけだが(「容疑者Xの献身」は例外、間違えて読んだ(笑))、多作の人なので読んでも読んでもまだまだある、という感じ。
これは長編の3作目ということだからほんとに初期の部類だろう。この人の初期作品は文章がいまひとつな気がする、なんて直木賞作家相手に失礼な。
密室あり暗号あり宝探しあり、意外な犯人とその先の文字通りのひっくり返しというまさにサービス満点の本格物。密室の謎解きもオーソドックスだし、目まいのするような意外性はないけれど、それなりに楽しめる。主要登場人物表が、とか書くとネタばれになりかねないので注意が必要だな。ミステリーの感想は書きにくい。
パズラー好きでありながら、暗号は苦手なのでマザーグースの謎解きはほとんどスルー。自分で全部書きだして並べてみたりすればもっともっと楽しめるのかもな。

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