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2010年4月

2010年4月30日 (金)

「聞き屋与平」

★★★☆☆。
 前作を散々くさしておきながら性懲りもなくまた読んでいる。それほど宇江佐真理に惚れ込んでいるわけではなく、単に2冊買ってあったというだけの話ではあるが。
 本書、とりあえずは水準作でほっとした。これがダメだったらもう二度とこの著者は手に取らないところだった(除く「髪結い伊三次」)。聞き屋なる商売というか役割が成り立つものかどうかわからないし、設定としてちょっと無理がある気はするけれど、主人公与平とその家族を含む周囲の人々、その温かい交歓が心地よい。鯰の長兵衛、おうの、おまさとちょい悪役も配されてはいるものの、底が浅く罪がない。聞き屋の客の話も他愛ないし、悪くいえば微温湯的で緊張感には乏しいけれど、一応全編を貫く謎というほどではないものの過去の秘密があって、それが最後に意外な明かされ方をする。ただ、それがこの作品の主題ということではなく、ひとつの大きなエピソードというのが正しいのだろう。
 およし、おなか、おさく、おせき、脇役の女性陣がそれぞれに魅力的。「七人のおば」ほど明快ではないけれど似たような人物をそれぞれに書き分けてみせるというのは、それなりの筆力なのだとは思う。

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2010年4月29日 (木)

リアル書店

 NHKいうところの大型連休初日は、あいにく雨風の悪天。家人と所用ででかけ、1時間ほどひとりで空き時間ができたので、久しぶりに紀伊國屋書店へ。
 まずは通勤途上の書店では品切れしていた、今年の本屋大賞受賞作「天地明察」を入手。なんとか賞受賞作というようなメジャーな新刊は普通は避けて通るのだけれど、この作品からは飯嶋和一の名作「始祖鳥記」に似た匂いが漂ってきて興味を惹かれた。
 その後、岩波新書コーナーに移動。パラパラ近刊書をみているうちに、「折々のうた」シリーズが並んでいるのに気づく。全作索引があって、茅舎の「朴の花猶青雲の志」の句を引き、「第十折々のうた」に収載されているのを突き止めた。新聞記事で見て以来の再会だった。こういうことはネット書店で探してもみつからない。リアル書店の底力を感じる。
 1時間ほどの待ち時間を書棚ブラウジングと立ち読みでつぶそうと思っていたが、これだけ収穫があるともう早く読みたいという気になる。もらった100円割引券をもって2階のイノダコーヒに移動。窓際にずらりと並んだカウンター席に落ち着いて残りの30分をまったり頁をめくって過ごす。
 本屋は楽しい。ほんとに楽しい。ぼくとしてはいつもざわざわしている駅前の紀伊國屋よりも南1条のジュンク堂の方が落ちつけて好みなんだけど、場所が悪くてなかなか行く機会がない。でも、通りを見下ろす落ち着いたカウンターでコーヒーをすすりながら買ったばかりの本に目を通すという楽しみはここならでは。貴重な休日をなんのエクササイズもできずに終わってしまったけど、これはこれでよかった。

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2010年4月28日 (水)

2穴パンチアリシス

 今日は研究室の新歓コンパ。なにか書こうと思ったけど帰ってきて考えがまとまらないうちに日付が替わりそうなので、急きょアリシスの話を。
 看板に偽りなし、明日来るのAskulからの第2弾が昨日、やはり発送翌日に到着した。
 35枚一気開けの2穴パンチ、カール事務機のアリシスLP-35-B。わりあいコンパクトな四角い紙箱にはいっている。ちなみにサイズ比較の東大ボールペンは、先月の農芸化学会の展示会場での抽選会の残念賞。

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 開けるとさすがにふだん使っているちゃちなパンチとは違って一回り大きくどっしりしている。横に延びているのは用紙ガイド。ここにあわせればセンター出しをしなくてもきちんと中央に穴が開く仕組み。

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 さっそく先日の会議資料をパンチしてみる。ちょうど35枚がきっちりおさまって、さすがに少し力がいるもののグリっという感じですっぱりきれいに穿孔された。

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 用紙ガイドも使いやすく、裏返して比べてみてもほとんどずれはない。これで1000円ちょっとというのはいい買い物をした。

2010年4月27日 (火)

実験再開

 久々に白衣着てラボのベンチに向かう。ストレス解消、ボケ防止にはこれが一番。
 実験ノートをみると、最後の日付が2007.11.8だから、2年半ぶりということになる。このときやっていた実験は別口ですでに完結しているので、今回再開したやつの先行実験はその前の2006.12.26までさかのぼる。3年以上寝かせてあった、というと聞こえがいいが要はほうってあったもの。
 この間に新しい助教の先生が着任して、実験室内の装置、器具、試薬類の片付けや再配置をテキパキとすすめてしまったので、どこに何があるかわからない。当たり前の話だが、3年前に周りにいてなんやかやと軽口をたたきながら一緒に実験していた学生の顔ぶれもすっかり変わってしまっている。自分の研究室なのにこっちの方が新規着任した異邦人みたいとかぶつくさいいながら、それでも試薬を量りとり、混合し、と実験操作を楽しむ。量って混ぜるだけが実験とよべればの話だけど。
 突如実験室に闖入したので、学生にはうざいやつめと思われているだろうが、まあ勘弁してつかあさい。だいたい君らがぼくの出る幕のないくらいどんどん実験やってくれれば、ぼくは左うちわで居眠りしていられるのだよ、ということは言わないことにしておこう(笑)。

2010年4月26日 (月)

第6刷

 化学同人から「ビギナーズ有機構造解析」第6刷が届いた。奥付をみると2010年4月10日発行になっている。第1刷が2005年4月10日だったから、ちょうど5年ということになる。累計8300部、こんなにもお買い上げいただきましてありがとうございます。
 ところで、この本は4/6のブログにも書いた超特急入荷のやつ。無理をきいていただいた化学同人の編集者さんに改めて感謝します。
 写真に撮ると1刷も6刷も同じ(笑)。今気がついたけど、このカバーのNMRシグナル。これ、見る人が見ればわかるあれだよね。ぼくの講義のレジュメには出てくるけど、本書内には載ってない。表紙デザインは出版社まかせでぼくはタッチしていないはずだけど、あれがなぜここに? デザイナーあなどれないな。

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2010年4月25日 (日)

「七人のおば」

★★★★★。
 アル中のイーディスのことば「飲んでるあいだは悪いことをささいに感じ、いいことを重大に感じるだけの話。オペラ・グラスを反対側からのぞくようなものね。結局、メモなんかするのはむだだったのよ。紙きれにはなんの魔力もないわ。魔力をもつのはお酒の壜よ」
 う~む、深い。酒飲みの心理を見事についている。こういう人間心理の機微が随所に織り込まれて、それがこの破天荒な家族の物語に深みを与え、ドタバタ劇あるいは昼メロに堕するのを救っている。
 クララ、テッシー、アグネス、イーディス、モリー、ドリス、ジュディ。タイトル通り7人のおばの系図、そしてそれぞれの連れ合い。扉に書かれた14人+αの名前にまずは怖気をふるう。登場人物が多く関係が複雑で、誰が誰だかいちいち表を見返さないとなかなか頭に入らない小説につきものの、ストーリーにはいるまでの試練が頭をよぎる。だがしかし、この小説に限ってそれは全くの杞憂に過ぎない。
 7人の主人公の性格がそれぞれきわめて明確に染め分けられていて、混同しようもない。読んでも読んでもいまいち登場人物の人間描写が拙劣で頭にはいりにくい小説が多い中で、この著者の筆力には脱帽してしまう。表現、文章のうまいこと。もちろん訳文も。マクロイを読んだときも感じたことだが、作者と訳者のコンビネーションプレーの勝利だろう。
 7人それぞれが人間臭く、魅力ある。誇張されてはいるけれど、いかにもありそうという感じ。しかしその個性的すぎる7人が暮らしていくのだから騒動が多発しないはずはない。全編そればかりといって過言ではない。あれぼくはミステリを読んでるんじゃなかったっけ、そこで、ああこれはサリーとピーターの寝物語なんだったと気づく。
 誰が誰を殺したってちっともおかしくないこれでもかこれでもかという愛憎劇の連続。それだけでも物語としては十分だ。だけどこれはミステリであり、作者はちゃんとそれなりの解決編を用意している。仕かけられていた、たったひとつのちょっとしたトリック。それがすべて。最後の最後の8ページで納得の真相が明かされる。読み終えてみるとこれはきわめてまっとうでフェアなミステリなのだと気づく。すばらしい。

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今日のランニング。16.4km/106min。今月の累計距離101.7km。

2010年4月24日 (土)

いきものがかり

「僕はただ明日を見て歩こう、たとえそこに願い届かずとも...」

好きな曲は、
「SAKURA」、「茜色の約束」、「帰りたくなったよ」、そして何といっても、「YELL」。
だけど「ハジマリノウタ〜遠い空澄んで〜」。
このサビを聴いてこんなに胸の奥がツンとなるのはなぜだろう。

「伝えたいことが溢れてきて、あの空の向こうへ流れてゆく...」
人は、伝えたいことの何分の一を伝えようとできるのだろう。
そして、その何分の一が伝わるのだろう。


今日のランニング。15.2km/97min。今月の累計距離85.3km。

2010年4月23日 (金)

クルトガはおすすめ

 昨日はアスクルの話だけで終わってしまったので、少し「クルトガ」の感想をば。
 もう発売して2年にもなるので今さらインプレでもないけれど、初体験のぼくとしては大いに気に入った。おまけで買ったにしては上出来だった。星4.5個。
 しかしこのメカはなかなかすごい。「金額は全て消費税込みで表示しております」と書いたらちゃんと芯が1回転した。確かに同じ抵抗感で書き続けられ、太さも変わらない。
 シャープペンシル使ってて何がいやかって、最初は尖っていた芯が片減りして接紙点が面状になり、同じ筆圧で書いてもぬるぬると滑り気味になって、しかも筆跡が太く薄くなってしまうのが感覚的に気に入らなかった。そこで軸を手動で回すと今度は芯の尖端が紙に引っかかって、きい~と抵抗する。この繰り返し。それが自動的に芯が回転してくれるなんて。考え出した人、そしてそれをこの値段で製品化した人は大したものだ。
 ネット上には、軸がチープで軽いとかグリップが堅いとかホールド感がいまいちとかいう感想もあがっているけれど、全然気にならない。このあたりは個人の感覚だから評価が分かれても仕方ない部分だとは思うけど。
 だいたいぼくははやりのラバーグリップが嫌いだし。このクルトガはちょうど回転機構がスケルトンになっている持つ部分に段差がついていてそれがちょうどしっくりする。書きやすいと思う。
 ペン先の沈み込みもいわれるまで気づかなかった。ぼくはたぶん相当鈍感にできていてそのせいで許容範囲が広いのかも。でもそれは幸せなことなのでは。人生すべてにそうである、というわけにはいかないのが悲しいところだけど。

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2010年4月22日 (木)

看板に偽りなし

 「ぽちっとアスクル」速いっ。昨日の午後発注したのが今日もう届いた。通常本州からの宅配便は2日かかるのが標準だからこれはありえない速さだ。配送業者は札幌通運で、出荷元が仙台市宮城野区。仙台だといくらか早いのだろうか。

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 「私たちは資源節約のため簡易梱包では紙袋を使用しています」と注意書きがある通り、愛想のない紙袋を二つ折りで紙テープで留めてある。もちろん中身はシャープペンシル1本だから十分だ。出てきたのがこれ。

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 三菱鉛筆のクルトガ。筆圧で芯が回転して常に芯先がとがっているという例のヒット商品だ。376円、送料無料。それでこのスピードでは申し訳ないくらい。
 もちろんクルトガ1本をわざわざ取り寄せようとしたわけではない。もともとカール事務機の2穴パンチアリシス35枚用を買おうと思ったのだ。ふだん書類をファイルするのに使っているパンチは8枚くらいしかあけられないので不便をかこっていた。職場には共通の大型穿孔器はあるけれど、手元で手軽に使えるもうちょっと高性能のがあるといいのにと思っていたところへ、twitterで気になる情報を目にして、これだと思いたった。
 Amazonにあるだろうと調べると品切れ中。しかたないので価格com経由でこのAskulの通販「ぽちっとアスクル」にたどりついた。売価が1180円で1500円以上なら送料無料になるのにあとちょっと、というありがちなパタン。300円くらいの文具で何かないかなと思いついたのがクルトガというわけね。
 昨日の午後に発注したら、夜にアリシスはやはり品切れで次回入荷は来週とのメール。それならおまけで頼んだクルトガも来週一緒でもよかったのに、こちらは分割配送でさきに送ります送料はいただきませんというので待っていたら、今朝早くに昨夜発送しましたというメール。で、今日帰宅してみると届いていたというわけ。「明日来るからアスクル」、まさに看板に偽りなし。陸送ではどう考えても間に合わないから航空便なのか。それにしても早い。

2010年4月21日 (水)

「ひとつ灯せ」

★★☆☆☆。1回休みと思えば腹も立たないが、これではちょっとなあ。「髪結い伊三次」シリーズが佳作だからといって、宇江佐真理のすべての作品に期待するのが間違っているのだろう。駄作のほとんどない宮部みゆきと比べるのは酷というものにしても、時代小説、下町人情、超常現象、という共通するキーワードにしてはお粗末すぎた。
そもそも百物語ではないだろうというのはともかく、限られた会員が毎回恐い話を披露しあうという設定にまず無理がある。そんなに毎回ネタがあるものか。そして会の最中に実際に起こる怪現象があまりにいいかげん。こういう物語なのだからすべて合理的に説明せよとはいわないが、安易すぎる。
主役である平野屋清兵衛の人間性もふらふらと軽薄で共感できるところがない。その他、甚助、おはん、反町、慧風、玄沢という登場人物も薄っぺらで実在感に乏しいし。
1人消え、2人消えする最後も連作全体を締める怪談仕立てになっている、と見れば首尾一貫はしているのだろうけれど、強引な幕引きと言わざるを得ない。失敗作だと思うけど。

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2010年4月20日 (火)

今日の飲み会は

定番のここ。
知る人ぞ知る、伝説のラーメン屋「富公」の跡地(注)。一見ラーメン屋のように見えるが、実はやっぱりラーメン屋であり、意外と居酒屋でもあり、奥の間は生肉ジンギスカン屋でもあるという深~い場所。
(注)ここは終焉の地であって、その前は南1西2の仲小路にあった。

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2010年4月19日 (月)

エイヤフィヤトラヨークトル氷河火山

寒い日が続く。今日は日中は気温が上がってやっと11℃に達したけど、これでも平年よりまだ2度近くも低い。桜の開花予想も5月7日と昨年より1週間も遅いのだとか。地球ってほんとに温暖化しているの、今年はちゃんと夏が来るのだろうな、と心配になる。
というのも、そう、あのエイヤフィヤトラヨークトル(とてもそういう発音には聞こえないが...)氷河の火山噴火。なぜか飛行機が飛ばなくて大混乱のニュースばかりが流れているけれど、ヨーロッパなんて鉄道がつながっているのだから、トルコくらいまで鉄道に乗ってそこから飛行機に乗ればいいだけじゃん、というのは能天気すぎか。
それよりこれが長期化すると気候や農作物への影響の方が心配だ。WIRED VISIONの「アイスランド火山灰:飛行機への影響と「飢饉」の可能性」によれば、1815年にインドネシアのタンボラ山の噴火のときは、翌1816年は北半球は夏がない年となり、大飢饉になったという話だし。日本でも1783年の浅間山の大噴火が天明の大飢饉の一因になった。
そんなことにならないで無事に収束しますように、といってもなんたってあそこは地球の裂け目だっていうんだから人智のおよぶところではない。もう神頼みしかないよな。


2010年4月18日 (日)

気の持ちようが難しい

午前中は年1回の町内会の総会。ぼくはこの1年総務部長という名前だけは立派だけどその実雑用引受け係という多忙な役職だったのが、めでたく任期満了で解放された。町内会というのはそれぞれ仕事をもっている人がエクストラに引き受けるわけだから、ローテーションで担当がまわってくるとなかなか大変なことになる。とりあえずは大過なく終わってやれやれだ。
終わって昼飯を食べたあたりからポツポツと雨が落ちてきた。今日はもう一仕事したことだし、午後はのんびり過ごすかといいたいところだけれど、洞爺湖マラソンがもう1ヶ月の先にせまっていてそんな悠長なことはいってられないのが辛いところ。
幸か不幸かひとしきり降った雨がほどなく上がって明るくなってきたので、重い腰をあげて走りに出る。しかし体の重いこと。体調はそう悪くないのだけれど意識が怠けよう怠けようと引っ張っている。マラソン走っていて、心と体とどちらが大事かといったらそれは絶対心なんだよな。体が痛んでも走れるけれど、心が痛んだら走れない。
そうこうするうちにまた雨が降り出す。気温が低くて風は冷たいし前半は辛かった。もうやめようと何度も思った。脳は快楽を求める臓器である、という言葉が実感される。自分で自分の脳をだますことはできないので、もうだめだと思った瞬間終わってしまう。ウルトラマラソンを何度か走ってよかったことは、あの時の辛さを思ったら、こんなもの何でもないじゃないか、と思えるようになったことか。
5キロを過ぎたところでトイレに寄る。一息ついて走り出すとちょっと気分が変わってウソのように走れるようになった。気の持ちようとはよくもいったものだ。あとからペースをみてみると前半と後半の違いが歴然。
今日のランニング。13.0km/84min。今月の累計距離70.1km。

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2010年4月17日 (土)

「はつかり」に一票

東北新幹線新青森延伸開業の日程が12月5日を軸に最終調整にはいったというニュース。いよいよだねぇ。
個人的には八戸乗換えが青森乗換えに変わるだけなのではっきりいってあまりインパクトないけれど。時短はともかくあとは「(スーパー)白鳥」の青森での座席転換をしなくて済むくらいか。これが新函館になれば乗換え1回で東京へ行けるうえに、あの長い青函トンネルを在来線で通らなくてもよくなるから大違い。2015年が待ち遠しい。
それはともかく、新青森延伸関連のニュースで気になったのは、あちこちのニュースサイトで、1960年にディーゼル特急「はつかり」が上野青森間を結んで以来半世紀ぶりに新幹線が開通、という表現がみられること。半世紀50年はキリがいいせいか、最初に誰かが不用意に書いて孫引きされているにしても、ニュースは正確にしてもらいたいものだ。いうまでもなく特急「はつかり」が上野青森間に走り出したのは1958年で最初は蒸気機関車牽引の客車特急だった。1960年は日本で初めての気動車特急としてキハ81系に置き換えられた年だ。
細かいことをいうやつと思う人もあるかもしれないけれど、ぼくのように国鉄時代に鉄道で何度も何度も本州を行き来した人間にとっては「はつかり」は特別に愛着がある。たぶん青森の人だってそうだろう。まあぼくの年齢でもさすがに初めて乗ったときはすでに583系電車化されていたけどね。81系時代に乗りたかったとは思う。
さて、気になるのは5月にも発表されるという新E5系速達列車の愛称名。「はやて」でいいじゃんという気もするけれど、JR東にしてみればせっかく新型高速車両投入するのだから話題つくりをしたいのだろう。九州新幹線が「さくら」になったし、ここは往年の名列車復活で「はつかり」をぼくは強く推したいな。東京青森間特急でそれ以外は考えられないし。たぶんはずれだろうけど(笑)。

今日のランニング。12.6km/80min。今月の累計距離57.1km。
あいの里公園の外周がほぼ走れるようになった。あと残雪区間が1mほど。

2010年4月16日 (金)

もずが枯れ木で

今日の札響定期はラドミル・エリシュカ。とくればドボルジャーク。ここのところ新年度最初4月の定演はきまってエリシュカのドボルジャーク・プロだ。どうしても思い出してしまう一昨年もそうだった。自転車で転倒して鎖骨骨折(とはまだ知らなかった)の激痛に耐えて聴いたのは何番だったか。
今日の5番のシンフォニーは初めて聞いたかもしれない。なかなかの熱演だった。このエリシュカという人、札響の首席客演指揮者になって評価が高いのに、いまひとつピンとこなかった。でも今日はよかったと思う。こんなにダイナミックな指揮だったんだと初めて気づいた。どうも4月定期は骨折の記憶が思い出されて虚心坦懐に聴けなかったかもしれない。

1週間のよくも悪くもさまざまなできごとに鍵をかけて、ひととき忘我の境にさまよい出る。毎日の職場と自宅との往復ではなかなか気持ちの切り替えができにくいが、こうして月に一度通勤経路から大きく外れて誰にも干渉されることのない2時間を過ごすと精神がリセットされるような気がする。
コンサートの帰り道、ずっと忘れていた遠い昔の歌がふとよみがえり、ゆっくり口ずさむ。ゆっくりゆっくり歌うと、なんと悲しい歌だろうと思う。
“もずよ寒いと泣くがいい、兄サはもっと寒いだろ”


2010年4月15日 (木)

Opera Mini 5.0

朝見たらBBBのアイコン配置が変だ。どこが変なのだろうとしばらく考えて、Opera Miniのアイコンが消えているのに気づいた。昨夜寝る前はちゃんとあったし、何もいじってないのになんでだろう。
どこかへ移動してしまったわけではなく、フォルダ内にもない。それはおろかoptionのapplicationのリストにもない。完全に消えてしまった。不思議。試用版で期限が超過したとか。まさかもともとフリーソフトなんだから。それに超過したって勝手に消えてくれるような便利な試用版なんて聞いたことないぞ。
仕方ないので5.0を入れ直すことに。5.0β版を試用したときにRSSfeedのやり方がわからなかったり画面が見にくかったりしたので4.2にもどしてしまっていた。今は正規版が出ているから多少は変わっただろうか。
入れてみるとちゃんとBookmarksにFeedsという項目があって昔のように入れられるようになっていた。けれど当然のことながら以前のリストは消えてしまったので、また一から入れなおさなければならない。というかそもそもRSSマークが出ないので登録の仕方がわからない。はあ。
それにユーザインタフェースが大きく変わって勝手が違う。ベロみたいなプルダウンメニューのデザインも気に食わない。スピードダイヤルとかいう初期画面のアイコンにFeedを表示するやり方(feed://list)は発見したけれど、並べ直し方がわからないので不細工な配置になってたり。慣れるまで使い勝手がなあ。といって今さら4.2にダウンバージョンするのもしゃくだし。どうしてくれよう。

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2010年4月14日 (水)

幌内鉄道復活!?

三笠~幌内間に三笠トロッコ鉄道が復活という驚くべきニュース
旧幌内鉄道というか国鉄幌内線枝線というか、1972年に旅客営業を廃止し、その後1987年に廃線になった三笠~幌内間はずっと線路が残ったままで、旧幌内駅構内は三笠鉄道村として保存されているというのは知っている。三笠鉄道記念館はずいぶん前に行ったことがある。
その残っていた2.5kmの線路を整備してトロッコ列車を走らせるのだそうだ。それもこの4月末から。検索するとちゃんとwebページがあって大々的に宣伝しているではないか。
しかし客を乗せて2.5kmも走らせるというのにこのページのまるっきり趣味的なノリはなんなんだ。しかも運行車両がすごすぎる。2号なる客車は温根湯森林鉄道で使われていた、ってそれいつの時代のものだ。それを牽引するモーターカーは北海道奥地から掘り出してきたとしか書いてないのでどこのものか不明。あと4両は旧朝日炭鉱の保線用バッテリカーということらしい。バッテリカーは自分で体験運転もできる。それどころか休業日には自分で車両を持ち込んで走らせることもできるってのがまたすごい。美深トロッコ王国関係者にご協力いただきましたとあるから、なるほどああいう感じなのか。美深の山中と違って2.5kmもあれば途中に踏切もあるだろうに大丈夫なんだろうか。
幌内線枝線はぼくは未乗のうちに営業廃止になってしまったので、(元)全線完乗タイトルホルダーとしては無関心ではいられないが、さてさて。

2010年4月13日 (火)

強風

話題に困ったら天気の話というわけではないけれど(笑)、今週は荒れ模様。今朝はものすごい風だ。ここ札幌市北郊のあいの里地区はふだんから風の強いところだけど、今日はまた格別だった。駅までの遊歩道の途中にショッピングセンターの建物の間を抜ける部分があってビル風がすごい。ここは一年に何度か歩けないほどの向かい風で難渋することがある。不思議なことに朝は必ず向かい風(南風)で、すごい追い風という経験はない。追い風だとすいすい歩けちゃうから気づかないなんてことないよな。
JR学園都市線は、昔ならこのくらい風が吹くと石狩川橋梁が抑止されて不通になったものだけれど、新橋に架け替えられてからは、徐行しながらも渡ってくるようになった。今日は朝一に講義があって遅れられないので、念のためふだんより1本早い列車に乗ったけど、10分遅れくらいで桑園に着いた。この天気で10分ならよしとせねばなるまい。
先頭車でかぶりついて前を見ていたら、新川付近で線路上に白い物体が。ぐぐっと制動がかかって運転手が身を乗り出す。近づくとレジ袋が線路にからまっている。風で膨らんで大きく見えただけのようだ。どうするんだろうと見ていると、徐行しただけで無造作に踏みつけて通過してしまった。何の衝撃もなかったから空っぽだったのだろうけど、万が一中にネコでもはいってたらどうするんだろう。あるいは空でも車軸の変なところにまきついてトラブルになるとか。そんなことないのかな。
苗穂の方ではビニール袋が架線に引っ掛かって電車に遅れが出たらしい。こういうときに非電化路線は強い。学園都市線も電化工事たけなわで、八軒を過ぎたところから太平手前までの高架区間にはもう架線が張られている。電化されて苗穂方面と直通運転されるようになると、いろいろな影響で遅れたりしそう。いいことばかりではないなあ。

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2010年4月12日 (月)

「花の下にて春死なむ」

★★☆☆☆。ビアバー「香菜里屋」ねぇ。こんな店があるのなら三軒茶屋近辺に住むのも悪くないか。度数の異なるビールが4種類と気のきいた料理。客種と店主はいまひとつ気に入らないけどね。
文章はうまいと思う。ひっかからずにすらすら読める。店内の情景描写もいい。料理もおいしそう。なにより無性にビールが飲みたくなる。上質な連作短編小説集だと思えば文句を言う筋合いはなく、星四つくらいつけてもいいのかもしれない。だけど、これが日本推理作家協会賞受賞作となると話は違ってくる。
典型的な安楽椅子探偵もの。きっちりした謎解きはなく、どうみても確率が高いとは到底思えない蓋然性の説明に終始している。たとえばホームズが窓から外を歩く人をみてワトソンに講釈する。それはいい。だけどミステリーというならば話の本筋がそれで終わってしまってはだめだ。結末がストンと心に落ちない。なので香菜里屋のマスターの口舌がよけいもったいぶって嫌味たらしく聞こえてしまう。6編もあるのだから1作くらいは少しまともなのがあってもよさそうだが、どれもだめ。いずれも複数の事象を根拠なく無理やり結びつけて幕を引いてしまっている。本質的に作り方を間違えているよ。
猫丸先輩だって似たようなものだろうといわれればそうかも知れないが、あっちは許容できるけどこっちはぼくにはだめなんだなあ。なんなんだろうか。品の悪い主人公のほうが性に合ってるのか。

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2010年4月11日 (日)

お色直し

春らしい暖かい日差し、のように家の中からは見えるけれど、外は風が吹いて結構寒い。午前中に庭木の冬囲いをはずす。まだ軒下や日陰には解け残りの雪の山があるが、これも今週末までには消えるだろう。

冬の間しまいっぱなしだった自転車を出す。物置のRSR2はタイヤの空気をちょっと足してやればそのまま乗れ、ちょっと近場をひと回り。ママチャリとは全然違って走りの軽いのに今さらながら驚く。どこまでも走れそう。
BD-1の方は昨シーズンはとうとう一度も乗らずに折り畳んで室内においてあったので、1年半ぶりに外へ出して展開。こちらはちょっとやることがある。このBD-1、素のままで手を加えてない。前後サスが効いていて乗り心地は悪くないがスピード上げるとフワフワするのがちょっと気に食わなかったので、もっと硬いサスに交換しようと思って、通販で前後のスプリングを購入してあった。

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なんの変哲もない2個のバネ。大きい方がフロント、小さい方がリヤ用。これが9000円余もするのだからおそろしい。いくら特殊用途といっても高すぎやしないか。大学で乗ってるママチャリよりも高い。趣味とはとかく金のかかるものだ。
リヤは差し替えるだけなので簡単だが、フロントがてこずった。アーレンキーで樹脂台座ごとスプリングをはずしたのはいいが、バネから台座を引き抜かなければならない。その固いのなんの。KURE5-56を吹いて大きめのマイナスドライバでこじる。が、ビクともしない。力がかかるからと大きいドライバを使ったのが結局敗因で、バネと樹脂の狭い隙間にはいる薄いドライバを使うのがコツとわかってからは、すぐにとれた。やれやれ。新しいスプリングに台座をはめ込むのがまたホネなのかなと思いきや、こちらは手でぐいと押してやったらすんなりはまった。

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というわけでお色直し完了。前後コーディネートしていてお洒落にはなったような。でも真ん中のドイツ国旗がちょっとはずしてるなあ。赤か黄のスプリングにするんだったか。それにテールライトの位置をつけ間違えてる。これでは畳めないじゃん(汗)。それはともかく時間がなくなって試走はまた来週。楽しみだ。

今日のランニング。11.9km/77min。今月の累計距離44.5km。

2010年4月10日 (土)

百物語

「丁度、これが百話目で御座います」。かの名作、巷説百物語には及びもつかないが、とりあえずこのブログも100話目に到達。
昨年末にプレオープンした分も含めると100エントリを越えているけど、元旦から数えると今日が100日目だ。とりあえず1日も欠けずにここまでこられてめでたいことだ。
これもひとえに読者の皆様のおかげです。いやほんとに。はじめた時はこんなしょうもないブログ誰が読むんだろうか、せいぜいうちの学生か一部の卒業生かそんなものだろうと思っていた。ところがどっこい。アクセス数は全国46都道府県から99日で5000を越えている。まあ、広く多くの人に読んでもらおうと思って書いているわけではなく、必要な人に伝わればいいので、数を競っているわけではないのだけれど。
こういうテーマの定まっていないブログは、毎日読み続けるというよりは、その日その日のトピックが検索なんかでひっかかって立ち寄る、というケースが多いのだと思う。たとえば鉄道ネタを書くと明らかにアクセスが増える。これは鉄道コムのロボットに拾われて紹介されるかららしい。鉄ちゃんは多いから鉄ネタばかり書けばどんどんアクセス数は上がるだろう。そんなことしてもしょうがないけど。
ただ、考えてみるとよく読んでいる他人のブログは、必ずしも特定のテーマに沿ったものばかりではないんだよな。一応テーマはあっても、毎回毎回そのテーマに沿ったことばかり書かれているわけではなく、どうでもいい日常ネタが含まれていて、そこがおもしろかったりする。特に、ちょっとした失敗談とか人間の弱さとかが露呈されているような内容は、つい共感してしまう。ブログを読んでもらうためには失敗談を書け、という話があるが、確かに人間心理の機微をついていると思う。ぼくの場合は意図せずともそうなるが。

今日のランニング。11.1km/74min。今月の累計距離32.6km。
今日からomnibus BGMを再開。ちなみに曲は、カブトムシ/君といる時間の中で/手紙~拝啓十五の君へ~/明日を夢見て/銀の龍の背に乗って/茜色の約束/サマーブリーズにのって/春の歌/One more time, One more chance/君ヲ思フ/GIFT/もう一度君に会いたい/一色/栄光の架橋...という感じ。

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2010年4月 9日 (金)

思い込みは恐ろしい

いや~、今日はなんていい日なんだ。いろいろなことがあったけど、最後にすべてを帳消しにしてくれるうれしいことがあったので、もうすべて許す。
事の発端は、先日受理された投稿論文。無事に校正もおわってASAP公開されていたもの。やれやれと思っていたら、韓国の学生さんから問い合わせメールがきた。実験内容へいくつかの質問の最後に、あの絶対配置は本文中で(R)と表記されていますが(S)ではないでしょうか、と。ん~、新Mosher法で決めたやつね、MTPAエステルは(R)と(S)がややこしいから何度も確認しているのでそれはないでしょ、と構造式を眺めていて愕然。5員環上のアルコールの根元を順位則でたどるとあれ...。左回りじゃん。ぎょえ~~っつ、ありえない、間違えてる。
真っ青。なんでこんな間違いしたんだろう。調べてみると、最初の最初の元原稿から(R)と書いてある。それからこれっぽっちも疑わなかったのだ。思いこみというのはおそろしい。どこかで念のためと考えなおせば間違いに絶対気づくはずなのに。ありえない。しかも、学会で報告したときのpptスライドにはちゃんと(S)と書いてあるではないか。ぼくの頭の中のいつどこで(R)に変わってしまったのだろう。
さっそく、韓国にはおわびメールを書いて、論文の掲載元のACSには、「もう校正もすんでASAPに掲載されているのですが、お恥ずかしいタイプミス(1字だけなので(笑))をしました。いまから修正は可能でしょうか」というメールを恐る恐る出した。まあ本文は逆記述してあっても、新Mosher法のΔδ値を入れた構造図は正しい立体配置で記載してあるから、まともな読者であれば、これは本文のミスねとすぐ気づくだろうから、修正がきかなくても著者が恥を忍べばそれほど問題ではないかな、とは思うけどそれにしても情けなさすぎる。
そして今日、ACSからメールが。あなたのこれこれの報文がwebで公開されました、という型通りのやつ。どこにも修正しましたとも書いてない。で、webでファイルを開いてみると、なんとちゃんと(S)に修正されているではないか。感謝感激雨あられ。普通は校正が終わったらこれ以降は修正は効きませんと断られても仕方ないところなのに、このさりげない処置。あまりにもうれしくて舞い上がってしまった。さすがはACS。えらい。ありがたい。もう絶対次もここに投稿しようという気になる。

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2010年4月 8日 (木)

入学式の夕空の贈り物

入学式の夜に水星が見られるなんて、今年の新入生はなんて幸せな。

今日は大学の入学式。2500余名の前途を祝福するかのように、あたたかくすばらしい天気。午前中の式ははるか遠く東札幌の札幌コンベンションセンターで行われるが、午後になるとクラスの記念撮影や歓迎イベントがあるので若者が続々と学部に集まってくる。正面玄関で写真撮っている親子連れ。華やかに着飾ってはいても卒業式は寂しさがつきまとうけれど、初々しい新入生はいいものだ。これが1年も経つとああなるのか(ボソ)。
学校の教師をやっているのに、入学式にも卒業式にもよばれない。東札幌くんだりまでわざわざ行きたいとは思わないけれど、この時代ネットで生中継でもやってくれればいいのに。さすがに総長の告示はすでにweb上にアップされていた。耳が慣れていない新入生たちに総長の言葉はよく聞き取れただろうか。

好天のままで日が暮れた19時頃、薄暮の西空高度10度ほどに明るく輝く宵の明星。その5度弱北寄り少し低い位置に、はかなげに光る水星の姿がすぐに見つけられた。あっけないほど簡単。今夜がちょうど東方最大離角、光度0等級、そしてこの天気。1年に1度あるかないかの絶好の条件だ。なのに道行く人は誰も関心を示さない。これを知らずして人生が過ぎていくなんてなんともったいない。

2010年4月 7日 (水)

「巴之丞鹿の子」

★★★★☆。1日1エントリずつブログを書く、というのは意外と難しい。書きたいネタが複数あることもあるし、何もないこともある。できるだけヒマネタで埋めるのは避けたいとは思うけど、そう毎日毎日起伏ある生活を送っているわけではないし。あ、今日がヒマネタというわけではなく、2日前に読み終えていた本の話を今頃書いているこれは言い訳。
読み終えて興奮冷めやらぬ時と、時間がたって落ち着いた時とでは評価も変わるだろう。ラブレターは出す前に朝もう一度読み返せというではないか。ぼくは読み返さずにえいっと出してしまう派なのだけど。
何の話だよ。そう近藤史恵、この人「凍える島」ではあまり感心しなかったが、これはいい。うまく説明できないんだけど、文体というかなんなんだろうな文章に引っかかりを感じるのは同じで、そこは気に入らないものの、登場人物の魅力がそれを補って余りある。
この捕物帳の主人公は玉島千蔭という優男っぽい名前の同心。これが名前に似合わずとんでもない堅物ときている。自分がそうというわけではないつもりだけど、ぼくは堅物大好き。民主党なら岡田克也(関係ないっ)。ぶっきらぼうな一挙手一投足についニヤニヤしてしまう。手下の八十吉と父親の千次郎の脇役がまた好対照でいい味を出している。このあたりの配役はうまいなあ。
ストーリーはちょっと無理がある気がするが、所詮はつくりものだから問題ない。並行する話が最後に収束するあたりもよくあるパターンだけど、目立った破綻もなくまとまっていると思う。願わくば2作目3作目と進んで千蔭が変貌してしまいませんように。

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2010年4月 6日 (火)

機器分析化学

新年度がはじまって最初の講義。毎年のことだけれど、1年生になったみたいで緊張する。この講義、複数学科にまたがっていて履修者が多く、いつも初回は大入り満員。遅刻すると座る場所もないくらいの盛況なので、いやが応でも気合も入るというものだ。などといいつつ、準備がずさんというか読み間違いというか配付資料が足りなくなってあわてる。
おまけに生協から使うべき教科書が重版中で4月末の入荷になります、という驚くべき知らせが先週末にはいっていたり。この講義のぼくの担当は最初の9回なので、4月末では半分近くを教科書なしでやらなければならない。以前は教科書なしでやってはいたけれど、せっかく自分で書いた教科書なのに本人が使えないといのは情けなさすぎる。
なんとかなりませんか~と出版社に直訴した結果、取次を通さずに製本所から直送すれば今週中に届けられそうとのありがたいお話。しかし月末と今週中ではえらい違いだ、やればできるんじゃん。ともあれきいてみるもんだ。
今日は新調したCF-R9のデビューでもある。昔はPCを変えると相性だなんだと不可解なトラブルに見舞われたりしたものだが、最近はそんなことは皆無で、何の事前準備もなしにVGAケーブルをさしたらちゃんとスクリーンにプロジェクタ画面があらわれる。SSDのおかげでハイバネからの復帰も速くて待たされないし、快適だ。
Bluetoothのプレゼンターマウスだけは事前にペアリング設定をしておいた、が、電池まで頭が回らずレーザーポインタがすぐに消えてしまったのは、まあ愛嬌ということにしておこう。

2010年4月 5日 (月)

自転車乗り始め

冬の間中キャンパス内某所にしまってあった自転車を引っ張り出して、ほこりを払い空気を入れて乗り始める。例年なら3月中には乗っているから今年はずいぶん遅い。雪解けが遅かったというよりも歩いて少しでも歩数をかせぎたかったから、というのが近いかも。
自転車は速いし楽ちんだけどその分運動量が小さいのが難点だ。これからの季節は最寄りのJR駅から大学までと大学内の往来がすべて自転車になるから、一日の歩数がガタ落ちになる。ただでさえ平日の運動量は不足しがちだから悩ましいところだ。
そうはいってもいざ乗り出すと自転車のありがたみをひしひしと感じる。もう歩きにはもどれない。自転車を発明した人はすごいとつくづく思う。こんなに楽に移動できて、もちろん燃料不要で環境負荷ゼロ。おまけにクルマに乗ることを考えたら健康にもよい。
しかもホームセンターの特売で1万円でお釣りがきたこのママチャリは、もとはといえば娘のお下がりだ。それを何年乗っているのだろう。このコストパフォーマンス。まったくいいことずくめ。
自転車の原型は2輪の中央にまたがって両足で地面を蹴って進むものだったときいたことがある。まあそれでも歩くよりは楽だろうか。だけど、それにペダルをつけて漕いで走らせることを考えた人はえらかった。地面から足を離しても倒れないで漕ぎ続けられるという発想がよく浮かんだものだと思う。
そんなことできっこないよ、と思ったらいつまでたってもできなかったろう。おかげで世界中のどれだけの人が恩恵を受けていることか。いつ誰が発明工夫したか知らないけれど、今ならノーベル平和賞に値するのでは。
などとアホなことを考えてないで、この週末には家の物置のRSR2とBD-1を出してやろう。今年はまた自転車ツーキニスト復活するぞ。

2010年4月 4日 (日)

石狩川は渡ったものの

ぜーぜーぜー。昨日よりずっと遅いペースなのに今日はしんどかった。11km/74minだからキロ6分40秒か、30秒も遅いし。
今日はすばらしくいい天気。日中の気温も10度を越えた。明るい日差しについうかれて外へ出る。さすがに半袖ランパンというわけにはいかないけれど、もう手袋もいらない。調子に乗って約1kmの長大な札幌大橋を渡って太美の平原へ。いつもは下旬にならないと行かない太美へ4月第1週に足を延ばすなんて初めてでは。
遠景はもやってはっきり見えないが、遠くの真っ白な樺戸山塊がきれい。すぐ手前の阿蘇岩もまだ麓まで雪をかぶっていて、まだ4月初旬なのだなという感じ。去年は4月第2週にはあいの里公園のミズバショウが咲き始めていたけど、今年はどうなるか。
4ヶ月ぶりに外を走れるのは楽しいけれど、この時期は埃とゴミで道路がとにかく汚くがっくりだ。純白の雪がすべてを覆い隠してくれるのをいいことに心ない人が道端にゴミを捨て続けたのが、春になってすべて顕れる。それと月末になって道路清掃がはいるまでは路側帯は土埃がたまってランニングにも自転車にも不快きわまりない。
おまけにペースを落としているのに今日はまた膝が痛い。冬の間に関節周りの筋肉も落ちているんだろうな。というわけで、石狩川を渡ったはいいものの、ROYCE'ふと美工場を折り返す最短10キロコースでお茶を濁してしまった。

こんなに天気がよかったのに夕方の西空には雲が。双眼鏡だと金星の右やや下方に光る水星を簡単に見つけられたけど、肉眼では見えなかった。残念。

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2010年4月 3日 (土)

今年の目標は

ぜーぜー。1ヶ月ぶりに外を走ったら息切れ。洞爺湖マラソンまであと7週間しかないのにこんなでは困るなあ。まあこの時期は例年のことではあるけれど。
今年の3月は29年ぶりに2月より降雪量が多かったのだそうだ。たしかに3月の積雪量の減り方の少なさは尋常ではない。特にこのところ雪が少ない年が続いたので、ずいぶん多く残っているように感じる。それでも札幌市中心部にある観測点では今日ついに積雪がゼロになった。わが家は市内でも北辺にあり、石狩市生振にある観測点の方が近いので、ここの実感とはずいぶん違っている。その石狩観測点はまだ積雪52cmもある。雪が消えるのはいつのことか。
それでも道路の雪はほとんど消えて走る分にはずいぶん走りやすくなった。あいの里公園の周回路もほとんど舗装路が見えていたので、走ってみたら開通しているのは南半分だけで、拓北高校側の北半分はまだまだ雪の下。しようがないので、南側の外周と内周をつなぐ1.4kmの変則コースを何回か周る。
走り始めはまだ右膝が痛い。屈伸は大分できるようになったのだけれど、もう少しだな。結局、10.5kmを64分と平均キロ6分10秒のペース。これでもいつもよりは大分速い。今年は北海道マラソンで4時間切るのが目標なので、少しは速く走る練習をするつもり。しかしなあ、これよりキロ30秒縮めなければならないのだから楽じゃない。
その前に洞爺湖をクリアーしなければならない。北海道の5月下旬のレースなんてとても走り込んでいる余裕がないので、たいてい出たとこ勝負で苦しいことになる。今年はとりあえずレースまでに200キロを踏むことと、GWに30キロ走をできれば2回するという目標を立てた。そんなに実行できるのかね、目標立てるのは得意なんだけど(笑)。

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2010年4月 2日 (金)

水星見たい

夕方の西空に輝く一番星。金星が高度を上げつつある。今年はほぼ一年中宵の明星なのでうれしい。しばらくはこの光輝を楽しめそう。だけど、今注目すべきは金星ではなく、そのすぐ近くに光っている(はずの)水星だ。今日あたりは金星のやや右下すぐに位置しているはず。
水星は好きな星。ぼくのなかでは惑星ベストテン(8個しかないんだけど(笑))の第2位だ。何より見えそうで見えない希少価値がたまらない。ことほどさように水星観測はなかなか難物で、真偽のほどはともかくコペルニクスが見たことがなかったという話は有名だけど、ぼくも肉眼で見たことは片手で数えるほどしかない。太陽から近く高度が低いのと、薄明の明るい空で探さなければならないのと、近くに目印がないと探そうにも位置が特定しづらいのが原因だ。
たとえば星座の中の恒星ならば他の星との位置関係で場所が特定できるので、多少暗くて見にくくても探すことができる。でも夕暮れの西空では他の星は見えないので、赤道儀でもあればともかく手ぶらの裸眼では見つけるのは困難だ。
なので、同じ内惑星である金星の動きとシンクロナイズするときは観望の大きなチャンスなのだ。金星の明るさは群を抜いているので、夕空でも見失うことはまずないから、それを目印にすれば格段に探しやすい。
なのに、今夕は見つけられなかった。今頃はマイナス1等級とかなり明るいので目立ちそうなものだけど、深夜の中天ならいざ知らず薄明るい夕暮れの空ではマイナス4等近い金星ですら1等星くらいにしかみえないから、比例計算すると深夜に4等星を探すようなものだ。都会の空では苦しいよな。しかもこの時期は日没が早いので夕方バタバタしているうちにすぐ沈んでしまうから、平日はよけい見づらい。
明日も晴れてくれるだろうか。水星の動きは早いのでここ1週間くらいが勝負なんだけど。
え、ベストテンの1位は何かって?答は2003年1月14日のWebmatser日記をどうぞ。

2010年4月 1日 (木)

「向井帯刀の発心」

★★★☆☆。物書同心居眠り紋蔵シリーズの第8集。佐藤雅美のいくつかあるシリーズの中でも最も長いものかもしれない。ぼくも確かこの作家を読み始めたきっかけがこのシリーズだったように記憶する。
手馴れたというか、安心して読める。いろいろなシリーズを交互に読んでいると主人公はともかくまわりの脇役がごっちゃになるが、読み始めればああそうだそうだとすぐ思い出す。紋蔵の相棒は定廻りの大竹金吾でなくてはならない。今回は黒川静右衛門という憎まれ役がでてきて悶着を引き起こす。まあ最後には溜飲の下がる結末となるわけだが。
この著者の特徴のひとつが江戸時代の土地貸借などの経済事情や刑罰などの法制度の説明が詳細正確なことだろう。それはそれで興味深くはあるけれど、「拝領町屋敷地代店賃上り高引当貸付」とか「拾ひ物いたし、訴へ出でず儀、顕ニおいてハ、過料」とか随所に出てくるのは多少繁雑に感じることもある。もちろんいいかげんな時代考証等を読まされるよりは正確な史実に則っているほうがずっといいのは間違いないけれど。
タイトルになっている最終作、「旗本向井帯刀の発心」はさわやかな好作。星四つでもいいのだけれど、文吉をめぐる不動岩の対応にちょっと不審というか整合性がない部分を感じたので少し減点。

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