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2010年6月

2010年6月30日 (水)

人間ドック

 今日で6月も終わり。今年も半分が終わったのか。ワールドカップサッカーも終わったし(終わってない終わってない)。
 今日は日本中でニュースになっているから、ことさらぼくが付け加えることもないけれど、やはりPK戦てのは勝っても負けてもいやなものだよな。もうちょっと納得のいく勝負のつけ方ってないのだろうか。
 半分が過ぎたからというわけではないが、今日は恒例の人間ドック。朝、桑園駅から職場とは反対向きに自転車を走らせて円山にある受診施設へ。例年より込んでいて3時間近くかかって、胸部X線、検尿、採血、血圧、胸部内診、視力、身体測定、肺活量、腹部超音波、心電図、聴力、胃X線、眼底眼圧、とまわる。終わるとちょうど昼だった。
 その他希望によっていろいろオプションもあるけれど今年はこの基本コース。あと気になるところといえば膝と心だけどなあ、残念ながらそういうオプションはない。検査結果は待っていれば午後から説明があるのだが、時間のむだなので、昼食の後はラボに顔を出す。この歳になるといい知らせばかりではないので、すぐに聞きたいことでもないし、10日もすれば結果が郵送されてくる。
 検査結果はともかく、胃の検査でバリウムを飲んだ後の後始末にはいつも悩まされる。バリウム飲むのが苦手だという人をよく聞くけれど、ぼくは飲むのは全然平気だし、あの宇宙遊泳みたいな回ったり逆さになったりする検査台もおもしろいので好きだけど、排泄が問題。
 尾籠な話で申し訳ないが、ここ数年は下剤が効きすぎて、昨年は午後の会議中に腹痛で苦しんだし、一昨年は翌朝の講義中に便意を催してえらい目にあった。さすがに今年は学習したので、受診の日程設定には細心の注意を払って、明日の夕方までは公式行事はいれていない。水分もたくさん摂ったし、なんとか明朝には白い便からすっきり解放されたいものだ。

2010年6月29日 (火)

非冷房路線

 6月なのに暑い日が続く。ここ5日間の最高気温は、29.3/31.3/29.1/31.6/31.4と真夏並みだ。もっとも6月が暑かったからさぞかし猛暑の夏だと思ったら7月は一転して涼しくなる、なんてこともあるから、この先どうなるかはわからないが。でも、気象庁の3カ月予報も、『「冷夏傾向」としていたこれまでの長期予報を修正し、平均気温が平年並みか高めの「暑夏」になると予測。』とすかさず変更されたりしている。まあ暑い夏は望むところだけれど。
 ぼくがほぼ毎朝乗るJR学園都市線1534Dの車両がしばらく前から非冷房車に変更になった。ああ夏が来たなと思う。学園都市線は大都市近郊の通勤路線でありながら通勤時間帯の冷房化率が63%という驚くべき低サービス路線だ。
 北海道だからというのではない。札幌近郊の他路線はとっくにほぼ100%になっている。非電化路線で非冷房PDCがまだまだ現役で働いているからだ。今進められている電化工事(PDF)が完成する再来年春には、電車化とともにめでたく完全冷房化が達成されるのだけれど、それまではこの状態が続く。
 おもしろいことに、夏季になると車両運用が変更されて、それまでは冷房搭載のキハ40形300(330)代車がメインの1534Dが非冷房のキハ141/142形になる。あいの里公園始発のこの列車は石狩当別から来る列車の混雑緩和のための片道回送の運用で、そのためぼくの乗るあいの里教育大からも着席できるのだけれど、車両運用効率からいうと低いので夏場は非冷房車両が限定充当されるということのようだ。両運のキハ40なんかより収容定員は多く、冷房はなくともゆったりしていて乗りやすく降りやすいので、ぼくはこの運用変更は歓迎だけど。
 電化工事の方は、準備工事済みだった桑園~新琴似の高架区間はすでに架線柱が立って、一部で架線も張られている。現在は、太平~篠路間で架線柱の工事が進んでいるところだ。篠路駅には何やら建物の基礎工事がはじまっている。
 非電化PDCの夏も今年と来年を残すのみとなるのか。そう思えば窓からの風に吹かれての通勤も乙なものだ。

2010年6月28日 (月)

「貝の目が組のツクリ」にあらず

 今朝の地震にはびっくりした。うつらうつらしているときに、前触れなしにドンと突然揺れ出した。道新webをみると、札幌は震度1だから驚くほどの揺れではなかったのだけれど。
 ところで、もっと驚いたのはその記事
 「気象庁によると、(中略) ▽震度1=札幌、小樽、☆(人ベンに貝の目が組のツクリ)知安、...」
 人ベンに貝の目が....には一瞬目が点に。なんのことだか全然わからなかった。落ち着いて読むと、[(にんべん)に{(貝の目)が(組のツクリ)}]だから、「倶」のような字で「倶知安」なわけだ。正確にはこの字のつくりは具(ぐ)ではなく、「貝の目が組のツクリ」なんだ。調べてみると、この字はJIS X 0213:2004で追加された第3水準(シフトJISコード879F)文字で倶の厳密異体字となっている。PCでは表記できない。
 しかし、これまで新聞等の表記ではずっと「倶知安」となっていたのではないだろうか。いつから「人ベンに貝の目が...」になったのだろう。固有名詞だから厳密に正確を期せばそういうことになるのかもしれないけれど、わかりにくいことおびただしい。
 以前の記事はどうかと調べてみると、6/8付けで「シバザクラ鮮やか倶知安の三島さん宅」という記事があった。こちらはまともだ。とすれば、今回のは気象庁の発表が異体字になっているのを、そのまま馬鹿正直に表記したということかもしれない(元記事は共同通信からの配信らしい)。だけど、気象庁のwebページの地震情報でも「倶知安」になっているけれどな。倶知安町のwebページにも異体字の話は全然出てこないし、もしや気象庁からの伝達が手書きだったとか。
 と、ここで終わる予定だったのだけれど、妙なことに気がついた。「組のツクリ」なんてもって回った書き方をしないで、なんで「且」としないのだろうか。「ニンベンに貝の目が且」で済むではないか。ひょっとして、「組のツクリ」と「且」は違う字なのだろうか。いやまてよ、そもそも最初の「倶」の異体字、やや、これは「貝の目が組のツクリ」ではないぞ。
 大修館「漢語新辞典」の95頁。横棒が1本多い。四角の中に横線が3本が正しいのだ。ということは、そもそも「且」も「組のツクリ」もどちらも間違いではないか。
 う~む、漢字は深い。

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2010年6月27日 (日)

お疲れさま

 今年のサロマ湖100キロマラソン。暑さのせいか完走率は49.9%だったとか。例年は70%前後だから大幅ダウンだ。3000人からの参加者がいることを考えると。ふだんなら完走できた人が600人くらいは涙を飲んだ計算になる。
 暑さの影響ってやはり大きいのだな。何がいいたいかというと、ぼくがこれまで走ったウルトラマラソンは7月の北海道か9月の九州ばかりで、いずれも汗みずくの暑いレースだった。もう少し出るレースを選べばもっとちゃんと走れるのかも。なあんていうのはもちろん冗談。そういうことはきちんとトレーニングを積んだ人がいうセリフであって、ぼくの場合は暑さを言い訳にしているだけだ。かくして6月も終わる。
 今日のランニング。20.0km/147min。今月の累計距離116.0km。

2010年6月26日 (土)

最下位脱出

 ファイターズついに最下位脱出。3ヶ月ぶりだそうだ。3ヶ月前って3月か。なんにしても長かった。
 交流戦のはじめは調子よかったのに、雨で神宮のヤクルト2連戦が流れたあたりから勢いがそがれて、結局終わってみるとパリーグ最下位の6位だった。それでもセリーグ全チームよりも上だったというのはお笑いだけど、パリーグ内では最下位なのは相変わらずで、その時点で借金も10あった。
 それがリーグ戦再開以来、強いのなんの。ここまで8試合7勝1敗。あっという間に借金を4まで減らしてとうとう5位に浮上した。まあ、まだまだ上の方は遠いけどね。最終的にはなんとか3位になってクライマックスシリーズに出てほしいものだ。
 今日は今年初の真夏日で、最高気温が31.2℃。午前中炎天下に芝刈りと除草をしてへろへろになったあとで、午後から2時間走。意外と風があって汗はそれほどかかなかったけど、とにかくまわりの空気が生温かい。まさに夏を実感した。
 帰ってみると、札幌ドームのファイターズ対マリナーズ戦は7-4とリードして8回裏2死満塁でバッターは4番小谷野。お、と思ってみていたら見事にセンターオーバーフェンス直撃の走者一掃三塁打。いやあ東京ドームならホームランだったな、なんでこんなチームがずっと最下位だったんだよ。サッカーといい野球といい、元気出るなあ。もっともっと暑い夏にしてほしいものだ。
 今日のランニング。18.1km/134min。今月の累計距離96.0km。

2010年6月25日 (金)

文句なし

 デンマーク戦勝利おめでとう。なんて、その時間ぼくはしっかり寝ていたので、朝起きて家人に聞かされて知ったのだけれど。2勝1敗勝ち点6で堂々の予選リーグ突破。もうベスト16は確定だから、あと一つ勝てばベスト8、次がもう岡田監督が目標に掲げていたベスト4だ。そこまで行けるかどうかはわからないが、開始前は何を夢みたいなことを言ってるんだとか散々の言われようだったので、チームの意気はさぞや上がっているだろう。
 ここへきて、マスコミも評論家も手のひらを返したかのような持ち上げぶり。勝てば官軍というか、寄らば大樹の陰というか、今に始まったことではないけれど、まったく記事や発言にはもう少し責任をもってもらいたいものだ。
 最近、政治系のブログをいくつか読むようになって、鳩山小沢政治資金問題とか、普天間問題とか消費税増税問題とかの裏話をいろいろ知ってみると、いかにマスコミがいいかげんで恣意的誘導的であるかがよくわかった。物事には必ず裏表があり、一面からばかり見ていては本質を見誤る。内閣支持率がこれだけ下がりましたと新聞に載ると、ああやっぱりみんな期待外れなんだなと思ってしまい、そのことが次の支持率調査に反映してしまう。結局のところ、多方面の情報を集めて後は自分の頭で判断しなければならないのだ。
 なんか話が思いっきりずれているな(笑)。ともあれ、次のパラグアイ戦は29日の日本時間23時からなので楽しみ。ぼくは翌日は人間ドックだから、まあ休みみたいなものだし。

2010年6月24日 (木)

北海道・千歳・支笏湖ウルトラ遠足

 久しぶりに海宝ロードランニングのwebページにいってみたら、新しい大会の案内がでていてびっくり。
 「第1回伊南川(いながわ)100kmウルトラ遠足」、10月23日開催。伊南川ってどこだろうと思ったら、南会津郡南会津町とのこと。コース図をみると尾瀬の裏側の山の中で高低差が1000mもあるなかなかハードなコースだ。海宝さんの100キロウルトラ遠足は、くりやま、しまなみ海道となくなって、いまや宮古島が残るだけ。もういずれなくなってしまうのかと思ってたので、これはうれしい知らせだ。
 この週末はサロマ湖がある。今年は天気も良く暑い大会になりそうだ。ぼくは鈍足すぎて出られないが、うちの学生がひとり出場するので激励しておいた。
 ところで、洞爺湖サミットの年から栗山がなくなって以来、地元で出場可能なウルトラマラソンレースがなくなってしまったなと思っていたら、どっこい「北海道・千歳・支笏湖ウルトラ遠足」なるレースがあるのを発見した。しかも今年が第5回。ということは5年前からやっていたのだ。全然知らなかった。
 しかしこの大会なかなか謎で、情報が全然ない。Runnetでエントリー可能になっているから、ちゃんとした大会らしいのだけれど、コースも内容もまるでわからない。「サイクリングコースを走る。多少起伏のあるコース」だけではどこをどう走るのか。給水は10km、20km、25km、35km、40km、50km。ん、それ以降は?折返しコースなのかな。距離表示10km毎って、あまりにアバウトすぎないか。主催者のRUNフェスタというのは何者だろう。住所は愛知県知多市だし。
 前回大会情報に参加者81名(前々回)とあるのも不思議。webで検索すると2008年の第3回大会の記事はいくつか見つかるのだけれど、昨年の第4回がまったくヒットしない。去年はやらなかったのだろうか。なのになんで今年が第5回?
 で、その第3回の参加者の評判は散々で、サポートもコース設営もいいかげんでこれで大会といえるのか、みたいなのばかり。
 ちょっとこれではなあ...。

2010年6月23日 (水)

永遠の命

 参院選の公示を明日に控えて、各党の街宣活動が活発になってきた。わが家の最寄り駅でも、朝各党が競って宣伝ビラを配ったり演説したりしている。競ってといっても、同じ日にかち合うことはないので、何曜日は何党とか事前に調整しているのだろうか。
 なんといってもふだんからマメにやってるのは共産党。選挙が近づくと始まるのが民主党で、思い出したようにやるのが自民党。熱の入れ方がわかるというものだ。社民党はめったにやらないし、公明党はみたことがない。最近は幸福実現党もビラを配っている。大政党でもないのにこんな末端の地方駅前にまで動員できるなんてどれだけ資金力があるのだろうか。成算のない選挙運動なんてやめて他の有効な使い道を考えた方がいいのでは。政府も消費税を上げる前に、もっと宗教法人などの税制を見直したらどうなんだろうか。
 宗教といえば、相変わらずキリスト教系の宣伝カーも多い。「神を信ずれば永遠の命を得ることができるのです」なんて、朝っぱらから冗談やめてほしいよ。言葉尻をとらえるわけではないけれど、永遠の命なんてほしい人いるんだろうか。死にたくないときに死ぬのはいやだけど、かといっていつまでも死ねないというのも地獄では。自分だけどんどん取り残されていくのだから。
 では、みんなして神を信じてみんなで生き続ければいいかというと、そうするとずっと未来永劫に今の毎日毎日が続くわけね。たまらんなあ、それも。行いを正しくしていれば天国へ行くことができる、なんてうたい文句もあるけれど、菊池寛の「極楽」を引っ張り出すまでもなく、ぼくにはとうてい耐えられそうもない。

2010年6月22日 (火)

「明治開化安吾捕物帖」

★★☆☆☆。
 明治維新というのは考えてみるとすごい大改革だ。それまでは岡っ引が十手もって「御用」とかやってたのが、警察官になってしまったのだから。しかし、してみると明治時代の捕物帖というのも変なものだな。たしかに登場するのはお奉行様とか岡っ引ではなく、探偵や巡査だ。なんでこれが捕物帖なのだろうか。
 大半は一応謎解きの体裁はとっているけれど他愛ないもので、それよりも波乱万丈(といっても短いが)の物語の方に重点があるようにもみえる。ミステリ的にみれば、「万引一家」や「覆面屋敷」のようにトリックがしかけられているものもあれば、「石の下」や「時計館の秘密」など何が言いたいのかわからないものまで玉石混交。こういうのは内容をどうこういうよりは、雰囲気を楽しむべきものであり、それが捕物帖と名づけた所以なのかもしれない。でも、この著者にはあの「不連続殺人事件」の心理トリックがあるのだから、と期待して読んでしまうので損してるだろうな。
 ひとつわからないのが、勝海舟がナイフであちこち切っては悪血をしぼるという習慣。蛭に血を吸わせるとか面妖な民間療法がないではないけれど、海舟はほんとにこんなことやっていたのか。

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2010年6月21日 (月)

夏至

 夏至は22日だと思っていたら今日だった。調べてみるとここのところずっと4年に1回は22日で残りは21日。札幌の日の出は3:55、日の入りは19:18だから昼が15時間23分で夜が8時間37分。さすがに夏至だ。これが冬至(今年は12月22日)になると、日の出は7:03、日の入りは16:03で昼が9時間、夜が15時間とほぼ逆転する。
 よく知られているように、江戸時代は日の出日の入りを時刻の基準にする不定時法だった。日の出から正午(午の刻)までを3刻、正午から日の入りまでを3刻、同様に日の入りから深夜(子の刻)までとそこから日の出までをそれぞれ3刻で合計12刻、すなわち十二支が一回りするシステムだ。平均すると1刻は2時間で、時代小説などでも「半刻(約1時間)」などと注がついたりする。
 この時法でいくと、夏至では昼間の1刻が2時間半くらいなのに、冬至では1時間半くらいしかない。平均8時間労働とすると、8時間は平均4刻だから、実労働は夏は10時間冬は6時間ということになる。これ、なかなかいいんじゃないだろうか。今なら冬は暗いうちに起きだして働かなきゃならないし、反対に夏はいつまでも明るいけれど、江戸時代なみにして1時間の昼休みをとるとして勤務時間を夏は7:30-18:30、冬は9:30-16:30とする。無駄な点灯時間が減って省エネにもなりそう。
 不定時法で思い出したけれど、江戸時代の精巧な時計のことを昔テレビで見たことがある。季節によって1刻の長さが変わるので同じ速度で時を刻む普通の時計は役に立たない。そこを歯車と非対称なカムのようなからくりで、どんな季節でも自動的にきちんと時刻を計れる仕組みになっていた。すごい技術だと驚嘆したおぼえがある。現代の技術ならもっと精確なものができるだろうし、緯度経度の違いの補正だってできるだろう。
 まてよ、すると睡眠時間は逆だから冬の10時間はいいとして、夏はたった6時間か。それはちと困るか(笑)。

2010年6月20日 (日)

走る講義室

 馬上枕上厠上、とはよくいわれるいいアイディアの生まれる場所。出典は北宋の政治家、詩人、王陽修のことばとか。馬上ではないけれど、ランニング中というのは結構いい考えが浮かぶことがある。
 今日も、昼頃ポタポタ走っているときに、ふと水曜日の大学院講義のことが頭に浮かび、まだ話す内容を決めてないしどうするかなあなどと、いくつかあるネタをあれこれ考えていた。今週はもう夏至だし夏の夜の夢の話にするかなあ、と昔のファイルのスライドショーを記憶をたどりながら頭の中でリプレイしてみる。うん、これはなかなかいいかも。
 講義は英語なので、英語で説明を考えながらストーリーを追ってみると、これが意外にもスラスラと進む。ボキャ貧のぼくにしては、サイマルティニャスリーなんて表現が次から次へとスムースに出てきてびっくり。よし、もう決めたこれでいこう、とランニング中の高揚した気分で決めてしまった。
 ただし、実際の講義室で同じようにハイテンションでしゃべれるのかというと、それは別だよな。こうなったらみんなで走りながら講義するってのはどうだろう。冗談じゃなく、じっと座っているよりも聞く方もアクティベートされていいのでは、なんてことはないよな(笑)。
 今日のランニング。20.7km/150min。今月の累計距離77.9km。

2010年6月19日 (土)

「殺す者と殺される者」

★★★★☆。
 「忘却の技術を学校で教われるものなら、それはどんな記憶術よりはるかに貴重な贈り物となるはずだ」
 昔、本を読んでいて気に入った言葉に出くわすと、それをカードに書きためていたことがあった。今ならさしずめパソコンに打ち込んで自在に検索できるようにするところだろうが、そんな習慣は今はない。それでも、ああと思うような言葉に出会って忘れないように保存しておきたいという思いにかられることはある。
 神様が人間をお造りになったときに、なぜdeleteキーをつけ忘れたのだろうと思う。忘れたいけど忘れられないことをボタン一発で記憶から抹消できたらどんなに人生は救われるだろう。でも、間違えてとっておきたい大切な記憶を消してしまったら。そう思えば、そんなあぶない装置を装備しておかなかったのは神様のやさしさなのだとも思う。
 記憶というのは不思議なものだ。何を憶え何を忘れるか、ぼくらはどうやって選別しているのだろう。ずっと忘れていたことを何かの拍子に思い出すこともある。忘れるということは引き出しにしまわれているだけであり、無くなってしまっているわけではない、という説明もよく耳にする。パソコンのデータをdeleteしても、FATのインデクス情報が失われているだけで、内容はメモリにちゃんと残っている、ようなものだろうか。
 忘れられない本当に大切なことは、ちゃんと憶えているものだ。もしそれを忘れてしまっているとしたら、それは実際はずっと憶えているに値しないことなのだ。そして悲しいことに、本当に忘れてしまいたい重大なことも、けっして忘れられないものだ。もし簡単に忘れられるとしたら、それもまた実際は大したことではないのだ。
 記憶術の本はたくさんあるけれど、忘却術の本はない。憶えかただけ教わって忘れ方を教われないというのは、とんでもない悲劇ではないか。
 マクロイを読んだのは2冊目。相変わらず細部にわたる文章、人間の造型はとてもうまい。冒頭のようなハッとする成句にも出会える。プロットと内容は瞠目するほどのものではないし、現実的といえるのかどうかも含めて、採点すれば星4個でもちょっと甘いかなというところだろう。だけど、50年以上も前の作品なのに古さをまったく感じさせず、「図書館は自伝をフィクションとして分類すべきだ」と始まってぐいぐいと読み手を引きこむ手腕の確かさには感服するよりない。

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 今日のランニング。20.1km/142min。今月の累計距離57.2km。

2010年6月18日 (金)

市原メモリアルシンポジウム

 たまにはまじめな話。
 今日の午後は、職場の4階大講堂で日本農芸化学会主催の藪田セミナー「天然有機化合物を起点とした化学生物学の新展開」-市原メモリアルシンポジウム-が行われた。
 市原耿民先生が亡くなられて1年余、旧農産物利用学・生物有機化学研究室でその薫陶を受けた精鋭らによる追悼シンポジウムだ。ぼくは市原先生のおられた研究室から分派してできた傍系の研究室の出身なので直接の師弟関係はないが、専門が近いこともあっていろいろと思い出は多い。学部の講義で有機化学を教わったのも市原先生だった。
 今日の演者らは学生時代からよく知っている先輩後輩たちだったが、あらためてシンポジウムの講演を聴いていると、それぞれのすばらしい内容に感服しきりだった。これだけの俊英たちを育てられた市原先生は、卓越した研究者だっただけではなく、教育者としても超一流だったのだなと改めて感心させられる。
 思い出してみると、直系の弟子ではないぼくに対しても折にふれて温かいお言葉をいただき、ずいぶん元気づけれられたことがあった。市原先生なき今、北大農学部の有機化学の伝統もなんとなく先細りになりつつある現状を思うと、まだまだ褌を締め直して頑張らねばならないと思いを新たにした。

2010年6月17日 (木)

地下鉄で貨物輸送

 青函トンネルで高速の新幹線列車と足の遅い貨物列車を共存させるアイディアとして、狭軌の貨物列車ごと標準軌車両に搭載して運ぶトレイン・オン・トレインというのが実験されているが、こちらはずっとささやかな札幌市営地下鉄での貨物(というか荷物だろうけど)輸送の話題
 ささやかとはいっても、すごいこと考えたものだ。地下鉄の営業車両に荷物輸送台車ごと載せてしまおうというのだから。「市東部のヤマト運輸の輸送拠点から市中心部の集配センターの約10キロを結ぶ3便のトラック輸送のうち、1便を市営地下鉄新さっぽろ―大通の輸送に切り替える」とのこと。で、「一度に運ぶ荷物は台車(長さ90センチ、幅60センチ、高さ90センチ)の1~4台分程度で、地下鉄の一般車両に台車のまま持ち込む。」ということだ。
 8月下旬に2週間程度試行するらしいが、なんか不思議な光景が繰り広げられそう。乗客が乗っている旅客営業車両に仕切りもなく積み込むのだろうか。それとも昔のローカル線の荷物輸送みたいに車両の一部を幕で仕切るのだろうか。停車時間が限られているから台車の乗降に人手がいりそうだし、ホームへの出し入れもエレベータがあるとはいえ貨物専用ではないから乗客とバッティングするだろうし。そもそも台車4台ていどでトラック1便分になるのか。早朝などの閑散時間帯を利用するのかな。
 などなど考え出すと、こんな珍妙なこと宣伝効果は別として割に合うとはとうてい思えないんだけど。「全国初の試み」って、そりゃそうだろう。「温室効果ガスの排出削減や渋滞解消が狙い」だそうだけど、どこまで本気でそんなこと考えているのだろうか。

2010年6月16日 (水)

男女同権

 というのは知る人ぞ知る太宰治の傑作短篇ね。未読の人はぜひ読んでから以下をどうぞ(笑)。
 「新型新幹線「さくら」、女性専用スペース充実 車内公開」。ほう、そう来たか。記事によると、「JR西が実施したアンケートで要望が多かった女性専用トイレと三面鏡などを備えたパウダールームを新設し、女性の旅をサポートする。」のだそうだ。
 新幹線の客層というと圧倒的にビジネスマンというイメージがある。実際に乗ってもそう感じることが多い。もちろん行楽客や旅行者もいるし、ビジネスウーマンだっているには違いないけれど、人数や利用頻度からいうと多数とはいえないような。九州へ行くと事情が違うのだろうか。いったい誰にどんなアンケートをとったのだろう。
 単なる移動手段で、目的地に早く着きさえすればよいと思っている大多数の用務客は、アンケートで望むことなどないのかも。せいぜいPC用のテーブル、電源に無線LANくらいか。もちろんそういうマストアイテムは当然新型新幹線には備わっているのだろうな。
 しかし、「女性の旅をサポートする」という言葉からは、有閑層の女性旅行者を取り込みたいという意図がうかがえる。これは鉄道に限らず、観光地の旅館などでも女性客にアピールしないとお客が呼び込めないなど、旅行業界一般にいえることだからいまさら言葉尻を捕えて目くじらをたてるほどのことではないが。
 JR北海道内の悠遊旅倶楽部という熟年向け優待会員。資格はなんと男性60歳女性50歳以上。ここまでくると露骨過ぎて腹を立てる気も失せる。平均寿命は男性79歳女性86歳というのを知っていてこういう設定にするわけね。男性はあと19年しかないのに、女性は36年も利用できる。ビジネス以外の男性旅行客なんて期待してませんよというのが見え見えだ。
 ちなみに、JR各社にあるジパング倶楽部は男性65歳女性60歳以上で、JR東のミドル会員は男女とも50歳以上が資格だ。なんと北海道の反動的先進的なことか。

2010年6月15日 (火)

まずは一勝

 いつのまにかFIFAワールドカップが始まっている。もちろん気づいていなかったわけではなく、ブログが原則1日1タイトルなので、書くタイミングがなかったというだけのことだが。
 なので、昨夜は人並みに日本チームの試合をテレビ観戦。南アフリカの開催だから時差がどうかなと思ったけど、ぼくの生活時間でも23時キックオフならまあぎりぎり許容範囲。次のオランダ戦はもっと早いので楽勝だけど、遅いデンマーク戦はたぶんLIVEでは見られない。
 そのカメルーン戦。なんか前評判より日本は健闘していたように見えた。得点力の低さは相変わらずだけど、ディフェンスがよかった。まあ相手があれではねという気もするけど。それにしてもカメルーンどうしたんだろう。終始緩慢で重たい試合運びだった。その前にやっていた同じE組のオランダ―デンマーク戦と比べると、これが同じスポーツかという気がしないでもない。
 おもしろかったのが、標高1400mの高地での試合ということでのボールの伸び。14%の空気密度低下であんなに違うものなのか。ロングパスがことごとくオーバーして、みんな苦労していた。わかっているならもっと加減して蹴ればいいように思うけど、そう単純なものではないのかな。いや、そうかそれを見越してあの瞬間本田は引いて待っていたんだな。
 次のオランダ戦のあるダーバンは海岸沿いなので影響はない。で、デンマーク戦のラステンバーグはまた1500mの内陸部と。体調ももちろんだけど、感覚が狂わないといいけど。

2010年6月14日 (月)

「無用の隠密」

★★☆☆☆。
 藤沢周平は昔集中的に読んだので、文庫本は各社ともほとんど読んでいると思う。残っているのはこういう未刊行初期短篇など落ち穂拾いものだけ。
 無名時代に雑誌掲載されて眠っていたものを掘り起こす。ネームバリューでそこそこ売れはするだろうけれど、それがいいことなのかどうか。
 はっきりいって内容は玉石混交、雑多であまり感心しない。「らしい」ところは確かにあるけれど、著者が存命していたら手を入れたいと思うに違いない。いや、そういう気にすらならなかったから打ち捨てられていたのかも。
 なかでは「木地師宗吉」がぼくは好きだけど、なぜかこの作品だけ阿部達二の詳細な解説には無視されている。なぜだろう。

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2010年6月13日 (日)

おかえり!

 今晩はずっとPC画面に釘付けになっていた。さすがにust中継は重くて再突入時の光をとらえるのがやっと。
 はやぶさ、お疲れさま。よく帰ってきたな。

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今日のランニング。17.0km/122min。今月の累計距離37.1km。

2010年6月12日 (土)

北大ここにあり

 惜しくもあこがれの神宮球場での3勝目はならず、準々決勝で散った北大野球部。延長14回サヨナラ本塁打による負けだから、まさに惜敗。ロングリリーフで7回1/3を投げ抜いた工学部の佐藤輝君はベンチで涙を流していたそうだ。
 出場校中唯一の国立大、しかもなみいる私立強豪校のなかで旧帝大が2勝もするなんて史上初の快挙。よくやったよ。
 「守備でも延長13回2死満塁、三塁線の強烈な打球をこの回から三塁を守った木村(2年、北広島)が飛び込んで好捕。三塁ベースにも飛び込んでタッチし、封殺した。」と記事に書かれた木村君は昨年ぼくが担任していたクラスの子ではないか。2年生で出場するなんてあっぱれ。しかも華麗な守備で立派に貢献した。プレーみたかったなあ。
 ところで、北大チームの快進撃とともに話題になっていたのが、これ。いやあいいなあ、スタンド楽しそう。ぼくも応援に駆けつけたかった。しかしみんな試合そっちのけでは(笑)。


今日のランニング。20.1km/135min。今月の累計距離20.1km。

2010年6月11日 (金)

ICカードで不正乗車

 「京急でも駅員が不正乗車=通勤区間の一部でキセル」。またかという感じ。たまたま今日のニュースは京急だったけれど、「でも」とあるようにJRを含む全国あちこちの大手鉄道会社でこの手の不正乗車がたくさん露見している。内部処理されてニュースにならないものだってどれだけあるかわからない。
 Suicaなどの非接触型ICカード乗車券が広くつかわれるようになって、駅の窓口の端末で手軽に情報の消去ができるようになったのが一因だろう。ICカードは無人駅等でキセル乗車できないように、入場記録だけあって出場記録がないと次の入場時にエラーが出るようになっている。そこで入場記録そのものを端末操作で消してしまうというのが手口だ。情報消去は簡単で、かざしてピッとやるだけだ。ぼくは目の前でみたことがあるのでわかる。
 実は、先週上京したときに、羽田に着いてモバイルSuicaでモノレールに乗ろうとしたところでピンポンとゲートが閉まった。あれれ念のため事前にチャージしておいてから残額は足りているはずなのに変だな。もう一度、ピンポンと同じ。窓口へ行ってくださいとメッセージが出たので、有人改札へ行くと、ハンディ端末みたいなのに携帯をかざしてみて、桑園の入場記録がありますねとのこと。で、消去しますからとピッと簡単に消してくれた。
 それで、ああと思い出したのが、いつだったか大学の帰りに急いでいるときに、桑園駅でつい携帯を出して改札機にタッチする寸前で気づき、あわててKitaca定期を取り出したことがあった。SuicaはKitaca区間でも使用できるから、そのときに入場記録が残ってしまっていたのだろう。交通系ICカードは各社それぞれ独自のものがあるけれど、相互に利用可能な場合も多いので、複数の有効なICカードを持ち歩いているとこういうことがありうる。気をつけないと。これがJR北の窓口だったら「どこで降りたのですか」とか突っ込まれるところを、遠い東京モノレールだったのでそのまま解除してくれたのだろう。
 写真の上から3段目、「06/02入 ****」というのが誤入場記録で、その下の「窓出 東モ羽田 \1424」というのが窓口での消去記録。ついでにその上の段が正常な羽田から浜松町への入出場記録で、その上の「06/02オート 大門 \3954」というのは、都営地下鉄大門駅入場時のオートチャージ記録。モバイルSuicaだからJR区間だけかと思ったら、都営線でもオートチャージされたのにはびっくり。

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2010年6月10日 (木)

日本一短い臨時特急

 またまた鉄道系ヒマネタ。リバイバル急行ではJR九州に負けてはならじというわけかJR北海道でも珍妙な企画が。名づけて『なつかしの急行「礼文」と「スーパー宗谷」で稚内1泊の旅』。
 急行「礼文」とはまた渋い。懐かしいどころか大方の人は覚えちゃいないだろう。旭川発稚内行きという宗谷線内ローカルの急行だ。札幌からは朝の特急が接続していて、ぼくは以前利尻岳に登りに行ったときに一度だけ乗ったことがある。だからちょっと懐かしい。
 その急行「礼文」をキハ54でリバイバル運転するのはまあいいにしても、そのおまけがねえ。「宗谷線無人駅(塩狩、糠南、雄信内、兜沼、抜海)に停車」。さらに「幻の秘境駅といわれた旧神路駅付近をノロノロ運転」。急行列車がなんで無人駅巡りしたりノロノロ運転したりするんだろう。「音威子府駅で約1時間停車して名物蕎麦賞味可能」というのも。団体列車だし、なんでもかんでも盛り込んでサービスしちゃおうとうことなんだろうけど。
 そして、さらに稚内で1泊した翌朝は、「南稚内-稚内間、日本一短い臨時特急「スーパー宗谷10周年記念号」乗車」。なるほど、回送列車に乗せてしまうわけね。日本一短いとはものもいいようというか。もちろん座席指定。651発655着わずか2.7キロでは座席探しているうちに着いてしまうがな(笑)。
 それにしても世は無人駅・秘境駅ブームらしい。これとは別の企画「留萌本線無人駅探訪云々」というのが満員で増発が決定したというし。留萌本線の無人駅って地味過ぎるよ。JR北のPDFによれば『参加予定のお客様からは「通常の旅行とは違う変わった旅行がしたい」「普段乗り降りできない無人駅を訪問してみたい」「いつもの北海道旅行とは違う旅だ」「とても不思議そうな旅行だ」など、ご期待を頂いております。現在の申込お客様は、北海道39人(旭川33人、札幌3人、他地域3人)、岩手1人、埼玉1人、栃木1人、東京2人、神奈川1人からおいでになり、その内ご夫婦は7組いらっしゃいます。』とのこと。これからは非鉄熟年夫婦あたりが恰好のターゲットになるんだろうか。

2010年6月 9日 (水)

110年目の勝利

 まあ、今日の話題はこれだろう。
 大学野球全日本選手権で8日札幌六大学リーグ優勝の北大が一回戦で四国代表の四国学院大と対戦し、3-1で勝った。これが創部以来110年目にして全国大会初勝利。
 なんという快挙。だいたいが道内のリーグ戦ですらまだ4回しか優勝したことがなく、全日本選手権も4回目の出場だそうだ。東京ドームの応援席では集結したOBが初勝利に涙していたとか。
 トーナメント表をみると、全国の代表校26校のうち旧帝大はおろか国立大は北大ひとつしかない。次の二回戦は10日の広島経済大戦。これに勝てばベストエイトで神宮球場で試合ができるのだそうだ。大学野球ではドームより神宮の方が格上なんだ。
 ファイターズのドラフト指名リストにもあがっているというエース石山君、明日もがんばってね。

2010年6月 8日 (火)

少数点

 もちろん「小数点」の間違い。いま漢字変換するとちゃんと一発でいくのに、なぜか先週末に試験問題をつくったときには「少数点」となっていて、昨夜まで変換ミスに気づかなかったというおそまつ。
 手書きなら絶対間違えっこない漢字を、PCで打つとうっかり変換ミスを見落とすということはよくあることだ。まあ致命的な間違いというわけではなし、意味はわかるだろう。100枚刷り直すのも面倒で無駄だと思ったので、試験の時に誤字訂正をして謝ってすませてしまおうと考えたのが、ひょっとして大きな間違いだったとか。
 朝、1限の「機器分析化学」の講義。ぼくの担当範囲は今日が最終回なので、90分のコマのうち後半半分を試験時間にあてた。答案用紙・問題用紙を配付したあとで、「問題に誤字があります」と黒板に大きく書き出す。大方の学生はチラと見ただけですぐに解答作業に集中している。目では見ても、なんだそんなことか、と頭にははいっていない。
 試験が終わって答案用紙を見始めると、「少数点」という表記の答案が何枚も出てきた。小学4年生で習う「小数」を大学生がごろごろ間違えるとも思えないので、これは問題文に引きずられたのだろう。なんて素直な学生たちなんだろうか。
 たかが誤字ではすまされない。変に刷り込まれて、就活の書類とかに少数点なんて書かないでよね。

2010年6月 7日 (月)

「青雲遙かに」

★★★☆☆。
 う~ん、評価の難しい小説だなこれは。とにかく長いのは確か。文庫版で770頁、1067円もする。読むのにずいぶん時間がかかった。そう、一気呵成に読み終わるという牽引力の強い作品ではない。
 「大内俊助の生涯」と副題がついているように、この主人公が仙台伊達藩から出てきて江戸の学問所に入学するところから物語は始まる。その後は波乱万丈というか支離滅裂というか、あっちへ流されこっちへ流されして、思いもよらない人生をたどり、明治維新を迎えるというようなストーリー。一種のビルドゥングスロマンなのだろうか。あまり成長しているようにも見えないけれど。
 それぞれのエピソードは面白いのだけれど、行き当たりばったりというか流れに必然性が乏しいので物語に一貫性がない。まあ実際の人生なんて筋書きがないのだからそういうものだといえばそうなんだけど、どうもこの大内某なる主人公は実在の人物ではなく創作らしい。創作であれば、もうちょっと大河小説的な統一感があってしかるべきではと思ってしまう。この長さなんだし。
 著者が佐藤雅美なので、時代考証や当時の市井、学界、政治、文化、国外情勢などの記載はしっかりとしていて読み応えがある。著者の狙いは幕末の諸事情の記述にあって、大内は単なる狂言回しと理解すればそれなりに納得がいかないでもない。でも、それはうがった見方というものだろう。
 それはともかく、お加代にお喜美、女はまことに恐い。読み終えてそれだけは心に残った(笑)。

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2010年6月 6日 (日)

NAS買い替え

 テレビの録画用に使っていたNASがエラーランプがついてアクセスできなくなった。家人の話によると、再生中に動いたり止まったりを繰り返して動かなくなったとのこと。この機種、エラーランプの点灯間隔がエラーコードになっているので、数えるとHD認識エラーとわかった。HDが死んだのか。テレビと一緒に買ったから3年ちょっと。毎日使っているにしても少し早いような気がする。はずれだったかな。
 中を開けてみると、SeagateのS-ATAドライブがついていた。それならばとPCの外付け玄蔵にはいっているS-ATAドライブを取り出して接続してみる。と、ピーピーピーと同じエラー。あれれ。ではHDは生きていてボードのHDを認識する部位?がおかしいのかな。ならばHDの中の録画ファイルは救いだせるかも。
 ということで、NASについていたドライブを玄蔵のコネクタにつないでPCと接続してみる。一瞬カリカリといったきりで認識されない。やっぱりHDが死んでるのか。でもならなぜ別のHDをつないでも同じエラーコードを吐き出すのだろう。ボードもHDもどっちも壊れているわけ?
 ここまでで復旧はあきらめ、いさぎよく新しいNASを買ってきた。いまのREGZAみたいにUSB接続ドライブが直結できればPC用のを使いまわしできていちいち新品を買わなくてもよいのだけど、うちのはZ2000というフルHD初期型なのでNASしかつなげないのが辛いところ。まあルータにサーバを接続すればどんなドライブでも使えはするけれど。
 NASはCPUを自前でもっているだけに割高で、今回ヤマダ電機で一番安かったのは500GBで12K円。これでも前の(340GBで27K円)に比べればずっと安くはなっているのだ。フルHD(紛らわしいが、このHDはhigh definition)録画時代にもうGB単位の容量の機種なんてこれしかなくあとは1TB以上。すごい時代だ。うちの使い方ではとても使いきれない。

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2010年6月 5日 (土)

負傷

 なんというかこういうことに。
 昨日はそれほどのケガのようにも思ってなかったのが、今朝になっても痛みと腫れがひかないので、整形外科を受診したら捻挫で固定してぐるぐる巻きにされた。骨には異常がないらしいのが不幸中の幸いというか。右手なので多少不自由だけど、指先は動くのでパソコン打つのはなんとかできるのが救い。
 というわけで、明日の千歳のマラソンはまたもやDNSに。O君、ぼくのぶんも頑張ってね(泣)。

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2010年6月 4日 (金)

「サクリファイス」

★★★★★。
 この大胆なタイトルにこの内容、ほんとうに文句なしの傑作。脱帽した。以前、他の作品をけなしてすみませんでした。近藤史恵、この一作でもミステリ史に残る作家だと思う。
 自己犠牲の上に成り立つ自転車チーム競技。その特性がうまく書かれている。登場人物も生き生きしていて、白石はもちろん、伊庭も石尾もみんなが魅力的だ。伊庭の扱いなんてうますぎる。そして香乃。なんて素敵なキャラだろう。思わず一目ぼれしてしまいそうだ。ただし男を見る目はゼロだけどな。
 手に汗握るロードレースの展開。自転車好きにはたまらない。それだけで事件なんて起こらなくてもいいのに、最後になって不可解で意外な事件が起こる。そうかこれは青春小説じゃなくてミステリだったんだ。そして謎解き、どんでん返し。
 誰がこの結末を予想しえただろう。一読巻を置く能わず。一気に読み終えて愕然とする、けれど読後感は不思議にさわやか。まさにサクリファイスたる所以だろう。

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2010年6月 3日 (木)

2年越しの満願成就

 今年こそ願いかなって願成就院へ。我ながら執念深いというか。
 昨年の同じ時期にやはり東京で仕事があって、翌日休暇をとって伊豆の国市まででかけたものの、工事中で拝観中止という思いもよらない結果に終わった。なので今日はそのリベンジ。
 昨年は「踊り子」で伊豆長岡へ直行したが、今年は少し早起きして「こだま」で三島乗り継ぎ。伊豆箱根鉄道の電車を韮山で降りて手前から歩くことにする。すばらしい天気で半袖シャツで歩くにはちょうどいい陽気。
 1年前と変わらず車の多い街道を折れるとうそのように静かな参道へ、のはずが境内が何やら騒がしい。見るとちょうど小学生が記念撮影中。うーむ、オフシーズンの平日の朝だし、誰もいないだろうと思っていたら遠足とぶつかったか。やられたなあ。

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 しばし周辺で時間をつぶし、小学生が去った後でゆっくり拝観。中央の阿弥陀如来はちょっとピンとこなかったけど、左右の毘沙門天、不動明王、二童子はメリハリの利いた力強い像ですばらしい。ここはなにより仏像のすぐ近くまで寄って見られるのがいい。2年がかりで宿題を解き終えた気分。
 その後、伊豆長岡駅まで歩き、バスで温泉街へ。次の目的地はかつらぎ山ロープウェイ。ロープウェイは鉄道ではないので乗りつぶし対象外だが、ついでがあれば乗るように心がけている。ここは日本ケーブルの自動循環式。

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 頂上からは正面に富士山が見えるはずが(新幹線からはきれいに見えた)、残念ながらそこだけ雲に覆われていた。

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 ところで、ロープウェイの途中の斜面に工事用の仮設モノレールが引かれていて急斜面をゆっくり動く搬器に人が乗っていた。あっちにもぜひ乗ってみたかった。

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 下の方の斜面にはみかん山モノレールの線路も見えたし、なかなかに鉄分の濃いところではあった。
 帰りは昨年とは逆に伊豆長岡から直通の「踊り子」に乗る。窓口で切符を買うと社線発行の軟券特急券が出てきた。またこれもレトロだなあ。

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2010年6月 2日 (水)

勝鬨橋

 鳩山首相が辞任。
 朝、新千歳空港に着いてBBBでtwitterを開いてみてびっくり。搭乗待合室のテレビではちょうど議員総会での辞任演説の中継をやっていて、人垣ができていた。ちょっと異様な光景。
 この人、いい人なんだろうけど、育ちがよすぎるのか少なくとも政治家には向いていなかったのだと思う。政治とは何かすらわかっていたのだろうか。高い理想を掲げるのは大切だけど、常に相手がある政治の世界では、地道な説明、説得、議論、主張、妥協、などなどの繰り返しで、成果を少しずつ積み重ねていかねばならない。なんでも思うようにぱっとは決まらないよ。
 普天間はだれがやっても困難な問題ではあったけれど、あまりに対応が稚拙すぎた。次の首相にはアメリカと対等かつ正当に物のいえる人がなってほしいと思う。
 東京での会議前、1時間ほどの間合いに春に行きそびれた勝鬨橋を渡ってきた。こんな日に勝どきとは悪い洒落だったな。

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2010年6月 1日 (火)

初夏の風となりたや

 かぜとなりたや
 はつなつのかぜとなりたや
 かのひとのまへにはだかり
 かのひとのうしろよりふく
 はつなつのはつなつの
 かぜとなりたや
       川上澄生「初夏の風」

 イメージとしてはさわやかな5月の風らしいけど、この地ではやはり6月にこそふさわしい。
 桜が散ってまだひと月足らず。短い春を駆け抜けていま北海道はまさに初夏の幕開け。一年で最も美しい季節で、今週末は北大祭、そして来週末はYOSAKOIソーラン祭りが開催される。
 職場では今日から恒例のクールビズも始まった。ついこの間までコートの襟を立てて風に震えていたのがうそのよう。
 6月朔日。晴れ、気温23℃。

Hatsunatsu

鹿沼市立川上澄生美術館(http://kawakamisumio-bijutsukan.jp/)より

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