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2010年10月

2010年10月31日 (日)

ブログの終焉

 愛読していたブログ「上海ultra marathon」が今日で終了。
 う~ん、残念。上海に赴任していたご本人が今月いっぱいで帰国とは聞いていたけれど、ブログもそれと同時に閉鎖とは。ぼくなんかとは段違いにレベルの違うウルトラランナーのブログだったけれど、各種大会の様子などいろいろと参考になることも多く、毎日楽しみに読んでいた。帰国してしまえば上海ではなくなるにしても、国内でのご活躍の様子をまたブログで聞かせてもらいたいものだ。いずれにしても、今まで楽しませていただきました。本当にありがとうございます。
 ブログは私的なものではあるけれど、公開している以上どこでどんな人が読んでいるかわからない。継続しているものを止めるというのは、やはり大なり小なり影響を受ける人がいるに違いない。ぼくのこのブログだってWebmaster日記時代から数えるとほぼ10年の歴史がある。ブログ化して毎日更新するようになってからはまだやっと10ヶ月というところだけど、いつまでもこの調子で続けていけるとはとうてい思えないし、来年か来月か明日かわからないけれど、続けられなくなる日はいつか来るだろう。けっして他人事とは思えない。来年2月頃には10周年1000エントリーに達するので、そのあたりが一つの節目かもな。

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 今日のランニング。14.3 km/97 min。今月の累計距離 165.3 km。

2010年10月30日 (土)

やがて大きな花が咲く

 「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
 高橋尚子の座右の銘として有名になったこの言葉。本当にいい言葉だ。勇気づけられる。なにくそ頑張ろうという気になる。
 恩師からもらった言葉だというので、小出監督洒落たこというじゃんとずっと思っていて、それにしても何か出典があるのだろうとちょっと調べてみたら意外や意外なことがわかった。
 まず、恩師というのは小出氏ではなく、高校時代(県岐阜商)の指導者であった中沢正仁先生のことだという。そしてさらにたどると、その元になっているのは元三洋電機副社長の故後藤清一氏の言葉というのが真相らしい。
 松下幸之助もいろいろと名言を残しているけれど、どうも企業のトップの言葉というと少し引いてしまう。もちろん、誰が言おうと素晴らしい言葉は素晴らしいのだけど。誰が言いだそうと、いい言葉はどんどんひとり歩きして広まってゆき、いまやQちゃんというビッグネームによって名実ともに全国区の知名度となったというわけだ。
 ところで、あるブログにテレビ番組で紹介された高橋尚子の「私の好きな言葉」というのが載っていて、それによるとこの言葉が1位で以下、2位:疾風知勁草『後漢書-王覇伝』、3位:丸い月も一夜だけ、4位:食べ放題、5位:夢に向かって、だそう。食べ放題かあ。いいなあ(笑)。

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 落日の旧茨戸川。おだやかな晩秋の日和にカメラもってのんびりジョグ。
 今日のランニング。13.7 km/92 min。今月の累計距離 151.0 km。

2010年10月29日 (金)

伊勢神宮ゴール

 毎日見続けている唯一のテレビ番組「街道てくてく旅・熊野古道をゆく」が今日で終了。森上亜希子が無事に伊勢神宮内宮にゴールインした。
 5月に大阪の八軒屋浜をスタートして、春編6週間、秋編7週間の長旅だったけれど、最初の頃ブログに書いた通りやはり地味過ぎて興趣には遠かった。650キロという距離も短いし、通過するのが大阪、和歌山、三重の3県だけ。紀伊半島をぐるりと周っただけなのでどう考えても変化に乏しい。まあ目ぼしい街道は歩きつくしたのでしょうがないところなのだろう。あと歩けそうなところというと日本海側の山陰とか北陸羽越とかがあるかな、何街道というのか知らないけれど。山陰なんかは面白そうではある。ゲゲゲブームで今年歩けばよかったのでは(笑)。
 まあ、でもこのへんでそろそろ幕引きというのがいいのかも。所詮はテレビ向けにつくられた旅で、地元の人との触れ合いといっても、ほとんどあらかじめ用意されたものばかり。普通の人が歩いても簡単には見たり体験したりできないことを、代わりに体験取材してくれるという意味はあるかもしれないけれど、やはり大名旅行でしかない。土地土地の本当の姿は各自が自分で体験するしかないものだし、体が動くうちは寝そべってテレビ見てないで自分の足で歩かねば。

2010年10月28日 (木)

あれから4年

 あらら、そういえば今日はドラフト会議だった。なんとファイターズは早稲田の斎藤を1位指名。4球団の競合を勝ち抜いて指名権を得た。直前まで候補者を絞り込めないとか煙幕を張っていて、結局斎藤だったのか。
 あれから4年。田中マー君は一足早く楽天入りして主力投手として活躍している。そして、今度は斎藤がファイターズ入り(するかどうかまだわからないけど)。人の運命というのはおもしろいね。
 ぼくとしてはマー君にファイターズ入りしてほしかったけれど、こうなったらぜひ斎藤君に入団してもらって、イーグルス戦でマー君と投げ合って大いに盛り上げてほしいものだ。来シーズンが待ち遠しい。え、日本シリーズってまだこれからなんだっけ(笑)。
 写真は東海大札幌校舎前庭のカエデ?。黄から赤に移り変わる微妙な色合いが積雪と薄暮の空に映えてそれはそれは美しかったので思わずパチリ。夕暮れだったのできれいに写らなかったのが残念。お近くの人はぜひ見に行ってください。

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2010年10月27日 (水)

「三国志第一巻」

★★★☆☆。
 三国志といえば、血沸き肉躍る劉備、関羽、張飛の大活躍するドラマ、と思って読み始めると大違い。著者にいわせればこうでなければならないのだそうだが、40年近く前に吉川英治版を文字通り寝る間も惜しんで一心に読みふけった身には、違和感大きすぎ。これが同じタイトルの物語なのか。
 正直、最初のうちは読みにくい。三国志の主要人物の1人曹操に至る人物列伝をはるか昔の後漢王朝時代から語っているのだが、個々のエピソードというか枝葉が多く、それにからむ人物が錯綜していて何が重要な幹なのかがわかりにくい。吉川版が簡明直截なのは、こういう前提を一切省いて、ごろついていた上記3人が誓いを立てるところからはじまるからだろう。
 しかし、辛抱して読んでいれば、主要な幹が見えてくる。まずは揚震。天知る、地知る、我知る、子知る、の四知。こういうところから説き始められるところが、単なる娯楽小説ではない。そして、曹操の祖父にあたる曹騰が登場し、暗愚な安帝と跋扈する佞臣たち、その後の済陰王擁立クーデターと場面は転換する。このあたりが第一巻の山場だろう。臥薪嘗胆勧善懲悪という感じで胸がすく思いがする。しかし皇帝が変わって国家安寧となったかというとさにあらず、またまた大悪人が現れて、というところで次へ続く。
 いつになったら関羽や張飛は現れるのだろうか(笑)。

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2010年10月26日 (火)

初雪

 朝から横なぐりの雪。強風に吹きつけられてカサをさしてもびしょ濡れ。
 この地では、冷え込みの厳しい朝に手稲山の頂きが白くなっているのを見て、ああもう雪の季節なんだなあとしばし感慨にふけり、それから一週間ほどした頃に、気がつくとどこからともなく風花が舞い降りてきて、それが時折り吹きすさぶ風に一面に舞い散る、というのが初雪の正しいあり方なので、そういう手順をきちんと踏んでもらわないと風情も何もあったものではない。一年に一度しかない初雪の感動を味わい損ねたじゃないか、まったく(笑)。

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2010年10月25日 (月)

800分の1になる

 「月曜の朝、JR学園都市線で車両故障 800人に影響」のニュース
 こういうニュースは首都圏などでは日常茶飯事で、他人事ならああ通勤時に気の毒になあというくらいで済んでしまうが、自分のこととなると話は違う。
 いつもの1534D。6両編成の先頭車キハ40-330代車のロングシートで、アルミナ処理カラムはとか(笑)考えごとをしているうちに新琴似駅到着。客扱いの後ガタンとドアが閉まって発車....、と思いきやいつまでも動かない。
 「ドアを一旦開けますのでデッキにお立ちの方はご注意ください」のアナウンス。ん、何かはさまったのかな。でガタンゴトンとドアが開閉。しばらくシーン、まだ動かない。ドアの開閉がもう一度繰り返される。それでもまだ動かない。
 このあたりで何か変だぞと思う。どこかのドアのトラブルで戸閉めランプが消えないのかな。「ドアを点検しますのでしばらくお待ちください」。やっぱりそうだ。ややしばらく待たされて、「この列車はドア故障のため当駅で運転を打ち切って回送列車となります。お客様はひとつ前の太平駅をまもなく発車します次の列車にお乗り換えいただきますようお願いいたします」。
 なにい~、全部降りろってか。いやな予感が現実となった。満員の乗客はおとなしくぞろぞろとホームへ。後続列車も満員近く乗っているのだろうし、全員乗れるのだろうか。携帯で連絡を取る人、JRを諦めて新琴似駅からタクシーや地下鉄麻生駅へ向かう人、人、人。かくいうぼくも地下鉄に乗ってふだんより30分遅れで9時過ぎに職場に着いた。朝一の予定が入ってなくてよかった。
 トラブル車両がわかっているのなら、乗客を前後に移してその車両だけ締切回送扱いで走らせればいいのにと思ったけれど、あとから記事をみると運転席の戸閉めランプが点灯しなかったということなので、故障個所の特定ができなかったらしい。それなら満員の客乗せて走るわけにはいかないよな。
 でも、月曜の朝という最悪のシチュエーションのトラブルだというのに日本人おとなしいなあ。誰一人怒り出すでもなく、黙々と指示に従っている。まあトラブル発生が新琴似駅だったのが不幸中の幸いではあった。あれが無人駅の太平だったらどうにもならないところだった、とJRも胸をなでおろしていたことだろう。

2010年10月24日 (日)

Rummy

 今日はおだやかな天気で気温も19℃まで上がった。10月も下旬、例年ならもう最初の寒波が訪れて手稲山が冠雪してもおかしくない時期だが、今年はまだまだ暖かい。長袖Tシャツで走っても汗ばむほど。それでもこの一週間で紅葉が大分進んでイチョウやナナカマドがかなり色づいてきた。今週はいよいよ天気予報に雪マークがあらわれているし、さしもの暖秋も冬へと季節の転換点を迎えつつあるようだ。
 冬の風物詩のひとつがこれ。なぜか季節限定で冬しか入手できないロッテのラミー。基本的にチョコレートは何もはいらない板チョコが好みなのだけど、これだけは別格。寒いし暗いし外走れないし、冬はいいことあまりないけれど、ラミーが食べられるのがうれしい。なんでかな。ハーゲンダッツもラムレーズン好きだし、ロイズの限定シャンパンレーズンチョコも好き。つまりは洋酒漬けレーズンが好きということなんだろうか。
 今日のランニング。17.3 km/119 min。今月の累計距離 137.3 km。

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2010年10月23日 (土)

浜頓別100キロマラソン

 ビッグニュース
 来年8月に浜頓別町で100キロマラソンを開催する計画があるのだそうだ。くりやまが中止になって以来、道内で100キロを走れるのは高嶺の花のサロマ湖と、記事では完全に無視されているけれどいまひとつ正体不明の千歳支笏湖くらいしかなくなってしまっただけにうれしいニュースだ。
 記事によれば、多くのランナーは100キロ走るのに13-14時間かかり、2泊滞在が必要になるので経済効果が大きいとのこと。う~む、なかなかの読みだなあ。つまりそれを裏返せば、14時間ランナーでも参加できるような制限時間設定になるということだよな。よしよし。ぜひ来年の予定にいれるとしよう。楽しみだ。
 だけど、浜頓別ってどうやって行けばいいんだろう。人口4000人ほどの町で道内外から1000人の参加を見込んでいるそうだけど、泊るところあるんだろうか。しかも予定では8月21日開催らしいから、そうするとたぶん北海道マラソンの前週ということになりそう。今年のリベンジをせねばならないのにぼくの力では両方完走はまず無理。困ったなあ。一ヶ月くらい開催を繰り上げてくれないかなあ。
 でも、浜頓別えらいっ。各地の100キロレースが撤退傾向の中でよくぞ名乗りを上げてくれた。出る出ないはともかく、無事開催されて盛況になり、なんとか再来年以降も継続してほしいものだ。
 今日のランニング。12.1 km/84 min。今月の累計距離 120.0 km。

2010年10月22日 (金)

「一週間」

★★★★☆。
 久々に読んだ井上ひさし。が、残念ながらこれが遺作。あとがきによれば、雑誌に連載終了の後、単行本化の際に著者が加筆修正する予定だったのがかなわないまま逝去したのだそうだ。著者は多少不本意だったかもしれないけれど、とりあえず小説としては完結しているので、おもしろく読めた。
 主人公である日本人捕虜小松修吉の終戦後のハバロフスク収容所での一週間のできごとをつづっているだけだが、そこにいたる日本での地下活動のようすや、満州に渡ってからのあれこれなど、捕虜になるまでのもろもろの回想や、現地で発行されている日本新聞の仕事として聞きとり調査した、別の日本人捕虜の珍妙脱走記などの話中話が織り交ぜられて、起伏に富んだ内容になっている。
 もとより、坦々とした収容所での日常、ロシア人将校や関係者との会話ひとつとってもおかしみにあふれているところなど、著者の面目躍如というところだろう。後半はレーニンの怪手紙をめぐる虚々実々の駆け引きで盛り上がり、あと少しというところでどんでん返しがあるなど、最後の最後まで大いに楽しめる。もともと読者を喜ばせる技術は折り紙つきだし、さすがは井上ひさし。
 あと、読んでいておおと思ったのは、対照的な河の雪解け二様を表す「武開」と「文開」。ほんとにこんな素敵な言葉があるのだろうか。それからなんといっても、長い黒髪を白ナプキンで包んだ可憐なソーニャ。ソーニャという美しい名前は、罪と罰を思い出すまでもなく、特別に心に響く。

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2010年10月21日 (木)

ニュースレター

 うちの大学の高等教育推進機構(9月まで高等教育機能開発総合センター)で出しているニュースレター(同センターニュース)という年4-6回発行の小冊子の2010年10月号(84号)に、以前頼まれて書いた原稿が載った。昨年度クラス担任をやった感想という600字程度の短いもので、内容はどうということはないのだけれど、昨日のパーティのときにいろいろな先生と話をしていて、ニュースに載ってましたね、毎週メルマガ書いていたなんてすごいですね~、と何人にも言われてびっくりした。ちなみに、メルマガというのは昨年度担任していたクラスの学生全員向けに1年間週一で発行していたもの。
 ニュースレターは全教員に配付されるけれど、1年生の初年次全学教育にかかわる記事がほとんどなので、学部の先生方にちゃんと読まれているとは思えない。かくいうぼくも、今でこそ大学全体の教育関係の業務に携わっているので隅々まで読んでいるけれど、それ以前は右から左にしまいこんでいたものだったし。
 どこで誰に読まれているかわからない。ちょっとした文章でも気を抜いてはだめだなあ。いや、ちゃんとは書いたのだけど。ニュースレターのバックナンバーpdfはwebですべて公開されている(ここ)。ただし、肖像権保護の意味なのか個人の顔写真はほとんど抜けていて、ぼくの写真も見られないので悪しからず。それがわかってるから安心してここで紹介したと(笑)。

2010年10月20日 (水)

Open to the Future

 今日はうちの大学院内にある英語で教育を行う留学生特別コースの新入生歓迎パーティ。今年は例年になく大人数で、新たに迎え入れた新入生11人に、在学生23人、教職員15人が参加して大いに盛り上がった。
 今年はうちの研究室でもインドネシアから修士1年の学生を受け入れたので、その紹介と、輪番で周ってくる閉会の挨拶を頼まれたのでへたくそな英語をしゃべるはめになった。こういうとき、当然あらかじめ原稿を作っておぼえておくのだが、結局成り行き任せになり、きちんとしゃべれた試しがない。いまちょうどやっている大学院の英語講義も同じで、事前用意周到なわりには実際になると場当たり勝負みたいな、性格のいいかげんさが出て反省ばかりしている。
 歓迎パーティでは当然のことながら、ビールをたくさん飲むことになるので、閉会の挨拶など暗記しておけるわけがない。しかも酔っ払うと気が大きくなって舌のまわりがなめらかになるのに対して、頭の回転は鈍るので支離滅裂になりがちだし。とにかくこれだけは忘れないようにと念じていた、企画運営してくれた在学留学生へ感謝の言葉と、「おひらき=open to the future」という無理やりつないだキーワードはなんとか無事に思い出して役割をこなした。やれやれ他に何しゃべったのだろう(笑)。

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2010年10月19日 (火)

ロッテおめでとう!

 いや~、しかしこの幕切れ。9回裏2死、もう感極まっていたところに飛んだ最後のショートライナー。ウィニングボールを捕球した西岡がそのまま泣き崩れて立ち上がれなかったもんなぁ。感動した~。
 ロッテ、おめでとう。よくここまで勝った。あっぱれだ。レギュラーシーズン3位チームが勝ちあがったのは初めてのケースではなかったっけ。それにしてもシーズン最終盤からクライマックスシリーズにかけての強かったこと。十分にパリーグ代表として日本シリーズに出場する資格があると思う。
 ファイターズも少しロッテの爪の垢でも煎じて飲まなきゃだめだよな。最終的なゲーム差はわずかだったけれど、実際の差はもっとずっと大きい。終盤の大事な試合を負けすぎたよ。そこがここ一番というところですべて勝ったロッテとの大きな差だ。スタートダッシュでつまづいたのが最後まで響いたなんてのは言い訳にならない。一時は単独3位まで盛り返したのだから、そこからの戦い方と結果からして、結局弱かったということなのだろう。
 ロッテにはぜひ日本シリーズでもがんばってもらいたいものだ。セリーグはどこが出てくるかまだわからないが、ぼくは巨人も中日もきらいなので、どっちが相手になってもこの勢いでコテンパンに撃破してよね(笑)。
 今日のランニング。5.3 km/30 min。今月の累計距離 107.9 km。

2010年10月18日 (月)

就活シーズン

 「もし3000万円あったらどのように使いますか」、「就活について考えていることを川柳にしてください」、「鳩山由紀夫、石川遼、東野圭吾にそれぞれ薦める本は何ですか」...。
 こんな大手企業のエントリーシートの質問例が、今日の朝日朝刊教育欄に載っていた。まったく何考えてるんだか。あいた口がふさがらない。就活対策が進んでありきたりの設問では差がつかなくなったからだそうだ。会社の思惑を思いめぐらせつつこんなアホらしい質問にまじめに回答を送っている学生がかわいそうだ。
 リクルートの調べでは、エントリーシート提出会社数は1人あたり19.2社で、1社記入するのに6-7時間かかるというのが平均なのだとか。なんという貴重な時間の無駄。ぼくの出すリポート課題にそれだけの時間をかけてくれる学生はいるのだろうか(笑)。笑えないし。
 就活産業もさすがにアホらしさに気がついてか、リクナビではエントリーシートと適性検査が一緒になったような共通シートの開発を模索しているのだそうだ。となると、大学入試のセンター試験みたいにこんどは会社が偏差値序列化されるわけか。それで一発決定してくれるのならそれも一興かもね。
 冗談ではない。就職浪人なんかされては困るし、就活中の学生に実験しろとか勉強しろとか、これではとても言えない。理系の研究室では、研究推進の主力となるべき修士1年生がこれから半年近くもそれどころではない状況に追い込まれる。3月末の学会シーズンが就活のために崩壊しつつある、というのがよその大学の先生と会うと毎年話題になることだ。忍耐の日々がまた始まる。
 今日のランニング。5.1 km/29 min。今月の累計距離 102.6 km。

2010年10月17日 (日)

「家蠅とカナリア」

★★★☆☆。
 内容はともかくとして、「Cue for Murder」がどうしてこんなタイトルになるのだろうか。原題はあまりにおとなしすぎるから工夫が必要なのはわかるが、内容の要点を的確に表しているとはいえ、芸がなさすぎ。もっとキャッチーな題名にならなかったものか。
 これまで読んだ作品でマクロイの手腕はよくわかっているけれど、これはちょっとどうだろうか。カナリアも家蠅もかなり無理があるように思う。劇場の舞台での殺人事件。関係者が限られるので、犯人あてという点では意外性を盛り込むのは難しい。なので、いきおい論理的な解決への道筋こそが主眼にならざるを得ない。そしてそこが今ひとつなのが残念。
 相変わらず人物造型や描写はとてもうまいので、それなりに楽しく読めるのは確かだけど、ミステリとして点をつけよといわれれば頑張って星3個が精一杯。それとこれは作品の責任ではないけれど、創元推理文庫高すぎない? 400ページちょっとで税抜き1000円ではコストパフォーマンスでも損してる。

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2010年10月16日 (土)

ナナカマド

 おだやかな秋の好日。秋空ってどうしてこんなに青いのだろう。
 青空と紅葉のコントラストが好きという声があったのを思い出したので、どんなものかなとカメラもって走りに出る。今年は気温が高くまだ本格的な寒波が来ていないので、木々の色づきもまだ早い感じ。歩道には枯葉がうず高く積っていたりするのだけれど、木の葉はまだ緑色だったり。なんとかナナカマドの実が色づいているくらい。ナナカマドの紅葉は見事なのに残念。紅葉は年によってずいぶん差があり、素晴らしくきれいなこともあれば、パッとしないまま冬になってしまうこともある。最近でいうと2007年がとてもきれいだった。そのときのメモをみると写真撮って歩いたのが10/27だから、いずれにしてもまだ早いということかも。
 秋の陽はつるべ落とし。そうこうしているうちに手稲山の稜線に太陽が今にも落ちかかって薄暗くなってきた。半袖Tシャツで出てきたので肌寒い。早く帰ろうとスピードアップしたところへ、車がスーッと止まって「番屋の宿はどっちですか?」。ランナーに道訊くなよ(笑)。しかもどこでどう間違えたものか全然方向違いだし。ぼくはなぜか人に道を訊かれやすい体質で、ランニング中だろうが旅先だろうが外国だろうがどこででもよく道を訊かれる。市街地図みたいな顔してるのだろうか。

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 今日のランニング。24.9 km/162 min。今月の累計距離 97.5 km。

2010年10月15日 (金)

セザール・フランク

 ひと月ぶりの札響定期。ゼミが今月から金曜日の夕方に変更になったので、延びると開演に間に合わなくなるかもと心配したけれど、今日は余裕でセーフ。
 今夜はベルリオーズ、ラロ、フランクというフランスプロ。コンマスの大平さんが熱演したスペイン交響曲、えらくダイナミックなデリック・イノウエ(何者?)の指揮はとりあえずおいといて、やはりフランクの交響曲。これは好きな曲だ。
 ドイツ、オーストリア系に比べるとフランスの作曲家の曲はふだんほとんど聴かないのだけれど、なぜかフランクは好き。パンフを見ると育ちはフランスでも生まれはベルギーで両親はドイツ系だそうだからそのせいかも。
 この交響曲、親しみやすくていい曲なんだけど、覚えやすいモチーフが繰り返し繰り返し出てくるので耳についてしまい、聴き終わってもしばらくは頭の中で鳴り続ける。たいてい演奏会の後はその日の曲を鼻歌で歌いながら地下鉄の駅まで歩くのだが、今日は延々と家までそれが続いた(笑)。
 フランクの曲はそう多くないので、実は交響曲とバイオリンソナタとオルガン曲くらいしか知らない。そういえばオルガン曲は何かで聴いて耳に残り、探し回ってCDを買った憶えがある。しばらく聴いてないなどこいったろう。ああ、あったあったこれだ。

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2010年10月14日 (木)

直線ルート案

 今日は鉄道の日なので、鉄ネタで。
 何かないかいなと探したら、昨日のチリ救出騒ぎで忘れられていたニュースを掘り起こした。まあ大したことではないけれど、国交省の交通政策審議会中央新幹線小委員会でリニア中央新幹線の直線ルート案が優位であるとの試算が出された。
 常識的に考えたらそうだろうよな。技術問題や環境問題がクリアーされればわざわざ遠回りする必然性はまったく考えられない。地元の人にはまたそれぞれ要望はあるだろうが、何のために作るのかを考えれば大多数の利用者に関わる東京~名古屋間の速達性が最優先されて当然だろう。直線ルートにしてもいくつか途中駅はできるけれど、高速のリニア列車では途中停車による到達時分の延びやコストへの影響は大きそうだから、ほとんどの列車はのぞみ型?のノンストップになるだろうし、航空路線(実態は逆に地下鉄だけど)だと思えば腹も立たないのでは。長野県としては、新幹線ルートを取引材料にして、飯田~諏訪~松本あたりの在来線の高速化とリニア新幹線接続を画策した方がいいような。
 でも、東京~名古屋を40分はすさまじい速さだなあ。仮に飛行機を飛ばしたってそんなに早くは着けなさそう。完成予定が2027年だからあと17年。大阪までだとさらに18年とか。ぼくははたして乗れるのだろうか。議論ばかりしてないで早く作ってよ(笑)。

2010年10月13日 (水)

エスペランサ

 なんて感動的な瞬間だろう。家族と抱き合っている姿に思わずもらい泣き。
 先週の今頃はノーベル賞に湧きかえっていたけれど、今週もそれに負けないすばらしいニュース。チリの鉱山落盤事故で地下深くに閉じ込められていた33人のカプセルでの救出作業が開始、これを書いている時点ですでに12人が生還した。
 事故から69日というから、こちらでは真夏の出来事だったのがもう秋も盛りの10月だ。でも、当初はクリスマスぐらいになるとか言われていて、そんなに地下生活を持ちこたえられるのだろうかと心配していたものだが、工法の変更もあって予想以上に順調に進んで今日を迎えた。
 よかったよかった。本当によかった。まだ最後の1人が運び出されるまでは喜ぶのは早いかもしれないけれど、くそ面白くもないニュースネタばかり聞かされている毎日に、こういう明るいニュースがあるとまさに世の中も捨てたもんじゃない、と希望(エスぺランサ)が湧いてくる。きっといいことがまたあるさ。
 ところで、気になるのはフェニックス。あのカプセルにちょっと乗ってみたい気もする。ぼくは高所恐怖症なので、空中で700mの高さを吊り上げられたら卒倒してしまうけど、閉所なら大丈夫。きっとそう思ってる人がたくさんいるに違いない(笑)。
 今日のランニング。5.0 km/28 min。今月の累計距離 72.6 km。

2010年10月12日 (火)

快気祝い

 今日は刎頸の友人S君の全快祝い。
 大腸ガンから奇跡の生還、ではなくて、初めて受診したガン検診で早期発見されて内視鏡手術で切除して思いのほか短期間で復帰した、そのお祝い。
 何にせよめでたい。ぼくらぐらいの歳になると何があってもおかしくないのであって、こういう話は他人事とは思えない。定期検診の重要さがよくわかる事例だ。
 それにしても初めて受けた検診で一発発見というのはなんてラッキーなんだ、といろんな人に言われたらしい。本当だ。悪運の強いやつ(笑)。

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2010年10月11日 (月)

食堂車

 旭川駅の高架化が完成して昨日線路の切り替えと記念式典が行われたというニュース。旭川という町は北海道第二の都市でありながらほとんど行く機会がない。通りすぎることはあっても降りたことは数えるほどしかない。なので、駅前をずっと歩いて行くと石狩川に架かる旭橋に出ることと、駅の右手に地ビールレストランがあることくらいしか知らない。旭川駅ということだと、富良野線のホームがぽつんと離れたところにあって乗換えに時間がかかるとか。
 その旧駅の南側に高架駅を新築してそれが完成したということだ。これで富良野線も晴れて離れから母屋に昇格したのだろう。今後、旧駅舎と線路スペースの再開発整備が行われ、すべて完成するのは来年以降になるらしい。札幌駅が高架化によって北側に移り、旧駅前を再構築してステラプレイスやJRタワーにしたのと同じことか。
 さてそれに付随して、旭川ターミナルホテルで懐かしの食堂車料理を提供、というニュース が。1970年代後半に道内の特急食堂車で供食されていたメニューを復刻再現したのだとか。これは気になるな。ぜひ食べに行きたい。懐かしい82系気動車特急の食堂車。あの揺れる車内でちゃんとおねえさんがこぼさずにビールついでくれたよな。メニューといってもイカのポッポー焼きくらいしかおぼえてないんだけど(笑)。
 在来線特急の全盛時代、時刻表にはみんなナイフとフォークが交差した食堂車マークがついていた。定期列車でいま残るのはひょっとして「北斗星」だけ。もう何年も国内の食堂車で食事なんかしていない。8月に青蔵鉄道に乗ったときに3食変わり映えしない食堂車にうんざりしたのは何という贅沢だったのだろうか、と今になって思う。

 時刻表1975年7月号。Img_1851

 今日のランニング。17.3 km/109 min。今月の累計距離 67.6 km。

2010年10月10日 (日)

「異邦の騎士」改訂完全版

★★★★★。
 島田荘司大先生くらいになると傑作名作が目白押しだけど、どれか1冊といわれればぼくはこれを推すかもしれない。
 この作品を読むのは約20年前に次いで2回目。今回のは改訂完全版ということで作者が原作に徹底的に手を入れ直したという触れ込みのもの。詩歌のたぐいはともかく小説の再読などめったにしないのだが、あの異邦の騎士の改訂完全版となると読まずにはいられない、と大分前に買っておいた。ストーリーは変わっておらず文章を直しただけだそうだが、前の版はもう手元にないので比較ができない。
 さすがにストーリーはだいたい憶えているけれど、トリックのところなどであれこうだったかなと忘れているところも多い。まあぼくがこの作品を推すのは、ミステリとしての大きな仕掛けもさることながら、純愛小説として評価しているからなので、その点はこの改訂版再読においても変わらない。わかっていてもやはり終盤は涙、涙。20年前はもっとぼろぼろに泣いた記憶があるけれど、それは初版、改訂版の違いのせいなのか、初読、再読の差なのか、ぼくの年齢によるものなのかはわからない。
 ただ何となく感じるのは、初読のときはもっと非現実的な場面転換というか現実的に説明できない部分があったように思う。それが今回読むと、よりリアリスティックというかきちんと論理的に割り切れていて現実的な違和感が少ないと思った。改稿して作品としての完成度が上がったせいなのだろうか。著者にいわせれば、初稿は粗削りな若書きで読むに堪えないということだから、手を入れることによって大人の作品に仕上がったというべきかもしれない。けど、多少非合理な飛躍があろうとも初版は初版でファンタジーと思えばよかったのではという気もする。あるいは作品は成熟しても読むぼくの方が20年たっても成熟していないということかも。たぶん20年後に再再度読んでも、ぼくはきっと泣くのだろうな(笑)。

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2010年10月 9日 (土)

バリューインポート

 GPS通販ならバリューインポート
 通販業者もいろいろあるし、円高の今は英語モデルなら直接海外業者に発注した方が安くなるかもしれないけれど、国内で買うならここがお薦め。よほど英語嫌いの人以外は馬鹿高い日本語モデルなんか買う必要はない。メニューの英語なんかたかが知れているし、ここのような日本の業者なら日本語訳マニュアルをつけてくれる。web上にもwikiがあるし、困ることはない。
 使用中に何もなければいいけれど、通販の場合今回のぼくのように故障したりするとハタと困る。ぼくがGarmin Forerunner310XTを買ったのは昨年の9月。新モデルでもあり国内で扱っている業者がほとんどなかったので、海外通販しようかなと最初は考えていたのだけれど、バリューインポートを見つけてみると価格が個人輸入とほとんど変わらなかったので、こちらで買うことにした。
 そしてマーフィーの法則よろしく保証期間がちょうど過ぎた今年の9月に、突然画面が消えて充電不能になりうんともすんともいわなくなった。バタバタしているうちに10月になってからバリューインポートにメールして指示をあおぐと、故障品と保証書を送れという。ところが悪いことに保証書が見当たらない。まあどうせ保証期間は切れているし、通販したときのやりとりのメール情報は残っているからと考えて、品物だけを火曜日にレターパックで送付した。
 折返しすぐにメールが来て、故障個所がわからなかったので代品を発送しましたという。それが今日届いた。なんという迅速で寛大な手配。有料でアメリカに修理に送られても文句言えないと思っていたので、このサービスには感激した。
 なので、バリューインポート、バリューインポートと何度も書いて少しでも宣伝に貢献してるわけ(笑)。

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 今日のランニング。10.2 km/71 min。今月の累計距離 50.3 km。

2010年10月 8日 (金)

微粒子発見

 タイムリーなエントリのつもりだったのだけれど、ノーベル賞騒ぎのおかげで日延べしたので、単なるヒマネタになってしまった(笑)。
 はやぶさカプセルから地球のものとは特徴の異なる微粒子を発見。ただし大きさは0.001ミリ以下で電子顕微鏡観察で見つかったもの(写真はここ)。今後はスプリング8で詳しく分析予定とのこと。
 う~ん、はやぶさ君、やったかな。もしイトカワのものだったらすごい快挙だ。はるか彼方の小惑星からの大きなお土産。まだほんとにそうかどうかはわからないが、採取装置は働かなかったとはいえ、着陸してもどってきたのだから、何らかの痕跡が付着していないほうがおかしいようにも思う。分析結果が待ち遠しい。
 はやぶさカプセルといえば、10月26日から11月7日まで東京の国立科学博物館で展示される予定だそうだ。なんとラッキーなことにぼくは11月上旬に東京出張があるのだった。これはなんとか時間をやりくりして見に行かねば。だけど何時間待ちになるのだろう。朝一番のフライトで行ってすぐ並べば午後の会議に間に合うだろうか...。

2010年10月 7日 (木)

一夜明けて

 10月になったので、また近所(でもない)の大学へ非常勤講師で有機化学を教えに行ってきた。今日は初回なので、有機化学とは何ぞや、というところから話し始めなきゃならないのだけれど、それはそっちのけで鈴木カップリングの話を始めたりしたので大学1年生はさぞや面食らっただろう。まあ、何といっても有機化学に関して今一番ホットな話題なのでご勘弁を。今日はそんな調子で脱線しっぱなしだったので、教科書が全然進まなかった。
 一夜あけてみると、またいろいろと思い出すこともある。昨日のニュースで鈴木先生が、カップリング反応の実験をはじめたのは1976年くらいだとおっしゃっていた。1976年というとぼくはちょうど卒論研究をしていた頃だ。当時、北大入試は理類・文類の時代だったので、ぼくは理類で入学してその後進学先に今の学部を選んだんだけれど、そのときに鈴木先生の工学部化学系を選ぶということも当然できたわけだ。もしそうしていたら、ノーベル賞につながる黎明期の実験をさせてもらえたかもしれない。う~む、ちょっと惜しかったような。いや、ぼくなんかがその実験をしていたらうまくいかなくて鈴木カップリングは生まれていなかったかもしれないのか。あ、「ボトルネック」の読みすぎね、これ(笑)。
 でも、正直言って当時は工学部の化学系って学生に人気なかった。化学公害問題が騒がれた後だったせいかも。なので、成績に関係なく誰でも行きたい人が行けた時代だった。そういう学生たちを率いてすばらしい成果につながる研究を展開して行った鈴木先生は、やはりすごい人だったのだろうし、それにもまして、研究というのは、おもしろくておもしろくて寝食を忘れて没頭するものであり、それほどにのめり込めるかどうかは、成績や学力とは無関係な情熱なのだ、とつくづく思う。なんてことを、予備校、センター試験、大学序列化など学力偏差値に振り回され慣れている現代の学生にいっても通じるのだろうか。

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2010年10月 6日 (水)

ノーベル化学賞

 鈴木章先生本当におめでとうございます。同じ大学に籍を置くものとして本当に誇りに思います。
 ずっと候補に挙がっていたので当然という見方もできるけれど、やはりこうして受賞が決まってみるとすばらしいことだ。ブログに何書こうかななんて悩む必要なし。今日の話題はこのニュースに尽きる。
 受賞の第一報はちょうど帰宅途中で知らなかったのだけれど、帰ってみると、ぼくのところにまで情報提供依頼の電話がかかってきたり、twitterのDMが飛んできたりと余波が及んできたのにはびっくり。これから学内もいろいろと騒がしくなりそうだ。まあ北大初のノーベル賞というおめでたいことなので、喜ばしいことではある。
 今日のランニング。5.0 km/28 min。今月の累計距離 40.1 km。のんびり走ってる場合ではなかった(笑)。

2010年10月 5日 (火)

「ボトルネック」

★★☆☆☆。
 なんか「死ねばいいのに」と相前後して読んだのは偶然にしてはできすぎとしか思えない。
 それはともかく、これ帯を見ると「このミス2010」作家別投票第1位なんだよね。さる書店でも大々的にポップで宣伝していたし。こんな低評価していいのだろうか。というか、正直言ってぼくには良さがわからなかった。米澤穂信は2冊目だけど、これでは次に手が出ない。
 解説にあるように「自分がこの世界に存在する意味を考える」という主題はよくわかるし、それを描きだすのにパラレルワールドをもってきたのも理解できる。だけど、消化しきれていない。練れていない。偉そうなことを書かせてもらえば、若書きというか習作の域を抜けていないように思う。表現力、語り口などで卓越した小説をつい最近続けざまに読んだせいで、点が辛くなっているのかもしれないが、登場人物、ストーリー、いずれをとっても、もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。惜しい、ような気がする。
 青春ミステリの金字塔、なんてカバー裏には書かれている。そうなのか。ミステリかどうかはともかく、もっと若い感性をもった読み手が読めば受け取り方も違うのだろうか。とすればぼくはもう遅すぎるということなのかもしれない。たしかに、読む時期(年代)によって同じ作品が全然違って見えるということはあるからな。若い学生の感想を聞いてみたい気もする。誰か読んでください(笑)。

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 今日のランニング。5.0 km/30 min。今月の累計距離 35.1 km。

2010年10月 4日 (月)

「死ねばいいのに」

★★★★☆。
 なんともひどいタイトルだな。iPad版電子書籍同時発売で話題となった本だけど、当然ぼくが読んだのはリアル版。
 つい先日は宮部みゆきの表現力に唸らされたばかりだが、別の意味で京極夏彦もすごいと思う。こちらは語り口のうまさというべきか。
 主人公の渡来健也が殺された鹿島亜佐美の知り合いに生前の話を聞いて回る話が連作になっている。それぞれの章はほとんどが会話文と話を聞かれる側の感想で成り立っていて、内容はつくりものっぽいのだけれど、会話体と相手の独白がすばらしくリアルでいかにも本物っぽくきこえておもしろい。描写力というか筆力というものだろう。
 のらりくらりとしたケンヤとの会話を通じて、それぞれの人間がいかに自己中心的で救い難いものであり、また口先だけの意気地なしであるかがあぶり出されてゆく。プーでニートのケンヤの方がよほどまともに思えてくるから不思議だ。だけど大多数の人間はひと皮むけばみんな同類なんじゃないか。もし、ぼくのところにケンヤが来てこんなふうに巧妙に誘導されたら、結局同じことになりそうでこわいけど(笑)。

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2010年10月 3日 (日)

全日本月間走り込み大会

 10月といえば、ランナーズ誌主催全日本月間走り込み大会。いやしかし古いな名前からして。昔はそういうのがあったんだよね。それがオクトーバーマラソンに変わり、最近はオクトーバースポーツマラソンといっている。
 名前は変わってもやってることは一緒で、要は10月の間にどれだけ走るか個人個人目標距離を設定してそれを競うというものだ。暑くて走りにくい夏が終わり、これから冬にかけてマラソンシーズンにはいるので、そのための走り込みのための大会という位置づけにある。
 といっても、ここ北海道は10月半ばでほとんどレースは終了してしまい、あとは5月の連休くらいまで半年以上ランニングは長いオフシーズンになってしまうので事情が全く違う。10月に走り込んでも道外遠征でもしなければ活かせる場がないし、だいたいが下旬には雪が舞ってもおかしくないくらい気温が下がる時期なので、さあ走ろうかという気分になりにくい。ので今ひとつモチベーションが上がらない。
 それでも、20年くらい前はぼくも毎年参加していて、参加料を払ってオリジナルTシャツをもらい、毎日カレンダーに走行距離を書き込んでいたものだ。たしか、10日ごとに走行距離をハガキで申告するシステムだった。のどかなもんだ。さすがに今の時代はすべてweb上の個人ページに申告するようになっているらしいが。
 今日はどんよりと曇って風が強く、好んで走りに出たくなる天気ではない。走り込み大会中ならばがんばって距離を稼ごうという気にもなるけれど、今はそれもないし。だから今日の走りは純粋に走りたい気分だったからというに尽きる。それがいい状況なのか悪い状況なのかは微妙なところだけど。
 今日のランニング。11.5 km/84 min。今月の累計距離 30.1 km。

2010年10月 2日 (土)

静岡圏の電車

 例によって旅行メモ他の整理。これがなかなか楽しい。行く前の準備の楽しみ、行ってる間の楽しみ、帰ってからの整理の楽しみ、と旅には3つの楽しみがあるとはよくいわれることだ。
 仙台はともかく、静岡圏の鉄道は通りすぎるばかりでほとんど乗降したことがなかったので結構おもしろかった。まず気がついたのは、静岡駅のコンパクトさ。政令指定市の中心駅なのに在来線が2面4線、新幹線が対向2面であわせてもホームが6番線までしかない。新幹線はともかく、在来線は分岐線がないのと始発終着列車が少ないせいだろう。というか逆にこの配線では列車をスルーさせないとホームがパンクしてしまう、といった方が正しいかもしれないが。
 データイムはほぼ10分間隔で列車が設定されていて、フリークエンシーは十分だ。今回の学会会場は東静岡駅近くだったけれど、これくらいなら時刻表なしでも不便を感じないし、タッチの差で乗り逃がしても腹が立たない。
 おもしろいのは列車が熱海~島田と興津~浜松の2種類あって、それぞれが20分おきに交互に設定されていること。つまり、興津~静岡~島田間は10分間隔だが、その外側の熱海~興津、島田~浜松は20分間隔になっている。ただし、東側は富士以東、西側は掛川以西には区間列車があるので20分間隔の閑散区間は富士~興津と島田~掛川ということになるが。
 興津と島田が境界になっているのはなぜだろう。西側の島田は静岡空港最寄り駅だから、ではないだろうな。たぶんその先は大井川なので旅客流動が下がるのだろう。実際大井川を越えた次の駅の金谷は大井川鉄道分岐駅だけど、山中の小駅という記憶がある。しかし東側の興津がわからない。興津といえば内田百閒を思い出す。阿房列車の時代には風光明媚で百閒お気に入りの地だったのだが、まさか内田百閒に敬意を表したわけでもあるまい。
 わからないので行ってみたが、何の変哲もない駅で、今や海岸線には1号線静清バイパスが走り百閒当時の面影はまったくない。たぶんその先の由比、蒲原方面は静岡市域ではあるものの、途中は薩埵峠を越える海岸線で人家が途絶えるせいだろう。
 

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 今日のランニング。18.6 km/119 min。今月の累計距離 18.6 km。

2010年10月 1日 (金)

「にわか大根」

★★★☆☆。
 猿若町捕物帳もこれが3冊目、かな。さすがにちょっと息切れしただろうか。というか読むほうが馴れて飽きてきたといったほうがいいか。シリーズ物を高水準で続けるのがいかに難しいかは想像に難くないけれど。
 前2作とは違って、これは長編ではなく連作短編の体裁となっているのも印象がマイナスになる要因になっている。やはり深みに欠けてしまう。ストーリーもそうだけど、なぜか玉島千蔭の抜きん出たキャラクター性も今回は弱いような気がする。
 もうこのくらいでいいかなあ、という感じ。ただひとつ、梅が枝との成り行きがどうなるかはちょっと気にはなる。あんな堅物のどこがいいのかねぇ、なーんて実は男を見る目は確かだとぼくは見た(笑)。

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