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2010年11月

2010年11月30日 (火)

「セカンドウィンド2」

★★★☆☆。
 当然のことだけど、セカンドウィンド1の続編。前作を読んでから2ヶ月半がたっていたが、読み始めるとすんなり物語世界にはいりこめた。1では中学生だった溝口洋が高校生になって南雲学院高等部自転車部にはいり、そこでのレースやら葛藤やらが描き出されている。
 最初に読み始めたときは、正直だるかった。なんか緊張感がないというか、マンネリというか、まあ続き物の2回目だからこんなものか。でも、スランプに陥った洋が復活するラストあたりは、やはり読んでいて胸がすく爽快感がある。なので少し甘めに星4個かなと最初は思った。ただなあ、登場人物が増えてきたもののあまりに紋切り型でお手軽すぎないかなあ。澤村茜、池上美和子、あまりにあまりなような。中では洋と同室の後藤恒弘がいい味出していて笑える。
 ラスト近くの祖父さんの病院へ駆けつけるところで考える。ありがちな話だけど、実際に自分が祖父さんの立場だったら、ぼくだって洋を怒鳴りつけるだろう。自分が危急の目にあっていたとしても、まっとうな親なら子供に大事な仕事をほっぽり出してまで帰ってきてほしいとは思わないだろう。だから夜を徹して自転車漕いで駆けつけた洋は大馬鹿者だと思う。結果的にレースには間に合ったけれど、そのことでこういう愚行を美談にすりかえないでほしい。なので減点。
 あとは、肝心のレース結果をぼやかしたまま次へ続く、という手法も2度目になると嫌味だよ。

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2010年11月29日 (月)

準備完了

 今日は帰りに桑園駅のツインクルプラザに寄って、JRのチケットを買ってきた。これですべての行程がそろってあとは行くだけだ。こんなにJR券をたくさん買ったことなんて何年ぶりだろうか。こうやって並べて眺めているだけで自然にニコニコしてしまう。ほんと、次々に乗り継いでゆく鉄道旅行ってご無沙汰してるもんなあ。情けないくらい。
 この5枚の切符の発券にカウンターのお姉さん、じゃないなお嬢さんというべきか、が奮闘して15分ほどかかった。指定券は問題なさそうだから、一周乗車券の経路入力に手間取っているみたいだった。新幹線や3セク線経由がはいっているせいだろうか、時刻表の地図でひとつひとつ確認していた。待つ身には15分はやや長いけれど、ちゃんと正しい券が出てきたし、手渡し時のそれぞれの券面の説明もきちんとしていて、好感がもてた。券面印字範囲を越えた経由表記の手書き追加を忘れそうになっていたのは御愛嬌ということで、経験少ないであろう他社線内の複雑な(とういほどでもないが)切符の発券にしては、合格点といっていいだろう。ややこしい切符はまたここで買おうかなという気になった。面倒な客ですみません(笑)。

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2010年11月28日 (日)

店じまい

 11月最後の週末。今年は気温が高いとはいえこの時期になるとさすがに寒い。そのうえ日が短くなるので、16時過ぎるとストンと暗くなり外を走るには不向きだ。なのに、天候のせいか気合が入っている?せいか、今月の走行距離が130キロを越えた。例年この時期はオフシーズンの店じまいなので外を走る距離はせいぜい50キロくらい。あとは室内でエアロバイクを漕ぐくらいだ。今年は9月の国東がなくなったせいで、8月末の北海道マラソンで途中収容されてからは、茫然自失目標喪失状態だったのに、どうしちゃったのだろう。
 脚もどこも不調箇所はなく、これから冬になるなんてもったいないくらい。来年の初レースって5月だよなあ。半年間この体調を維持するのは難しい。こんなことなら今週末の奈良マラソンにエントリしておくんだったなあ。けっきょく奈良に行くんだし。

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 今日のランニング。10.3 km/68 min。今月の累計距離 132.4 km。

2010年11月27日 (土)

アジア大会

 アジア大会が閉幕。
 最終日の今日は男女のマラソンが行われたが、なにより参加選手の少ないのにびっくり。朝、出がけに女子のスタートをチラ見したら、画面でも数えられて11人しかいない。午後の男子も22人だったとか。こんな少ないレースって見たことない。残念ながら女子は嶋原が5位、加納が7位で、1986年以来連続していたメダルが途切れた。結果は結果なのでしかたないけれど、11人で5位と7位というのもなー。それに引きかえ、長らく女子の活躍の陰で存在感が薄かった男子は、北岡が2位にはいる力走。とりあえずマラソン競技でメダルを取れてよかった。
 大会自体があまり話題になってなかったので、他の競技の結果はよく知らないのだけれど、陸上に限っていうとやはり福島の100、200の二冠だよなあ。アジア地域限定とはいえ、素晴らしいと思う。最後の400リレーが残念だったけど。普通は国別のリレーでこそメダルの可能性があるものなのに逆の結果というのが皮肉だ。録画映像では、200mくらいまではよく走ってるように見えたけどな。バトンが詰まり気味だったかなあ。アンカーの福島は3位で「前にいる人を全員抜かしてゴールすることを考えた」、と猛追したけど及ばなかった。まさに「一瞬の風になれ」の世界だなあ。しかしリレーは難しい。バトンがなあ。
 いくつかの競技のダイジェスト映像を見ただけで思ったぼくの独断と偏見によるベストアスリートは、女子やり投げ金メダルの海老原有希。最終6投目で61m56の日本新記録。投げ終えたあとの笑顔が素晴らしかった。力を出し切ったときのアスリートってほんとに美しいなと思った。おめでとう!
 今日のランニング。10.3 km/72 min。今月の累計距離 122.1 km。

2010年11月26日 (金)

特別開帳

 ひょんなことから奈良へ行けることになったので、下調べ。おりよく、2,3日前のasahi.comに平城遷都1300年記念の特別開帳の記事が載っていた。奈良県内の50を超す社寺がふだん公開しない秘仏などを特別開帳していて、参拝者が急増しているのだそうだ。
 今回は、漠然とまだ見たことのない奈良聖林寺と京都観音寺の十一面観音像を見てこようかなと考えていたけれど、いついっても見られる仏像と違って、特定の日にしか開帳されない秘仏ときくとやはり心がときめく。根が貧乏症なのか、見なきゃ損だと思ってしまう。そういえば前回2007年のときも興福寺大圓堂の特別展示だった。奈良はそれ以来だから3年ぶりなのか。
 そう思って記事のリストを見てみると、残念ながら11月一杯で公開終了というのが結構多い。なんだよ、それならもう少し早く記事にしてくれればいいのに。間にあわないではないか。まあどっちみちぼくが行くのは12月にはいってからだから早く知ってたってダメなんだけど。
 12月にはいっても見られるのは、春日大社、新薬師寺、薬師寺、室生寺、壷阪寺、金峯山寺か。金峯山寺というと吉野のロープウェーだなあ。あの古めかしい索道にまた乗って見るのも一興かも。そしてあの山上の見事な蔵王堂ももう一度見てみたい気がするし。よし、金剛蔵王権現特別公開を拝観しに行くとするかな。
 これで奈良から半日分と。さてあとの半日はどうしようかね。旅は行くまでが楽しい。まったくだね(笑)。

2010年11月25日 (木)

えりも亭

 今日は東京で会議の招集があったのだけれど、木曜日は休めない講義が2コマあって、そのうえ外国からお客さんが来てプロジェクトの打合せがあったりしたので、泣く泣く欠席。毎年この時期は東京での会議設定が多くて、出張好きなぼくとしてはなんとかやりくりして出かけていたのだけれど、今年は今月初旬の1回は出席したもののその直後と今日の2回は折悪しくいずれも木曜日で断念させられた。この後12月初めにもう1回あって、これも木曜日なのだけれど、3連続欠席してはさすがに義理を欠くのでそれは何とか行くつもりにしている。
 というわけで、夜はインドネシアのお客さんを囲んでの懇親会。携帯のカメラでは明部が飛んでしまってどこの店やらわからないけれど、職場のすぐ近くの知る人ぞ知るところ。

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2010年11月24日 (水)

SAPICAで乗継ぎ

 中央バス、JR北海道バス、じょうてつバスの3社と市電にSAPICA導入のニュース。おっ、やっとか。これで地下鉄からのすべての乗継ぎ体系がICカード化されることになる。いつからかというと、今後2年間で専用サーバや読取り端末を開発して2013年春から導入予定とのこと。まだ2年半近くも先のことだし。SAPICAってSuica等とは別のコードシステムを使ってるらしいから既存の装置とか使えないのだろうか。
 ぼくの日常的な利用範囲には地下鉄~バス・市電の乗り継ぎはないのだけれど、10-1月の間だけ週1回、地下鉄とじょうてつバスを乗りついで南区の東海大札幌校舎へ行く用事がある。地下鉄だけに乗るときはいつもSAPICAで、オートチャージもできて便利なのだが、このときだけはしょうがないのでプリペイド磁気式のウィズユーカードを使っている。まあ大した頻度ではないので2枚使い分けてもそう面倒ということはないけれど、SAPICAに一本化されるのならうれしい。
 そうなると気になるのは、JR北のKitacaとの共通化だな。メインユースのKitaca定期券ですべて通れればもっとうれしいけれど、今回の発表はそれにはまったく触れられていない。まさかまったくの独自路線を歩むんじゃないだろうな。2年以上もあるのだから、なんとか共通化の道をさぐってほしいものだ。

2010年11月23日 (火)

SWAMP

 勤労感謝の日。誰が誰に感謝する日なのかいまいちわからないが、ありがたく休ませてもらう。
 せっかくの休日だけど、天気が悪く気温も昨日より10度も下がって、とてもどこかへ浮かれ出ようという陽気ではない。というわけで、これから年末にかけて予定が立て込んでいていることもあり、珍しく家で仕事。来週のセミナーの資料作成をやっつけてしまう。
 今回は、配付するレジュメに漫画を仕込んだ。前の研究室にいたときは何度かこういうお茶目をやったものだが、最近はまじめ一方だったのでたまにはいいだろうと(笑)。昔懐かしいCanberra Times連載の漫画。たぶん著作権に引っかかるんだろうな。問題があれば削除するので御教示ください。

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 今日のランニング。10.9 km/74 min。今月の累計距離 111.8 km。

2010年11月22日 (月)

時刻表12月号

 JTB時刻表12月号を買ってきた。今年は9月号に続いて3ヶ月ぶりだ。ここのところ年に1, 2冊買うのが関の山だったのに。鉄道に目覚めたのだろうか(笑)。
 12月号は言わずと知れた東北新幹線新青森開業号。新幹線のページは、位置的に秋田新幹線よりは連続性がいいものの盛岡の発着番線で区切られているので、一貫性が失われているのが残念。盛岡の番線って必要なんだろうか。東海道・山陽新幹線のページでは新大阪駅に番線がはいって区切られているけれど、それとは規模が違うしな。なんだかせっかく全通したのに盛岡以北が一緒にいれてもらえないみたいで不憫なような。来年3月もこのままなんだろうか。
 八戸~青森の在来線が経営分離されたせいでこちらのページも様変わり。盛岡~青森がすべて3セクとなって「北斗星」と「カシオペア」以外は優等列車がなくなってしまったのだから。それにともなって海峡線・津軽線が東北本線方面から奥羽本線方面へと掲載ページが移行して、秋田から函館までが同じページに一括掲載されることになった。「トワイライト」しか直通列車はないのにね。
 細かいことだけど「はまなす」は相変わらず青森止まりなんだな。新幹線連絡するには新青森~青森を別列車に乗り継がなきゃならないわけだ。下りなんか「はやて39号」が新青森に22:24に着いて、接続列車が22:34発で青森22:40着、「はまなす」がわずか2分の接続で22:42発だ。「はまなす」を新青森まで引っ張れば22:36発くらいでちょうどいいと思うけどね。新青森のホーム容量とかの問題があるのだろうけれど、それにしても利用者不在じゃないんだろうか。

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2010年11月21日 (日)

「あんじゅう」

★★★★☆。
 ぱんじゅうならおいしいけど、あんじゅうって何だろう。読んでいってわからず、「暗獣」まで読み進んでもわからないのだからあきれる。ああ、あんじゅうなのか。
 しかし、宮部みゆきが書くとあやかしまでがこんなにも可愛い。もうちょっと可愛らしい名前がないものか。暗獣ではさすがにかわいそうでは。<くろすけ>ではだめなのかな。ジブリ映画と重なるからだめなんだろうか。空き家の精というモデルはまっくろくろすけじゃないのかな。
 でも、やさしいよねー、新左衛門さんと初音さん。ほのぼのとしてくる。特に、少女のような初音さん。いくつになってもこういう可愛らしい女性って素敵だなぁ。それだけにこの別れのシーンが哀しく、読んでいても辛くなる。「なあ、くろすけよ。寂しいか。私も寂しい。」から始まる11行にもらい泣き。
 可愛いといえば、「逃げ水」のお旱さんがまた可愛い。神様が拗ねるかね。新太がお旱さんの顔を見たときのことをおちかに語るラストシーン。いやあたまんないよ。水瓶空にしてもいいからうちに取りついてほしいよ(笑)。
 この三島屋変調百物語、もちろん水準は抜いているけれど、やはり二番煎じ感は否めない。他の2話はまあこの作者にしてみれば可もなく不可もない。こんな厳しい評価になってしまうのは宮部みゆきならではなんだけど。でも、青びょうたんの若先生が今後三島屋とどうかかわっていくのかにはちょっと興味があったりして。

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 今年は異常だ。11月に100キロ越えたことなど記憶にない。
 今日のランニング。20.3 km/128 min。今月の累計距離 100.9 km。

2010年11月20日 (土)

叡知

 世界的大ベストセラーといわれているデール・カーネギーの「道は開ける」に、自力ではどうにもならないことを思い煩うのは無駄だ、みたいなことが書いてあったのをうろ覚えでさるメールに書いたのが気になっていて、読み直してみた。と、正確にはラインホルト・ニーバー博士という人の言葉で、

「神よ、われに与えたまえ、
 変えられないことを受けいれる心の平静と、
 変えられることを変えてゆく勇気と、
 それらを区別する叡知とを。」

というものだった(香山晶訳、創元社版p142)。
 まさに名言というものだろう。人はともすれば自力ではどうにもならないことをくよくよと思い悩み、逆に自力でやろうと思えばできることをやろうとしない。人は、じゃないなぼくはだな。欠けているのはまさに「叡知」だ。本書には「浴室の鏡にでも貼りつけておいて、顔を洗うたびごとに心の悩みも洗い流してはいかがであろうか」と書かれている。浴室どころかあちこちに貼ったほうがいいかも(笑)。
 ふだんはこういう人生論とか生きる指針みたいな本はあまり読まないのだけれど、これは以前月刊化学の読書のススメに載っていて、そこに引用されていた2人の囚人の話に感銘を受けたので読んでみた。これでもかこれでもかと出来過ぎの事例が紹介されているのには食傷するけれど、上記のような心に響く名言がいくつかあって、ときどき思い出しては拾い読みしている。

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 今日のランニング。16.9 km/109 min。今月の累計距離 80.6 km。

2010年11月19日 (金)

Beaujolais nouveau

 今年のボジョレー・ヌヴォー。もちろんPETボトル入り(笑)。
 昨日の発売日に買ってあったけど、ウィークデーはワインは飲まないので1日遅れで今日オープン。ボジョレー・ヌヴォーはこれまであまりいい印象がなかったし、PETボトル入りということでどんなものかと思ったが、今年は意外にいけた。これならふだんの1000円のボルドーに比べてもそれほど遜色なく腹も立たない。
 カウントダウンまでして飲むほどのものではないけれど、まあ1年に1度の縁起物ということで。

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2010年11月18日 (木)

迷惑メール対策

 最近携帯にアダルトサイト誘導のスパムメールが届くようになった。夜中に多く毎晩3-6通くらいくる。PCあてには以前からたくさん来るが、こちらはgmailのフィルタにほとんどひっかかるので実害はない。携帯も初期の頃は時々来てたものの、ここのところは皆無だったのに、どうしたことだろう。
 アドレスをみるとアルファベットのランダム組み合わせになっていて、ドメインもyahoo、hotmail、msnといろいろだ。うっとうしいので、受信制限をしようと思い立った。これまではPCサイトからのメールを含めまったく規制していなかったので、どうなっているのだろうと調べてみたら、個別受信あるいは個別拒否をかなり細かく設定でき、拒否したいアドレスとドメインはそれぞれ120件も指定できることがわかった。しかもmydocomoからPCで設定できるので簡単だ。
 さすがにこの時代進んでいるもんだと感心。速攻で上記3ドメインからのメールを受信拒否にした。もともと通販や予約サイト以外の汎用PCアドレスからメールが来ることはほとんどないので、必要なメールがフィルタリングされてしまうことはまずないと思うけど、そうはいってもどこへお知らせを掲示すればよいのかわからないので、ここに書いておこう。

2010年11月17日 (水)

汗と涙のタスキリレー

 毎週やっている実験報告会が最近低調で短時間で終わってしまうので、何かできないかと新しい企画を考えて今日から始めた。題して「汗と涙のタスキリレー」。いかにも過ぎて聞いてる方が恥ずかしくなるタイトルだけど、すぐには代案を考えつかなかったので。
 内容は、いまやっている研究が、研究室の一連の研究の流れの中でどんな位置づけにあるか、先輩方はどんなことを考え、苦心してやってきたのか、をいまの学生たちに紹介するというもの。大学での研究は学生が入れ替わりながら代々引き継がれて進んでいくものなので、ある年だけを切り取るとその重要性がわかりにくくて身が入らなかったりしがちだ。なので、研究をタスキリレーにたとえて、いま君の肩にかかっているタスキは先輩たちの汗と涙が染み込んだ大切なものなのだよ、おろそかにしないでね、という思いが込められている。
 うちの研究室は歴史が浅く、設置以来まだ19年しかたってない。ぼくの関わった学生数もようやく70名を越えようかというくらいだ。なので、過去の研究史といってもまあたかがしれている。それでも最初の学生の頃のことから論文や資料をひっくり返して思い出しながらパワポファイルをつくっていくとさすがに感慨深いものがある。懐かしい。全体を網羅するのは想像以上に大変に手間のかかる作業なのだけれど、やりはじめるとおもしろい。研究室の立ち上げの頃、器具や装置はおろか実験台すら満足になかった中で、みんなで苦労して一から研究をスタートした。あの頃あんな苦労したよな、大変だったなあなどと、いろいろなことが手に取るようによみがえる。これはいまの学生たちのための作業ではなく、ぼく自身の自分史つくりの作業なのか、と錯覚してしまうほど。
 こういう物語は絶対聞いておもしろいに違いない、などというのはこちらの思い込みであって、聞かされるいまの学生にしてみれば古くさい過去の苦労話なんて興味もないものなのかな。それでは一所懸命がんばった先輩方は浮かばれないけど.....。

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2010年11月16日 (火)

はやぶさのおみやげ

 しかしここんとこ毎日ニュースネタばかりだな。今日の昼はまた世界バレー銅メダルも白鵬敗れるもかすんでしまうようなビッグニュースが飛び込んできたよ。
 はやぶさが持ち帰った微粒子約1500個が成分分析の結果、「もはや地球のものとは考えられない。イトカワのものと考えて間違いない」。JAXAのプレスリリースによれば、かんらん石と輝石中のFe/(Fe+Mg)比が地球上だと10-15%くらいなのが、イトカワのものは20-30%と高いのだそうだ。それに、地球上に一般的な安山岩やデイサイトなどが全く見つかっていないとのこと。
 ほらね、着陸して戻ってきたのだからイトカワの砂粒が混入していないほうがおかしいっていったとおりだった、とぼくが威張ってどうする(笑)。いやあでもわがことのようにうれしい。テレビで会見していたJAXAの川口さんもニコニコしてほんとうにうれしそうだったな。
 行って戻ってきただけでも確かに偉業とよべる成果だけど、ちゃんとサンプリングまで成功したとなると本当に誇るべき快挙だよな。なにもスペースシャトルで派手に人間を宇宙に送るばかりが宇宙探査ではない。こういう地道な成果が真理を解き明かす契機になるのだ。専門は異なるとはいえ、科学研究の末席を汚す身としてほんとに勇気づけられる思いがする。

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2010年11月15日 (月)

連勝記録

 白鵬敗れる。
 いやニュースみてビックリ。まあいつかは負ける日がくるには違いないけれど、朝青龍の引退以来ほとんど敵なしだったのにね。双葉山の大記録まであと6勝というところで土か。それにしても双葉山の69連勝というのはとてつもない記録だな。
 もちろん白鵬の63連勝だっておそらくもう破られない大記録には違いない。双葉山の時代とは違って年6場所15日制での記録だし、今年は初場所の14日目から九州場所の初日まで一年中ほとんど勝っていたといったって過言ではない。
 人間だものたまには負けるのもいいじゃない、などと凡人がいっても何の説得力もないけど(笑)。

2010年11月14日 (日)

世界バレー銅メダル

 銅メダルおめでとう。
 しかし32年ぶりというのがすごい。32年前っていうとぼくは大学院生か。ヒトリシズカのセスキテルペンラクトンと格闘していた頃だ。いやなんという昔だ。
 女子バレーというと、人気先行でマスコミが騒ぎ過ぎる割には世界トップとの実力差を感じさせられてきたものだが、今大会は強くなったなあとほんとに思った。特に、敗れはしたものの昨日のブラジル戦の第2セット。壮絶なジュースの連続で何度もセットポイントを握られながら最後の最後に逆転。ここ一番の底力を発揮したと思う。それに比べれば今日は第3セットまで2-1とリードされてはいたけれど、第4, 5セットはわりあい余裕ある試合運びでアメリカを圧倒していた。
 誰彼がということはないけれど、さすがに木村沙織の獅子奮迅の活躍はすごかった。4セット目だったかのあのラリー中の3連続スパイク。最後のダイレクトなんてすごい反射神経だよな。フルセット出場であれだけの運動量。ほんとに体は大丈夫なのかと心配になる。とにかくみんなゆっくり休んでください。感動をもらったよ。おめでとう。
 男子はこの後あるのかなと思って調べてみたら、もう10月に終わっているんだった。そういえばそうだったかな。順位は、見なかったことにしよう(笑)。
 今日のランニング。15.2 km/98 min。今月の累計距離 63.7 km。

2010年11月13日 (土)

ほら、虹だよ。

 今週はずっと雨が降ったりやんだりの気がめいるような天気が続いていたが、今日は朝から青空。やはり気分が違う。さて、出かけようかと外へ出たらパラパラっと雨が。この時期は晴れてるようでもこういうことがあるから油断ならない。女心と何とやらとはよく言ったものだ。
 夕方、走りに出たら北の空に大きな虹が立っていた。雨が降ってすぐに日が差したりするこの季節は虹を見るには好適なのかもしれない。そういえば昨日の昼過ぎにも職場の北の窓からきれいな虹が見えていた。ところで、虹がきれいだなあとよそ見しながら走っていたら、地平から立つ主虹と副虹の間に離れ小島のような第三の虹?が見えることに気づいた。主虹副虹のようにカーブしていなくて地平線に垂直に内側(主虹側)が紫、外側(副虹側)が赤で中空に浮いたように一ヶ所だけ色づいている。あんなの初めてみたけど、何なんだろう。カメラをもって走らなかったので写真をとれなかったのが残念。ので、絵を描いてみた。なんせ美術は3だったのですみません(笑)。
 虹を見て、ああきれいだなあと思うと、ほら見てごらんよ、と誰かに伝えたくなる。夜空にきれいな三日月が見えたりするときもそうだ。近くに金星でも輝いていたらもういけない。道を歩くのを忘れて立ち止まって見入ってしまう。こんな絶景はめったに見られないのに、なんで人は夕空なんかには無関心にそそくさと歩み去ってしまうのだろう。ちょっとそこのあなた、携帯の画面なんかよりもっと見るものがあるでしょう、と知らない人にでも誰彼となく教えたくなる。

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 今日のランニング。15.2 km/95 min。今月の累計距離 48.5 km。

2010年11月12日 (金)

シベリウス

 今日の札響定期はシベリウスプロ。もともとシベリウスは好きだし、こういう日に聴くのは悪くない。
 バイオリン協奏曲はほんとに名曲だと思う。竹澤のソロもよかった。生で聴くのは久しぶりのような気がする。出だしの弦の低いトレモロにすっとはいってくるソロバイオリン。あれ入りが難しいだろうな。ちゃんと数えてたように見えたけど。
 休憩時間に珍しくロビーでワインを一杯飲んだらなぜか酔っぱらって、後半の大曲「4つの伝説曲」があっという間だった。なんか損した気分(笑)。

2010年11月11日 (木)

“ゆるい”だけじゃなく

 昨日の続き。どうして「一瞬の風になれ」の評価をあまり高くできなかったのだろう。こういうのは好きな方でツボにはまりそうなのに、とその後考えていた。
 昨今の、というほど読んでいないのでこういう言い方は気が引けるが、スポーツ小説は一昔前のスポ根ものと違っていて、仲良しグループがわいわいやっている印象が強い。ハードな練習を目標に向かって頑張ってはいるのだけれど、チーム内の人間関係とか会話とかが、今どきの若者を反映してか“ゆるい”のだ。新二と連や根岸、桃内、はてはみっちゃんなんかとの会話。あまりにもその辺の若者間に転がってそうで親しみがもて、ゆるゆると漬かっていると心地よい。それをそのものとして楽しむのももちろんありだと思う。そういう小説ならば。新二が心を寄せている谷口若菜、その彼女があこがれている他校の仙波、なんていう関係もゆるくてどう発展するでもなく語られずに終わってしまう。新二の兄の健一のケガもしかり。それぞれのエピソードは単なる雰囲気作りのサイドストーリーでしかないので、結末がどうなろうとどうでもいいのだろう。
 繰り返すが、それが悪いというのではない。それならそれで“ゆるい”ままで最後まで終わって、なんだよつまんないこれなら携帯小説のレベルじゃん、と悪態のひとつもつけばそれで納得できる。そもそもそういうものなのだから。問題は、最後に地区大会決勝という大舞台のクライマックスをもってこようとしたところにある。“ゆるさ”に徹した小説ならそれでよかったのに、ドラマチックな幕切れを意図したものだから、あ、これは起伏に富んだ感動小説だったのか、ということになって、それにしては盛り上がりが今ひとつなラストに比して、だらだらと長すぎるそこまでの道のりに大きな違和感を抱く結果となるのだ。
 “ゆるい”小説ということでは、スポーツものではないけれど、宮部みゆきが「小暮写眞館」について語っていることばが興味深い。いわれてみれば、「小暮写眞館」も大部な内容のほとんどは、高校生花ちゃんをめぐる“ゆるい”人間関係や会話で成り立っている。一応、連作的な構成になっているので心霊写真や幽霊なんかにまつわる小話ごとの区切りは用意されているけれど、ひとつながりの物語としてみれば、単なる日常風景の連続でしかない。というか、そもそも著者はそう意識して書いたのだそうだ。なるほどね、納得。が、この作品の魅力は“ゆるい”だけで終わらないところだ。特異なキャラながら脇役でしかなかった垣本順子が、後半その存在感を増してあの切ない幕切れへともっていく手腕。テーマがスポーツと純愛という違いはあるけれど、「一瞬の風になれ」と比べて、まさに格の違いを見せつけている。やっぱり“ゆるい”だけでなくきっちり最後を盛り上げて、できれば泣かせてくれないと星5個はつかないんだよな。

2010年11月10日 (水)

「一瞬の風になれ」

★★★★☆。
 期待して読んだからという思い入れもあったので、何とかおまけして星4個というところかな。100mレースに例えれば、スタートダッシュはよかったけれど、意外に後半伸びなくて失速し、なんとかゴールインというところか。
 今年にはいって立て続けにこの手のスポーツ小説を読んできて感動慣れしてしまったというのもあるだろうか。でも、「セカンド・ウィンド」を読んでから2ヶ月は経っているし、内容的には別物だしな。物語自体は悪くないし、そこそこ感動的だと思う。だけど、圧倒的にぐっとくるところまでいかない。不完全燃焼。そして何より、この内容で文庫版3分冊はいかにも長い。長すぎる。
 春野台高校という神奈川の公立校の陸上部の短距離陣を中心に話がまわってゆく。主人公の神谷新二と中学時代からの友人一ノ瀬連。タイプも走力も違うある意味対照的な2人が、それぞれ成長しながら高校3年間の選手生活を送り、最後のインターハイ予選南関東大会決勝というクライマックスを迎えるという筋立てだ。まわりのチームメートたち、監督、他校のライバルたち、新二の兄、家族などが脇をかためて、エピソードをつないでいく。だけど、メインになるのは、毎年ある大会、予選、それぞれのレースだ。それが失敗だったり成功だったりするのだが、たくさんありすぎてメリーゴーラウンドのように次から次へと同じ景色が現れるいう印象しか残らない。
 もうちょっと場面場面を絞った方がいいんじゃないかなあ。たとえば半分くらい、文庫で500ページくらいに抑えて、最後のレースへ向けて急峻なクライマックスへもっていくとか。個々の人物もエピソードもよく書けているし、「つなぐ」というリレー競技の重さもひしひしと感動的に伝わってくるだけに惜しい気がする。

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2010年11月 9日 (火)

おかめちゃん

 今日の晩ご飯は「やわらか納豆ふわりん」。先週末に近所のスーパーでやっていた、おかめちゃんじきじきの販促キャンペーン(笑)でもらったものだ。ぼくはどちらかというと小粒好きなのでおいしくいただいた。家で食べる夕食は、以前はビールとおかずだけで米の飯を食べてなかったけれど、これではいかんと一念発起して、しばらく前から必ずといっていいほど納豆ご飯を食べるようにしている。おかげで人生にねばりが出てきた(うそ)。

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2010年11月 8日 (月)

ゲブレシラシエ引退?

 男子マラソン世界記録保持者ゲブレシラシエが引退表明のニュース。ええっという感じ。つい先日、来年2月の東京マラソンを走るといって話題になっていたばかりなのに。東京も出ないのだろうか。事務局は事実関係の確認や対応に追われているというだが、本当に出ないとしたらスタッフや多くの参加者はがっかりだろうな。
 なんでも7日のニューヨークシティ・マラソンで右膝痛のために25キロで棄権し、その後の記者会見で突然の表明ということらしい。唯一の2時間3分台ランナー。その記録を破るのは彼自身だろうといわれていただけに残念なようなもったいないような。
 ニューヨークシティ・マラソンといえば、例のチリの落盤事故で救出された作業員エディソン・ペナさんが出場して完走したというニュースも。救出を待つ間も、作業用ブーツをスニーカーの長さに切り、暗闇の坑道をほぼ毎日5~10キロ走っていた、というからすごい。
 そのペナさんの言葉、「どんな状況でも絶望せず、挑戦することの大切さを伝えたい」。これをゲブレシラシエに教えてやりたいね。

2010年11月 7日 (日)

ロッテ日本一

 今日のブログはあっさりロッテ日本一おめでとうで決まりだなと思っていたら、9回裏和田の3塁打とブランコの犠牲フライでまさかの同点。また延長戦やがな。しかしなんという壮絶なシリーズなんだろうか。なんといっても昨日の延長戦。シリーズの延長戦は15回までなので、え、まだやってるのって感じだった。日付が変わる寸前まで民放(フジテレビ)の中継を最後までやっていたといって話題になっていた。確かに、最後の一球という瞬間だって無情に切ってしまうシーズン中の中継なら考えられないことだ。やればできるんじゃん。まあロッテが勝てば胴上げだから切るわけにはいかないのだろうけれど。
 シーズン3位のロッテがここまでくるとなると、レギュラーシーズンの成績ってなんなんだろうという気になってしまう。上位チームならどこが出てもそれほど差がないということか。
 などと書いているうちに延長12回にはいってまだやっているし。お、ロッテが1点とった。しかし失点したけど、中日の浅尾はすごいなあ。あんな可愛らしい顔して。落合監督が浅尾で負けたらしょうがないと言っているのがよくわかる。さて12回裏、ここを守りきればロッテ優勝、といっていたらこんどこそゲームセット、ってなんでブログで実況やってるかね(笑)。
 今日のランニング。17.3 km/113 min。今月の累計距離 33.3 km。

2010年11月 6日 (土)

一番列車

 2日ばかり前の話題だけど、いよいよ東北新幹線青森延伸開業まで1ヶ月を切って、初日の指定券の発売が始まった。ニュースによれば下り一番列車の指定券は45秒、上り一番列車は30秒で売り切れたそうだ。
 こういう話をきくと、昔上野からの北海道連絡切符がプラチナチケットだった頃のことを思い出してしまう。夏休みシーズンなどの「はくつる」、「ゆうづる」がらみの指定券は、それこそ秒単位で売り切れていた。午前10時の発売開始とともに各駅のみどりの窓口のマルス端末で一斉にガシャンと入力するのだけれど、まさに指運。そこで出遅れたら、2度目のトライではすでに満席。国立にあるマルスのホストサーバに近い駅ほど有利だ、などという噂がまことしやかに語られていたくらいだ。
 上下15秒の差って意味あるのかなあ。運転ダイヤが15秒刻みだから、マルスもそうなっているってことはないよなあ(笑)。いずれにせよ、一番乗りとかには興味がないぼくには関係ないけど。廃止になる最終列車というならともかく、これからいくらでも乗る機会はある。直近の可能性としては12月初旬に東京出張予定がある。開業初日ではないにしても乗るとしたら指定券を即押さえておく必要があるだろうけれど、今週とは違ってさすがに前後の予定がタイトなのでのんびり新幹線というわけにはいかなそうだ。とすると来年だろうなあ。

101106 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000013-maip-soci.view-000より

 今日のランニング。16.0 km/108 min。今月の累計距離 16.0 km。

2010年11月 5日 (金)

ほんでないかい

 北大生協の院生組織委員会というところで発行している「ほんでないかい」といういかにもなタイトルの書評誌というかパンフレットの2010年号が発行された。内容は院生が「読んで学んだと実感した本」の紹介というもので、キャンパス内各所で配布されているそうなので、見かけたら手にとってみてください。 北大外にはないと思うけど(笑)。
 などとなんで生協のまわし者でもなんでもないぼくが宣伝しているかというと、たまたま今号は教員の書評コーナーがあって、担当委員のひとりに頼まれて投稿したものが採用されたというだけの話だ。といっても、このブログの読者にはおわかりのように、ぼくが読む大方の本は「読んで学んだと実感した本」なんていうしろものではないので、苦慮したすえに数少ないレパートリーの中から、今年はじめに読んでここにも書いた内容を短縮転載しただけだ。なので「ほんでないかい」誌上では匿名だけれど、ここの読者にはモロバレということになっている。二重投稿してすみません。<m(__)m>

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2010年11月 4日 (木)

Roco Sky

 PDAという言い方はさすがに古いな、今ではスマートホンというべきか、をぼくが選ぶときの重要なポイントのひとつに青空文庫が快適に読めるかどうかというのがある。その昔のZaurusには秀逸なリーダーがあってとても快適に読むことができた。あの大長編「大菩薩峠」全編をぼくはZaurusで読んだ。それくらいストレスがなかった。その後のW03初代機でもTTV BookReaderを入れるとほぼ同様の操作で読むことができた。片手で持ってボリュームボタンでページの送り戻しができたり、外枠のマーカー位置で全体の位置が把握できたりといった操作性がZaurusとよく似ている。
 ところがその点でまったく失格だったのがいまのBlackBerry9000。画面が横長で小さいのはやむを得ないとしても満足に読めるリーダーがそもそもない。1ページずつ画像化してMediaplayerで読むなどはとうてい耐えられない。それがつい最近公開されたRoco Skyという青空文庫ビューアで解決されたのだから、これが喜ばずにいられようか。DLしたテキストファイルをmicroSDにコピーして選択するとちゃんと縦書きでルビにも対応した画面表示で読める。機能的には必要最小限だけれど十分実用になる。Rocoシリーズはほかにもいろいろと有用なBB用アプリがそろっていて、いくつか使わせてもらっている。作者のUGさん本当にありがとうございます。

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2010年11月 3日 (水)

「フロスト気質」

★★★★★。
 星が5個しかないのが残念。10個くらいつけたいところだ。
 フロストシリーズ第4作。1作ごとに長くなってとうとう上下2分冊。訳本が出たのは2年前ですぐに購入したのだけれど、読んでしまうのがもったいなくて今頃になってしまった。
 相変わらずのドタバタは絶好調。今回は長いだけあって、いくつもの事件が錯綜してよけいに混乱度が増している。最終的に全部解決したのだろうか。ん~と、してるしてる。ミステリとしても上等だ。まあフロスト物の場合筋立ては二の次であって、なんといっても人間味あふれる、あふれすぎる、逸脱しているフロスト警部の存在そのものが魅力なのは言を俟たないところだろう。まあ次から次へと出てくる悪ふざけ、下劣なジョーク、セクハラまがいの妄想や言動など、よくもこんなに楽しいやりとりを書けるものだ。著者のウィングフィールドは1928年生まれというから本作を書いたのは68歳だ。いやぁ若い。
 ただ、フロストの魅力はもちろん馬鹿騒ぎだけではない。嫌味たらしい上司に対する反骨と同僚や部下に対する心づかいを持ち合わせ、また常に弱い者の心を思いやるやさしさにあふれている。肉親を亡くした家族にそれを伝えに行くシーン、犯罪に巻き込まれた子供たちへの思い、本作にもあちこちにそれがにじみ出ている。だから読んでいて共感できる。
 そしていつも思うが、ぼくが読んでいるのはウィングフィールドの文章ではなくて芹澤恵の訳文なのだ。随所にでてくるフロストらしい言い回し。もうこうじゃなくちゃというくらいハマっている。すばらしい才能だ。もう共作といっていいのでは。たとえば「でかちん坊や」なんて原文はどうなっているのだろうと気になるけれど、フロストなら絶対こういうに違いないのだ。たぶん翻訳しているときの芹澤さんにはフロストが乗り移っているのだろう。細かいことだけど、下巻p206の「ミス・ツイン・ピークス」が訳されていないのは何でかな。これくらいならぼくだって適訳を思いつけるぞ、とてもここには書けないけど(笑)。
 作者は2007年に亡くなってしまったので、あと訳出されていないフロスト物は2作のみとなった。早く読みたいような名残り惜しいような。

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2010年11月 2日 (火)

はやぶさ展示

 東京出張。仕事は午後なので、北斗星を降りてまず向かった先は、国立科学博物館の空と宇宙展。はやぶさのカプセルが特別展示されているというので、長蛇の行列覚悟で気合い入れて前夜から駆けつけてきたのに、入場者はパラパラ。あれ、そんなものなの?
 入場して、航空機の歴史とか、あ、とりあえず今日はいいから、みたいな展示をスルーした奥にはやぶさの実物大レプリカが。おお、はやぶさ君やっと会えたな!とちょっと胸が熱くなる。なんたって本物は燃え尽きちゃったんだから模型でもすごい。やはりお目当ての人は多いとみえてさすがにこのあたりは込み合っている。でも押し合いへし合いするほどではない。
 さて問題のカプセルはどこかというと、本体の奥の壁の裏に秘密のコーナーがあり、そこにパラシュート、カプセル、内部機器の順に並んでいた。人気がなくガラガラ。見たいだけ見放題。しかも真ん中のカプセル本体だけはレプリカなのだそう。なあんだ、と拍子抜け。まあそんなものか。これまでの各所の展示もそうだったのだろうか。おまけにこのコーナーだけ撮影禁止。なんかなあ。
 結局一時間ほどで見学完了。これなら朝の飛行機で普通に出てきても楽勝だったよ(笑)。

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2010年11月 1日 (月)

北斗星

 今日は北斗星で東京へ。メモを調べたところ、北斗星に乗るのはなんと8年ぶりだ。毎年何度も東京出張があるのにこのていたらく。いくら公費出張にJRは認められないからといって、鉄の風上にもおけないやつ(笑)。
 8年は自分でもびっくりだけど、それ以上に驚いたのがまったく8年前と変わってないこと。本数は削減されたものの、車両はそのまま。まあ変わりようがないのは確かだけどなあ。新幹線函館開業までもつのだろうか。
 それと文句ついでに言わせてもらえば、札幌駅での扱い。1712の発車なのに、入線は1700のスーパーカムイの出た後。せっかくの寝台特急なのに慌ただしくて旅情も何もあったものではない。おまけに向かいのホームはエアポートで、早い退勤客の行列だし。
 乗ってから降りるまでトータルでステイタストレインとして売り出そうという心意気がちっとも感じられない。まあ、いまや特別な列車じゃないといわれればそれまでだけど、往時を知るものから見れば、というのは年寄りの繰り言か。

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