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2011年3月

2011年3月31日 (木)

残雪

 3月末は恒例?の残雪比べ。「春間近」などというエントリを書いた翌日になんだけど、今年の残雪の多いこと。昨年の3月末日には最深積雪が22 cmあって過去5年で最大だったなんて「春まだ遠く」と嘆いたのをはるかに上回り、今年は今日現在で35 cmも積雪が残っている。もちろん過去5年で最大だ。
 昨年は3月頭の積雪量はそう多くなかったのに、3月中の減少量が28 cmしかなくて減り方が遅いという特徴があったのだが、今年も一ヶ月の減少量は全く同じ28 cmだから、すなわち昨年をそのまま上方へ平行移動した形となっている。1月に大雪が降ったときに暖冬少雪の予報だったはずなのにどうなってるんだとか言ってたら、今が特別多いので3月までのトータルでは少なめになるとかの説明ではなかったろうか。どう考えても大雪の年としか思えない。
 とはいうものの記録にも記憶にも残る2011年3月は終わり、明日からは新しい年度が始まる。過ぎたことは忘れ、気合を入れ直してスタートだ。

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2011年3月30日 (水)

春間近

 昨日今日と好天で暖かい日が続き、日中の気温も10℃を越えている。昼前に今年度最後の教育改革室会議に向かってキャンパスのメーンストリートを歩いていると、もう半袖Tシャツで走っている若者がいる。いいなあ。暑苦しい冬用のウェアで走るのはもういやだ。ぼくも早く半袖で走りたい、とうらやましく見送る。
 年度末も押し迫ってきた。学会が中止になったせいもあってこの時期にしては珍しく時間に余裕のある数日が過ぎているが、それも今週いっぱい。新年度が始まる来週からはまた怒涛のような毎日が再開する。
 今夜はその教育改革室の送別会。送られる室長は、4月からは相模湾で釣り糸を垂れる悠々自適の日々だとか。送りだす我々室員は、また同じ日常の一年を目前にして出るのはため息ばかり...。

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2011年3月29日 (火)

「銀輪の覇者」

★★★★☆。
 自転車小説、そしてミステリ、といえば「サクリファイス」か、と心が高鳴ろうというものだが、全然似ても似つかない異色作だった。下関から青森までの本州縦断レースを舞台にした自転車冒険小説。フィクションにしてもずいぶん壮大な話で、だいたいそんなレースなんて現実味があるのだろうかとまずは考える。だが驚くのはまだ早い。なんと時代が昭和9年でしかも自転車が荷台つきの重たい実用車でのレースというのだからびっくり。またすごい設定を考えたものだ。
 そういう話なので今風の自転車小説とはまったく別物かというと、基本的にはチームレースのやり方は同じで、交代でトップを引いたり、駆け引きがあったりする。変速機もない実用車で未舗装路でそんなことが可能なのか不思議なところだが、結構レース展開のシーンはそれなりに真に迫っておもしろく読めるところがすごい。結局、レースは木曾谷あたりで中止になるのだけれど、ラストの主人公響木とドイツチームのデッドヒートのシーンなどは本当に息詰まる迫力でものすごい。
 この時代がかった自転車レースだけとりだしても十分おもしろい小説だと思うけれど、主役となるチーム門脇という急造の寄せ集めチームは、キャプテン格の響木をはじめ、望月、越前谷、小松といずれ劣らぬ正体不明の謎の選手たちで、響木の過去のエピソードや他のいわくありげな選手たちの動向、さらには陸軍や街道の顔役のレースをめぐっての思惑などが複雑に絡み合ってミステリー的な展開となっている。謎解きというほどのことはないが、最後にはそれぞれの人物の種明かしと後日譚が説明されてなるほどなるほどとなる。
 というわけで、ぼくは結構楽しんで読めたのだけれど、細部に杜撰というか齟齬が結構あって気になった。たとえば響木と門脇の出会いの場が、木曾谷にD51が走る奈良井宿のはずなのに、いつのまにか熊谷や深谷が舞台になっていたり、最後に越前谷が死んだと思ったら生き返ったり?とか。細かいこと、なのかなあ。

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2011年3月28日 (月)

三陸縦貫線

 明るい話題がない。最近のニュースはまだまだ福島原発一色だ。そのせいで本来の地震津波被害は過去形で語られるようになってしまっている。もちろん済んでしまった地震・津波に比べて、原発事故は現在進行形の被害拡大中だし、影響の大きさという点でも格段だから仕方ないけれど。
 それはそれとして、ぼくとしては鉄道の被害や復旧状況がやはり気になる。特に太平洋岸の鉄道路線。助手時代だからもう25年以上前のことになるが、出張の帰途に東京から鉄道で札幌まで帰ってきた旅行記を助手会報に寄稿したことがある。当時は当たり前のように鉄道出張をしていたけれど、そのときは幹線ルートの東北本線ではなく、常磐線から太平洋岸の三陸縦貫線を通って普通列車を乗り継ぎ、途中2泊して帰ってきた。のどかな時代だ。
 東京からいうと、常磐線、東北本線、石巻線、気仙沼線、大船渡線、三陸鉄道南リアス線、山田線、三陸鉄道北リアス線、八戸線、東北本線というルート。その先は青函連絡船という時代だったのだが、それはともかくまさに津波被害甚大な路線ばかりだ。このルートで今日現在復旧して列車が動いているのは、上野~土浦、宮古~田老、陸中野田~久慈、階上~八戸~青森、たったこれだけだ。気仙沼線、南リアス線、山田線なんかは駅からすぐに泳ぎに行けそうな風光明媚な海岸線の連続だったから、どれだけの被害なのか想像に余りある。復旧するにしても相当先の話だろうな。
 そして、ひょっとしてもっと重症かもしれないのが常磐線だろう。福島第一原発から2.3キロほどのところを線路が走っているのだから、当分近寄ることすらできそうもない。こちらは相当の長期戦になりそう。ひょっとして大きく迂回した新線を建設しないとならなかったりして。まったく原発事故は余計だったよな。

110328 JR東日本webページより(http://www.jreast.co.jp/pdf/saikaijoukyou.pdf

2011年3月27日 (日)

「戦国女人抄 おんなのみち」

★★★★☆。
 戦国時代に生きた7人の女性の姿を、史料を掘り起こし著者の想像を交えて物語風にまとめたもの。信頼できる史料の少ない時代なので小説的な想像力を織り込む余地が大きく、そこが作者の腕の見せ所だろう。まさにいかにも佐藤雅美らしい物語に仕上がっている。
 いつの時代も女性は歴史に翻弄されるあるいは父や夫のいいなりに、などというのは表向きの話で、心ある男性ならばいつの時代も女は強いものと身に沁みてわかっているだろうが、これを読むとまさにそれが実感できる(笑)。今年の大河ドラマは観ていないので、「お江」がどんな展開になっているか知らないけれど、これを読むと確かにテレビドラマにふさわしい波乱万丈の猛女だったことがわかるし。NHK向きではないようなきもするけど。
 ただ、この作者はいつもながら人を見る目が優しい。大きな歴史の流れの中では、どんな強い人間だとて所詮は運命に翻弄されていくものだ、ということがわかっているからだろう。

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 今日のランニング。16.9 km/113 min。今月の累計距離 118.3 km。

2011年3月26日 (土)

時代

 歌の力って大きいなとしみじみ感じた、いい日だった。今日は某高校合唱部の定期演奏会。末娘が出演していたときは学会出張で不在だったときを除いて必ず聴きに行っていた。その娘も卒業して何年かが過ぎ、昨年まではOG出演していたものの、今年は東京での仕事が忙しくて帰省している暇がなく、それもかなわなかった。
 娘が出るわけでもないし、土曜の夜にはるばるキタラまで出かけて行かなくてもとは思ったけれど、ごていねいに招待状を戴いていたこともあり、連れ合いと2人して聴きに行くことにした。いやあ、行ってよかったと本当に思った。合唱はすばらしい。娘が現役の頃は、NHKやら全日本やらと予選から全国大会まで各地の大会に追っかけで出かけていって、どの高校の歌にもいつも感動していた。今夜はそれを本当に思い出させたもらった。
 すべてのステージがすばらしかったけれど、おじさんにはまず3ステの「さよならの向こう側」だよな。ひとつの時代というか本当に懐かしい。その後の「ジュピター」もよかったし。そして極めつけは4ステの松本望さんの定演30回記念委嘱作混声合唱組曲「やがて音楽が」。特に同名の最終曲が最高。才能あるねほんと。才色兼備とはこの人のためにある言葉だろう。
 それで終わらない。アンコールの最後が「時代」ときた。この大震災のあとにあまりにもぴったり。そうでなくてもいつどんなときに聴いても、心やさしく元気づけられる名曲中の名曲。しっかり泣かせてもらった。今日はほんとに若い人たちに元気をもらったよ。どうもありがとう!

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 今日のランニング。16.7 km/110 min。今月の累計距離 101.4 km。

2011年3月25日 (金)

五重苦

 大震災からはや2週間。あの日を境に世界が変わったかのような激変なのだなと改めて思う。といっても当地には直接の被害はほとんどなくて申し訳ないくらい。とりわけひどいのは福島県だろう。地震、津波、原発、出荷停止、風評被害の五重苦だそう。気の毒としかいいようがない。最初の二つは天災でもあるし、隣接他県でも同様だから不運ではあったけれどしかたがないが、あとの三つは明らかに余計だ。なんといっても原発。そもそもなんで首都圏の電気をまかなうための原発が管轄外の福島や新潟にあるのか、それが安全に稼働していればいいにしても、こんなとんでもない災害を引き起こされたのでは福島の人はたまったものではなかろう。なんで暴動が起きないのか、東京に宣戦布告しないのか不思議なくらいだ。今日の朝日新聞オピニオン欄の南相馬市長の寄稿文など涙なしに読めない。
 農産物の放射性物質汚染による出荷停止にしても、福島県というだけで広大な全域が対象となる理不尽さもある。福島県産の表示だけでは区別できないという理由らしいが、遠く離れた会津とかの農家の人は納得できないだろう。第一汚染度が低く問題のない野菜まで捨ててしまうのはもちろんもったいない。もともと福島は豊かな実りの地だ。うちの縁戚が会津にいるので時おりいろいろな果物のおすそ分けにあずかることがある。この先どうなるのだろうか。
 そして、風評被害。安全な地域に住んでいる人は勝手なものだ。福島というだけで避けられるとか、タクシーすら福島県へというと拒否される、とか信じがたい。福島の人や土地には何の責任もないのにだ。原発の事故はこの先どうなってゆくのか全然見えないけれど、なんとか無事に収束してほしいものだと切に思う。

2011年3月24日 (木)

卒業式

 昨夕はきれいに見えたのに、今夕は西空が曇っていて水星は観られなかった。というわけで同じ年度の入学式と卒業式に水星観望という素敵に希有な体験は残念ながらできなかった。
 卒業式ネタを書くと昨年とかぶるよな、と考えて一年前のエントリをみたらなんと「インジウム115の寿命」。卒業式に感動しなかったんだろうか(笑)。ともあれ、卒業・修了したみなさん、おめでとう。今年に限っていえば、無事に卒業式が行えるだけでも幸せなことだ。それはともかく、1年後の今日はヨウ素131による水道水汚染で大騒ぎしているなんて偶然とはいえびっくり。
 ぼくはといえば、卒業式に出るわけでなし、会議等も予定されない日なので、一日実験していた。春休みの今頃は実験室もガランとして他に誰もいない。うちの研究室は狭いスペースに学生が多いので、ふだんは実験台の片隅でこそこそと肩身の狭い思いをしているが、この時期は大威張りですこぶる楽しい。本来ならば今頃は明日からの出張の準備をしているはずだが、学会が中止になったので出張もキャンセル。明日は今日と同じく実験室にこもる予定。エアポケットのように空いた5日間はまさに天恵だ。土日はともかく、平日は頑張って実験進めないと、4月になったら春休み明けの学生が実験再開するのでぼくの分の実験台割り当てが無くなってしまいそうだし。まあ、そうなったらなったで代わりに就活中の院生の場所を分捕ってしまおうと思ってるけど。

2011年3月23日 (水)

「アヒルと鴨のコインロッカー」

★★★★☆。
 伊坂幸太郎も7冊目になると、その特有のスタイルにもどっぷりなじんで安心感がある。ぼくはこの文体、表現、テンポ、場面転換、登場人物像、結末のつけ方などなどがとても好みに合っているので、心地よく読める。裏を返すとだんだん意外性が乏しくなるということもいえるのかな。これだってけっして悪い作品ではないのに評価上は損をしているな。難しいものだ。
 まずこのタイトルがちょっとねなどと難癖を。アヒルと鴨の比喩は何度かでてくるのでわからないでもないけれど、コインロッカーをそこへ並べるか。英題が「A COIN LOCKER」だし。この作者、英題をつけるのが好きなようで、前作の「A PRAYER」とか「A LIFE」とかは気が効いていると思ったけれど。
 物語は僕こと大学新入生の椎名が主人公の現在と、琴美、ドルジ、河崎の3人が中心の2年前のできごとが交互に語られてゆく。単なる2層構造なので「ラッシュライフ」よりは単純で見通しがよい。現在の話にも河崎やドルジらしき人物があらわれるので、どこかでこの時を隔てた二つの物語がひとつに収束するのだろうとは予想がつく。そして、それはその通りなのだけれど、そこにちょっとしたどんでん返しが用意されていて、アッということになる。確かにその点は他の作品よりはミステリらしいかも。2年前に起こった事件やその結末はあまり気分のいいものではないし、その後始末を引きずっている現在のエンディングにしても、当然の報いだとは思うけれど、ちょっとスッキリしない。「桜」がズドンの明快さには負けるんだよな。
 そうそう、椎名の叔母さんがあの祥子さんで響野の名前もちらっと出てくるところは、響野ファンのぼくにはポイント高かったりして。それと、忘れてならないのは、文章の構造的な工夫というかたくらみだ。交互に出てくる「現在」と「二年前」の書きだしと書き終わりがきれいに文の作りを揃えてある。まるで韻を踏んでいるかのようだ。気づいて思わずにんまり。ぼくはこういうの大好きで、実はこのブログのあるエントリにも二重折句がかくされているというのは秘密(笑)。

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2011年3月22日 (火)

水星の季節

 また一年が過ぎて夕空の水星観望好期を迎えた。東方最大離角は明日23日だ。残念ながら当地は明日は天気が悪そうなので、夕空が晴れていた今夜が期待だったのだけれど、うまく時間があわなくて見つけられなかった。肉眼での水星観望は、暮れゆく空の明るさと刻一刻沈んでゆく高度とのバランスが命なので、ピンポイントでタイミングをあわせないとなかなか難しい。おまけに今年は頼りの金星が明け方にまわっているので、周りに位置予想の助けになる明るい星がいないのが辛いところ。幸いここ数日は日没時の方角がほぼ真西なので、方位さえしっかり把握できればなんとか見つけられるだろう、って今日は失敗したんだけど(笑)。
 昨年はとブログを見返すと、ちゃんと見つけていた。4月の頭で入学式の頃だったんだ。今年もここ数日のチャンスになんとか見たいものだ。昨年も書いたように、な~んて騒いでも大方の人は水星なんて全然興味を示さないんだよな。肉眼で見つけたらほんとに感動ものなのに。そういえば、先週土曜日の夜に騒いでいたスーパームーンこと18年ぶりの大きな満月ですら知らない人もいるんだから。あんなにきれいに見えたのに残念なことだ。実験や就活に追われるのもわかるけど、たまには夜空でも眺めるくらい心の余裕をもってはいかが?

110322 アストロアーツwebページより
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2011/201103/0323/index-j.shtml

2011年3月21日 (月)

空に太陽がある限り

 また古い歌を、と思ったあなたが古い(笑)。大方の人は知らないだろう。これならGoogleに拾われてアクセスが殺到して迷惑をかけることもないだろう、な、たぶん。
 石巻の瓦礫の下から9日ぶりに80歳の祖母と16歳の孫が救出という朗報。これにはびっくりした。捜索していた人も今となっては生存者がいるとは思わなかったろう。狭いスペースに取り囲まれて動けなかったらしい。2人で励ましあえたことと、たまたま台所にいたので冷蔵庫のヨーグルトやコーラなどを少しずつ食べることができたのが幸いだった。なんという幸運。あきらめちゃ絶対だめだよな。それにしても9日は長かったろう。ほんとによかった。
 今日は天気はよかったけれど、西風が強く外を走ると寒かった。気温は2℃だから真冬に比べればなんてことはないのだけれど、風速10メートルの冷たい向かい風には往生した。それでも顔を上げると西に傾きかけた太陽が3月の日差しを精一杯降りそそいでくれている。よし、まだまだ頑張れる。くっそ~負けないぞ~、とスピードを上げる。希望を捨てなければいつかは報われる日がきっとくる。空に太陽がある限り。

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 今日のランニング。16.3 km/108 min。今月の累計距離 84.7 km。

2011年3月20日 (日)

「しのぶセンセにサヨナラ」

★★★★☆。
 柳の下にドジョウは...、とはよくいうけれど、確かに2作目はむずかしい。それを知ってか、賢明にも東野圭吾はこれでおしまい宣言をしたのだろう。
 この本が悪いというわけではない。しのぶセンセとその取り巻きの織り成すドタバタは健在で、大阪弁のやりとりのおかしさも変わっていない。だけど、前作から3年後という設定で、しのぶセンセの教え子だった鉄平や郁夫ももう中学生。ちびまる子ちゃんのようにいつまでも学年が変わらないで続くのならともかく、これではもう続編は書きにくかろう。ぼくは結構しのぶセンセ好きだったので残念だけど。
 ドタバタの短篇が6篇。ミステリ仕立てではあるものの筋書きはどうこういうようなものではなく、単純にしのぶセンセを中心とした大阪弁の会話や周辺のやりとりを楽しめばいいものだろう。ただ、その中では「しのぶセンセの引っ越し」が泣かせる。いい話だなあとぼくは思った。
 それはともかく、新藤刑事の押しの一手にしのぶセンセは陥落寸前。このあとどうなるのかなあというのは興味深々なんだけど、きっとハッピーエンドなんだよね。そこだけがちょっと気がかり(笑)。

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 今日のランニング。16.0 km/110 min。今月の累計距離 68.4 km。

2011年3月19日 (土)

思わぬ余波

 3日前に、「学会中止」というエントリを書いたらアクセス数が急増してびっくり。いつもは全部でも120ページビュー/日くらいなのに、このエントリだけで3日で700ビュー近い。はは~んと思って調べてみると、googleの検索で約 25,700,000 件中2位、Yahooでは約16,400,000件中なんとトップにヒットする。これが原因だろう。どういうアルゴリズムで検索ランクを決めているかは企業秘密だそうだけど、こんなしょうもないブログが1位や2位はないでしょうに(笑)。実はgoogle等の検索エンジンで上位にランクされるとすごい影響があることは経験済みだ。以前、ある人気芸能グループに関する記事を書いてアクセスが集中したことがあり、これはタイトルをつけるときには十分注意しないといかんなと肝に銘じたことがあった。このときは上位といっても確か20位くらいだったのだけど。それをまたやってしまった。
 一昨年まで9年間書いていたWebmaster日記でもたまにこういうことがあったけれど、あのときは記事にタイトルがないのであまり検索ロボットに拾われることはなかった。昨年からブログに衣替えして大きく変わったのがタイトルが必要になった点で、これが結構頭を悩ませたり楽しんだりしている。本の感想に書名をそのままつける他はそのまんまのタイトルは避けて、結構ひねっているつもりなのだが、たまにベタなタイトルを不用意につけるとこういうことになる。アクセスしていただく分には構わないのだけれど、せっかく見に来られてもほとんど有用な情報は含まれていないのが申し訳ない。これも地震の余波だな。

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 今日のランニング。15.3 km/100 min。今月の累計距離 52.4 km。

2011年3月18日 (金)

夜の歌

 3月の札響定期は毎年格別な気分で迎える。ただでさえいろいろと思うことの多い年度末の夜。卒業式当夜だったこともある。あれは6年前だったろうか。降りしきる雪の中を屈託を抱えてキタラに向かったのを昨日のことのように思い出す。
 今夜は、マーラーの第7交響曲「夜の歌」。長大難解との定評のある大曲だ。たぶん初めて聴く。80分休みなしというので覚悟して臨んだけれど、全然大丈夫だった。マーラーは特に好きではないし、ブルックナーと比べたら断然ぼくはブルックナー派なんだけど、これなら許容だよなと思う。80分の演奏時間が長く感じない。これより時代が下るととたんに訳が分からなくなるが、マーラーにはまだまだ純正古典派の匂いがする。あのフィナーレの鳥肌の立つような迫力。今年度の屈託を忘れさせるに十分だ(笑)。
 今日は特別に、プログラムに先だってチャイコフスキーのモーツァルティアーナ第3曲「祈り」が演奏された。もちろん、先日の東北関東大震災の犠牲者を悼んでの拍手なしの演奏。遠い昔、同じように特別な追悼の曲を定演で聴いたことがあった。あれはいつだったろう。阪神淡路大震災だったろうか。原曲はモーツァルトの絶唱「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。天上の音楽のような美しい調べが流れる。ああ、心が洗われてゆく。なんと自分は罪深いのだろう。なんと自分は心が狭いのだろう。屈託を抱えこんだ心が静かに解きほぐされてゆく。音楽の力。

2011年3月17日 (木)

「冷たい校舎の時は止まる」

★★★☆☆。
 これはちょっと。とにかく長い。上下巻で1100ページ以上。正直言って上巻の半ばでもう投げ出したくなった。長いだけならもっと長い小説はもちろんあるけれど、これだけ長い必然性がまるでない。ただただ冗長でだらだらと続く。それが耐えられない。何冊にも分かれている長篇は、まず1冊目を買って読んでみてから次を買うというのがいつものパターン。だけどミステリーの場合は読みだすとすぐに次を読みたくなるのが普通なので、2冊ものならばえいっと全部買ってしまうことも多い。それが裏目だった。これを上巻だけ買ってあったらたぶん下巻は買わなかったろう。
 高校生8人が雪の降る朝に校舎に閉じ込められ、1人また1人といなくなってゆくというホラーもの。超常的出来事が次々に起こる。この舞台そのものが、学校祭の日に自殺したある生徒の脳内世界だからという筋書きだ。誰の思考世界なのかすなわち自殺したのは誰かというのが大きな謎になっている。一見それらしくなく見えてもそれぞれが自殺してもおかしくない心因を抱えていて、その8人分の生い立ちやら説明やらがとにかく長過ぎ。現役の高校生ならそれぞれに自己投影して没入できるのだろうか。とりあえずぼくはダメだ。
 最後の謎解き部分は悪くないと思う。ありがちなトリックだけど、伏線も張られているし意外性も十分ある。だけどそれが生かされていないのが残念至極だ。メフィスト賞受賞の処女作だそうだけど、上梓前に半分くらいのサイズに改稿したらとか選考委員とか編集者から注文がつかなかったのだろうか。

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2011年3月16日 (水)

「夕映え」

★★★★☆。
 地震関連で書くことが増えて本の感想がたまってしまったので、少しずつ。久々の宇江佐真理はちょっとこれまでとは違った歴史小説的なおもむき。ただ、それが成功しているかどうかは微妙な気がする。
 幕末から維新にかけての江戸~東京を舞台に、息子が幕軍に投じたためにごくふつうの一家が歴史の波に翻弄される様子を描く。これまでの江戸の町内ものではなく、歴史的な転換点の物語だけに史実描写がかなり多い。ただ、時代背景が数多書かれ尽くしている幕末維新なために、あちこちで何度も読まされた内容が繰り返されるのは正直退屈だ。物語の柱として重要な要素なのはわかるけれど、もう少しはしょってもいいのでは。
 あとは基本的にいつもの下町人情物で、それなりに楽しめる。上下2巻で長そうに見えるけれど、1冊が薄いのでボリュームとしては厚い本1冊分ていど。ならず者から志願して幕軍に加わった良助に対するあまりの親馬鹿が鼻につかないでもないけれど、まあいつの時代も親というのはそういうものではあるからな。終幕近く、松前の浜で弘蔵とおあきが見た夕映えのシーンは白眉だろう。動乱の時代を生きた庶民の心情がここに集約されている。帯にある児玉清の賛辞はほめ過ぎにしても、それでこのタイトルかと納得させるには十分だ、ということで★ひとつおまけしておこう(笑)。

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2011年3月15日 (火)

学会中止

 東北関東大震災の影響がこんなところにも。来週末に京都で開催予定だった日本農芸化学会大会の中止のお知らせが今夕届いた。これから年度末の学会シーズンになるので、東京近辺開催の学会の中止のニュースはちらほら聞こえてきたけれど、さすがに京都開催の農化まで影響が及ぶとはびっくり。関連学会では時を同じくして神奈川の日本化学会年会も中止との知らせ。静岡開催の日本薬学会はまだ告知がないがやるのだろうか。
 こんなことは当然ながら記憶にない。影響の少ない関西開催だから、景気効果とか社会的アクティビティ増大とか、開催がプラスになる面も大きいと思うけれど、一方で、大量の人や物の移動、消費など、限られたリソースを食いつぶして被災地復興にマイナスになる面も否定できないから、そのバランスでの判断なのだろうな。もちろん東北地方の大学や研究機関など、そもそも学会参加どころではないところも多いだろうし。そういえば阪神淡路大震災のときはどうだったろうとメモをひっくり返してみたら、1995年の農化大会は札幌開催で時期が7月だから地震の影響はなかったのだった。なるほど前々回の地元開催でスタッフとして走り回っていたのだった。あれが地震の年だったのか。
 というわけで、京都出張は取りやめ。学会にあわせて開く予定だった同期会や同窓会も中止だな。それより何より、全国大会は学生にとって数少ない発表経験の場なので、それがなくなってしまうのはとても残念。修士1年生は就活の合い間を縫って一所懸命スライドをつくり、発表練習をしていたのにかわいそうだけど、こういう事情なので止むを得ないね。またの機会まで力を蓄えて待つことにしよう。

2011年3月14日 (月)

計画停電

 申し訳ないと思いつつ、室内の蛍光灯を煌々とつけてPCで東電の計画停電騒動のニュースを読む。地震の直接の被害はもちろんだけど、こういう二次的な被害はちょっと想定外だった。たしかに電力供給のかなりの部分を原発に依存しているのだから、大元が被災すればこういうことは想定されてしかるべきなのだ。だからといってこの部屋の灯りを消したとて直接は何の役にも立たない。電気は貯めておけないというのは頭では理解しているけれど、こういう事態になると何とかならないものか、なにか画期的な技術開発がないものかと思ってしまう。揚水発電所といういかにもプリミティブな発想の施設もあるし、蓄電池というチョイスももちろんあるけれど、電力容量的にはほど遠いだろう。考えてみると電気に限らず光や熱も閉じ込めてはおけないのだよな。エネルギーというのはすべからくそういうものなのか。これって物理学の常識だったんだろうか(笑)。
 関西から電力供給をするという話もあるけれど、それには周波数変換が必要でその施設は3ヶ所しかない。狭い国土の東西で周波数が異なるというのは歴史的な経緯があるのだけど、効率の悪いこと。鉄の世界でも50/60Hz区間にまたがる日本海縦貫線用車両や長野新幹線はわざわざ両周波数対応機器を積んでいるし。今回の電力供給では関西電力の発電所で発電周波数を変更して送電するとかも聞いた。そういうこともできるようになってるんだ。貯められないけれど周辺の技術でなんとか需給体制をカバーする、まさに必要が生んだ知恵だ。
 このままいくと4月いっぱいは輪番停電を継続する計画だそうだ。日常生活や社会活動への影響は甚大だろう。当地でも物流の停止の影響でいろいろなものが品薄になったりしているけれど、まだまだ直接の被害を被っている東北・関東地域のニュースを見ると恵まれ過ぎていて申し訳ないくらいだ。といって今できることは義捐金を送ることくらいだなあ。どこで受け付けているんだろう。

2011年3月13日 (日)

「ラッシュライフ」

★★★★★。
 う~ん、おもしろい。ほんとに著者の才能を感じさせる。名作「オーデュボンの祈り」に続く作品ということで期待して読んだけど、期待にたがわぬ好作だ。こんどは架空の島ではなく仙台市内が舞台。そこで繰り広げられる複数の人生模様が微妙に重なり合い影響しあって、ひとつの収束へと導かれてゆく。一見無関係にみえるエピソードが、あとからあれはこの人だったのかと明らかになってゆく意外さと快感。前作とは違ってミステリ的要素は皆無だけれど、精緻に組み上げられた構造が解き明かされていく過程はまさにミステリの謎解きのようでもある。
 そして何よりの魅力は、強い弱いは関係なく正しいものは救われ邪悪なものは罰せられるという明快さだ。これはこの著者の称賛すべき特質だろう。象徴としての「桜」(オーデュボンの祈り)がいなくてもちゃんと神様のレシピには組み込まれている。池上冬樹が解説で看破している「清潔な倫理の確立」、まさにその通り。札束で頬を叩いてのし上がってきた俗物が、薄汚れた老犬に敗れ去るという痛快極まりないエンディングシーンがまさにそれを象徴している。そして、前作に劣らない豊饒な未来の予感を感じさせる爽やかな読後感。

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 今日のランニング。13.2 km/95 min。今月の累計距離 37.1 km。

2011年3月12日 (土)

最速乗り継ぎ

 次々に明らかになる被害状況。特に東北地方沿岸部の津波被害の惨状には声も出ない。といってもぼくがここでじたばたしてどうなるものでもない。これも神様のレシピなのか。荻島のカカシにぜひ訊いてみたい。
 今日はJRグループダイヤ改正日で、九州新幹線が全通して「さくら」が走りはじめた。普通ならニュースのトップで報道されそうなのに、それどころではなく開業に伴う記念式典も中止されたそうだ。全然関係ないけど、札幌の札駅~大通りを結ぶ地下歩道も今日から開通なのが、やはり記念式典は自粛したとか。こんなローカルな行事まで自粛することもない気がするけど。
 ともあれ開業した九州新幹線。最速の「みずほ」だと新大阪から鹿児島中央まで3時間46分。しかし何という速さか。新幹線効果はまったく別格だなと思う。札幌から同じ時間かけてもおそらく青函トンネルの手前までしかたどり着けないだろう。
 JTB時刻表3月号のクイズに、新青森~鹿児島中央間の最速乗り継ぎ列車をさがす問題が出題されている。南行はわりと簡単で、10時間4分が最短だと思うけど、逆の北行がわからない。東京駅での乗り継ぎ時間がネックであまり速いパターンがないような。まあそれはともかく、九州新幹線はいいとして現状では東北新幹線の復旧のめどが全く立っていないらしいので、実際に最速乗り継ぎを体験しようとしても当分はお預けということになりそう。

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 今日のランニング。12.9 km/92 min。今月の累計距離 23.9 km。

2011年3月11日 (金)

大地震

 午後、セミナー室で研究の打合せを行っているときに、ゆらりゆらりと長周期の揺れが。地震だな。ここ農学部の建物は地盤がいいのか旧い建物がしっかりしているのか、いつも地震での揺れは少ない。この建物がこれだけ揺れるとは相当な地震かも、とは思ったものの、その後の実験ゼミも終わってオフィスにもどり、ネットのニュースを見て仰天した。マグニチュード8.8と観測史上最大で、震源に近い東北地方はもちろん首都圏も大きな被害が出ている。などということをここに書いてもしようがないのだが、呑気にヒマネタを書く気にはならない。
 幸い当地はJRも普通に動いていてぼくは普通どおり帰ってこられた。ニュースを見ると、身の回りが普通に動いているというのが申し訳ないような信じられないような気がする。下の娘が東京にいて、携帯メールで連絡がとれた。とりあえず無事だけど、電車が止まっているので職場から車と徒歩でまだ帰宅中という。と聞いても遠地にいる親は何の力にもなってやれないのが歯がゆい。無事に帰り着けるようにと祈るしかない。
 東北はほぼ全域が停電とか、この寒いのにどんなに大変だろうか。そしてあの津波の映像。恐いなあと思う。どうか被災地域のみなさんご無事でありますように。心よりお見舞い申し上げます。

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2011年3月10日 (木)

ホームパイ

 不二家といえばホームパイ。これが実はぼくの大好物。どこでも売っている袋菓子の中で一番好きかもしれない。ウェイトコントロールしているのでふだんは極力間食はしない主義なのだけれど、いつものように夜のティータイムに紅茶を入れようと茶葉を取り出すときに、棚に「こだわりバター」の箱があるのを見つけてしまった。いつのまに。というわけでありがたく1個いただくことにする。ほんとうは素のホームパイの方が好みなんだけどしかたがない、あ、いやこれでも十分うれしいけど(笑)。
 先週はずっと下痢していてそれどころではなかったけれど、やっと今週はこんな余裕がでてきた。追われっぱなしだった仕事もなんとか一段落して、昨日今日はまたラボでベンチワークを再開。なんていっているうちに3月ももう1/3が過ぎてそろそろ今度は学会準備だなあ。そしてまたたく間に4月になると。なーんてことはとりあえず忘れて、まだ時間も早いことだし今夜は久々にジンでも飲むとするか。

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2011年3月 9日 (水)

「そして名探偵は生まれた」

★★★★☆。
 そっかこれって長篇じゃなかったのか、と後で気がつく愚かさ。短篇集が悪いとは言わないけれど、本格ミステリはやはり長編で勝負してほしいよなと思う。もちろん誤解していたのはぼくなので、この本に限っては著者の責任ではない。
 だけど、歌野晶午というだけで損するよなあと思う。なんといってもあの名作「葉桜の季節に君を想うということ」の衝撃が大き過ぎる。他の作品も水準作なんだけど、どうしても高いレベルを期待してしまう。ぼくは「葉桜~」よりさきに「長い家の殺人」を読んでいて、そのトリックに好感をもったのが最初の出会いだったので、このくらいの作品集でもまずまず楽しめたけど。
 そう、ここに収められている4編の短編のうちの表題作が、あの「長い家~」を思い出させた。こういうトリックは賛否両論あるだろうけれどぼくは嫌いではない。もっとも短篇なので底が浅いのは仕方ないけれど。全4作の中で最もよい出来なのは「館という名の楽園で」だろう。館ものの魅力が満載。こういうのは大好きだ。トリックはなんとなく気がつくけれど、雰囲気描写といい効果的な昔話の挿入といい、ゾクゾクする。短篇なのが惜しいくらい。最後の種明かしも悲しい結末も気が効いている。Good Old Days、追憶の青春小説でもあるんだよな。

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2011年3月 8日 (火)

車内マナー

 へえ~。JR東日本が迷惑な座り方をしにくい座席シートを開発して、6月から山手線の車両に試験的に導入するというニュース。なんでも、座面の両側を高くして脚を広げにくくし、さらに座面の凹みを奥へ移動して背もたれを垂直にすることで、足を投げ出して浅く座りにくくしたものという。JR東日本のwebサイトにプレスリリース(pdfファイル)があがっている。
 混雑時に、まともに座れんのかいっ!親の顔が見たいぞ、と思うような、浅く腰かけて脚を投げ出しているバカ男っているからなぁ。ほんとに足元に線を引いて、ここからはみ出している足は自由に蹴飛ばしたり踏んづけてもいい、というルールがつくられないものかと思ってしまう。そうかと思うと、リュック背負ったり幅のあるショルダーバッグかけたまま吊皮につかまって後ろを通る人の顰蹙に気づかないバカ女てのもいるしな。あ、相変わらず口が悪くてすみません(笑)。
 ただ、こういうのはマナーの問題なので、今回のように座席そのものをそうしにくくするように改造するというのは、ちょっと違うんじゃないのという気もする。教育の放棄なのでは。そういえば阪急で一般の座席にも譲り合いの心を広げるために、あえて車両の優先席を廃止したものの、結局は思うようにならなくて優先席を復活させたというような例もあった。社会的なマナーが、もはやソフトでは対処できずハードの変更をせざるを得なくなっているとしたら、なんだかな~と思ってしまう。

2011年3月 7日 (月)

青春18きっぷ2011春

 お待たせしました、って誰も待ってないか。春の青春18きっぷ通用期間は例年通り3月1日に始まっているのに、いつものパンフが駅に見当たらない。おかしいなあ、経費節減でとうとうポスターやパンフを廃止したのだろうかとあらぬ心配までしてしまった。そんなはずはなく、たまたま置き場所が目立たないところに変わっていただけで、今日の帰りにたんねんに探して一週間遅れでやっと見つけた。フルムーンのパンフみたいにもっと目立つところにおけばいいのに。あまり売れてほしくないのだろうかと勘ぐってしまう。
 さて今回はまた素晴らしくきれいな写真。大沼公園の大沼小沼間の狭戸といわれる接続部。これは地元なのですぐわかる。手前が小沼で向こうが大沼、さらに奥には太平洋が見えている。う~ん、車窓からではそれほどでもないけれど、こうして高所から俯瞰するとすばらしい絶景の中を走ってるんだということがよくわかる。夏のパンフでもよかったかも。
 ところで、中央を走っている単行列車。あれこんな配色の気動車あったっけ。腰回りの赤色がアクセントになってずいぶん派手だな。しばらく考えてよくよく見たら、なんのことはない車両の腰回りではなくて、ガーダー橋にたまたまキハ40が乗っているのが重なって写っただけだよね。なんだ紛らわしい(笑)。

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2011年3月 6日 (日)

今井君

 マラソンシーズンも終盤にはいり毎週のようにレースが続く。今日はびわ湖毎日。男子のレースはあまりに不甲斐ないので見る気がしないけれど、今日は今井君が走るというのでテレビをながら見。箱根山の主役が柏原に交代したいまも、元祖山の神順大今井の力走は記憶に新しい。その今井がトヨタ自動車九州にはいってマラソンを走りはじめたものの、今ひとつパッとしない。ここらで標準タイムをきって世界陸上へ名乗りをあげてほしいものだ。
 終わってみれば、レースは2時間6分13秒の好タイムであっさり大会記録を塗り変えたケニアのキプサングの強さばかりが目立った。あの軽やかな走り。最初から最後まで変わらない。何事もなかったかのように軽やかにゴール。3位にはいった堀端の苦しそうな走りとは好対照だ。これが同じスポーツをしている選手かと思う。堀端もあの頑張りでぎりぎり3秒とはいえ標準記録を突破したのは立派だけど、あれがいっぱいいっぱいではタイム差以上に世界のレベルとの圧倒的な差を見せつけられた感じ。
 その堀端と終盤まで争いながら結局ずるずる遅れてしまった今井君。自己記録は更新したものの、後半が課題だった前回のレースとまた同じ結果に。たぶん本人が一番悔しい思いをしているだろう。なら、これ以上何も言うまい。
 人が走っているのを見ると走りたくなる。先週ずっと体調を崩していたので、昨日は自重して室内でバイクを漕いだけれど、3月の陽気にはとても耐えられなかった。今日はまた好天だったので一週間ぶりに走りに出る。体調を推し量るのには走るのが一番。まだまだ本調子には遠く息切れしたけれど、とりあえずは走れたのでよしとしよう。もう本番まで3ヶ月を切っている。
 今日のランニング。11.0 km/77 min。今月の累計距離 11.0 km。

2011年3月 5日 (土)

「さよなら妖精」

★★★★☆。
 なるほどね。3作目にしてこれが米澤穂信かとやっとわかった感じ。「ボトルネック」は失敗作だと今でも思うけど、やはりああいう感性が持ち味なんだね。その持ち味が十分出ている本作はよほどいい。人気がある理由がよくわかる。
 何のことはない高校生の日常生活。そこに突然迷い込んだ異国の少女。たった2ヶ月の間にあったあれこれの回想がつづられてゆく。筆者である守屋に太刀洗、白河、文原といった友人たち、それにユーゴスラヴィアからきたマーヤ。ほとんど彼らだけのやりとりが中心だ。それぞれの人物造型はしっかりしていて、目の前に見えるよう。マーヤの舌足らずな日本語の描写のうまさはもちろんのこと、太刀洗万智の魅力などもきわだっている。その中にちょっとした日常の謎解きがいくつか散りばめられてはいるが、蓋然性が強過ぎるしそもそもそれはアクセントに過ぎず本題ではないだろう。
 マーヤが帰国してからの「謎解き」というのが帯にも裏表紙にも書かれていて、さて何だろうと期待する。なんといってもこれはミステリなんだから。ひょっとしてあっと驚く叙述トリックが仕掛けられているのでは、とか。そんな思わせぶりな宣伝文句を何で書くのだろうか。謎解きはあるにはあるけれどいわゆるミステリ的な謎解きではないので、そういう過剰な期待をさせるのはかえって逆効果だ。本書の魅力はそんなところにあるのではない。「出会いと祈りの物語」なんてのもよけいなお世話だろう。そんな売らんかなの過度の演出が先入観となって、せっかくの魅力を薄めてしまっている。たしかにそういう惹句で手に取ることになったのだからマーケティングとしては成功してるのだろうけど(笑)。
 一瞬の夢のような青春のひとコマの追想の物語。それでいいではないか。幕切れは悲しいけれど、けっして読後感は悪くない。起伏に乏しいきらいはあるものの、ああちょっと素敵な物語を読めたなと思える。

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2011年3月 4日 (金)

カンニング対策

 大騒ぎになった入試問題web投稿事件。当の受験生の逮捕でひとまず収まったようだ。試験時間内に携帯に打ち込むのは困難なので、写メとって送信したのを外部協力者が投稿したのではとか、返信は手のひらにかくれるワイヤレスイヤホンで聞いたのではとか、大がかりな予想がいろいろなされていたけれど、わかってみればひとりで普通に携帯を操作して行ったものだった。質問板に投稿なんかすればすぐバレて問題になるのはわかっているから、確信犯・愉快犯だとか、内部犯人説だとかも言われていたけれど、単に本人はこんな大ごとになるとは思ってなかったみたいだし。泰山鳴動鼠一匹というか、周囲が考え過ぎていただけで、事実はずっと単純なものだった。となると、たかが現代風カンニングというだけで、大臣が声明出したり犯人を逮捕したりするまでのことかという気もする。
 大学関係者としてはいろいろ考えることもあるけれど、ひとつだけあげればやはり試験監督の難しさだな。今回も監督者は何をやっていたんだとか言われてる。おそらく受験者が特定されたから、その試験会場の監督者は針の筵の心境だろう。まったく同情するよ。ぼくも何度もやったけど、何が緊張するって入試の監督ほど緊張するものもそうないと思う。とにかく何事もなく無事に終わってくれるように毎回祈るような気持ちだ。机間巡視だって、狭い机の間を足音を殺して机上狭しと並べられた筆記具や時計やティッシュやらを引っかけないように、気を使って気を使って歩く。列によっては歩きにくいところもあるし、そうそう頻繁に歩いて気を散らせてはかわいそうだとも思うし、カンニングを絶対に見落としてないかといわれたら自信がないかもしれない。おそらく普通の講義室で現状のように入試をする限り100%不正行為を防ぐのは無理だろう。だからそうやってどんどん厳しく管理するよりは、カンニングなんてする気にさせないような人間教育に注力するほうが社会にとってプラスになると思うけど。

2011年3月 3日 (木)

「ぱんぷくりん」

(番外)★★★☆☆。
 今週は体調不良で飲み会に突入したりして疲れたので、ここらで少し軽いものを。
 15頁前後の小話が6編つまった5分で読める絵本。宮部みゆきの文に黒鉄ヒロシの絵という夢のコラボという触れ込みだ。
 まあ、それはそうで絵も文もそれなりに楽しいけれど、だからどうというものでもないし、内容について論評するのも野暮というものだろう。ぼくのように宮部みゆきは全部買うと決めている人以外は書店の店頭でパラパラ眺めるくらいで十分。なので、星の数は参考評価ということで。
 なかでは、ぼくはそうだなあ「怒りんぼうのだるま」が好きかな。ひなまつりにほんわかしたい方はぜひどうぞ。

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2011年3月 2日 (水)

自分は偽れない

 今日は研究室の追いコン。
 毎年、卒業生への餞の言葉には気合いが入る。といってもそうそう毎年変わったネタもないのでまたマラソンの話なんだけど。今年は、「初めて自分で自分をほめたいと思いました」。他人の目は欺けても自分の目は絶対に欺けない。だから本心から自分で自分をほめられるというのがどんなに困難なことか。ゴール後のインタビューで泣き崩れた有森裕子の感動は記憶に新しい。そのアトランタがもう15年も前のことなんだよなあ。まずは有森の説明からはいらないとならないというのが情けない。当然、今の学生はいつも中継車に乗っている瀬古利彦や増田明美がどんなにすごいランナーだったかなんて知らないんだ。
 そういえば昨年は何を書いたろうとさがしてみたら、「朴の花猶青雲の志」。おお、そうだった。今年は色紙が回ってこなかったなあ、やめちゃったのかな。

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2011年3月 1日 (火)

さくら3月

 3月だというのに突然の体調不良で1日寝ていた。人生はイレギュラーと書いたとたんにこれだ。まあ神様が休日を用意して下さったのだと思うことにしよう。
 当地ではさくらの季節はまだ2ケ月も先だけど、それを先取りして3月になったらプレゼントにもらったさくら2011カードでさくらラテを楽しもうと思ってたのに、残念ながら日延べ。

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