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2011年6月

2011年6月30日 (木)

皮算用

 早いもので今年も半年が終わって折返し点に到達。今年上半期の走行距離は957.6 kmと惜しいところで1000 kmに届かなかった。が、これに冬場のエアロバイクを漕いだ分の換算距離259.1 kmを足すと、総距離は1216.7 kmとなる。1日平均6.7 km。ということはちょうど月200キロペースだからここ数年では頑張った方だと思う。ここんとこずっと故障もなくコンスタントに走れているのが大きい。ありがたいことだ。
 総消費カロリーは、85805 kcalで1日平均474 kcal。これは多いのか少ないのかわからない。半年分の消費カロリーを脂肪組織換算7 kcal/gで割ると12.3 kgの体重減に相当する。すごいな。さすがに実際にそんなには減らないのであって、正味の体重減少量は3.5 kgくらい。残りの約9 kgはどこ行ったのだろう。エネルギー収支だけからみればその分食べ過ぎているのか。飲み食いするのは好きだからなあ。そこを節制してまで体重落とそうとは思わないので、いたしかたない。BMIは1.2ポイント減、体脂肪率は約4.5%の減。
 後半もこのペースで走れば体重は60キロ台、BMIは20を切って体脂肪率は一ケタになるかも。それくらいになればもっと楽に走れるようになるかなあそれは楽しみだ、と半年後の皮算用(笑)。

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2011年6月29日 (水)

赤いバラ

 わが家は5人家族だけれど、ぼく以外は2人ずつ誕生日が重なっているので、お祝いは年に3度しかない。その1日が今日。そんな大事な奥さんの誕生日なのに、たまたま学生実験打上げジンパが1日延びて今日になってしまったので帰りが遅くなり、毎年恒例の赤いバラの花束プレゼントも写真になってしまった。ごめんね。
 もう1人、末娘は東京で働いているので今年もお祝いの携帯メールだけ。昔はみんなでわいわい誕生会をやっていたものだが、子供たちが全員家を出てからは、特にどうということもない1日になってしまっている。年を経るということはそういうことなのだろう。

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2011年6月28日 (火)

初戦突破

 FIFAワールドカップか、そういえば昨年の今頃南アフリカ大会をやっていた。そっちは男子。今年はドイツで女子の大会をやっている。昨夜行われた初戦のニュージーランド戦は2-1と幸先のいいスタート。グループ首位になって次のメキシコ戦で決勝トーナメント入りを目指すと。激戦の男子と違って女子は全部で16チームしかなく、各組2位まで8チームが決勝トーナメントに進めるのでベスト8はすぐそこだ。しかもなでしこジャパンは世界ランキング4位らしいので、そこまでは順当に行けるだろう。ただしトーナメント戦ばかりはやってみないとわからないので、その先はなんともいえないけど、悲願のメダル目指して頑張ってほしいものだ。
 昨夜の立役者はやはりこの人。北京五輪のときもそうだったように宮間の正確なキックはほんとにすばらしい。残念ながら昨夜のFKは見逃したけれど、次の試合は金曜夜なのでぜひライブで見ようっと。

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 今日のランニング。8.4 km/51 min。今月の累計距離 277.7 km。

2011年6月27日 (月)

「雷神の筒」

★★★☆☆。
 なんかやっぱり似ているよな。「火天の城」であり、「いっしん虎徹」であり。築城、刀剣、鉄砲と対象は違え、それぞれの男の生きざまは驚くほどよく似ている。同じ景色を連続して見せられれば、どんな絶景だとて飽きてしまう。なんだかなあという読後感もそこから来るのだろう。
 本書が悪いというのではもちろんない。ここから山本兼一を読み始めた人は瞠目してとりこになるだろう。それくらいストーリーはおもしろく、史料に乏しい伝説の人物をここまで生き生きと躍動させる手腕の見事さにはうなるしかない。雑賀孫市との交流はまったくのフィクションだろうけど、物語に欠くべからざるエピソードとしてうまく効いているし、織田信長のかくもあらんという描写などもうますぎる。
 だから続けざまに作品を読みあさる読み方のほうが問題なのかもしれない。だけど、気に入った著者の別の作品があったら普通はもう一つ読んでみるかと思うものだろう。そう考えたら、このマンネリ感は厳しいことをいえば著者の間口の狭さ以外の何物でもない。佐藤雅美についても同じようなことを書いたけれど、多作家にしてそれぞれ目先を変えておもしろく読ませるテクニックというのは、並大抵のものではないのだということがよくわかる。

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2011年6月26日 (日)

速報

 自分では走らないのに毎年話題にするのは気が引けるけれど、今日は今年のサロマ湖100キロマラソン
 うちの卒業生のS君が見事に制限時間内完走を成し遂げた。いやあおめでとう。すごいすごい。各地のウルトラレースの中でも制限時間の厳しいサロマの完走は本当に価値がある。ぼくの影響というわけではないだろうけれど、うちの研究室の卒業生在籍生でウルトラマラソンにチャレンジした人は何人もいるが、サロマのフィニッシャーは初めてだと思う。
 大会ページからたどった彼のラップタイムを見ていて、制限時間いっぱいをうまく使ったお手本のような走りに感心した。たぶん来年以降のサロマ完走を狙う人には参考になると思う。え、おまえはって?(笑)
 今日のランニング。27.8 km/195 min。今月の累計距離 269.3 km。

2011年6月25日 (土)

ブタがいた教室

 最近週一の企画になっている映画鑑賞会。今夜は「ブタがいた教室」。
 子供はかわいいね~、目がキラキラしてる。小学生くらいだと意見を出し合ったりしておもしろいね。みんな真剣だし。それが大学生になると...、という話はまあおいといて(笑)。子供たちの討論の部分だけでも十分楽しめる。教師ってすばらしい職業だなとつくづく思う。あのくらいだと影響大きいよな。しかしあれって全部子役の演技なのか。う~む、それもなんだかな~。
 だけど原作のもとは実話だということなので、たぶん同じような現実の子供たちの物語があったのだろう。映画版しかぼくは知らないが、この最後の結論ってやはり逃げだと思う。行く末を他人にゆだねている時点で、所詮は責任回避だよな。いのちの大切さを教えたいなら、自分たちで殺して食べるべきでは。
 妻夫木聡演じる星先生、新任で頼りないという役回りなのだろうけど、子供たちに徹底的に議論させるのはいいにしても、小学生なのだからもっといろいろ周辺の知識をあたえるとか勉強させるとか、視野を広げさせる授業の取り組みをすべきだと思う。それでどう考えるかと導くべきであって、そこを割愛してしまっては教育として成り立ってない。だから子供たちの討論もうすっぺらな感情論にしかなってないんだよ。映画だから省略してしまったのだとしたら、そんなつくりをした監督が凡庸だということだ。それはともかく実話のPちゃんの最後はどうなったのだろうかと気になる。

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 今日のランニング。24.0 km/158 min。今月の累計距離 241.5 km。

2011年6月24日 (金)

「眠りの森」

★★★☆☆。
 加賀恭一郎シリーズ第二作。前作は「卒業」なのか。う~ん、だからというわけではないけれど、なんとなく若書きという感じが。若書きが悪いというのではない、というか個人的にはそういう青臭さは好きな方だ。だから、ここでの加賀のがんばりは応援したくなる。最後に「君が好きだから」ときたよ。くっそう、こんなことが言える若さがうらやましい。この恋の行く末ってどうなったのだろう。ぼくはこのシリーズの先の作品を全然読んでないのでわからないのが残念。
 それはともかく、事件全体の設定にはちょっと無理があると思う。トリックにしても往年の名作品に比べれば見劣りがするのはしかたがない。バレエに打ち込む登場人物たちの一途さ、そこにからんでくる加賀の一所懸命さはすがすがしい。そしてニューヨークでのできごとは人を愛することのかなしさに泣けるけれど、ミステリとしてはまあ習作のようなものだろう。でも、物語としてはこの結末は悪くない、なんてのはぼくが甘いんだろうか。加賀は別に好きじゃないんだけどな。悪いか(笑)。

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2011年6月23日 (木)

解約

 DCMXカードを解約した。おサイフケータイの初期の頃にdocomoが始めたサービスで、ポストペイ型のiDに対応する最初のカードだったのでそのときに入会したもの。その後iD対応カードも増えたし、ぼくは何よりEdyやSuicaなどのプリペイド型の方が圧倒的に使う頻度が高いので、今ではまったく使っていない。それにいつのまにかたくさんたまったクレカのうち年会費がかかるのが唯一これ。年一回利用すれば無料なんだけど、そのためだけに使うのも本末転倒なので解約しようしようと思ってずるずる今に至っていた。
 今回カードの更新時期で新しいカードが届いたのを契機に手続きすることに。サービスセンターに電話しろと書いてあるので、フリーダイヤルに電話する。昼休みなのでつながらないかもという懸念もなくすぐにつながった。手続きはすべて音声ガイド。選択肢の番号をプッシュし、カード番号を入力し、暗証番号を入力し、とかやっているうちに、それだけで解約手続き終了。え、本人確認もハンコもなくていいの?という感じ。ぼくはてっきり解約手続きの書類かなんかが郵送されてきて記入の上送り返すのだと思ってた。う~んそういう時代なのかといえばそれまでだけど、簡単すぎて拍子抜け。これならもっと早くにするんだった。

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2011年6月22日 (水)

訃報

 高橋功が死んだ。
 いつもの夕トレからもどって風呂に入った後、遅い夕食を食いながら新聞に目を通していて片隅の訃報を見つけた。享年56歳。そうだよな、中学の同級生なんだから。くも膜下出血か。市議会議員5期目。働き盛りでさぞ無念だったろう。そう思う暇もなかったのだろうか。
 同じクラスだったのは中学1年のときだけだったが、一番仲がよかった。夏休みに2人で稚内に旅行に行った。急行「利尻」をC55が牽いていた。それ以来もう40年以上会ってない。今となっては、選挙のときに顔写真が新聞に載るのを見て、こんなことやってるのか貫禄ついたなあと4年に一度思い出すだけだ。
 だけど、なぜか無性に悲しい。「男たちは北へ」の中で青森へ向かう桐沢が畏友鶴河の訃報を知りホテルの部屋でひとり弔いをする場面がよみがえる。「一杯めを死んだ鶴河のために、二杯めを生き残った俺のために呑んだ」。
 議員の通夜になんか行かないよ。そのかわり俺もこうして今夜は飲んでいるよ。おまえと俺の思い出のために。合掌。

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 今日のランニング。8.4 km/51 min。今月の累計距離 217.5 km。

2011年6月21日 (火)

夕トレ

 昨年の今日は「夏至」というエントリを書いた。夏至というと6月22日と思っていたが21日の年の方が多いという書きだしだった。今年の夏至は明日22日。といっても、太陽が夏至点を通過するのは昨年が21日の20時過ぎ、今年は22日の2時過ぎというだけの違いだから日付の違いにあまり意味はないのだが。
 夏至というとみなさんいろいろ思うところがあるようで、ブログやツイッターに昼の長いこの時期が好きだとか、まだ夏前なのにもう日が短くなっていくのがさびしいとか、感想が上がっている。その気持ちはよくわかる。日の長い夏至と日の短い冬至は真夏と真冬より早く来るので、寒く雪に閉ざされていても少しずつ日が伸びていくのが感じられるからこそ真冬を耐えることができるし、夏はその逆だけど、北国にとって夏は貴重なので、季節とは裏腹にどんどん日が短くなっていくのが残念な気になる。厳密にいうと日の出が最も早い日と日没が最も遅い日は夏至とはずれていて、札幌の場合前者が6月16日くらい、後者が6月28日くらいになる。もうすでに日の出は遅くなっていってるのだ。
 この時期は暗くなるのが遅いので、平日の夕トレが楽しい。月間300キロを走るにはぼくの力では週末だけでは無理なので、このところ平日の帰宅後に走ることにした。だいたい19時~20時をそれにあてているのでちょうど薄暮から暮れてゆく時間帯になる。やはり日が落ちて暗い中を走るよりは明るい方がいい。それもあとひと月ほどで、7月末には日没が18時台になってしまうのが残念。こうしてみるとサマータイムてのも悪くない気がするな。

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 今日のランニング。8.4 km/50 min。今月の累計距離 209.1 km。

2011年6月20日 (月)

「6時間後に君は死ぬ」

★★★★☆。
 まずはキャッチーな表題に惹かれる。ただし長編ではなくゆるくつながった短篇が5作の連作ものだった。最初におかれた表題作と最後の「3時間後に僕は死ぬ」は、タイトルも呼応しているし、登場人物が共通するひとつながりの物語になっている。実際、一本化してドラマになっているそうだ。
 表題作は確かに最後のどんでん返しが効いていておもしろい。そこへもっていくサスペンス性も十分。短篇としてはこれで完結しているので、後日譚というべき「3時間後~」はよけいだった。二番煎じだし、実際数段落ちる感じ。ビジョンのし続けとか設定が無理やりすぎる。
 真中におかれた「恋をしてはいけない日」にはびっくり。これも「変身」ものだよ。「ばんば憑き」といいなんでここのところ似た作品にぶつかるのだろう。偶然にしてはできすぎだ。
 それはさておき、ぼくはその間にはさまれた2作目「時の魔法使い」と4作目「ドールハウスのダンサー」が好きだな。「時の~」は、時間旅行という超常物だけど、自分同士が出会うという設定が気が効いている。別れ際のことば、「それにね、嬉しかったの。だって、あたしこんなに優しい人になれるんだもん」。人生で大切なことは何か、成功することだけが人生の価値なのか、を痛切に問いかけている。そして、魔法の呪文「未来、未来、希望にあふれた未来」。すばらしい人生じゃないかと思う。「ドールハウス~」もよく似た内容。平凡な人生でも、一所懸命に生きることこそがかけがえのないものなのだ。2作ともほのぼのと温かい気持ちにさせてくれる。元気が出る。ちょっとブルーなあなたにおすすめ(笑)。

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2011年6月19日 (日)

今年最高

 何が最高かって、天気、気温、風、コンディション、すべて。半袖Tシャツにランパンで心地よい風を全身に受けて2時間でも3時間でも走れる。例年なら5月の連休明けにはそんな日が来たものだけど、今年は週末に天気が崩れることが多かったこともあって、ほんとに今日が最初といっていい。走っていて、なんて幸せなんだろうとしみじみ噛みしめる。2月には肌を刺す冷たい吹雪の中を、くそぅ~と思いながら走ったよな、それを思えば極楽だ。大げさでなしに生きていてよかったとつくづく思う。
 しまなみ海道から2週間。もう普通に走れる。マラソンのレースがあってもたぶん大丈夫だろう。となると惜しいと思うのが今年の夏8月21日に浜頓別町で開催される第1回北オホーツク100kmマラソン。サロマは無理となると道内でぼくの走れそうな貴重なウルトラレースがこれ。今年から開催ということでぜひ参加したいところだけれど、いかんせん北海道マラソンの1週間前。これが2週間前だったらよし出よう!という気になるところだったが、さすがに中1週間では両方は無理だ。となると昨年中途リタイアした北海道マラソンの雪辱の優先順位が高いのはしようがない。惜しかったなあ。
 今年は体調いいし、年内にもう1レースくらいウルトラ走りたいな。9月の丹後街道はまだ募集しているし、10月の四万十川の〆切も明日だ。時期的には10月の方がいいけれど、こちらは定員をオーバーして抽選だから申し込んだからといって出られるわけではない。さてどうしよう。

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 今日のランニング。25.2 km/167 min。今月の累計距離 200.7 km。

2011年6月18日 (土)

春の受勲

 昨日、2011年春の受勲者4123人が発表になった。例年だと4月末に決まるものが大震災の影響でこの時期に繰り下がったものだ。web上でもどこかに一覧表があるのかもしれないけど見つけられなかった。主要受勲者と地元関係分については今朝の新聞に載っていたのでお気づきの方もおありだろうが、ぼくの恩師で北海道大学名誉教授水谷純也先生が瑞宝中綬章を受章された。教え子の末席を汚す者として誠に喜ばしく心よりお祝いを申し上げたい。おめでとうございました。
 もちろん受勲というのはポッと決まるわけではなく、候補者について詳細な推薦書類を提出して選ばれるものなので、この話は関係者の間ではしばらく前から話題になっていて、実現したら門下生一同として祝賀会をやりたいよね、どういう準備しようかなどと話が進んでいたものだ。
 ところが今年の大震災。水谷先生のこのご時勢に派手な祝賀会は辞退したいという強いご意向があり、その企画はキャンセルとなった。同窓諸兄姉には以上の事情をご了承いただきますようお願いいたします。なんてことをここに書いても何人が読んでいるのか(笑)。
 今日のランニング。21.8 km/142 min。今月の累計距離 175.5 km。

2011年6月17日 (金)

長い一日

 久しぶりの東京出張。朝、1限の講義があったので、いつもより早起きして出かけ、それをすませた後、急いで札幌駅へ。千歳発12時ちょうどのJALに駆け込む。10分遅れで着いた羽田から京急、都営浅草、三田、メトロ千代田線と順調に乗り継いで根津へ。会議の10分前到着とぴったりだった。
 会議が予定より早く終わって帰りは余裕がある。が、帰路はANAの旅割なので早い便への変更不可。おまけに千歳が霧による視界不良で引き返すかもというおそろしい条件付き。以前、この時間帯の便が着陸不可で羽田にもどされてえらい目にあったことがある。もうあれはこりごりだ。
 結論からいうと、滑走路からの電波誘導とやらで無事着陸できて帰ってこられた。やれやれ長い一日だった。いや、しまなみ海道の日はもっと長かった(笑)。

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2011年6月16日 (木)

「寒椿ゆれる」

★★★★★。
 たった一つの大切な思い出のために、男は椿の花を植えた。最後の「寒椿」の終末部分の半ページほどの部分。愛とか恋とかのことばを一切使わなくとも、人を愛することの哀しさが切々と伝わってきて泣ける。いや実際ぼくは泣いた。
 この感動。心から人を愛したことのある人には説明するまでもないだろうけど、そういう経験のない人には百万言を費やしたとて理解してもらえないだろう。しかしこの作家のなんという力量だろうか。文才もともかくそういう心を作者がもっているからこそ書けるのだろう。
 シリーズ4作目。前作を読んだときはどうかなと危惧したけれど、マンネリなどという言葉は杞憂だとわかった。今回は「猪鍋」、「清姫」、「寒椿」と短篇が3題。主人公玉島千蔭と周りの脇役は相変わらず達者で息のあったところをみせてくれる。そこへきて、千蔭の見合いの相手として登場した前田家の息女おろく。この人物造型がまったく素晴らしい。42回見合いして29回断られ、13回断ったという曰くつきの娘で、たしかに変わり者ではあるのだが、なんと魅力的なのだろう。女性的魅力などという一般的な物差しなど、生身の個人を計るのに何の意味もないのがよくわかる。こういうところにも著者の人を見る目の確かさがあらわれる。
 そのおろく。「わたくしは自分が椿の花のように思われます」。椿が実際武家に嫌われているかどうかは諸説あるようだけれど、この3連作をつなぐ重要なモチーフとしてはうまいと思う。あの堅物の千蔭の相方にはなるほどぴったりで、こういう展開になったかと期待して読んでいくと...、最後の「寒椿」にきて、冒頭部分につながる。ああなるほどねとちょっと安心。いや千蔭の面目躍如というべきか。まったく男が惚れるねこういうの。
 この本、今年一番の収穫だ。そういえば昨年の今頃に同じ著者の「サクリファイス」を激賞するエントリを書いていた。こうなると近藤史恵が2年連続でjunk大賞(笑)をかっさらうという偉業も夢ではない。ぜひ読んで感想を聞かせてほしいと思う。
 「寒椿」のみならず、真中の「清姫」にもひときわ胸を打つ千蔭の言葉が出てくるし(さがしてください)、最初の「猪鍋」にはいつもぼくが食品機能の授業でしゃべっている長野独特の食材の話が重要な鍵として登場してびっくり。なんか因縁を感じてしまう。

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 今日のランニング。8.4 km/49 min。今月の累計距離 153.7 km。

2011年6月15日 (水)

後遺症

 といっても日焼けの話。6月4日のしまなみ海道100キロウルトラ遠足のときは好天の瀬戸内を日の出から日没後まで走って(歩いて?)いたので、いいだけ日に焼けた。レースが土曜日だったので翌週月曜日に出勤したときはまだ顔が真っ赤で、どうしたんですかと聞かれるほどだった。レースは半袖Tシャツにランパンだったので、もちろん腕も脚も同じくらい日に焼けた。
 その一過性の発赤症状が治まると皮がむけてくる。なぜか顔は早く、3日目にはもうボロボロになって2,3日で治まった。ところが今週にはいって手の皮がむけてきた。おもしろいことにまず手の甲、次いで上腕、そして下腕の順番。脚はというと、腕より2日くらい遅れてまず下腿後部、続いて上腿前部という順のようだ。下腕と脚はまだまだこれからが本番というところ。なんでこんなタイムラグがあるのだろう。日頃から日にさらされているかどうかとか、皮膚の強さ弱さとはあまり関係ないような気がする。子どもの頃は海水浴にいって背中などの皮をよく剥いたものだ、大きい切片を破れないように剥くのはおもしろい。自分の背中が自分では剥けないのが残念だったり。
 おやじの汚ねえ皮の剥ける話などどうでもいいよといわれそうなので、おわびに今年のしまなみ完走記ブログをいくつかご紹介しておこう。ぼく自身も完走記を書いているけれどそれは非公開なので、それより数倍臨場感あふれ豊富な写真と的確な文章でレースの雰囲気がよくあらわれているとぼくが独断で思ったもの。
 まずは同名のよしみでJunさんの「30'sの美ジョギング」、そして上海ultra marathon改め「安歩当車」。いずれもぼくなんかとは数時間違うスピードランナーのブログだけど、読んでいるとおもしろおかしく懐かしく、また来年走りたいっ!という気になる。来年も開催されるのかどうかわからないけれど、ぜひとも走りたいという方の参考に。
 主催者から送られてきたゴール写真。出走者1123人中完走者816人(完走率72.6%)のうちの547番目だそう。

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 夕トレに向かって歩いていたら、大学近くを走ってる人がやけに多かった。なんかの練習日なんだろうか。
 今日のランニング。8.4 km/53 min。今月の累計距離 145.3 km。

2011年6月14日 (火)

「当たるも八卦の墨色占い」

★★★☆☆。
 縮尻鏡三郎シリーズ第5作。毎度書くように佐藤雅美はいろいろのシリーズを書き分けていて、それが微妙に似ているのでごっちゃになっているせいか、まだ5冊目なのという感じ。大番屋元締の主人公拝郷鏡三郎が、いろいろのツテで持ち込まれるさまざまなゴタゴタを解決する。というか3日と開けずに通う行きつけの飲み屋くじら屋で飲み仲間の臨時廻り梶川三郎兵衛、刀法指南羽鳥誠十郎とあれこれ話しているうちに自然に解決するというか、まあそういう他愛のない繰り返し。可もなく不可もないといってしまえば身もフタもないが、もとより端坐して読むというしろものではない。
 このシリーズの今ひとつの主題は、手習塾時習堂の女座の先生をしている1人娘知穂の行く末だろう。出戻りながら気が強くて一筋縄では扱えない。今回も父親をあれこれ心配させつつなんとか再縁にこぎつけかけたものの...、という結末になっている。まあ、それにしてもそうそう内容的に変わり映えもしないのは事実。意外性やハッとする感動にはほど遠い。これもそろそろ卒業かなあ。

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2011年6月13日 (月)

君をのせて

♪地球はまわる 君をのせて
♪いつかきっと出会う ぼくらをのせて

 恒例の週末映画鑑賞会で「天空の城ラピュタ」のDVDを見ていて、ああ、いい曲だなあ、どこかで聞いたことのあるような懐かしいメロディラインだよねと言ったら、北高合唱部の定演で以前やったじゃないと家人の指摘。なるほどそういや定演の3ステでジブリシリーズをやったことあったな。そのとき聴いたのが耳に残っていたのか。2005年かな?前年の全日本合唱コンクールの審査待ち幕間の客席合唱が魔女の宅急便のエンディング「やさしさに包まれたなら」だったよな。
 アニメはまったく無知だけど、アニソンあなどるべからず。いい音楽は一度聞いただけで記憶に残り、こうして何年も後にひょんなことから思い出す。そういえば、ぼくが唯一iTunes Storeで買った曲が下川みくにの「もう一度君に会いたい」だった(関係ないけどiTunes StoreでDLした曲はコピー制限があって使いづらいのできらい。もう買う気はしない)。今でもジョギング用のplay listに入れてあって走りながらよく聴いている。これもなんかの機会に偶然ラジオで聞いて気にいったもので、元のアニメ作品のタイトルすら知らない。

2011年6月12日 (日)

ぶどう糖

 近所のスーパーに買い物にいったら、明治のぶどう糖チョコレートなる製品を発見。「”考える”エネルギーの補給に」というキャッチコピーがついている。裏を返すと、「考えるあなたの強い味方!!」。う~ん。グルコースは脳の唯一のエネルギー源という点に着目しているのだろうけれど、箱にはそういう直接的なことはどこにも書いてなくて、「ハードな仕事や試験の時には「ぶどう糖」でかしこくエネルギーを補給」などともってまわった言い方になっている。まあ健康食品宣伝の常套手段というか。
 もちろん普通のショ糖入りチョコレート食べたって、小腸内ですみやかに加水分解されてブドウ糖と果糖になって吸収されるのだから、ブドウ糖入りのチョコレートと吸収の時間差などほとんどないだろう。静注するならともかく、ことさらブドウ糖を経口摂取する意味があるとは思えない。それよりパッケージに大きく「ぶどう糖」の文字が違和感あるんだけど。これで一般消費者に好意的にアピールできるんだろうか。へえ~と思って買ってくれる人いるのかな。あ、ぼくか(笑)。

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 しまなみから一週間。なんとなくまだ脚がだるい感じで、座ってると立つのに気合いがいる。かといって走れないわけではなく、今日もゆっくりではあったけど2時間走れた。一週間たてばさすがに疲労物質が抜け切れてないということはないだろうしグリコゲンが枯渇したままということもないだろうから、筋繊維の微細な損傷の修復が加齢による遅延で追いついてないのかもしれない。トシは取りたくない。
 今日のランニング。17.0 km/121 min。今月の累計距離 136.9 km。

2011年6月11日 (土)

「五番目のコード」

★★★☆☆。
 正統派ミステリというんだろうな。この作者を読むのも3冊目となるとだんだんわかってくる。驚くほど類型的。設定や事件はまるで異なるのだけれど、直球がズバンと投げ込まれてくる点は変わらない。もうこれ以上読まなくてもいいやというか。
 次々と起こる殺人に意外な犯人、探偵役の新聞記者の公私にわたるエピソードを中心に話が展開されてゆく。ただ、タイトルにもなっている重要な手がかりっぽい棺の取っ手の絵のカードは結局何の意味もない。動機はわからないでもないけれど、それが連続殺人を起こすほどのものかどうか。被害者のバラエティとともに設定に無理感がなきにしもあらず。主人公のジェレミー・ビールドが魅力的かどうかは意見のわかれるところだろう。そのあたりで評価が左右されそう。総じて可もなく不可もなしというところか。

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 今日のランニング。10.0 km/69 min。今月の累計距離 119.9 km。

2011年6月10日 (金)

過剰サービス

 なぜか5月はなかった札響定期。なので2ヶ月ぶり。この時期、開演に駆けつけてもまだ明るい。今日は小曽根真の登場とあって若い人が結構入っていた。人気あるねこの人。まあわかるけど。出し物はショスタコーヴィチのコンチェルトというぼく的にはわけのわからない曲だったけど、抜群のテクニックでさらりと弾きこなしていたのはさすが。アンコールにはしっかりスタンダードジャズ曲を弾いて喝采を浴びていた。音楽のジャンル分けなどという概念は必要ないのだろうな。自由自在。
 しかし、後半のメインプロがいただけなかった。レスピーギのローマ三部作は有名なわりにはぼくは初めて聴いた気がするけれど、あまりに通俗的すぎて映画音楽を延々と聴かされている感がある。あんなのを3つも続けてやらないでほしい。ひとつで十分。みんな同じに聞こえるし。
 それと、最近恒例になっている開演10分前のプレトーク。あれは心底やめてほしい。なんでプログラムに載っている内容を舞台にわざわざ出てきてしゃべらなければならないのか理解できない。月に一度の演奏会。つかの間日常の喧騒を離れて楽しみたい。会場にはいってイスに身をもたせた時から非日常の豊饒な時間が始まっているはずなのに、なんで押しつけがましいトークを聴かされねばならないのだろうか。演奏が始まるまでの期待に満ちた時間を静かにさせておいてほしい。

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2011年6月 9日 (木)

カラス

 もう6月だというのに今年はまだ自転車に乗ってない。昨年雪が降る前まで乗っていたママチャリが寿命だったので、今シーズンは家に置いてあるBD-1をふだん乗りに大学へもって行くつもりだった。それが春先に天気が悪かったりフレンチバルブ用空気入れが壊れたりしているうちにもって行きそびれて今に至っている。なのでJR桑園駅から大学までとかキャンパス内の移動とかはすべて歩いている。考えてみると、歩く方が脚の鍛練にはいいのでそれも悪くないかもとは思う。
 桑園駅から職場までは最短で約1キロの道のり。以前はJRの高架沿いの遊歩道を石山通りまでたどって信号を渡り、さらに北8条通りの歩道橋を渡ってテニスコート裏から構内にはいるというルートを歩いていた。このコースは遊歩道を快適に歩けるのはいいのだが、石山通りと北8条の変形三叉路に歩行者用信号がないために、迂回して信号と歩道橋と二重に渡らなければならないのがシャクの種という欠点がある。そこで最近はJR高架下から市立大の横の細道から留学生宿舎内にはいり、そこから森林圏苗畑内を突っ切って石山通りにかかる陸橋を渡り直接農学部裏に出るというルートを愛用している。実はこれが最短ルートだと思う。おせじにも正規の歩道には見えないが、冬季はちゃんと歩行者用に除雪されているし、たぶん留学生用の通路として認知されているのだと思う。ならば同じ職場に通うぼくが通らせてもらっても大目に見てもらえるだろう。
 ところがこの十日間ほどは、カラス君が許可してくれない。JR高架下から宿舎横にいたる数十メートルの細道を通ると毎回カラスの急降下攻撃にさらされる。ちょうど子育て時期で巣が近くにあるんだろうな。考えてみると昨年の今頃は自転車で石山通りを素っ飛ばしてたから、この時期ここを歩くことはなかった。オーストラリアのマグパイと違い日本のカラスは実際には威嚇するだけで、突っついたり引っかいたりはしないらしいが、バサバサッと頭をなでられるのは気持ちのいいものではない。もっともカラスの方も防衛本能で必死なのだろうし、短い時期のことなのでおとなしく歩くルートを変えることにした。それはともかく、この週末には自転車転がして行くとしよう。

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2011年6月 8日 (水)

全員正解

 昨日の機器分析化学の試験。これが鬼門なんだよなあ、なんでだろう。昨年は初歩的な誤字を出題してブログネタになってしまったけど、今年は冗談ではすまない不確実な記述で問題を1題ノーカウントにしてしまった。プロの教師として誠に恥しい。
 問題は、メチルノナンの異性体の分枝位置をマススペクトルのフラグメントから決めるというもの。飽和炭化水素という情報を与えたうえで分子イオンから分子式を導かせて、マススペクトルを提示するというパターンなのだが、素直にメチル基1個の分岐をもつ直鎖分子と書けばいいものを、NMRで三重線のメチルが2個、二重線のメチルが1個ある、などと凝ったことをしたのが敗因。それ以外にメチル基は存在しないという前提が抜けていたために、複数の枝分かれ分子の可能性が排除できなくなってしまい、与えられた条件では一義的に解をもとめられなくなってしまったというおそまつ。
 結局、この問題は全員正解扱いとなった。55点満点中の20点だからこれは大きい。かくして、昨年度は67%だった合格率が83%と上昇した。今日結果を貼りだしたので、今年の学生はラッキーだと小躍りしていることだろう(笑)。
 今日は最高気温26.8 ℃と初夏の陽気。陽が落ちても暖かく、とても走らずにはいられない。脚はほとんどダメージはないものの、昨朝までは上体にだるさが残っていたのが今日はほとんど回復したので、走り出す。背中がやや重い気がするけれどまあまあ順調な感じ。これなら週末に20キロくらいは走れるだろう。
 今日のランニング。7.1 km/46 min。今月の累計距離 109.9 km。

2011年6月 7日 (火)

「ばんば憑き」

★★★★☆。
 宮部みゆきの江戸物怪異譚。こういうものを書かせたらまあ右に出るものはないだろう。相変わらず登場する少年少女たちの可愛いこと。どうしてこんなに生き生きと描けるのだろう。「お文の影」のお文、「博打眼」のお美代、「野槌の墓」の加奈、身分も境遇も大違いなのに、それぞれに注ぐ作者の温かなまなざしがじ~んと伝わってきて、思わず抱きしめたくなってくる
 表題作を含めて6本の短篇が収められているが、これまでの江戸物と違って全体がひとつながりの連作ではなく、それぞれが独立している。しかも、以前の作品に登場した「日暮らし」の政五郎とおでこ、「あんじゅう」の青野先生と行然坊が登場したりして、悪くいえば連作物のサイドストーリーの寄せ集めの感がある。
 そうはいっても、それぞれの短篇はそれなりにおもしろく楽しめる。表題作の「ばんば憑き」はおそろしい話だ。殺された人の魂を殺人者に乗り移らせるというあたりは、先日読んだばかりの「変身」を思い出してしまった。

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2011年6月 6日 (月)

ナントカも実力のうち

 いつまでもウルトラの話でもないけれど、なんせ100キロも走ったのだからできるだけブログネタを稼がなければ。といっても、まっとうなレース記はあちこちのブログに上がり始めているので、まともな情報を得たい人は適当に検索してそちらを見てもらうことにして、ここでは相変わらずのヒマネタをば。
 というわけでトイレの話(またかよ)。たかがトイレされどトイレ、実はウルトラランナーにとって朝のトイレ問題はみなさん結構な関心事のようで、他のブログにもいろいろと苦労されているようすが散見される。だいたい朝の3時4時などという非日常的な時間に起きて朝食をしっかり食べ5時から走りはじめねばならないので、ふだんの生活習慣なんてあったものではない。それでも快食快便できるうらやましい人は別として、ぼくのようにただでさえ腸機能の弱い人はうまくスタート前に排泄完了できるかどうかが重大事だ。4年前のくりやま100キロを走ったときは15キロくらいのエードステーションの仮設トイレに並ぶハメになった。
 さて今回はというと、シャワートイレつきの高機能ホテルに前泊したにもかかわらず、朝のお勤めができないままにスタート地点へ。とんと予兆がなかったのでしばらく大丈夫だろうとたかをくくって走り出すと、あにはからんやまもなくそれはやってきた。走るという単調な運動が大腸には適度に刺激になるのだろうな、しかし周りにトイレは全くないし困ったぞ。下痢のように急を要するわけではないにせよ、せっかくのレースなのに気分が悪いし、いつまで我慢できるかわからないのが不安だ。あと何分でトイレがあるとわかれば多少気は楽だけど、なんせ初めてのコースなので先行きの見通しがない。しかもコースは町中を過ぎて山あいにかかりますます何もなくなるし。そういえば、前日の受付け会場でスタート直後のコースのトイレの質問を詳細にしていた人がいたのを思い出した。あれはすごく重要な情報だったのだ。ちゃんと耳ダンボにしておくべきだったよ。
 結論から言うと、国道2号線赤坂バイパスから本郷川の手前で松永市街に向け左折してすぐ左側に事実上最初のコンビニがあった。約13キロ地点くらい。迷わず駆け込むとご同類が5,6人すでに並んでいる。そりゃ1000人からのレースだもんな仲間がいるに違いない。こんな人数でよかったというべきか。ぼくの後ろにもさらに行列が延びる。ただしコンビニトイレは個室1個だし、1人の所要時間がそれなりに長いので行列は遅々として進まない。時計の針は容赦なく進み、窓から見るランナーの列はどんどん走りすぎ、やがてまばらになって行く。まあ、あせってもウンには勝てないしな(すみません)。結局23分ものタイムロスでようやく用を足してすっきりし、お礼に買ったいろはすで喉をうるおして再出発。セブンイレブン福山今津町店様ほんとうにありがとうございました。
 これだけではただの落とし話なので少し有用情報を付け加えておくと、この後少し行くと市街地にはいるのでもう少し我慢できれば15キロあたりからセブンイレブン、ファミリーマート、サンクスと次々にコンビニがあった。そういうことを知らないとファーストストライクを見逃して先へ進む勇気はなかなか出ないけれど、各店にバラければ行列時間も短縮されるだろう。ぼくも学習したので来年はバッチリだ(笑)。

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2011年6月 5日 (日)

帰着

 朝、今治から松山へ移動して、これも1日1便の松山~千歳便で帰ってきた。これまでのウルトラ完走後と比べて脚も体もあまりダメージはなく、階段の上り下りや歩いたりが普通にできる。帰って記録つけやデータ整理していると、いろいろと考えることが山積。この時期のウルトラは初めてだったので2月から始めたトレーニングはそれなりにうまくいったと思う。走後のダメージの少なさもこの3ヶ月600キロの走り込みの成果だろう。ただ、やはり最長30キロでは長時間走が不足だ。後半のスタミナ切れはまだまだ改善の余地がある。まあ100%満足のいくレースなどありえないからしかたないけど。何度走ってもウルトラはおもしろいというか奥が深いのを痛感する。
 しまなみ海道は7年ほど前にバスで通ったことがある。考えてみるとそれは通過したというだけで、途中の個々の島も橋もおぼえちゃいない。あらためて自分の足で走ってみると、尾道~尾道大橋~向島~因島大橋~因島~生口橋~生口島~多々羅大橋~大三島~大三島橋~伯方島~伯方大島大橋~大島~来島海峡大橋~今治というコースのそれぞれがよく理解できた。好天に恵まれたせいか、景色もいいし各エードのサポートも整っていてとても楽しかった。給水給食でどれだけ食べたかわからない。エードステーションは19個所もあるので、その分のロスタイムが馬鹿にならないのはしようがない。ガチのレースというよりは観光してると思えばタイムよりもその分楽しめたのでよかったのかも。海宝さんの大会はどれも制限時間がゆるいし、そういうコンセプトなのだろうな。ただ確かに2本の足でたどるには長いなあというのは実感。ほとんどをたどった自転車道を軽やかに駆けてゆくサイクリストがどれだけうらやましく見えたことか。それはそれとして、さて次はどこを走ろうかな。

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2011年6月 4日 (土)

ゴールイン

 しまなみ海道100キロウルトラマラソン。
 いろいろ紆余曲折はあったけど、なんとか無事にゴール。一昨年の国東半島リタイアの借りを返すことができた。まあレースが違うからなんとも言えないんだけど、元のレースがなくなっちゃったので仕方がない。

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 今日のランニング。102.8 km/871 min。今月の累計距離 102.8 km。

2011年6月 3日 (金)

前夜

 明日のスタートの福山入り。千歳から岡山便で初めて岡山空港に降りた。それにしても飛行機は空いていて、160席余りのA320に40人くらいしか乗ってなかったんじゃないか。岡山空港の小さいのにもビックリ。ダブルデッカーのリムジンバスで岡山駅へ。そこから在来線で一時間で福山へ。115系3連は満員。倉敷くらいで降りるのかと思ったらさにあらず。笠岡でも大して減らずに、ほとんどが県境を越えて福山でどっと降りた。実際に乗ってみないと乗客流動はわからないものだ。
 福山駅前は見るからにそれ風の人々ばかり。エントリー者は1000人を越えてるからな。実はぼくはウルトラはせいぜい200人規模のレースしか走ったことがないので、勝手が違う。明日はエードで食いっぱぐれないようにしなくちゃ(笑)。

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2011年6月 2日 (木)

「魔王」

★★★★☆。
 感想文が書きにくい作品だ。これは何が主題なんだろうか。ふだんミステリのような枠組みがわかりやすいものばかり読んでいるので、読み終わっていったい何だったんだろうと思うようなものを読むと何だか落ち着かない。確かに伊坂幸太郎はそういう側面があって、「オーデュボンの祈り」にしても「ラッシュライフ」にしても、一本筋が通ったという感じではない。読んでいて著者独自の世界を楽しむというか、それでまあいいのだけれど。
 超能力ものには違いない。相手に向かって念じると思っていることをしゃべらせることができる兄と賭けごとに絶対負けない弟。その能力をどう使ったかというと、なんと政治をよくするため世界をよくするため、というところがおかしい。そこに著者のメッセージがあるのかなあ。それほど政治的な人とは思えないからユートピア志向とでもいうべきだろうか。まあ登場人物の性格とか会話は、まるっきり伊坂世界なので安心しては読める。そう深く考える必要はないのだろう。
 といいつつ、2作目の最後の部分にすこぶる感動する。「兄貴は負けなかった。逃げなかった。だから、俺も負けたくないんだよ。馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」。やっぱり似たもの兄弟なんだな、「重力ピエロ」だな。ああ、こういうメッセージなのか。1人1人が変われば世界は変わるみたいな、と妙に納得。

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2011年6月 1日 (水)

六月の子守唄

 6月になった。何というさわやかなイメージだろう。春の訪れが遅く梅雨のない当地では今がまさに風薫る季節。クールビズにはさすがにちょっと早い気もするけれど、日中はそろそろ半袖でも過ごせる一年でもっともいい時期だ。うちの大学の大学祭も明日から開幕。
 6月といえば、名曲「六月の子守唄」。ほとんど知ってる人はいないだろう。ぼくが大学にはいった頃の曲なのでもう40年近くも前なのか。ウィッシュの伸びやかな歌声が今聴いてもちっとも古くない。
 ただし、さわやかなウィッシュもいいけれど、ぼくは個人的には当時小坂明子がアルバムでカバーしたバージョンの方がよりしっとりと情緒的ではるかに好き。そちらは残念ながらYouTubeの埋め込みコードが取得できなかったので、こちらでぜひ聴いて下さいな。

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