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2011年8月 5日 (金)

「震度0」

★★☆☆☆。
 警察小説。徹底的に狭い範囲の警察内部の組織内の人間関係や確執の話に終始している。ストーリーは、阪神大震災の発生と相前後して1人の有能な課長が失踪し、それをめぐって県警内部の本部長と5人の部長がエゴむき出し虚々実々の暗闘を繰り広げるという話だ。体裁はミステリらしくもあるけれど、そうではなくキャリヤとノンキャリヤの対立構図、旧態依然の組織のパワーゲーム、身勝手な自己保身と思惑、それらがドロドロと渦巻いているだけ。男たちだけにとどまらず、狭い宿舎に顔突き合わせて住む妻たちの力関係なんかもからんできて、まったく胸が悪くなる。
 失踪した不破課長の心情には同情できないでもないけれど、この人間模様はなんなんだろうか。爽やかさも希望もみじんもない。飾らない人間の本質というか人間関係の駆け引きに興味がもてる人には、それぞれの場面展開で刻々と変化していく強弱関係とか、妻たちも加わった職場の意外な人間関係とかが、おもしろいのかもしれない。いかんせんぼくはまったくそういうのはだめなので理解できないのだけれど。

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