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2011年11月

2011年11月30日 (水)

学会センタービル

 中1日休暇をはさんでの東京出張2日目。会議は午後からなので、朝奈良を出て、京都で例によって駆け足で東寺の日光月光菩薩さまをお参りした後にのぞみに乗って上京。ほんとに仕事に行ったんかいなと怪しむ人がいるといけないのでちゃんと会場のアリバイ写真を撮っておいた。でも日付がはいってないか(笑)。
 会議の後でそのまま懇親会という名の忘年会。ぼくは帰りの時間があるので1時間ほどで中座して羽田へ。札幌は猛吹雪だよというメールがはいっていてびっくり。大丈夫かなと思ったけれど、飛行機は何事もなく飛んで定時にまったく雪のない千歳空港に着いた。
 かくしてつかの間の物語りは終わり、明日からは師走。怒涛の仕事が待っている。

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2011年11月29日 (火)

阿修羅

 出張のはざまの休暇。三月堂の改修でしばらく見られない不空羂索観音像が10月10日から東大寺ミュージアムで展示されているというのでわざわざ奈良まで足をのばすことに。朝ののぞみで京都へ。近鉄に乗り継いで奈良入り。ぶらぶらと坂を上ってゆくとまずは興福寺。何度も来ているので今さらではあるけれど、今日は東金堂の十二神将像を見たいと思っていた。前に見たはずなんだけど記憶にない。行ってみてわかった。狭い堂内に仏像が押し込められていて片側からしか見られないので、よく見えないのだ。像も新薬師寺のよりずっと小さいし。もっと見やすくレイアウトすればいいのにと思うが、ここは大した仏像が多すぎるので手が回らないのかも。しようがないのでお札ストラップだけ買って出る。本来ならば新薬師寺でグッズを買いたいところだけれど、あちらは商売気ないというか大したものおいてないので。
 共通拝観券で国宝館へ。ここはなんといっても阿修羅像。何度見てもすごいと思う。鳥肌が立つ。比類ないということばはこの仏像のためにあるのだろうと思う。この表情はまさに世上唯一無二だ。仏像という域を超えている。人気があるのもよくわかる。そしてまたiPhone用阿修羅アプリがあるというから驚き。画面タッチで360度好きなアングルから見られるのだそうだ。まったくアイドル顔負け(笑)。
 昨年行って大層気に入った新薬師寺の十二神将像。これはほんとにすばらしい。どの像も、憤怒の表情のでさえも、じっと見ていると表情が悲しげで人間的でとても親近感をおぼえる。われわれ凡俗をいかに救おうかと懊悩してくださっているのがひしひしと伝わってくる。本尊薬師如来の周囲に円形に配したレイアウトも見やすくてよい。ここはほんとにおすすめ。
 春日大社、国立博物館、そして最後に目的の東大寺。さすがに歩き疲れた。

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2011年11月28日 (月)

富士見坂

 東京出張。東大での会議まで少し時間があったので久々に東京の坂めぐり。今日は西日暮里駅から間の坂、富士見坂、きつね坂、むじな坂の4坂。富士見坂上からは今でも実際に富士山が見えるのだそうだ。今日はあいにくの曇り空だったけど、一年に何回見えるのだろう。ここからは有名な谷中の夕焼けだんだんが近いが前回歩いてるので今回はパス。谷根千から田端あたりは坂が多く、まだまだまわりきれていないが次の楽しみとしよう。千駄木から地下鉄に一駅乗って根津へ向かう。

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2011年11月27日 (日)

コーヒーサイフォン

 本を読んでいて飲み食いするシーンが出てくると気になる、いや腹が鳴る。よほど意地汚い性分なのだろう。たとえば佐藤雅美の時代もの。どのシリーズでも主人公は酒飲みで蕎麦屋や一杯飲み屋で蕎麦食ったり酒飲んだり。読んでいてうらやましい。「神様のカルテ」では御嶽荘や九兵衛で信州や各地の地酒がこれでもかというくらい出てくる。かと思えば「チーム・バチスタの栄光」では不定愁訴外来で田口がこだわりのサイフォン式コーヒーを楽しみ、「沸騰した湯がフラスコグラスをゆっくりのぼっていく光景」が語られる。
 蕎麦や地酒はともかく、コーヒーサイフォンなんてちょっと魅力あるなあ。レトロな雰囲気もいいし、なんたってガラス器具をアルコールランプで加熱しての熱水抽出。まさに化学実験そのもの。というわけでハリオのコーヒーサイフォンを購入。休日の朝にさっそく試してみた。いやあ楽しい。フラスコに半分以上液体をいれてはいけないのだがな、などとぶつくさ言いながら水を満たし、アルコールランプに点火。小学校の実験みたい。火力調節ができないのでこんな頼りなげな火力で湯が沸くのだろうかと待つことしばし、ふつふつと沸騰がはじまる頃あいにサイフォン上管をセット。内圧の上昇とともに湯がどんどん上がって行く。当たり前の物理現象なのに見ていてわくわくする。上部へ上がりきった後に1分間ボコボコ加熱を継続してから火を消す。今度は冷えて行くフラスコ内が陰圧になって浸漬液がフィルターを通ってゆっくり落ちてくる。うまくできているなあ。誰が考えたのだろう。
 二つのカップに注ぎ分けると立ち上る馥郁たる香気。ふだんより15分早起きして自分で手間暇かけて淹れたコーヒーの味は格別だ。だいいち見ていて楽しい。横でカミさんがいつまで続くかという顔で見ているけど(笑)。

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2011年11月26日 (土)

いいもの直行便

 ヒマネタでしかもローカルネタで申し訳ないけれど、先週水曜日16日のUHBテレビ「のりゆきのトークDE北海道」という番組の中の「いいもの直行便」というテレビショッピングのコーナーで「TOTOの節水トイレまるごとリフォーム工事」が取り上げられ、その実施例(モニター)として札幌のKさん邸が紹介された。
 施工前のトイレ(下の写真)と施工の様子、施工後と1分半くらいの間、うちのトイレや居間でのカミさんのインタビューが放映された。たまたまモニターに選ばれたのでこういうことになったのだけれど、いやあ、あとで録画を見てびっくりするやらおかしいやら。ぼくも昔テレビの取材を受けたことがあるけれどあれはアナログ時代だったので、家族がハイビジョンのテレビにアップで映るというのはなかなかすごい体験だ。放映後一昨日まで一週間はwebのコーナーでビデオがオンエアされていたのだけれど、残念ながらもう削除されてしまった。というか、それまで絶対ブログに書くなと釘を刺されていたので(笑)。
 まあそれはともかくTOTOの節水トイレはおすすめだと思いますよ、ぜひどうぞ。

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 今日のランニング。18.0 km/119 min。今月の累計距離 154.8 km。

2011年11月25日 (金)

水筒男子

 水筒爺いだろうって? うるさいから(笑)。
 今日デビューしたのはサーモスの真空断熱ケータイマグ(JMZ-350)。これがなかなかのすぐれもの。朝コーヒーを入れて持っていったら、約2時間後に職場で飲もうとしたらやけどしそうに熱く、カップに移さないと飲めないくらい。5時間後の昼食時にちょうど直接飲めるくらいの温度だった。大きさも容量も手ごろでこれからの季節に威力を発揮しそう。ちなみにAmazonで1537円。

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2011年11月24日 (木)

リフィル

 7月に買ったシャーボX。色合いといい書き味といいとても気に入って、これまでの500円シャーボは4本ともほとんど出番がなくなったくらい。アルミ軸の軽量タイプをもう1本買おうかな。ただ確かにインクの減りが激しい。ジェルインクはすぐなくなるとはきいていたけれど、そんなに酷使しているわけではないのに、お気に入りのブルーブラックがまずなくなって、先週ブラックもなくなった。さすがに黒がないと事務用には不便なのですぐに買いたいところだったが、近所にこのリフィルをおいている店がない。今日ヨドバシの文具コーナーに各色そろっているのを発見して買いだめしてきた。ブラック2本、エバーグリーン、ブルーブラック各1本に、ついでに試しに同色の油性0.7と1.0を各1本。これでしばらくもつだろう。
 このシャーボX。欠点はちょっと重いこと。25.2 gは持つとずっしり。アルミ軸の軽量タイプ(19.6 g)に買い替えようかなという気になる。もう一つ、3軸なのでボールペンが2色しか入れられないこと。黒はデフォルトとするとあと1色しか選べないのでエバーグリーンかブルーブラックかで迷う。どっちもほんとにいい色なんだよね。プレミアムなら3色はいるけど値段が倍に跳ね上がる。しかもちょっと重くなって30.2 g。いまでも若干抵抗あるのにこれ以上重いのは許せないよなあ。なぜかブロンズオーカーという冴えない色のやつだけ23.6 gと軽い。この色が許容という人ならこれは買いだと思うけど、ぼくはちょっと。

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2011年11月23日 (水)

「チーム・バチスタの栄光」

★★★★☆。
 有名な医療ミステリでありながら今まで手に取る機会がなかった。海堂尊も初見。もちろん映画もテレビも観てないので、バチスタというのが「左心室縮小形成術」のことであるなんてことも知らない。なんで今頃突然読む気になったのかはさておき、よけいな先入観なしという意味ではよかったと思う。そして読んでみて十分おもしろかった。文庫は上下2分冊だがトータルでも500ページ足らず。あっという間に読める。
 不定愁訴外来という名の患者の愚痴を聞くだけの閑職にある田口講師が主人公。「神様のカルテ」を読んだばかりなので栗原一止先生にどうしても重なってしまう。いいの悪いのという話ではなくなんとなく雰囲気が似ている。その田口に世をときめくバチスタ手術チームの予期せざる連続手術死の真相解明の密命が下る。う~ん、まさにドラマ的。専門外の田口には少々荷が重い役回りでいったいどうなるのだろうと思っているところへ現れたのが厚労省の役人白鳥。まあこいつがすごい。することなすことがすごい。後半は白鳥が主役を奪ってやりたい放題の調査をして真相解明して幕となる。あとから全体を眺めれば、田口-白鳥という漫才のボケとツッコミのようなコンビが探偵役で事件を解決する構図になっているのだとわかる。しかし田口も結構なキャラだけど白鳥のキャラたるや。いったいこいつをドラマでは誰がやるんだいという感じ。
 肝心の手術死の真相はあっけないというか、限られたスタッフで限られた空間での事件だけに意外性には乏しい。しかも探偵役の白鳥の独自調査結果が明かされないので、謎解きという点では読者は完全にカヤの外。なのでミステリとしては凡作だろう。だけどこのすさまじいストーリー展開はそんなことを忘れさせるほど。なるほど帯にはメディカル・エンターテインメントと書いてあるじゃないか。ミステリじゃないんだ。なら納得。
 さて堺雅人が好演したとかいう同じ著者の「ジェネラル・ルージュの凱旋」。これを次に読もうと思っていたら、「ナイチンゲールの沈黙」を先に読んだ方がよいとの示唆が多数。でもナイチンゲールは期待外れいう書評がもっぱらなんだよな。う~む、どうすりゃいいんだ(笑)。

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 今日のランニング。18.5 km/128 min。今月の累計距離 136.8 km。

2011年11月22日 (火)

旅の終わり

 80年以上の歴史をもつ新潮社の旅行雑誌「旅」が来年1月発行の3月号で休刊というニュース。新潮社の「旅」?そんなのあったかな。「旅」といえばJTB出版ではと記事をみてびっくり。交通公社やJTBから出ていたのは2004年までで、その後は発行元が新潮社に変わっていたのだそうだ。知らなかった。というかしばらく買ったことなかったからな。
 旅行雑誌というのはそもそも難しいものだと思う。毎号特集があっていろいろな地域だの旅行スタイルなどを取り上げていたけれど、旅行全般が趣味などという人は少ないので毎号定期的に読む人がどれだけいるか。かくいうぼくも何年かに一度鉄道がらみの特集で気に入ったときだけ買うていどだった。一般旅行誌といいながらときに全駅一覧などかなりマニアックな資料的価値のある付録がつくことがあって見逃せない。手元には本誌は残ってないもののそんな付録がいくつかあって、最新のは1999年11月号付録「改正「鉄道敷設法」別表を読む」というものだ。よくもこんな大正時代の史料の解説を付録につけたものだよと思うが、それはともかくたぶんその後10年以上もご無沙汰しているということらしい。
 だいたい雑誌そのものが低迷している時代なんだよな。ぼくがいま定期的に買っている月刊誌は4誌あっていずれも定期購読で版元から直送されてくるけれど、届いてもしばらく封も切らずにほうってある。待ちかねて読みたいという気にならないのだ。どんどん新しい情報はwebからはいってくるし、情報の鮮度という点では遅いので急いで読む必要もない。そのうち忘れてしまう。いまにみんな電子版になってしまうのかな。それはそれで読みにくいと思うけど。

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 今日のランニング。8.2 km/56 min。今月の累計距離 118.3 km。

2011年11月21日 (月)

ガソリン生活

 「書籍・雑誌」カテゴリといのも変だけど、今日から朝日夕刊で伊坂幸太郎の新聞小説連載「ガソリン生活」がはじまった。擬人化された車が主人公で、車たちが見つめる世界で人間たちが巻き起こす事件は...、という話のようだ。今日のところは、走ってるときも止まってるときもそれなりに楽しいけれど渋滞はいやだな、というあたりからスタート。
 新聞小説読むのはいつ以来だろうか。読みたくなるような作品に出会わなかったというか、毎日忘れずに読み続ける根気がなかったというか。まあ両方。こんどはしっかり読もう。

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2011年11月20日 (日)

後ろ姿の時雨れて行くか

 午前中はおだやかだったので、表の塀際に植えてある10本のエメラルドグリーンの冬囲い。といっても上半分をグリーンネットで覆っただけ。植えて3年経って大きくなったのでこれ以上は手に余る。あとは残ったバラをなんとかすれば今年の冬仕度は完了なんだけど、昨冬は大雪で雪の下の素焼きの鉢が軒並み割れてしまったので今年はなんとか考えなくては、と思っているうちに今日も時間切れ。
 昼過ぎから雨が降り出して寒くなってきた。天気予報では夕方から雪だったので、どうせなら雪になればいいのになあと思うものの、雷と時折激しくなる雨とに外へ出るきっかけがつかめない。15時過ぎに雨が上がって青空がのぞいたのですわこそと走りに出る。今月の目標150キロ達成まであと1週間しかないのでこんな天気でも休んではいられない。
 見通しの甘さというか秋の天気の変わりやすさというか、またすぐに暗くなってザーッと降ってきた。とはいってもいったん走りに出たら多少降ってきたからといって引き返すわけにはいかないので、ええいままよとばかり走り続ける。結局1時間あまり氷雨に濡れることになった。雨のみならず風があって寒いこと。雪が積もる真冬になればそれなりに準備もするし気合いも入れるので、中途半端なこの時期はかえって真冬より寒い気がする。ここが正念場なんだよなあ。

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 今日のランニング。12.6 km/83 min。今月の累計距離 110.1 km。

2011年11月19日 (土)

「虚言少年」

★★★☆☆。
 まあ、徹頭徹尾くだらない。あほらしい。それが狙いなんだろうからそれはそれで的中しているんだろうけど、なんでこんなものに1700円も払わなきゃならないの、という身にもなってほしい。
 京極夏彦おそるべし。メインシリーズであろう京極堂ものはほんとにすごいと思う。早く次作を読みたいと待ち焦がれている。だけど余技といっては失礼なのか、彼の才能はとどまることを知らない。その脇道が多すぎないか。これもその一つ。前作「オジいサン」も然り。まあ「オジいサン」はまだそこはかとないペーソスがにじみ出て、味わいのある作品に仕上がっていた。そこへいくと、この「虚言少年」はなあ。徹頭徹尾くだらない。あ、そう書いたか。これだけギャグネタを繰りだせる、それはそれですごい。もちろんそうは思うけど、この時代というかぼくらの子供だった時代を知らない今の読者にはどうなんだろうか。「どすこい」や「南極(人)」もくだらないことでは人後に落ちないけれどあれはあれでぼくは評価できた。抱腹絶倒して満足した。だけどこれは。その点でくだらなさの何ていうかな、質的にちょっとはずしてるな、と思うんだよね。もう感覚的なものでしかないんだけど。というわけで読むのは時間の無駄以外の何物でもないと思います。う~む、時間の無駄こそ至上という作者の陥穽にズボっと落ちたかも(笑)。

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 今日のランニング。20.0 km/135 min。今月の累計距離 97.5 km。

2011年11月18日 (金)

女子高生快挙

 リケジョとは何ぞや。なら文系女子は武家女かいな。冗談はともかく、そのリケジョがひのき舞台に躍り出た快挙のニュース。茨城の水戸第二高の数理科学同好会の女子高生5人がベロウソフ・ジャボチンスキー反応が条件によっては一旦停止した後で再開することを見いだしてアメリカ化学会の専門誌に投稿し、このほど掲載されたという。周期的に色が変わる振動反応というやつね。どれどれと掲載誌を見てみたらなるほど著者所属が全員高校になっているのがすごい。5人の女性の後の男性名にcorresponding authorの星印がついているのが指導した先生なのだと、web記事をみてわかった。
 数理科学同好会というのがすごい。まさに理系バリバリという感じ。女子ばかり5人というのが?だったけど、女子高なんだね。もちろん生徒たちもえらいけれど、きちんとまとめて一流誌への投稿までもっていった先生もえらいと思う。研究はお金や設備でやるものではない。きちんと手を動かし、じっくり目で見て、しっかり頭で考える。これがまさに基本だよな。まったく爪の垢を煎じて飲ませたいよ。え、誰にって?(笑)。

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 今日のランニング。7.1 km/48 min。今月の累計距離 77.5 km。

2011年11月17日 (木)

エウロパの湖

 木星の衛星エウロパに巨大な湖があることがわかり、生命存在の可能性高まる、という胸躍るニュース。またこれはすごい。これまでにエウロパには厚い氷に覆われた海があることが確実視されていたものの、氷に覆われて地表と接触していないことから生命存在は疑問視されていた。それが今回の発表で地表を覆う氷の下に巨大な湖があることがわかり、生命存在の可能性が高まったとのこと。なんかよくわからないな。1989年に打ち上げられた木星探査機「ガリレオ」の撮影画像を解析したところ、海の上部に湖が存在し、揺れ動いている形跡があることが判明したのだそうだが、これでは地面と氷と海と湖の位置関係がまるでわからないよ。よほど頭の悪い記者が書いたのだろう。詳細はネイチャーに発表されたというから、そっちを見に行くかなあ。
 こうなると探査機をなんとか送り込んでほしいものだけど、NASAで計画はあるものの未承認らしい。イトカワなんかより大きくて目指しやすそうだし、はやぶさ3なんてやってくれないかな。

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2011年11月16日 (水)

「ソロモンの犬」

★★★★☆。
 読んだ本の話題がこれで今年ちょうど100エントリ目。昨年よりかなりペースが速い。今年たくさん読んでいるというわけではなく、ブログの話題に困って本ネタが増えたというのが真相だろう。ほぼ3日に1回は読んだ本の話を書いている勘定になる。芸域が狭いというかそもそも芸がないというか。
 青春ミステリ、なのかな。大学生4人が中心に物語が展開して行くからそうなんだろう。語り手である秋内は好男子だし、からんでくる京也、ひろ子、智佳もそこそこうまく書けている。共通の知り合いでもある小学生の男の子が突然通りに駆けだした飼い犬に引きずられて交通事故死するという事件が起こる。なぜ急に犬は駆けだしたのか。そこに何らかの作為があったのではないかという疑問をもった秋内が相談にいったことから大学の動物学者間宮が登場する。一見茫洋としている間宮は動物のいろいろな話のみならず、京也の不審な行動など人間観察にもたけていて、話が意外な方向にどんどん展開してゆき、最後は真犯人を突きとめて幕、という仕組み。人間関係にちょっと無理っぽいところもあるけれど、まあソツなくというかうまくできている。最後の、秋内が犯人の悪意によって自転車で事故る...、という大仕掛けもなかなか効いている。そもそもイントロの怪しげな喫茶店の場面がそこへつながっているという、あわわこれ以上は書いてはいけないな(笑)。
 前に読んだ「シャドウ」も感心したし、直木賞はダテではないというかこの作者なかなかただ者ではない。ただ、うまく言えないんだけど、ちょっと引っかかるところがないでもないのが☆ひとつついた理由だろうか。まあ、もう少し読んでみたいとは思う。

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 今日のランニング。7.2 km/48 min。今月の累計距離 70.4 km。
 積った雪は消えたものの夜は寒く、今日はもうシューズ以外は真冬装備。あ~あこれから冬は長いな~(嘆)。

2011年11月15日 (火)

積雪

 昨夜、記録に向かって走っているときに何やら白いものがちらちらして顔に当たったけど、やはりあれは雪だったのだ。14日夜に札幌平野部で初雪を観測したと報じられていた。平年より17日、昨年より19日も遅く、観測史上3番目の遅さだそうだ。昨年「初雪」というエントリを10月26日に書いているから、確かに19日遅い。昨年の初雪は突然ドンときたのでいまいちだったし。今年も夜にちらついただけなので初雪にしては風情には欠けたのがちと残念。
 今朝は路上の車の屋根が白くなっているていどで、ほとんど痕跡は残っていなかった。しかも日中ずっと雪の予報だったのがはずれ、気温こそ低かったものの晴れていて日差しがまぶしいくらい。なんだよ今年の冬は遅いなあと油断しかかったところがどっこい。夜に市内北郊のJR駅へ降り立ってびっくり。一面の銀世界で横なぐりに雪が降っている。真冬だ、この落差。
 庭の冬囲いはまだ半分しか済んでいないし、車のタイヤも替えてないし、冬靴も出してないし、明日はどうなるんだろうか。まあ例年のことではあるけれど(笑)。

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2011年11月14日 (月)

2000キロ

 いやあ、気分は最高だぜいっ!
 今夜8.8キロ走って、今年の走行距離をたしてみたらなんとぴったり2000キロ。やった!計ったかのような大台到達、なあんてもちろん計算してたんだけどさ。
 昨日、10月までの走行距離をたしてみたら1677.7キロ。11月分が昨日までで54.4キロ。たすと1732.1キロ。年間2000キロ走るにはあと267.9キロか。ちょっとあと1ヶ月半では難しいかなあと考えていた。でも今年は1月はまったく外を走ってなくて、例のタウンシューズを買って雪道を走りはじめたのは2月にはいってからだったので、来年1月末までで丸1年と考えればあと2ヶ月半なら行けそうだ。よしそれで実質1年2000キロということにしようと一旦は妥協。
 いやまてしかし。1月は外こそ走ってないが、家でずっとエアロバイクを漕いでいたぞ。その消費カロリー数から換算キロ数を出していたはずだ。どれどれとエアロバイクの換算キロ数を計算してみるとこれが1-5月でなんと259.1キロ。実質的にこれは外を走ったのと同等と考えて走行距離に組み入れると、1732.1+259.1=1991.2キロ。おお~っ、なんとあとたったの8.8キロではないかっ!これが走らずにいられようか、と今夜走ったというのが真相だ。換算キロをたすというズル(ではないんだけど)をしたとはいえ、2000キロ走行はなかなか感無量だ。誰もほめてくれないけれどいいさ、自分がその価値を一番わかっているのだから。
 まあ、できればロード走行距離の実質で2000キロは走っておきたいので、1月末までにはなんとか達成するつもり。だけどそうなると、ぼくのポリシーは「ライバルは昨年の自分」なので、来年の正月には「今年は1割増しの年間2200キロ走行目標!」なんて言い出しそうで自分がこわい(笑)。

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 今日のランニング。8.8 km/57 min。今月の累計距離 63.2 km。

2011年11月13日 (日)

納骨

 この週末はわりあい穏やかな天気で最高気温も15℃を越えた。昨日は庭の片付けと冬囲いを半分。今日はその続きではなく、先月他界した祖母の納骨に朝から平岸霊園へ。雪が降らないうちに済ませることができてよかった。四十九日法要も繰上げて行い、これで一段落。17年前に90歳で亡くなった祖父と今年100歳で亡くなった祖母。仲の良かった2人でやっと一緒のお墓にはいって久々に昔話でもしているだろうか。

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 今日のランニング。12.2 km/86 min。今月の累計距離 54.4 km。

2011年11月12日 (土)

「モップの精は深夜に現れる」

★★★★☆。
 掃除人キリコってカバーには書いてあるけど、なんだよ掃除人って。かといって掃除婦じゃあんまりだし、しいていえば掃除ギャルか。まあ何でもいいけどそのキリコシリーズの第2作。これが前作以上の快調ぶり。こういう連作短篇はどうしても底が浅いしたいてい評価できないんだけれど、これは感心した。謎解きとかストーリー自体は大したことはないけれど、なんといってもキリコちゃんの魅力。それに尽きる。
 大介と結婚したキリコが仕事の魅力に辞められずに短期派遣であちこちの掃除に復活して以降というストーリー。なので大介の話は最終話以外はでてこない。短篇が4編。「悪い芽」、女性主体のキリコシリーズにしては珍しく栗山という中年会社員が主人公。まあ気持ちわかるよな。ぼくもキリコが職場の掃除してくれているんなら朝早く行くかも(笑)。「鍵のない扉」、くるみという名前に「素敵ですよ、簡単には割れないくらい強い殻があって、でも、地面に撒くと芽吹いて、いつかは大きな樹になるんだもの」と返す感性。ただものじゃないよね。そして最終話「君に会いたいと思うこと」。一応この本は全作ミステリ仕立てなんだけど、これはなあ。なんていう甘ちゃんなんだろう。ここで大介が登場して突然旅に出たキリコを探すというストーリー。だけど、これがいいんだよねぇ。「待つことは、別に苦しくない。きみが待てというなら、ぼくは何ヵ月でも何年でも待とう」。いやぁ、泣かせてくれる。もちろん最後は疑惑が氷解してのハッピーエンド。もちろん次作も読みますよ~。

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 今日のランニング。21.2 km/144 min。今月の累計距離 42.2 km。

2011年11月11日 (金)

運命の日

 今日、11年11月11日11時11分の横浜の気温は11.1℃だったとか。ほんとかなあ。できすぎ。ポッキーの日だとか立ち飲みの日だとか、結婚式が増えたとか、いろいろと騒がしいことだ。
 今日のタイトルはそういう意味ではなくて、文字通り今夜の札響定期、ベートーベンチクルス第3回が4番と5番だったというだけの話。かえすがえすも先月の第2回を聴き逃したのは惜しまれるが、まあ今回で挽回して余りあるというかやはり「運命」は偉大だなあと感じ入った。すごい曲だなほんとと思う。ぼくが生まれて初めて買ったLPレコードがワルター&コロンビアの「運命」。50年近く前の話で、それからどれだけ聴いたか数知れず。おそらくこれまで最も繰り返し聴いた曲の1つに違いない。なので細部の細部まで体が覚えている。さすがに最近はあらためて全曲通して聴くことはほとんどないが、こうして聴いてみると何という曲かと思う。30分ちょっとにギュッと凝縮された濃さ。第九はそりゃすごいけどあれは70分以上かかる。コンパクトな密度からいったらこっちが上だろう。何度もあちこちに書いたようにぼくは第2楽章の変奏曲が好きで好きでたまらなくてここだけは今でも時々聴くけれど、まあ全曲すごいよな。アップテンポの尾高の棒も今日は素晴らしかった。まさに運命の日だ。

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2011年11月10日 (木)

あかつき

 昨年12月にエンジンの不調で金星周回軌道への投入を失敗した金星探査機「あかつき」のニュース。再挑戦に向けて姿勢制御用エンジンを使った軌道修正の2回目が今回実施されたそうだ。一度や二度うまく動かなくても諦めない。そのとき使えるものを駆使して、なんとか正しい方向へ修正しようと努力する。「はやぶさ」をみているようだねまったく。予定変更によって金星周回軌道に乗るのは2015年ということでずいぶん先の話になってしまったけれど、うまくいくといいなあ。
 その金星、しばらく明け方の空にいて寂しい思いをしていたのが、いよいよこの秋から夕空に回って来て見頃を迎えつつある。まだ日没時の高度が10°ちょいなので見にくいけれど今週末から来週にかけて水星と接近するのは見逃せない。双眼鏡を持ち歩かなければ。そして来年6月には8年ぶりの日面経過が起こる。前回は天気が悪くて観測できなかったので、なんとか次回は晴れてほしいものだ。なんたってそれを逃すと次は105年後だからな(笑)。
 これからの季節、寒くなるけれど空気が澄んで月や星がきれいに見えるのがうれしい。昨日今日と満月近い月がきれいだったなー。ちょうどそばにひときわ明るい木星が輝いているのもいい。衝を過ぎたばかりで-2.9等と素晴らしく明るいので満月近くでも見劣りしない。さすがの風格というしかない。金星はもっとずっと明るいけれど、原理的に満月の近くで見ることはできないので。

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2011年11月 9日 (水)

Pocket Quicken

 う~ん、痛い。200LX上の金銭管理ソフトPocket Quickenのデータを不注意で飛ばしてしまった。しばらくバックアップとってなかったしなー。いまどきHP200LXなどといってもまあよほどの好き者以外は誰も知らないだろう。iPhoneだのスマホだのが影も形もなかった昔、PalmだのWinCEだのよりさらに前のデバイスだもんな。DOSの走る高級電卓というか、まあそんなようなものだ。長年愛用してきて、ほんとにこれにはずいぶんお世話になった。なんたってまだ使ってるんだから。さすがに通信やスケジューラやデータベースやメモ取りには使わなくなったけれど、家計簿だけはいまだに現役で使っている。財布も銀行口座もクレジットカードもすべて一元管理できて便利この上ない。他の用向きは新しい携帯デバイスにとって代わられてしまったけれど、Pocket Quickenに比べられるソフトが他にないのでこれだけは乗り替えられないで今に至っている。過去のデータはなくなってしまったけれど、今からまた新たにaccountを作り直して使うかなあ。それともそろそろ乗り替えの潮時なんだろうか。しかしiPhoneだのAndroidユーザーは家計簿ソフト何使ってるんだろう。PQみたいな使い勝手のいいのがあるのだろうか。

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 月があまりにきれいだったので、寄り添う木星があまりにきれいだったので、つい1時間も走ってしまった。爽快。
 今日のランニング。8.9 km/58 min。今月の累計距離 21.0 km。

2011年11月 8日 (火)

「探偵ガリレオ」

★★☆☆☆。
 今頃になってこんなの読んでるのとか言われそうだけど、しようがない。そしてはっきり読んだことを後悔している。あの東野圭吾センセイにこんな低評価をつけるなんていい度胸だぜ、しかも人気シリーズの探偵ガリレオにだ。そうはいってもなあ。事実感心しなかったのだからしょうがない。若き物理学者、湯川学を登場させて科学トリックに挑んだ意気は買うとしても、「常識を越えた謎に天才科学者が挑む」というキャッチコピーはどうかと思う。
 てっきり長篇なのだと思って買ったら五つの連作短篇だったというのはともかくだ。「燃える」、いやあありえないでしょ。「転写る」、どう考えても無理。「壊死る」、可能かもしれないけど非現実的。「爆ぜる」、自爆覚悟でないと絶対無理。「離脱る」、偶然過ぎるし不可能。なんて解題すると荒唐無稽ばかりが目立ってしまう。しょせんは作り物、ではあるけれどここまでやられるとアホらしいとしかいいようがない。科学を使うならもう少し科学らしく使ってほしい。当人にその素養があるかないかは知らないけれど、周りに理系のブレーンはいないのだろうか。
 誤解のないようにつけ加えれば、「容疑者Xの献身」には超絶感動したのでガリレオシリーズがダメというわけではない。でも本書は理系人にははっきりお薦めしません。

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2011年11月 7日 (月)

ほんでないかい2011

 昨年に引き続き、「ほんでないかい」の2011年版が刊行された。それ何?という人は昨年のエントリを見てください。パラパラ見ていたら、昨年収録されていた書評と同じものがいくつか使い回されているのを見つけたけど、まあご愛嬌。それはそうと、今年は昨年のような教員による本の紹介コーナーがないので、ぼくの出番はない、ないはずだ、きっとない、ないに違いない、絶対にない、ないかもしれない、ひょっとしてなかったりして(笑)。
 まあそのへんは深く突っ込まないことにして、今年の特集は編集子の趣味が色濃く反映された「映画化された話題の本」というもの。「告白」、「フェイスブック若き天才の野望」、「容疑者Xの献身」、「春の雪」の4冊の本(映画)が紹介されている。ぼくは本だけ読んだのが2作、映画だけ観たのが1作。いずれもなるほどなるほどと興味深く書評を読んだ。例によって学内限定ではあるけれど、あちこちに置いてあるので見かけたらぜひ手に取ってみてください。

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2011年11月 6日 (日)

全日本大学駅伝

 今日は全日本大学駅伝。熱田神宮から伊勢神宮までの8区間106.8キロに25大学と2選抜チームが出場した。マラソンや駅伝は好きなのでだいたいテレビで観戦することが多いが、このレースは特別。なんたって14年ぶりにわが北大が出場しているのだから。北海道地区は例年は1枠でたいてい札幌学院大が出場しているが、今年はなぜか増枠で2校が出られることになり、予選会2位の北大も出ることになった。
 しかも長距離部の主将はぼくが2年前に担任していたクラスのA君だ。これが応援せずにいられようか。残念ながらA君は走らなかったし、終始最後尾を走ることが多かった北大チームはほとんどテレビに映らなかったけれど、でも母校のタスキをつなぐ選手たちが走っているのといないのとでは見ていても気合いが全然違う。圧勝した王者駒沢大、最後に30秒差まで追い上げた東洋大、その他トップチームの走りはすばらしかった。だけど、結果は最下位に終わったけれど北大だってよくがんばった。5区から6区へのあの繰り上げスタートギリギリのタスキ渡し、そして最後のゴールシーンには感動したよ。すべてのチームが1位にはなれない。だけどベストを尽くすことはできる。ほんとにお疲れさま。

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 今日のランニング。12.1 km/87 min。今月の累計距離 12.1 km。

2011年11月 5日 (土)

圧勝

 もうこれは圧勝というべきだろうな。ソフトバンクが西武にサヨナラ勝ちしてCS第二ステージ3連勝であっさり日本シリーズ出場を決めた。シーズンでは88勝46敗の勝率0.657で2位の日本ハムに17.5ゲームの差をつけての圧倒的な1位。打率0.267、防御率2.32もリーグトップ。各チームとの対戦成績も交流戦も含めすべて勝ち越しという文句なしの完全優勝だった。とはいえ、昨年シーズン3位からCSを勝ちとったロッテのような例もあるから短期決戦は何が起こるかわからない、なあんていう危惧はいとも簡単に粉砕して終わってみれば強さばかりが際立った。無敵、敵なし(同じか)、強い。何といっていいのかわからない。この勢いでどこが相手になるにせよ日本シリーズも勝つんだろうな。
 ファイターズはもう来シーズンしか楽しみはなくなってしまったのだが、監督が未知数なうえにダルビッシュの去就は不明だし菅野には断られそうだし、さてさてどうなるものかねぇ。

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2011年11月 4日 (金)

夜明け前

 先週末に四国の山奥で引いた風邪がなかなか抜けずに今週はずっと低空飛行。昨日の祝日に休養して治すつもりだったのが、珍しく家に持ち帰った仕事を根を詰めてやるハメになってそうもいかず、結局今日になってダウン。なんとか午前中の講義はこなしたものの、せっかくの有機化学の華である置換ベンゼンへの求電子置換反応の配向性の話もなんだか朦朧として終わってしまった。明日は土曜日だけれど農芸化学会支部会の一般講演があって発表しなければならないので、今日は大事をとって早退して遅ればせながら病院へ行った。今年は4月末に続いて2回目だ。ふだんめったに風邪なんかひかないのに今年はどうしたことだろう。トシとって体力が低下しているのだろうか。困ったことだ。
 これではならじと、夜はいただきもののとっておきの信州辰野の銘酒「夜明け前」を開封。そう、あの「神様のカルテ」で安曇さんが逝った夜に栗原一止が九兵衛で飲んでいたやつだ。栗原先生曰く、「ラベルは藤村の嫡男、楠雄氏の直筆をそのままプリントした味わいのある姿である」と。酒は百薬の長。これで明日は復活間違いなし(笑)。

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2011年11月 3日 (木)

LED電球

 長寿命低消費電力とはいっても値段が高いので二の足を踏んでいたけれど、わが家にも遅ればせながらLED電球を導入した。390ルーメンE17タイプでヤマダ電機で2200円。寿命が40000時間ということなので1日平均6時間使用するとして18年もつ計算になる。今までの白熱灯タイプのは1-2年で交換していたのでコストパフォーマンスは確かに高い。それよりも玄関灯は真冬に切れたりすると交換作業が結構大変なので、その手間がなくなるだけでもありがたい。18年後に交換するときは...、どうなっているかちょっと想像できないな(笑)。

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2011年11月 2日 (水)

「おまえさん」

★★★★☆。
 「おまえさん――と、男に呼びかけた」。最後の最後に出てくる一見このなにげないセリフ。いや、ここまで読んできた読者には、ああそうなのかいと粛然とせざるを得ない場面。それが本書のタイトルだ。重い。
 「ぼんくら」、「日暮らし」に続くシリーズ最新作。たしかに平四郎、お徳、弓之助などなど登場人物は馴染み深い。馴染み深いけれど、もう前作までの行く立てはほとんど忘れているので、要所要所で復習しながら読むことになる。もっとも達者な作者なので、前作を読んでいなくても十分人間関係は理解できるし不自由はないだろうけれど。主人公である定町廻り同心井筒平四郎は、読んでいて大方の男が羨ましく思うであろう気楽な身分で、周りを固める脇役たちも気のいい善人ばかり。そのやりとりだけでも十分楽しめるのだが、それだけではもちろんこんな長編作品にはならないので、事件が起こる。その事件と結末が残念ながら宮部みゆきにしては今ひとつ。特に、容疑者?の逃亡から最終部分がなんだかなあと思ってしまう。なんとも後味が良くないというか、キレを欠いているのでは。
 構成的におもしろいのが、「おまえさん」という長篇の後半部が、4つの独立した短篇にわかれていて、「残り柿」、「転び神」、「磯の鮑」が3人の登場人物の視点での並行した物語りになっており、最後の「犬おどし」が全体の解決編になっているというつくりだ。特に「残り柿」と「磯の鮑」はしみじみと人の生き方を考えさせられる好編だと思う。それと特に全体の後半部分が誤解を恐れずにいえば宮部ワールドらしくないと思った。ぼくは京極夏彦の京極堂ものを読んでいるのではと錯覚させられた。それくらい文体とか言い回しが京極堂っぽいのだ。同じ事務所だからって語り口が似てくるわけでもなかろう。もちろん宮部みゆきほど独自世界を確立している作家が今さら他人に似せる必要もなかろうから、ぼくの深読みというか誤認識に過ぎないのかもしれないけれど。
 それはともかく、「小暮写眞館」的な作品が読みたいんですけどよろしくお願いしますね(笑)。

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2011年11月 1日 (火)

iQ

 例によって、もろもろの旅行記録の整理。写真、動画、GPSログ、地図、日記、メール、土産、パンフ、金銭出納などなど、あれこれ思い出しながらの作業なのでなかなか終わらない。今回は移動が全部車だったので時間の割にフルに動けて効率はよかった。ぼくは基本的に鉄道志向なのでたいていは鉄道とバスの組み合わせで動くことが多いが、鉄道はともかく地方のローカルバスの路線と便数の少なさは、もう非地元民がふらりと利用できるようなものではない。奥祖谷も馬路も日に4本バスがあるのだけれど、往復するだけならともかく地域内の細かな移動に使うのは無理だ。ふだんはどちらかというとアンチ車派のぼくでもさすがに車を使わざるを得ない。今回使ったレンタカーはトヨタのiQ。狭隘な山道を走るので一番小さい車にした。どうせ乗るのはぼくだけだし。お値段は2日6時間借りて21525円、445キロ走ったガソリン代が19.81Lで2714円、計24239円は安い金額ではないけれど、あの四国の山奥2ヶ所を細かに回ったことを思えば十分元をとったと思う。1人でこうなのだから、2人、3人連れなら絶対お得だし、なるほど観光地に車ばかりが増えるというのもうなずけないこともない。
 というわけで、ぼくとしては異例なことに鉄道に乗ったのは自宅最寄り駅から新千歳空港駅往復と四国内では土佐電鉄の路面電車、高知駅前~はりまや橋~鏡川橋だけだ。あ、ケーブルカーとモノレールと森林鉄道2ヶ所とインクラインも乗ったか(笑)。

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