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2012年1月

2012年1月31日 (火)

サラサクリップ

 シャーボXのジェルインク、エバーグリーンとブルーブラックの色合いに魅せられて以来、リフィルのインク容量が少なくてすぐなくなるのをいいことに、この2色をとっかえひっかえ愛用している。とはいうものの、もっと安価で長持ちするジェルインクボールペンを使えばいいのには違いない。幸い、ゼブラにはサラサクリップというジェルインクボールペンのシリーズがあり、全20色のバリエーションを誇っている。残念ながらエバーグリーンはないもののブルーブラックは含まれている。なんといっても1本105円なので惜しげなく使える。と、ここまではいいのだが、実際にブルーブラックを買ってみたらシャーボXの色と全然違うではないか。どちらかというとサラサの方がいわゆる万年筆のブルーブラックインクの色なので、シャーボXの方が名前がブルーブラックでもまったく異質の微妙な色合いだ。同じ名前つけるなよな紛らわしい。
 でも、全20色展開しているのだから中には似た色があるかもしれないと買いそろえて試してみたものの、青~緑系の8色(写真の左から、サラサクリップのブルーブラック、青、コバルトブルー、ペールブルー、ライトブルー、ブルーグリーン、緑、ビリジアン)の中には結局かするものすらなかった。不思議だ。どうせ顔料を調合して大量につくるのだから、同じ色を使い回して売り出せばいいのに。それともX用には他の安価なボールペンにはない色という差別化戦略でもあるのだろうか。
 というわけで似たようなボールペンをたくさん買ってしまったので、しばらくいろいろなメモや書き込み、添削、採点は微妙な色違いの青系で行われます。悪しからず(笑)。

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2012年1月30日 (月)

「街の灯」

★★★★☆。
 北村薫という作家は人気があるし実力もあると思うのだけれど、どうも波長が合わないというかこれまで敬遠していた。昔読んだ「スキップ」、「ターン」、「リセット」のいわゆる時の三部作は別格で、多少甘いとは思うもののおもしろく読んだ。でもその後の「空飛ぶ馬」がだめ。評価が高い円紫師匠ものなんだけど、どうも鼻持ちならないというかキャラが好きになれなくて挫折してしまう。それからは敬して遠ざける一方だった。それが何を気迷ったのか、店頭で綺麗なカバー絵と「昭和七年、<時代>という馬が駆け過ぎる―。」という帯のコピーにだまされたかしてふらふらと買ってしまった。
 ベッキーさんものというらしい。三部作となっていて最後の「鷺と雪」が2009年の直木賞受賞作なんだとか。時代は昭和初期、華族様だの社長令嬢だのの上流階級というこれまた飛んでいる世界の話で、現実感などというものにはほど遠いおとぎ話だ。もちろんホームズ譚だって現代の現実感からすればかけ離れた世界の話なのだから、そういう舞台装置のフィクションなのだと思って読めばそれはどうということはない。社長令嬢の今でいう中学2年生?英子が運転手の物知りなベッキーさんの発想にヒントを得て日常生活の謎を解くという連作短編物。
 謎を解くのは英子だからベッキーさんはワトスン役かといえばさにあらず。影の主役はベッキーさんなのではと思わせるほどその着想は鋭く、また多芸で活躍する。このあたりがなかなかの工夫なのだろう。謎解きの筋書きは大したことはないので、ミステリと思って読めばなあんだというようなものだが、現代ものではないだけに不思議な物語的魅力がある。これが筆力というものか。
 チャップリンの名作から名をとった表題作。トーキー映写が鍵になっているのだけれど、それよりも原作「街の灯」のラストシーンで、目が見えるようになったバージニアが浮浪者チャップリンにお金を恵んでやろうとして、手をとった感触で、あ、この人が、という感動的なシーンの話。そのとき、「真相に気づいたバージニアの顔に、ただ、いいようのない嫌悪と憎しみの色が浮かぶのを見た」。おお怖い。もちろんそれはフィルム上にはない、単に観る者の心情の投影なのであって、「《本当にいいものが目の前に現われても、お前には、おんぼろの浮浪者にしか見えない》。それはすべて駄馬にしか見えない私の心の貧しさのせいであって、仮に、千里を行く馬から見れば、わたしの方がただの駄馬なのよ」ということになる。う~ん、深い。高嶺の花の侯爵令嬢が急に身近に感じられる。

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2012年1月29日 (日)

天満屋

 大阪国際女子マラソンで天満屋の重友梨佐が堂々の優勝。福士加代子以外あまり有力選手がいなかったとはいえ、2時間23分23秒というタイムは、北京五輪以降の国内大会最高2時間23分30秒(2008東京国際の尾崎好美)を越える好タイムで、国内初マラソンとしては立派すぎる成績だ。これでロンドン五輪代表はほぼ確実だろう。24歳とまだ若いし、まさに新星登場。
 それにしても天満屋ってすごいな。もし重友がロンドンに出れば、シドニーの山口衛里、アテネの坂本直子、北京の中村友梨香に続いて4大会連続でオリンピック代表を送り出すことになる。たかが(失礼)ローカルなデパートなのにね。
 これで女子の選考レースはあと3月の名古屋だけか。昨年の世界選手権5位の赤羽有紀子はメダルはとれなかったけれど、優勝者とのタイム差は小さかったし実績も十分なので、かなり有力な気がする。となるとたぶん名古屋で最後の一枠が決まりそうだ。今回直前欠場した野口みずきも出るらしいけど、北京からこうも故障続きでは印象悪いだろうな。あの走り方では長い選手生活は無理なのではと思ってしまう。となるとあとは誰が走るのだろう。

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 今日のランニング。15.8 km/109 min。今月の累計距離 160.2 km。

2012年1月28日 (土)

当選

 相変わらず寒い。それでも午前中は穏やかだったのが、昼過ぎから雪が降り出し風も強まって吹雪模様。夕方、少し雪が弱まったので走りに出たものの、風が冷たく地吹雪の中を凍えながら走るハメに。家が建て込んでいるところはまだしも、南あいの里から北丘珠、中沼方面の原野に行くと吹きさらしだし。道路沿いに林があるところは風が弱まってほっと一息。防風林、防雪林というのがあるけれど、効果あるんだなあとつくづく実感する。
 悪天には勝てずいつものコースを短縮してもどってくると、佐川急便でJALから荷物が届いていた。なんだろう、何も注文したおぼえはないなあ。開けてみると、それいけ秋旅キャンペーンJAL D賞当選おめでとうございます、と。品物は「JALオリジナルカバー付き“ロディア”メモ帳」というやつ。りっぱなカバーの中はRHODIAのA5サイズのセクションペーパー80ページの束にパイロットの消せるボールペンFRIXIONがついている。ああそういえば秋に乗った搭乗券で応募していたのを思い出した。3往復分応募したはずだがその一つが当たったのか。たしか嵐JETマスコットプレーンとかストラップとか賞品をいくつか選べて、どうせ当たらないんだからといいかげんにいろいろ選んだ覚えがある。へえ~、よく当たったものだ。くじ運の悪いぼくにしては上出来だな。今年は春からいいことあるかな(笑)。

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 今日のランニング。11.5 km/78 min。今月の累計距離 144.4 km。

2012年1月27日 (金)

障子に目あり

 先週のダルビッシュの大リーグ移籍決定はもちろんぼくとしても大ニュースだったんだけど、タイミングが合わずにブログネタにはしてなかった。が、ここにきてとんだことに。JR北海道の車掌が快速列車乗務中に、ダルビッシュの記者会見記事が載ったスポーツ紙を読んでいた、と乗客に通報されたというニュース
 区間快速「いしかりライナー」3両編成の銭函~朝里、朝里~小樽築港間ということなので、車掌は721系の後部運転台にいたのだろう。確かにガラス越しにデッキからは丸見えだから、62歳のベテランにしてはあまりに無防備というか不用意だったね。「周囲にお客様も少なかったので読んでしまった」と語っているそうだけど、どこで誰が見ているかわからない。
 乗務中の車掌は安全確認等の義務があるから、もちろん新聞読んでちゃいけないんだけど、どこか笑える。前日に札幌ドームで大々的に行われた記者会見。そりゃ道民としてファンとして気になるよね。なんたって北海道のおらが球団ファイターズの花形選手だもの。無理もない。小樽での折返し間合いまで我慢すればよかったのに。
 まあ不祥事ということになるのだろう。でも、最後尾の車両にいた女性客が目撃して「お客様コールセンター」に電話して発覚した、というのがなんかなあと思ってしまう。おいおいと思ってもわざわざ電話までするか。最近この手の目撃通報がずいぶん目につくような気がする。もちろんそれは正しい態度で、乗務中に携帯いじったり新聞読んだりするのは悪いことだけど、気になるなら直接言えばいいんじゃないの。仕切りガラスをトントン叩けばわかるのだし。その場でうやむやになってしまうのでなくきちんと責任の所在を明らかにしろということなのかもしれないが、なんか告げ口のようであまり気分良くない。車掌を擁護しているわけではないので誤解されると困るけど、勤務時間中によけいなことを全くしてない清廉潔白な人なんていったいいるのだろうか。少なくともぼくは違うぞ(いばるなよ)。あ、通報しないでね(笑)。

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2012年1月26日 (木)

卒業

 木曜午後は某大学某学科の非常勤講師の日。今日はテストで今期はこれで終わり。というより来年はもう来ないのでこれで本当にお終い。この景色も見おさめだ。4年前に新しい学科ができたときに非常勤を頼まれて、後期の一コマを受け持つことになった。今シーズンが4年目で、この4月の学科改組でその学科がなくなるので、お役御免ということに。しかし変わり身が早いというか、せっかく作った学科を4年でなくしてしまうなんて。全国展開して箱根駅伝常連でもあるこの大学、北海道内にもこれまでは札幌と旭川に2学部7学科あったのが、これからは札幌だけの2学部5学科体制になるらしい。ぼくの教えているクラスも始めた頃は20人以上いたのに今年はたったの6人に減ってしまったから、18歳人口減少の影響は甚大だろうし、柔軟に対応していかなければ生き残れないのだろう。
 それはともかく、南区は藻岩山の山裾にあるここの校舎は職場からも自宅からもえらく遠く、地下鉄とバスを乗り継いで通うのは結構大変だった。特に担当が秋学期だったので冬にかかると道路は渋滞してバスは遅れ、待つのが寒いし時間も余計にかかる。それも今日で終わりとなると、なんとなくさびしい気がしないでもない。週に一度まったく違った大学でまったく違った学生を教えるのは、見方を変えれば新鮮で気分転換にもなるし、悪いことでもない。最初に教えた一期生が順調に進めばこの春に卒業だから、ぼくも4年かかって卒業を迎えた心境だ。お疲れさま。

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2012年1月25日 (水)

「狐狸の恋」

★★★★☆。
 お鳥見女房シリーズ第4弾。もうカバー絵のことは言うまい(笑)。要は中身だ。相も変わらずではあるけれど、この生きにくい世の中に一陣の涼風が吹きぬけるかのような爽やかさ、温かさは健在。こんな憂き世は捨ててこの物語の中へはいってしまい、珠世や源太夫に交じって暮らしたいと思ってしまう。
 今回の8話の中ではやはり久太郎と恵以の「今ひとたび」だろう。いやあよかったよかった。他人事でもうれしい。そして、「日盛りの道」。花火に興じるシーンで珠世が久太郎、久之助、幸江、君江の子供時代に思いをはせる。子を育て上げた親ならではの感慨にうんうんとうなずいてしまう。こういう細かい人情の機微が物語の世界を豊かにし、共感を誘うところだろう。
 もう一組、似合いの久之助と綾もまとまりそうだし、こんなに何もかもうまくいっていいのだろうかと思わぬでもない。でも、時にはこういう順風満帆ホームドラマで心を癒されることも精神衛生上必要なのだと思うよ。

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2012年1月24日 (火)

デジャヴ

 未明から20cmくらいの降雪。朝、雪をかきわけて最寄り駅へ行くと、JRが止まって人があふれている。下り列車がホームに入線していて、次の列車が駅手前で場内信号待ちしているのがみえる。30分くらい遅れている上り列車は一つ前の駅で出発準備中だというアナウンスが流れているのでとりあえずホームに行く。何度か同じアナウンスが流れたあとで、雪のため進行できなくなったので他の交通機関をご利用くださいとアナウンスが変わる。こりゃだめだなと家へ引き返す。
 地下鉄駅へ行くバスは動いているみたいで、駅前のバス停に長い列ができていた。どうしても行かなきゃならない仕事のある人は大変だ。ぼくは今週今日だけアポなしの一日。修論初稿も昨日返したのでとりあえず今日でなければという仕事はない。これ幸いと骨休みすることに。と帰宅したら、屋根からの落雪で軒先の排気筒が埋没して暖房ボイラーが緊急停止していた。さっそく雪掘りをするはめに。アリバイつくりで掘る前(左)と後(右)の写真を撮って、そういえば昨年ブログに載せたよなと思い出す。そのときは2月20日で、デジャヴのような写真を比べてみると今日より雪の高さは低い。まだ1月。今年はどうなってるんだろう。

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2012年1月23日 (月)

公平性

 国立大学の二次試験出願が今日から開始。それに先立って昨日センター試験の再試験が終わったばかり。今年のセンター試験のすったもんだについてはあちこちで叩かれているので今さらここでは書かないけれど、これは構造的な問題なんだろうなやはり。全国709個所の試験場で55万人以上の受験生が同時に試験を受ける。すごいシステム。実際の試験教室数はその何倍かあるだろうし、それぞれに複数の試験監督員が配置される。いったい全部で何人になるのだろう。それらの教室でそれらの人々が全員ミスなく仕事を終える確率ってどれくらいなんだろうと思ってしまう。ひょっとして日本人だからできるのでは、とか。
 今回の問題にしても、同時配付すべき地歴と公民を一冊にまとめておけばこんなことは起こらなかった。同じ選択システムの理科は元々一冊だったので何の問題もなかったのだから。人間は間違えるものである、というフェイルセーフの考え方が入試センターになかったのが一番の問題だろう。「想定外だった」などとよく言うよ。
 それはともかく、日本中で行われるこれだけ大規模な試験で、公平性がどれだけ担保されているのかははなはだ疑問だ。ぼくは北海道の人間なので北国に身びいきしてしまうけれど、この地の高校生やその親御さんはは前日からどれだけ不安な思いをしているだろう。ちょっと大雪が降れば交通機関が遅れたり止まったりするので、早起きして試験会場へたどり着く算段をしなければならない。試験開始前に疲れてしまうだろう。実際、うちの娘たちが受験したときはぼくも本当に胃の痛い思いをした。南国の受験生がうらやましいと思った。最近、東大を中心に秋入学の検討をしているという。いいことだと思う。ただし、どうも試験は今のままで入学だけ半年ずらすのだという。どうせなら試験もいい季節に繰り下げればいいのに。

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http://www.hokudai.ac.jp/bureau/nyu/12jyuken.html

2012年1月22日 (日)

「ジーヴズの事件簿-才智縦横の巻-」

★★★★☆。
 イギリスのユーモア小説といえば「ボートの三人男」だと思っていたら、こいつはまたなかなかのものだ。有閑階級の若い男が執事というか従僕を連れて歩くなんて、そんな時代もあったのかという感じだが、1900年代初頭だからもう100年近くも昔の作品なのだ。だから内容はもちろん古い。けれど人間のやることなど100年前だって今だって変わらないから、同じようにおもしろく読める。それが長寿作品たる所以だろう。
 バーティことバートラム・ウースターという若い男が、いろいろな厄介事に巻き込まれ、あるいは作りだし、それを従僕のジーヴズの機知で切り抜ける、という連作もの。抜けている主人としっかり者の従者というのは古今よくある組み合わせなのだけれど、巻き起こるドタバタ騒ぎとその見事な始末がおもしろおかしく綴られていて、気楽に読める。ろくすっぽ働きもしないで仕送りで遊んで暮らし、面倒なことが起きたら従僕が全部解決してくれる、というのはおそるべきうらやましい境遇ではある。が、ジーヴズには頭が上がらない。従僕といいながらジーヴズの方がずっと頭も優れているし、存在感もあるので当然だ。まさに主客転倒というあたりは、ちょっと「謎解きはディナーのあとで」を思わせておかしい。
 これは年末に店頭で見かけて買っておいたものだ。まだまだこんな知られざる本が埋もれているのだから本屋巡りはやめられない。このあと続編が刊行されているので楽しみだ。

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 今日のランニング。13.0 km/96 min。今月の累計距離 132.9 km。

2012年1月21日 (土)

ウォークマン

 先週の話だけど、ソニーのウォークマンシリーズにヘッドホン一体型で水洗い可能なスポーツタイプ(NWD-W263)というのが発売されているのを知って、ついヨドバシ通販でポチってしまった。ヨドバシのすごいところは最寄りの配送センターから送られてくるので何しろ速い。土曜日の夜中にオーダーしたのが翌日曜の夕方には到着。北海道ではいくら早くても通常2日はかかるので考えられない。そういえばAskulも速かったけど。
 ぼくは耳を塞がれるのが嫌いなので外で音楽聴くことはあまりないのだけれど、ランニング中は別。特にLSDのように単調で長い練習のときは気を紛らわせるのに気に入った音楽を聴きながらポタポタ走ることが多い。そんなときにこれまで愛用していたのがクリップ式のiPod shuffleとネックバンドイヤホン。とにかくイヤホンのコードがぶらぶらするのが嫌なのでiPodを帽子にはさんで頭周りだけのシステムを構築。これがなかなかいい。ただ、やはり完全なコードレスではないので帽子の脱着時に多少手間がかかる。でこの一体型にとても興味を惹かれたというわけだ。
 これは完全なコードレス。屋外で使うとどうしても汗やほこりで汚れるので水洗いできるというのもポイント高い。ひとつ問題はiPodではなくライバルのウォークマンだということか。ぼくはアップル信者ではないのでiPodでないのは全然問題ないけれど、不本意ながらこれまでの音楽ライブラリの管理がiTunesなのでソフト的に直結できない分ひと手間がかかる。もちろんソニーのXアプリという対応ソフトはiTunesライブラリを読み込めるようになっているので、大丈夫なのだけど。ただしせっかく作ってあるランニング用のプレイリストがうまく読みこめない。なんかやり方あるんだろうな。
 まあでも何曲か曲を転送して聴いてみるとやはりコードレスは快適だ。冬の間は滑りやすく雪で狭くなった道を走らなければならないので、恐ろしくて耳を塞いでは走れないけれど、この雪が融けて外を縦横に走れるようになったらきっと威力を発揮してくれることだろう。楽しみだ。

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 今日のランニング。15.4 km/106 min。今月の累計距離 119.9 km。

2012年1月20日 (金)

ノリノリの幻想

 札響1月定期。今日のプログラムはハチャトゥリアンのバイオリン協奏曲とベルリオーズの幻想交響曲。バイオリンソロは神尾真由子(おお一発変換されたさすが)。まあ貫禄あるねこの人。中学生くらいからそうだったけど。ぼくが最初に聴いたのはもう10年前2002年4月の札響定期で、ブラームスのコンチェルトだった。そのとき神尾は15歳。あの大曲でオケを完全に圧倒していたからな。てことはまだ25歳なのか。いやあ、これからどんなオバサンになるんだろうと思うとそら恐ろしいね。
 メインプロの幻想はまあ超有名だけれど、意外と生で聴いたのは2回目くらいな気がする。これ、ノリのいい曲なんだろうか、後ろの座席の人と同列の席の人とかがゆらゆら動いて落ち着かない。隣の隣の背の高い禿げ親父なんか、今にも踊りだすんじゃなかろうかというくらいノリノリで体ごと揺らしながら聴いていて、こいつ井上道義か?と思ってしまった(笑)。まあ色彩豊かで華々しい曲だしわからないでもないけれど、直隣じゃなくてよかったよ。ロックコンサートじゃないんだから落ち着いて聴かせてほしいよな。

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2012年1月19日 (木)

「ナイチンゲールの沈黙」

★★★★☆。
 なんか今年は星4個が多いな。無難な作品に当たり障りない評価をするとこうなってしまう。これでは評価になってない。さて、「チーム・バチスタの栄光」に続く東城大学医学部付属病院不定愁訴外来田口公平講師活躍記第二弾(長い)。二作目の宿命か読者の評判は前作よりガタ落ちの本作だけど、ぼくにはとてもおもしろかった。
 バラバラ殺人事件は起こるものの、ミステリといえるほどの謎解きはなく、バラバラにする必然性は?だし、犯人もわかってしまうし(というか隠されていない)、事件までの前置きが長すぎるし、そこに出てくる超常現象がまた科学的説得力に乏しいし、と問題点をあげつらえばいくらでもホコリは出てくる。チーム・バチスタに出てきた厚労省の白鳥が後半にまた登場して引っ張り回すというパターンは同じなのだが、その知り合いで警察庁の加納警視正というのが新たに登場して、キャラを食い合っているのがまた大きなマイナスポイントでもある。もうひとついえば、準主役たる看護師浜田小夜の心情にいまひとつ共感しにくい部分があるのも評価を下げる原因だろう。まあこの点に関しては、若い女の子の行動なんかおぢさんに理解できっこないよといわれればその通りだけど(笑)。
 という具合に欠点ばかり目立つのに何で星4個もついたのか。これは何より田口先生の魅力だよ。行灯先生?とんでもない。気配りもでき、行動力もあり、やさしくて人間的。医は仁術の鑑ではないか。そして彼をめぐる周囲とのやりとりがすこぶる面白い。ことさら事件なんか起こさなくてもいいのにと思うくらい。藤原看護師との抜群の呼吸、高階院長、猫田師長ら気の抜けない多士済々のスタッフたち。それに本作ではひときわ輝いている小児科病棟の難病の子供たち。瑞人、アツシ、由紀、秀正、みんな可愛い。瑞人が由紀に屋上に海を見せに行くシーンがあるよね。「神様のカルテ」は絶対このパクリだよな。タッチの差であんなに望んでいた海を見せてあげられなかった。悔しかった。だからこそ、安曇さんには山を見せてあげたかった、夏川草介がそう思ったかどうか知らないけれど、ああ、あれはよかったなあとぼくはちょっとほっこりした。

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2012年1月18日 (水)

緑色ガラス器

 職場に年2回の恒例の献血車がきた。ふだん食っちゃ寝しているばかりで人さまの役に立つようなことはほとんどしていないので、こういう機会にこそご恩返しをしないと申し訳ない。それにトシをとっても血の気が多いのも相変わらずだから定期的に血を抜かないとね。
 今回が50回目の献血でめでたく緑色のガラス器をもらってきた。50回というとすごいことのように見えるけれど、以前は400mL献血すると2回にカウントされていたので正味はそんなにしていないはずだ。10回記念の青色のはもってないな。たぶんその頃はまだガラス器じゃなかったのだろう。30回記念の黄色のはもらっていて、いつだったかなと昔のメモを探したら、1997年7月1日に「献血車、400mL。30回記念の盃もらう。」と書いてあった。ということは14年半前か。きちんと年2回ずつしているつもりだったけれど、間が9回も飛んでいる計算だ。そんなもんか。次は100回で紫色のガラス器がもらえるらしいけど、さすがに年2回では追いつかないな。
 ところでこのガラス器、本来は何用なのか知らないけれど、ぼくにはどうみても日本酒用のぐい飲みに見える。大きさも手ごろだし。おまけに前回からオマケの菓子がキットカットじゃなくてポテチになったので、晩酌セットかいと思ってしまう。献血当日は飲酒は控えてくださいと注意書きがあるのに首尾一貫してないよね(笑)。

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2012年1月17日 (火)

祝杯

 前回のO君のおめでとうから5ヶ月。こんどはMさんの快挙だ。
 生理活性物質の天然素材からの単離、いわゆる「モノとり」はまさに運勝負。いくら努力しても神様が微笑まなければなかなか成果は挙がらない。地道なスクリーニング試験の繰り返しの中から、とある有名食材の中に微量の候補物質を見つけ出したものの、得られた天然物の量では最終的な精製と構造確認、活性の検討が十分できなかった。そこで関連化合物から化学的に誘導して純品をつくり、きちんと構造を決めた上で、今日めでたく活性の確認が完了した。修論〆切まであと半月。やれやれうまくいってよかった。
 このテーマはこれまで10年以上なかなか思うような成果があがらず、今回と似たケースで以前合成品にまったく活性がなくガックリなどということも経験しているので、こんなポピュラーな食材にまだ知られていない活性物質がほんとにあるのだろうか、また逆転負けか、と実は不安だった。それが見事にリードを守り切りシャットアウト。いやあこれでやっとこれまでの借りを返せた気がしてうれしい。おめでとう。さっそく祝杯(笑)。

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2012年1月16日 (月)

岩見沢

 しかし今年の雪はどれだけ降るんだか。札幌市中心部の積雪は50 cm台だから大したことないけれど、市内北部のわが家付近はもう120 cmを越えて文字通り雪に埋もれている。でもこれはまだいい方で、岩見沢では昨日42年ぶりに180 cmを越えて観測史上最高になったといっていたのが今日は194 cmに達している。昨日の夕方から観測点の計器の不具合でデータがとれなくなったくらい。
 除雪が追いつかず今朝からは市内の路線バスがすべて運休。JRも江別~岩見沢間で朝の除雪車が立ち往生したせいで17時頃まで運転見合わせが続いていた。不幸中の幸いというか、昨日や一昨日じゃなくてほんとによかったと高校、大学関係者は胸をなでおろしていることだろう。もともと岩見沢というところは札幌から50キロ弱の近郊でありながら雪の深いところなんだけど、今年は異常だ。この時期に2 mも積ったらそれは大変だろう。
 だけどJRも不甲斐ないよな。例年になく多いとはいえこの時期に雪が降るのは当たり前なのに、全然対策が追いついていない。深名線(もうないけど(笑))じゃあるまいし、一番の幹線区間で除雪車が立ち往生なんて恥しくないだろうか。これでは「冬こそJR」の宣伝文句が泣くというものだ。ぼくが通勤に使っている学園都市線も夕方の札幌駅折返し間合いが6-8分くらいしかない。車両繰りや線路容量の制限もあるだろうけれど、これではちょっと上りが遅れてきたら雪だるま式に遅れが拡大するのは必定だ。かくして今日の帰りも15分遅れ。まあ走っているだけマシだけど、それは我慢している利用者のセリフで、運行会社がよもやそんなこと考えてないだろうな。

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2012年1月15日 (日)

将棋ソフト

 米長永世棋聖がコンピュータ将棋ソフトと対局して完敗。そんなに驚くほどのニュースでもないと思うけど。対戦したボンクラーズというふざけたネーミング(けっしてぼんくらではなくボナンザ+クラスタの略なのだそうだけど)のソフトはコンピュータを並列に接続して1秒間に1800万手も読めるんだそうだ。さすがにビッグネームの元名人とはいえ68歳の退役棋士の敵ではなかろうよ。無限の変化などというけれど、限られたマス目で限られた駒を使うゲームである以上、無限などということはありえない。あとは詰みのない局面でいかに最善手を選択するかの序中盤の形勢判断のアルゴリズムだけの問題のように思う。まあ数値化しにくいそのあたりが難しいのだろうけれど。
 渡辺竜王がボナンザに苦戦しながらも勝ったのがもう5年も前だ。人間も進歩するだろうけれど、コンピュータの世界のハードやソフトの5年間の進歩の比ではないだろう。そこへきて若手現役バリバリ第一人者の渡辺竜王と落日の米長永世棋聖の差ではもう結果は見えていた。後手番で2手目6二玉と指す陽動作戦をとったというが、正面から定跡形で勝負しては太刀打ちできないのを認めているようなものではないか。そんな姑息な手段を選択するところでもう負けてるだろう。
 ただ、コンピュータが人間より強くなったからといって、棋士同士の対局の魅力が薄れることはまったくないと思う。人間同士が戦うところに計算外のハプニングも起こるし、奇手名手新手の生まれる余地もあるというものだろうし。

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 今日のランニング。14.7 km/90 min。今月の累計距離 104.5 km。

2012年1月14日 (土)

ALWAYS三丁目の夕日

 週一の映画鑑賞会。少し途絶えていたけれど再開して「容疑者Xの献身」、「借りぐらしのアリエッティ」ときて今夜が「ALWAYS三丁目の夕日」。ほのぼのとした懐かしい昭和30年代の暮らしというくらいしか予備知識がなかったのが、どっこい。真ん中へんからおしまいまではもう涙がボロボロでぐしょぐしょ状態になった。こんなに泣いたことはいつ以来だろうかというくらい。トシとって涙腺がゆるんでるのは自覚しているが、これはもうダメだ。
 茶川のプロポーズシーンでまず泣き、六子の母親の手紙のシーンでまた泣き、極めつけの淳之介再会のシーンでもう号泣。いま思い出しても泣けてくる。キャストがうますぎる。鈴木オート社長の堤真一、あの容疑者Xの石神とはとっても思えない。よく見るとああ同じ顔してる。しかしすごい役者やなあ。うますぎる。それからもちろん吉岡秀隆。ちょっと頼りないトホホな男を演じさせたらピッタリ。で、あのお母さんが薬師丸ひろ子、田舎娘が堀北真希だと。しっかしプロの技だねえ。
 昭和33年かあ。スカイツリーではなく東京タワーが立ちあがった時代なんだ。ぼくらの世代よりもうちょっと前の話なんだよな。出てくるものがいろいろと懐かしいけれどこれはちょっと古すぎという感じを受けるから。でもなんとなく時代背景はすんなり理解できる。こういうの今の若い人が見ても同じに感動するんだろうか。どうですか、そこのあなた?

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 今日のランニング。11.9 km/80 min。今月の累計距離 89.8 km。

2012年1月13日 (金)

アラーム音

 まあどうでもいい話だけど、10日にニューヨークで行われたニューヨークフィルの演奏会でマーラーの9番の最終楽章の弱音部の演奏中に携帯電話の着信音が鳴り響き、指揮をしていたアラン・ギルバートが演奏を中断して、音が鳴り止むまで待った後で再開した、というニュースが。情報を総合するに、着信音ではなくアラームであり、iPhoneのマリンバアレンジ音で数分間続いた、持ち主は最前列に座っていた高齢男性で、音が鳴り止むまで何もしなかった、指揮者は「終わりましたか」と声をかけたが返事がないので指揮棒をおいて待っていた、ということらしい。
 今の時代、ありそうなおそろしい話だ。キタラのように携帯の電波がシャットアウトされているホールでもアラームは止められない。電源をお切りくださいという指示にしたがうしかないのだけど、飛行機の離着陸時だって電源切り忘れる人が結構いるらしいから、根絶することは不可能だろう。間違いは誰にでもあるからすぐ止めればよかったのにね。たぶん凍りついてしまったのだろう。無理もないか。なあんていって、自分が演奏会聴いていてこんな目に(耳に?)合ったら、怒り心頭でブログで吠えまくるのは確実だけど(笑)。
 だけど、このていど?のニュースが数日のうちに世界を駆け巡るというのもすごい。平和なんだね。ついうっかりが世界中で指弾されるようなえらいことになるってのが別の意味で恐ろしいと思う。それはともかく明日のセンター試験受ける人、くれぐれもご注意を。

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2012年1月12日 (木)

「未明の家」

★★★★☆。
 この著者もぼくは初読。新本格派のひとりだそうだけど、そこらへんにいそうな普通の名前すぎてか記憶に残ってない。まあ新本格とはいっても単なる時代区分であって中身は玉石混交だからな。
 「建築探偵桜井京介の事件簿」という副題がついている。建築探偵ってなんぞや。タイトルからして綾辻行人の館シリーズのようなものか。たまたま手にとって買ってはみたもののあまり期待しないで読んでみたら、これがなかなかのものだった。きわめてオーソドックス。こんなにツボにはまるミステリというのも今どき珍しい。古風といっていいのかな。正真正銘一枚看板ミステリですよという感じ。伊豆の高台に建ついわくありげな洋館。一癖も二癖もある旧家の一族。そこで起こる不可解な事件。世間離れした奇矯な探偵役とその取巻きたち。
 肝心の謎解きという点は大したことないけれど、かように舞台装置は整っていて大いに楽しめる。一部の新本格作家と違って文章が達者なのですらすら読めるのがいい。それと主人公である桜井京介とワトスン役の蒼、深春の2人が実にうまく書けている。それぞれのキャラが親近感をもって読める。これでプロットがもうひとひねりあればいうことないのだがな。本作についていえばスペイン語がわかるとおもしろいかも。反則技と目くじらを立てるほど大層なことではないけど。
 しかしこのシリーズはなんと15冊もあるらしい。それだけ続いているということはそこそこ売れているのだろう。もうちょっと読んでみるかね。

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2012年1月11日 (水)

不戦敗以前

 な、な、なんと。しまなみ海道100キロマラソンエントリーが定員に達して今日〆切られたと。そんな~。むー、ぬかったなあ。昨年はちょうど今頃エントリー開始だったので、そろそろと思ってwebページを見て愕然。今回は12月から受付していたのだ。そういえば昨年参加していたのでしばらく前にダイレクトメールが来ていたのだった。ちゃんと見ないからこういうことになる。人気ある大会だからなあ、すぐに定員が埋まるのは目に見えていたのに。まさに無念。DNS(Do Not Start)というと聞こえはいいが、それはエントリーして出場取消のことだから、エントリーすらできなかったのではそれ以前の話だ。
 まあ、自分のミスなので残念だけどしかたない。今年のレース計画を立て直さねば。そういえばサロマ湖100キロは昨日エントリー開始だったらしい。ぼくは出られないけれど、狙っている方はどうかお早めに。

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2012年1月10日 (火)

バロンドール

 いやあいい写真だなこれ。勝手に載せちゃっていいんだろうか。なんたってメッシと並んでの受賞だ。しかも佐々木監督のうれしそうな顔。花嫁の父かよ(笑)。
 今日はなんといってもこのビッグニュースだよね。まあ当然っちゃあ当然だけど。FIFAの女子年間最優秀選手に沢穂希、女子最優秀監督に佐々木則夫。ほんとにおめでとう。暗い話題ばかりだった昨年のニュースの中で唯一といっていい明るい話題が、なでしこジャパンのワールドカップ優勝だといわれていた。2011年という年が未来永劫、ああ、あの...、といわれるであろう中で、素敵なことだってあったんだよと胸を張れるのはなんとすばらしいことだろう。
 今年はロンドン五輪。ワールドカップ決勝では辛くも勝ちはしたけれど内容的には負けに近かった米国をこんどは90分で下して堂々と優勝してほしいものだ。

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2012年1月 9日 (月)

「ガーデン」

★★★★☆。
 なんとも不思議な小説だ。初期の近藤史恵ってこんなだったのか。いわれてみれば「凍える島」もなんとなく似たような雰囲気をもっていたかも。何が謎で何が事件なのか、混沌とした中でできごとが次から次へと起こる。それぞれが連関していながら見当はずれの関係でもあるようであり、登場人物もいまひとつ捉えどころがなく現実味に欠ける。犬のモンモランシィの方がよほど現実的だったりして。シュールというか虚無的というかなんなんだろう。それでいて不思議な魅力がある。そして重要な舞台でもある大きな庭。ありえない非現実空間。脈絡もなく大手拓次の紡ぎ出す詩編の世界を思い出す。
 だいたい今泉は探偵なのか。火夜と真波の上階に住んでいたのは単なる偶然なのでは。助手の手前探偵のふりをしているだけのはずなのに、彼が主人公としてシリーズ化されているとか。わからない。

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 今日のランニング。12.5 km/89 min。今月の累計距離 77.9 km。

2012年1月 8日 (日)

通電開始

 昨年は意外と鉄ネタが少なかったので今年は少し気合い入れて書こう。今年は何といっても北海道新幹線新函館~札幌間の着工というビッグニュースがあるんだろうけれど、その前に地味な地元の話。
 今年は札幌圏では学園都市線桑園~北海道医療大間の電化開業という大きな変革の年でもある。JR北の電化開業というと2003年の宗谷本線旭川~旭川運転所間電化から10年ぶりだし、営業運転区間の話とすればなんと1988年の青函トンネル開通時の函館・江差・海峡線電化開業以来だから25年ぶりの大ニュースということになる。JR北の発表(PDF)によれば、6月に全列車の70%を電車化、10月にはすべてが電車化されるとのこと。すでに石狩川橋梁を越えて石狩太美周辺にも架線が張られているのには気づいていたけれど、いよいよ今月から通電されるとのお知らせパンフが町内会を通じて回ってきた。ていうかまだ通電されてなかったのか。新規投入予定の735系ECはとっくに道内入りしていて冬季の走行試験をするといっていたのだけれど、どこでやってたんだろうか。ただこの735系アルミ車は問題が多く、実際に電開業時にはステンレス車の733系?が投入されるのだという噂も飛び交っていたりしてどうなってるんだろうね。それに伴って現在使用中のDCの処遇はどうなるかとか、いろいろとギャラリーがかしましい。まあ、それもこの雪解けしてしばらくのうちにはすべて明らかになる。いずれにしても楽しみなことだ。

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 今日のランニング。14.4 km/101 min。今月の累計距離 65.4 km。

2012年1月 7日 (土)

「ビブリア古書堂の事件手帖」

★★★★☆。
 年末に紀伊國屋の文庫コーナーに「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位」という触れ込みで山積みされていてつい買ってしまったもの。でもけっしてカバー絵に惹かれたのではないよ(笑)。
 いわゆる安楽椅子探偵もの。この手の連作短編は多いけれどなかなかこれはというものはない。短篇でメリハリつけて納得の謎解きをいれてしかも登場人物に好感を抱かせる、というあれもこれもを満たすのが難しいせいだろう。その中ではまずまず及第点といっていい。
 鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」が舞台。ケガで入院中のうら若き女性店主篠川栞子とひょんなことからアルバイトで雇われた五浦大輔が主人公。古書店をめぐっていろいろな事件が起こり、その話を大輔に聞かされた栞子がベッドの上で鋭い推理によって解決するという連作。ミステリというほどの謎があるわけでもなく、日常のちょっとした不思議を解き明かすというものではあるけれど、4編それぞれがつながっていて、ひとつの長篇と読めなくもない。漱石の「それから」に始まって太宰の「晩年」まで、各編が本にまつわるストーリーになっていて本好きにはそれだけで興をそそられる。ぼくは本好きではあるけれど、稀覯本とか初版本とかには興味がない。さすがに太宰の自筆書き込みがあるアンカット版「晩年」といわれれば、おおと思うけれど、300万円払ってまで入手しようという気にはならない。でも、そういう本についての蘊蓄は嫌いではないし、そういう本に寄せる思いはよく理解できる。う~ん、そういうところがこの本の魅力なのかな。「本の雑誌」で評価されただけのことはある。
 4作のなかでぼくが好きなのは3作目『論理学入門』。坂口さんの奥さんしのぶさん、えらいよねえ。こんな心づかいできる人がバカなわけはない。ほのぼのとしてしまう。栞子さんもちろん素敵だけど、ちょっと現実離れしてるというかつくりものすぎるのがマイナス点か。そこへいくと大輔君はよく書けている。でもこの2人が織りなすストーリーがどう展開するのか、なるほど次作を読んでみたいという気になってしまう。

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 今日のランニング。16.0 km/109 min。今月の累計距離 51.0 km。

2012年1月 6日 (金)

大雪再び

 今年は雪が多い。毎年同じことを書いているような気がするけれど多いのは確かだ。この時期にもう積雪深が1mを越えて今日の22時時点で101cmに達した。昨年のブログでは1月9日に「積雪1m」というエントリを書いているからまあ昨年並みといえるのだけど、今季の特徴は12月からどかどか降ったこと。過去5年間の12月の積雪量推移を比較すると群を抜いているのがわかる。逆にいうと昨季は12月はそうでもなかったのが年明けとともに大量に降ったのだとわかる。
 昨季は確かに庭の扉が壊れたり庭木が折れたり鉢が割れたり大雪の被害が甚大だったが、今年もここへきて同じ勢いになっている。まだ1月も6日。この先が思いやられるよ。昨年は最初に裏の排気筒の雪没を掘り出したのが1月16日だった。ちょっと窓からのぞいてみたら今年もかなり積っていてそろそろ危なそう。はたしてあと10日もつだろうか。

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2012年1月 5日 (木)

文献携帯

 9日間の年末年始休暇も今日で終わり。さすがにこんなに長期間休んだのは曜日の並びがよかった2008/2009以来3年ぶりだ。今年は明日が金曜日なので1日出勤したらまた成人の日まで3連休。ならついでに明日も休んでしまえば13連休なのだが、どっこいそうは問屋がおろさない。明日は講義がひとつ、ゼミの発表当番と総長説明があるので休めない。
 9連休とはいっても、前半は「ビギナーズ有機化学」の改訂版原稿〆切に追われていたし、三が日をはさんで後半は明日のゼミ発表資料つくりに追われていたので、あまりリフレッシュした気もしない。買って1週間のSH-01Dのカスタマイズやアプリ導入もあまり進まなかった。ひとつうれしかったのは、Adobe Readerで文献のPDFファイルが実用的に読めることを発見したこと。携帯端末で文献が読めたら便利だなと常々考えていたものの、これまで使ったPalmとかZaurusとかW03とかBBBとかでは画面サイズと解像度の関係で左右上下スクロールしないと読めずとても実用にはならなかった。それがこのSH-01Dでは4.5インチの画面と1280×720ドットの解像度で横置きにすれば縦スクロールだけで読めるではないか。惜しむらくはもう少しぼくが若ければというところだけれど、まあこればかりはいかんともしがたい(笑)。

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2012年1月 4日 (水)

「図書館戦争」

★★★★☆。
 この作者、最近の売れ筋なので一度読んでみようと思っていて、まず手に取ったのがこれ。しかしどう考えても図書館と戦争は結びつかない。図書館問題の時事ネタノンフィクションならいざしらず、小説でこれって何だ。読んでびっくり。まさに文字通り図書館戦争。出版の自由を守ろうとする図書館が武装して、敵対勢力たる検閲強化に走るメディア良化委員会と市街戦を繰り広げる、というあり得ない設定だった。どうしてこういうことを考えつくかね~、信じられん。
 というようなまるで馬鹿馬鹿しい設定ではあるけれど、近未来SFと思って割り切ればそれなりにおもしろい。何より登場人物がウケる。主人公の新入り図書隊員笠原郁。このぶっ飛び方は素晴らしい。会話、思考過程、いそうだよねこういう子。実際はここまではじけてる子はいないだろうけど、この圧倒的な現実的存在感。他の脇役もそれなりにキャラ立っていてわかりやすいけど、笠原に比べると影が薄い。図書館戦争は単なる舞台装置であって、本質的には笠原郁と周りの人々が巻き起こす日常のドタバタこそが本作の魅力だろう。
 そして、最後の最後に明かされる白馬の王子様の真実。ああ、なるほど。そうかいそうかい。でも、これはもう少し明かさないでとっておいてほしかったなと思う。ここで謎解きされたのではシリーズ次作を読みたいと思わせる意欲がちょっと微妙になる。ん~、でもきっと次のも読むんだろうな。結局こういう単刀直入直球勝負な子って好きなんだよぼくは(笑)。

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2012年1月 3日 (火)

間一髪

 しかし繰り上げスタートって何とかならないもんかねー。これまでもあと2秒届かず無情のピストルが鳴ったこともあった。タスキを渡そうと手を伸ばして渡せなかった選手の無念さやいかに。今年も首位を独走した東洋大がすごいペースだったので、復路の下位順位校は繰り上げが続出した。きわめつけがこの鶴見中継所の9区から10区へのリレーポイント(webダイジェストはここ)。
 神奈川大の鈴木が中継所に姿をみせたときは、もうトップ通過から20分の繰り上げスタートまでカウントダウンがはじまっていた。あと10秒、ギリギリ間に合いそうだと誰もが思ったところで目を疑うようなことが。落ち着いて走れば十分間に合うのに、目の前に繰り上げスタートに向けて整列している選手たちの姿を見て早く早くと気ばかり焦って体がついていかなかったのだろう。思わず転倒。慌てて立ちあがったもののまた転倒。再度立ち上がって数歩走ってタスキを渡した時点でジャスト20分。間一髪間に合った。繰り上げのピストルが鳴ったのと同時だったのでそのときは間に合ったか間に合わなかったかわからなかったけれど、あとで公式記録をみるとタイム差が20:00となっているからジャストで間に合ったのだ。いやあよかったよかった。あれで間に合わなかったらえらいことだ。テレビの前でみんな肝を冷やしたことだろう。
 交通規制などいろいろ運営上の問題はあるだろうけど、20分が30分になったってどれだけ違うってのか。たしかに制限時間があることが今回みたいなドラマを生むという側面はあるかもしれないが、駅伝はスポーツであってドラマじゃないよ。関門制限なんてなくたってみんな1秒でも早くタスキを渡そうと必死になっているのだし、そんな選手たちが抜きつ抜かれつ走っているだけで十分感動的なのに。

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 今日のランニング。18.1 km/124 min。今月の累計距離 35.0 km。

2012年1月 2日 (月)

感動のゴール

 駅伝はドラマだ。今年の往路のハイライトは何といっても5区山登りの柏原の激走だろう。4年連続区間賞そのうち3回が区間新記録。今日は前人未到の1時間16分台の大記録を樹立。2位早稲田に5分7秒の大差をつけ東洋大を往路新記録優勝に導いた、というのはおいといて。
 同じ5区の最下位20位になった東京農大の津野。なんとタイムは1時間46分49秒で柏原より30分も遅かった。東京農大の往路タイムは6時間6分2秒と6時間を越え、14時までのテレビ中継の終了時にはまだゴールしてなかったのだ。こんなことは記憶にない。いったいどうしちゃったんだろう。花の箱根にエントリされて出場しているからにはもちろんこれが実力というわけではない。彼の名誉のためにつけ加えると、津野は昨年の大会も同じ5区を走り、そのときのタイムは1時間23分25秒だった。どこか体調に異変があったのだろうな。万全の体調のときに最高のパフォーマンスを出すのは誰でもできる。だけど予想外のアクシデントがあったときにそれでもあきらめずにベストを尽くすのは難しい。テレビ中継でも後半は再三映像が流されていたけれど、ほんとに苦しそうでジョギングのようなペースの走り。よくもあれで苛酷な山登りを23.4キロも走り続けたものだ。
 何があったかしらないけれど、そんな中を最後までがんばって走りぬいた津野のゴールシーンを拍手で迎えたかった。なのにテレビ中継はあと1キロというところで終了。たった5分が待てないかねまったく。日本人はパンクチュアルで鉄道ダイヤは世界一正確だそうだ。それは美点ではあるけれど、正確至上のあまりもっと大切なものを忘れていないだろうか。最終走者がゴールするまでレースは終わってないんだよ(リアルタイムでは見られなかった放送終了後からゴールまでのシーンはweb動画にちゃんと収録されているのでぜひご覧ください)。津野はまだ2年生。来年またもどってこいよ。待ってるよ。

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 今日のランニング。16.9 km/119 min。今月の累計距離 16.9 km。

2012年1月 1日 (日)

3年目

 junk chemistryも3年目にはいった。正直言って始めたときはいつまで毎日更新が続くものかと危ぶんでいたので、自分が一番驚いている。これもこの1年のアクセス数は42775(前年比135%)という数字に後押しされてのもの。いつも読んでいて下さるリピーターのみなさん、本当にありがとうございます。
 一年前の元旦にもやった昨年1年間のエントリのカテゴリ別内訳集計は、1位「書籍・雑誌」123(一昨年87)、2位「日記・コラム・つぶやき」98(63)、3位「ランニング・エクササイズ」49(29)、4位「ニュース」30(42)、5位「スポーツ」29(24)、次点「鉄道」27(57)だった。なんかずいぶん一昨年と様変わりしてのにびっくり。鉄道ネタが半減して6位なのかあ。頑張らなくちゃ(笑)。
 さて新しい年が来た。といっても我が家は昨秋亡くなった祖母の喪に服している最中なので、正月らしいことは何もしない。恒例の親戚集合新年会もないので、ほんとに家族だけでの年越しとなった。こんなに静かに過ごした元旦は記憶にないくらい。ニューイヤー駅伝をチラ見しながら、ひたすら買ったばかりのスマホとたわむれていた。おだやかな天気だったし、一年の計は元旦にありということで、静かな戸外を走り初めしてもよかったのだけれど、どうせ休むなら徹底的に休もうとそれもなし。今年は頑張るときは頑張る、休むときは休む、これで行こう。

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