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2012年3月 9日 (金)

「図書館内乱」

★★★★☆。
 「図書館戦争」に次ぐ2作目。前作で図書館を巡る攻防戦というとんでもない近未来設定は理解できたので、あとはその中でどんな事件が勃発してどう展開していくかという話なのだが、そう割り切ってしまうと内容としては軽い劇画を見ているみたいというかラノベ的というか、日常のいろいろな事件をクリアーしながらドタバタと登場人物が動いているだけ、といったら酷だろうか。
 ぼくは笠原郁や堂上篤をはじめ周りの人々も好きだし、お互いのやりとりも読んでいて楽しい。それに今回は郁の両親が訪ねてくる事件とか、郁が査問にかけられるとか、小牧と毬江のロマンスとか、それぞれのエピソードもなかなか読ませるし、楽しいのだけれど、まあいってみればそれだけ。まだこの先連作が続いて行くけれど、こんな感じで進んでいくんだろうなと底が見えてしまう。水戸黄門みたいというと何だが、毎回何かしら事件が起きてわいわいがやがやと解決して次の回へ、というような。まあ佐藤雅美の時代ものシリーズを次から次へと読んでいながら、そういうのを批評するのもおかしなものだけれど、そういう感じで気楽に電車の中で読み捨てるというていどのものなのかもね。
 だけどぼくは郁は好きだけどね。このあまりの直線的なわかりやすさ。でも、前作の付録で王子様の正体が割れてしまって、本作では本人もなんとなく気づいてしまうと、なんかね~、この先どうなるの。前作ではあんなに鬼だった堂上が、本書では郁の頭をなでるシーンが9ヶ所もある。変わりすぎ。これって絶対愛情表現でしょ。これで気づかないようではよほどの鈍感としかいえないよ。あ、郁ならありえるか。まあどうでも好きにしてよ(笑)。

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