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2012年4月22日 (日)

「粗茶を一服」

★★★☆☆。
 久々の山本一力。この人、デビュー当時はずいぶん買っていたのだけれど、ここのところさっぱりだ。本書は損料屋喜八郎始末控えという副題のように、このシリーズの3作目。クールな喜八郎の活躍を描くこのシリーズも、最初はなかなかだと評価していた。が、久しぶりに読んだ本作は多作な著者の悪いところばかりが目について感心しなかった。
 なんといっても底が浅い。猫札にまつわる謎を描いた前半の諸編、伊勢屋を陥れようとするたくらみを描いた後半の諸編、いずれもがそうだ。語り口は達者だし、そこそこ読んでいくと惹き込まれるのだけれど、終わってみれば、あれ、これで終わり...?というように起伏に乏しい。ひねりがない。人情物には実力のある著者だけれど、プロットとそのミステリ的展開についてはちょっとなあ、と思ってしまう。謙遜でなくまさに粗茶でしかないというのでは...。

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 今日のランニング。7.3 km/47 min。今月の累計距離 150.2 km。

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