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2012年4月16日 (月)

「三本の緑の小壜」

★★★★★。
 読んでいて一番謎だったのがタイトル。なんとなく毒殺事件をイメージしてしまったので、全然その気配もない進行に??。読み進んでいくと、そういう英国の数え唄からきているらしいとわかる。3本の緑のガラス壜、1本ずつ落ちて割れてゆく...。なるほど、そういう予備知識があると話の流れに乗れるわけだ。
 いずれも13歳で誕生日も近い女の子たちが次々に殺されてゆく。せまい田舎町のこととて登場人物も限られるし、関係者の誰かが犯人だということになる。しかし、誰が、なぜ、という謎は当然のことながら最後まで明かされない。3人の主要人物の一人称視点で次々と物語が続いてゆく。こういうつくりはよくあるが、なかなかうまくできていておもしろく読める。そのうちのマンディ・アーミテイジとマーク・ケンダルがぼくの好みに合っていて、共感しながら読み進められる。謎解きそのものは地味ではあるし、ああそういうことかなと犯人像も想像の範囲内なのだけれど、物悲しい動機と最後のハッピーエンド?が豊かな余韻となって残る。けっして派手さはないけれど、人間のドラマとしても上質だと思う。

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