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2012年5月

2012年5月31日 (木)

ななつ星

 “ななつぼし”といったら北海道産米ブランド。では“ななつ星”は。まぎらわしいねえ。JR九州が来年10月から自社線内で走らせる豪華列車の名前(正確には“ななつ星 in 九州”らしい)。名前にちなんだ7両編成で、ダイニングカー、ラウンジカーの他にスイートルーム3室が4両、最後尾は2室で1両という豪華版。7両で定員は14室たったの28名。客車はおろか牽引する専用機関車まですべて新造するというから驚くよね。6月からは乗車クルーの募集が始まるんだとか。レストランの調理まで含まれているから外注じゃなくてすべて自前で運営するらしい。そこまでやると何考えてるんだろうかと思わないでもないけど(笑)。容易に想像できるように乗車料金がまた半端ではない。3泊4日のツアー(1泊は旅館)で38~55万円。週1回運行で国内にとどまらずアジアの富裕層までターゲットにしているんだそうだ。
 日本の鉄道は速くたくさん運ぶが至上命題だったので、本来の意味の豪華列車はこれまでほとんどなかったからな。コンセプトは悪くないと思う。しかし、たかが九州の狭いところを4日かけてちまちま周るだけってのは箱庭的というか日本的というか小さいねえとしか思えない。JRが分社化してしまったからしかたないのかな。どうせなら日本一周走らせればいいのに。どっちみちぼくは鉄ではあるけれどこういうのにはあまり興味がないから関係ないけど。

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 今日のランニング。7.2 km/43 min。今月の累計距離 258.2 km。

2012年5月30日 (水)

ラーメン屋

 今日は恒例のラーメン屋飲み会。ラーメン屋なのにたいていはラーメン食べないで終わってしまう。ここのラーメンがまずいからではなく、飲み食いしているうちに機を逸してしまうのだ。いいだけ飲んで締めにラーメンなんていうのは若い人のことで、年寄りにはそうはいかない。というわけでふだんはなかなか食べられないのだが、やはりたまには食べたい。何よりここのラーメンはうまい。富公の前にラーメンはなく富公の後にラーメンはないと言われた伝説のラーメン屋には及ばないけれど、奇しくもその終焉の跡地に開かれたこの店。ただものであろうはずがない。というわけで今夜は久々に満足の満腹(笑)。

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2012年5月29日 (火)

「三匹のおっさん」

★★☆☆☆。
 痛快活劇小説ね~。図書館戦争シリーズも少し飽きたし、売れていると話題だったので買って読んでみた。だけどこの著者、やはりいいかげんに書きなぐっているという印象しかない。筋立ては他愛のないもので、しょせんは出張の飛行機の中で暇つぶしに読んで降りたらポイと捨てる、というレベル。なんでこんなのが売れているのだろうか不思議だ。
 たとえば文庫版28ページ「さすがに十時頃には嫁が赤ん坊の孫を連れて帰ったが(二階で重雄の妻が面倒を見ていた)、店主の康生のほうは...」。“赤ん坊の孫を”もどうにかならないものかと思うが、何より丸カッコの注釈がひどい。プロが小説の文章にカッコで注釈いれるかね。文章力ゼロを露呈しているようなものだ。よく恥しくないな。ぼくだってこんな書き方はしないよ。
 主役のおっさんたちはぼくと年齢が近いのに、感覚的にかなりずれている。まあそれはぼくの方が平均からずれているのかもしれないけれど。あまりにご都合主義的なストーリー展開とあいまって、実物のおっさんたちをなめてるのではとしか思えない。

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 今日のランニング。5.3 km/34 min。今月の累計距離 251.0 km。

2012年5月28日 (月)

単純置換

 時刻表6月号を入手。ダイヤ改正号ではないので前月25日発売という間際だったけど、やっと学園都市線電車置き換えダイヤを見ることができた。通勤時間の朝の上りと夜の下りを現行ダイヤと比較して並べてみた。朝は、始発から札幌着9時までの9本のうち電車化されたのは4本だけ。時刻も528D/528Mの石狩当別発が3分遅くなっているだけで、あとは札幌着時刻を含めまったく運転時間に変化はない。桑園~札幌間の単線区間(札幌駅構内で函館本線下り線と一部支障)と札幌駅ホーム折返し間合い時間がいっぱいで変えたくても変えられないのだろう。ダイヤ改正ではなく単なる車両置き換えであることがわかる。
 逆に夕方の下りを見てみると、9分も到達時間短縮した639D/639Mなんてのもあるかと思えば625D/625M, 643D/643Mのようにまったく変わっていないものもある。下りは札幌発が20分ごとのネットダイヤになっているので発時刻がずらせないために、末端の単線区間の交換具合などで差が出るのだろうか。でも少なくとも八軒~あいの里教育大間の複線区間は時短を制限する要因はないはずだから、もっと縮まってもいい気がするけど。それはともかく1700以降は201系DC運用が残るらしい1629Dを除いて終電までの19本すべてが電車化されるのは朝との大きな違い。おかげで終電一本前の札幌2335発の1653Mに乗ればその日のうちの2359にあいの里教育大に着けることになった。以前の1653Dは002着だったからこれで午前様にならなくてすむ。家まで0分で瞬間移動すればだけど(笑)。
 いずれにせよ、電化の効率を最大限に出すためには札幌駅に出入りする他線部分も含めて大がかりなダイヤ改正をする必要があるのだろう。全列車電車化される10月にそれをやるんだろうか。いややらないだろうな。

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2012年5月27日 (日)

名曲のたのしみ

 吉田秀和さんが亡くなった(正確には5月22日に亡くなっていた)そうだ。享年98歳。そりゃもう相当なお歳だとは思ってはいたけれど、しばらく前にドイツ人の奥様を亡くされたときに悲しみから筆を断たれていたのが、その後復活してまだまだ健筆を奮っておられたのに、突然の訃報に言葉もない。でも、天上には最愛の奥様もおられる、何よりモーツァルトもベートーベンもいる。ご本人はちっとも寂しくないに違いない。
 ぼくにとって吉田秀和というと、なんといってもNHK-FMの「名曲のたのしみ」。作曲家を1人ずつ取り上げてそのすべての作品を年代順に紹介していくというものすごいシリーズだ。もうずいぶん前になるけれどモーツァルトを延々とやっていたときは、今でこそ全曲全集が出ているとはいえ当時はマイナーな曲などは初めて聴くものばかりで、毎週カセットテープに録音しながら聞いていたものだ。もちろんこの番組の魅力は希有な作品が流されるというだけではなく、吉田さんの滋味あふれる語り口。これはもう誰にも真似ができないだろう。吉田秀和といえば音楽を含む芸術評論で有名だけれど、その自在な文筆は単なる評論を越えていた。演奏会の評にコンサートホールの座席の不具合があってそれで中座したという話を長々と綴って、それがちゃんと評論になっている、というのは有名な話だ。
 今日は別のネタを準備していたけれど、吉田秀和氏の訃報とあっては何をおいても書かずばなるまい。合掌。

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 今日のランニング。20.3 km/138 min。今月の累計距離 245.7 km。

2012年5月26日 (土)

コカ・コーラペン

 今週一番の感動は、洞爺湖マラソンでもミサ・ソレムニスでもなく、たった一本のサインペン。それが、メッセージを書き込めば夢がかなう(かもしれない)魔法のコカ・コーラペン。
 ちょっとしたありがちなアイディアだけど、それをシンプルに感動的に仕立て上げたところがうまい。「シークレット・メッセージ」か、誰しもがホロリとさせられる。みごと断トツの得票で2010年販促会議賞グランプリに輝いたこの作品。きっと元少年少女だった大方の投票者たちは一瞬遠い目をして柄にもなく胸キュンして一票を投じたのに違いない。ぜひ上記webページのコカ・コーラボトルをクリックしてPDFをみてください。中の、いくつものメッセージボトルが並べられたMESSAGE BOTTLE COLLECTIONのページ。それぞれのメッセージの数だけ物語がある。思わず画面を拡大してひとつひとつ読んでしまう。そしてまた泣かされる。
 作者のコメントがまたいい。「このアイデアはちゃんと伝わりさえすれば、早速やってみよう!とペンを取る人や、学生時代の叶わなかった恋を一つ二つ思い出す人がいるはずだと信じていたからです。(中略)この企画が実現して、シークレット・メッセージで恋を成就させるカップルが一組でも生まれたらいいなぁ…と素朴に思っていたりします」。いやあやってほしいなこの企画。売れると思うけどな。少なくともぼくは買うな。でもコカ・コーラかぁ、黒烏龍茶で同じことできないかな。いやいやコーラというところがいいんだよね(笑)。
 ところでこの宣伝会議の販促会議賞なるものをぼくが知ったのは、今年の北海道大学高等教育推進機構アカデミック・サポートセンター(ASC)主催のスタディスキルセミナーの資料。このやたら長い名前のセンターにぼくがかかわっているという話は以前のエントリに書いたけど、そこで「ノート&予習・復習」、「レポートの書き方」、「プレゼンテーションの方法」という三連セミナーがあってちょうど昨日の金曜日が最終回だった。そのなかのプレゼンの例として使われていたのがこれ。アニメーションもムービーもないたった10枚のpdfページでこれだけの感動を伝えられる。さすがにプロの技としかいいようがない。

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 今日のランニング。25.0 km/161 min。今月の累計距離 225.4 km。

2012年5月25日 (金)

ミサ・ソレムニス

 風薫る5月、ももう少しで終わってしまうけれど、いい季節になってきたね。ライラック祭りが開幕。キタラ前のライラックも満開で芳香を放っている。講義、会議、来客、会議、来客、と続いた一日からコンサートに駆けつけてもまだ周りは明るい。
 そんな中で聴くベートーベンのミサ・ソレムニス。聴くたびに思う、これって宗教曲なのか。ベートーベンを代表する大曲、名曲であることに異ははさまないし音楽的にはすばらしいと思うけれど、身も世も投げ出して思わずひれ伏してしまう敬虔さというか宗教性はあまり感じられないんだよね。たとえば、バッハのロ短調ミサ。あの冒頭のキリエの超絶感動。ああもう神様は本当にいるんだあ助けてくださいごめんなさい、としか考えられない邪念をすべて吹き払う迫力の精神性。あれこそが宗教曲の原点だと思う。
 時を前後して書かれた第九交響曲。いうまでもなくあれは類い稀な人間賛歌だ。結局、ベートーベンは絶対的な神の側ではなく悩める人間の側にいた、だからこそこんなに共感できるのではないか、とそんなことを考える。

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2012年5月24日 (木)

江差線といっても

 3年後にせまった北海道新幹線新青森~新函館(仮称)開業に伴う並行在来線江差線の第三セクター化に地元3市町村が合意、とのニュース。今頃何言ってんだかという感じだよな。ここのところの焦点は新函館~札幌間着工の条件となっているこっちの並行在来線函館本線の話だったのに。新函館まではどう考えたってもう開業は決定なのだから、そんなところの並行在来線経営分離問題が決着していなかったのかい、ということはありえないので内諾はしてあって問題は負担割合だったということなんだろうな。
 北海道と函館市、北斗市、木古内町の負担割合が80:4.4:11.2:4.4なのだそうだ。しかし細かい端数がつくんだね。コンマ以下の争いだったのかも。なんのかんのいったって、貨物輸送がある以上はここの在来線をはずすわけにはいかないだろうから、JR(貨物だけど)だってやれやれと思っているに違いない。
 ところで、ここで問題になっているのは沿線3市町なんていってることでもわかるように、江差線でも五稜郭~木古内間の話で、その先の木古内~江差は今回の合意には含まれていない。実は江差線は五稜郭~木古内より木古内~江差の方が距離が長いんだよね。ん、どうなってるのかなと記事をよく読むと、「江差線の木古内―江差間は、引き続きJRが運営する」とちらっと触れられていた。ええっ、としかいいようがない。根元の木古内までが三セク化されたら木古内から先は離れ小島になって宙に浮いてしまう。木古内駅はJR駅として残るにしてもJR列車は新幹線しか通らないのだし。五稜郭から三セク区間を回送して運行するのも無駄だし、やるとすれば線路は維持して列車運行は三セク会社に委託するという形だろうけど、大元区間ですら赤字必至の三セク会社がそんなことするはずがない。どう考えたって廃止という結論しか出てこないんだけど。みんなそう思って最終決定を先送りしているだけなんだな、きっと。

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 今日のランニング。7.2 km/43 min。今月の累計距離 200.4 km。

2012年5月23日 (水)

「楊令伝一」

 満を持してというのも大げさだけど、やっと読み始めた「楊令伝」。全15巻もあるのでまだまだ途中、ということで★評価はなし。というかこういう長篇の場合はどうやって評価したらいいのかわからない。全編でというのも大きすぎるし、かといって各巻ごとでは細かすぎる。
 前の「水滸伝」は文句なしにおもしろかった。単行本を19冊大人買いして読んだのは2006年だからもう6年も前だ。その続編である「楊令伝」は様子見しているうちに文庫化されだしたので文庫本で読んでいる。まだ3冊目にはいったところだけど、一言でいうと懐かしい。最後の戦いで梁山泊は無くなり舞台も状況も変わっているのだけれど、意外と当時の生き残りが多く見おぼえのある名前が次々に登場する。話の合い間には戦いで死んだ仲間たちの思い出もたくさん出てくるし。大作だけあってとにかく登場人物が多い。登場人物表は第一巻で83名、第二巻で100名を越える。みんな漢字名で似たようなのも多いのだけど、不思議とあまり混乱しない。特に梁山泊時代からの人はそれぞれ特徴があり、それが6年経った今でもちゃんと思い出すことができる。なんというかこれはもう梁山泊ファミリーとでもいうしかないな。並みの小説なら100人も登場人物がいたらおぼえきれなくて投げ出してしまうこと必定だろうに。
 さて、梁山湖に身を投げて行方をくらました楊令が登場するところで初巻は終わる。いつ果てるとも知れない宋軍と梁山泊軍の戦いに、北方の女真(金)、遼、はたまた南方の方臘宗教集団がからんで様相は複雑化している。とはいっても似たような戦いの繰り返しなのでさすがに水滸伝19巻のあとに楊令伝15巻は長く、中だるみあるいはマンネリ化しないか心配な気も。さてこの先どうなることか。

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2012年5月22日 (火)

3592番

 洞爺湖マラソンの余韻に浸っているまもなく、次の千歳のナンバーカード引換券が届いた。こんどは3592番。前回ゼッケン番号のタイトルでエントリを書いたらいい結果だったので、縁起をかついで二匹目のドジョウを狙うとしよう(笑)。
 千歳は以前は毎年のように出場していたものの、最近5年くらいはエントリはしても体調を崩したり、雨で行く気がしなかったりとか、なんのかんのと理由をつけてはサボっている。支笏湖へ向けて林道を走るコースは好きなんだけど、朝早起きして6時台のJRで行かねば受付に間に合わないのにフルマラソンのスタート時間が遅く、8:30の受付〆切から2時間も待たされたりするのがおっくうなのだ。雨でも降ったらまさに居場所がない。3キロ、10キロ、ハーフ、フルと4種目しかないのだから、もう少し効率的にレースを配置できないものかと思う。それでも10:20のフルはまだましで、一番遅い10キロなんか12:30のスタートだから受付終了から4時間もどうやって時間をつぶせというのだろうか。受付自体は前日もやっているけれど、それだけのためにわざわざ千歳往復するのもまた大変。参加者の身になってないなという気がしてならない。
 今年は調子いいから久々にぜひ走りたいけれど、どうなることやら。面倒だけど前の日に受付だけしにいって、当日2時間寝坊を選択することにしようかなあと思案中。

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2012年5月21日 (月)

金環食

 日本の南西部で金環日食。日食としては3年前の南西諸島での皆既日食以来、金環食としては1987年の沖縄以来とのことだ。残念ながら北海道は金環食帯からはずれているので、部分食(札幌では最大食分0.84)しか見られなかった。その札幌は朝から晴れていたので、いれば部分食を観測できたのだろうけれど、ぼくは今朝はまだ洞爺湖町にいたので、朝は深い霧の中で日食観測どころではなかった。
 朝テレビをみていたら、ふだんは夜空の月なんて見上げそうもないタレントたちが、おお~、とか言って騒いでいるので興醒め。満ち欠けを繰り返すその時々の月だって十分美しいのにね、と部分食すら見られなかった負け惜しみ(笑)。

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 今日のランニング。5.0 km/31 min。今月の累計距離 193.2 km。

2012年5月20日 (日)

ロスタイム

 今年の初レースの洞爺湖マラソン。昨年は前夜の崖崩れで大会自体が途中で中断となってしまったけど、今年は天気にもコンディションにも恵まれて無事に完走できた。タイムも手元で4時間11分ほどとここ数年の最高だった。スタート時の行列のロスタイムと途中のトイレに駆け込んだロスタイムを差し引けば4時間そこそこだった。頑張れば2度目のサブフォーも夢じゃなかったんだな。そう思うと惜しいことをした。しかしトイレがなぁ。今回は前泊して万全の体制で臨んだのに、スタートして9キロもいかないうちに公園のトイレの大に並ぶはめに。4分のロス。
 まあそれは体質なので仕方ない。それも実力のうちだ。それより今回は40キロまでキロ5分台で走れたのがうれしい。"走った距離は裏切らない"、野口みずきは好きじゃないけど、その言葉はすごくよくわかる。走っている人なら絶対わかる、と思う。

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 どらメダルは公式の完走賞ではなく、近くのお菓子屋さんで売っていたのを買ってもらったオプションの賞です、念のため(笑)。
 今日のランニング。42.9 km/251 min。今月の累計距離 188.2 km。

2012年5月19日 (土)

「舟を編む」

★★★★★。
 2012年本屋大賞第一位という触れ込みで満を持して読んだわりには...、ということで満点はちょっとおまけかな。悪くはない。おもしろいしそこそこ感動的だと思う。だけど残念ながらもうひとつ突き抜けるものがない。あの寛政大学箱根駅伝挑戦のような夢のような熱さがない。そこが惜しい。
 ぼくは辞書好きでこの部屋の中にも数えれば20冊以上は辞書辞典の類いがある。国語辞典を読むのも好きだ。なので「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」、「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために」、「海を渡るにふさわしい舟を編む」、その思いを込めて名づけられた『大渡海』という辞書、このイントロにはぐっとくる。開巻30ページ足らずですでに感動した。だけどそこからの盛り上がりが今ひとつなんだよな。
 一言でいえば、軽い。本作のそれが特徴だろう。そしてそこが評価の分かれるところかもしれない。深刻なものより軽いのが受ける時代なんだろうし、すらすらと読めてそれなりに山も谷もあるし、ああおもしろかったと読み終われる。小説なんてそれでいいんだよ、と思えばその通りだと思う。なのにぐずぐずと文句を言ってるのは、「風が強く吹いている」、「辞書」、「本屋大賞」というイメージに引っぱられたぼくの過剰な思い入れのせいであって、この作品の責任ではないのだろう。
 紺地に銀押しの地味な装丁。玄の字を入れた帆を張った舟が海を行く。これが作中の『大渡海』を模したものなのは明らか。そしてそのイメージをぶち壊すかのように巻かれた劇画調の帯。この作品のはらむ魅力と不足点を象徴的に表している、と思わない?

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2012年5月18日 (金)

6年ぶりなるか

 最近の相撲ってよく知らないからな。大関稀勢の里が好調で1敗を死守し日本人力士6年ぶりの優勝なるか、という2日前の記事に、ええっ。日本の国技とか言われている大相撲で日本人はこの6年間優勝してなかったのか。6年前というのは平成18年初場所の栃東の優勝なのだそうだ。それからはずっと白鵬の時代だったのかな、しかし年6場所あるのだから36場所もモンゴルとかどこだか外国の力士ばかりが優勝していたんだ。それはびっくり。そりゃ今場所の稀勢の里を応援したくなるよね。
 ところが昨日今日と負けてたちまち3敗になり、3敗者3人、4敗者3人という混戦になってしまった。6人のうち、日本人は3敗の稀勢の里と栃煌山、4敗の隠岐の海の3人。優勝確率は5割かという感じで残りはあと2日。別にぼくは国粋主義者でもなんでもないけれど、やはりここまできたらどうせなら日本人力士に優勝してほしい気がする。さてどうなるか。

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2012年5月17日 (木)

一般の利用者

 そういえば忘れていてヒマネタになってしまったけど、15日昼に石狩当別駅で733系ECの一般公開があったのだった。昨日の道新webによれば札幌~石狩当別の試乗会もあって、招待された当別町の関係者80人が試乗したとのこと。関係者というのは町長、町議や町商工会、町高齢者クラブなどの人という。一般の利用者に試乗してもらうのは初めてという触れ込みだけど、これ“一般の利用者”っていえるのかね。ふだんはあまり利用しそうもない人ばかりのような気がする。乗った感想として、「静かですね」とか「窓が大きいですね」とか言ってたけど、静かはともかく窓については何年も前から走っている201系DCに乗ったことないのがモロバレではないか。どうせなら朝の一番混雑する時間帯に走らせて、毎日ギュウギュウで通勤通学している定期券利用者にこそまず試乗してもらってはどうだろうかね。
 それはともかく、町長の談話として「札幌から当別を訪れる人も増えてくれるのではないか」と期待していた、なんてのは絶対に新聞社の提灯記事だろう。町自体になんの目玉も増えたわけではないのに最大9分ていどの時短で本気で町長がそんなことを考えているとしたら相当おめでたいよ。ステレオタイプな記者の無能さ丸出しだ。どうしてマスコミってきちんと裏付け取材した客観的に公正な記事を書けないんだろう。鉄道ネタや科学ネタなら手抜きだとすぐにわかるけど、おそらく他の記事もみんな推して知るべしなのだろう。
 あ、自分が招待されなかったからひがんでるわけではないよ(笑)。

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 今日のランニング。7.2 km/39 min。今月の累計距離 145.3 km。

2012年5月16日 (水)

「鷺と雪」

★★★★☆。
 ベッキーさんシリーズ3作目にして最終作。これが第141回直木賞受賞作とのことだ。なるほど、確かに3作中で一番できはいいかもしれない
 「不在の父」の物悲しい結末。「獅子と地下鉄」の三越のライオン像は札幌店にもある(はず)。夜中によじ登ろうとする輩がいるのだろうか。それにしても銀座線の歴史の古いのには驚かされる。昭和2年に上野~浅草が開業というから、十分に本書の時代には一般化しているわけだ。そして表題作「鷺と雪」。カメラではない写真機のトリックともいえないトリック。心理トリックの一種かなあ。最後は意図せざる電話の誤接続が心に残る二・二六事件で幕切れ。結末はベッキーさんが主役なのかと思っていたらそうではなかったのがちょっと意外。主人公は結局は花村英子お嬢様というわけなのか。
 前にも書いたように、どうもやはりこの作者の連作短編はぼくの肌に合わない。この3冊も別に買ってまで読むほどではなかったという印象。

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2012年5月15日 (火)

39年ぶり

 なんかトイレの話ばかり書いてる? いやいや違う。調べてみたら前回の類似の話はもう1年も前のことだ。あのときはJRの駅のトイレにトレペが装備されるようになったというニュースに舞い上がったエントリ(2011.5.12)を書いた。あれから1年、今度は札幌市営地下鉄の駅トイレにトイレットペーパーが設置されることになったというニュース。この連休前から設置をはじめて、今日15日にすべての駅に設置完了となった。なんでも地下鉄開業時はあったのが経費節減で39年前に廃止され、それがやっと復活したのだそうだ。39年前のことなんてさすがにおぼえていない。地下鉄開業は冬季五輪の前年だから1971年、すなわち41年前か。ということは最初の2年くらいしかなかったんじゃん、いくらトイレフリークのぼくでもおぼえているわけないよな。
 それはともかく、公営地下鉄のある全国9都市のうち駅トイレにトレペがないのは札幌だけだったのだそうだ。9都市というと、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡か。もちろんすべての路線乗ったけれど、さすがにトイレ探訪までは完璧とはいかないので知らなかった。しかし恥ずかしい状態だったのだな。
 ぼくはふだんは地下鉄はほとんど乗らないのであまりありがたみを感じることはないけれど、火急の際ということもあるから、トイレ環境の充実は喜ばしいことだ。さて、昨年のJRと今年の地下鉄とこれで鉄道関係は安心かというと実はそうではなくて、JRの方は有人駅という限定があるのが今ひとつなんだよな。ぼくのランニングコースにあるあいの里公園駅は無人駅なので今でもトレペがない。次はこれをなんとかしてほしいんだけど(笑)。

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2012年5月14日 (月)

好敵手

 柔道の全日本体重別選手権が行われ、ロンドン五輪代表が決まった。注目の女子48キロ級は、世界選手権2連覇中の浅見八瑠奈がまさかの一回戦敗退。ライバルだった福見友子が優勝して初の代表に選ばれた。続く52キロ級決勝では世界選手権昨年優勝の中村美里が一昨年優勝の西田優香を延長の末下して北京に続く代表に選ばれた。いずれの階級もどちらが出ても優勝間違いなしといわれた好敵手同士の争いだった。
 優勝した福見は一回戦で敗れた浅見に「決勝戦で戦いたかったね」と声をかけた。敗れた西田は優勝した中村に笑顔で「ありがとうございました」と握手を求めた。多言無用。お互いがお互いを知るまさに好敵手。勝敗は時の運、勝者も敗者もなんとすがすがしい。代表選考はこうじゃなくちゃね(笑)。

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2012年5月13日 (日)

「ポトスライムの舟」

★★★★★。
 第140回芥川賞受賞作。芥川賞は言わずと知れた純文学作品の登竜門なので、ぼくのふだんの守備範囲からははずれているけれど、これだけは前から読みたい読みたいと思っていてやっと読んだ。というのにはわけがあって、受賞後に著者が「はじめてC席で帰った日 芥川賞を受賞して」というエッセーを朝日新聞に寄せているのを読んで感心したからだ(まだwebで全文が読めるのでぜひ読んでください)。著者の素朴さがよくあらわれたてらいのない文章でぼくはとても好感をもった。文壇デビュー直後に大新聞の紙面に堂々とこういう内輪話を書けるとは、よほど自信があるかあるいは何も考えてないかとしか思えない。それで、まだこのブログを書く前に細々と書いていたWebmaster日記の2009年1月22日の記事にも書いたものだ。
 このエッセーを読みいま受賞作を読んでみると、主人公のナガセはまさに著者そのものなのだということがよくわかっておかしい。そっくりそのままだし。この脱力小説がはたして帯にあるように“社会人必読”かどうかはともかく、いったいどこが評価されたのだろうと解説をちらっと見ると、一人称と三人称、主観と客観が混然とした文体の技巧というようなことが書かれていた。これは高度な技巧なのか。ぼくはまたまるで作者の地なのだとばかり思っていた。これをも技巧というならばそれはそれでものすごい書き手だと思う。
 主人公のナガセは奈良在住という設定で、友人親子と興福寺へ行くシーンがある。一言観音?何それ知らないし。愕然。奈良は大好きで興福寺も何度も通っているのに、まだまだ知らないスポットがあるとは。今度行くときは絶対お願いして来ようと思った(笑)。

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 今日のランニング。23.2 km/150 min。今月の累計距離 138.1 km。

2012年5月12日 (土)

阪急電車

 ずいぶん間が開いてしまった土曜映画会だけど、少しずつ再開。先週の「おくりびと」に続いて今週は「阪急電車」。予想とは全然違ったけれど、これはこれでおもしろかった。売れっ子作家有川浩は「図書館戦争」シリーズを2冊と今読んでいる「三匹のおっさん」しか読んだことがない。まあそれなりではあるけれど、基本的に軽いというか書き散らかし過ぎではという印象。なのでこの映画の原作も読んでいない。もっとまとまったストーリーなのかと思っていたら、連作短編集なのね。乗り合わせる人々の人間ドラマが微妙な接点で交錯するところを電車の進行にしたがって描いている。片道15分のドラマとはそういう意味だったのか。阪急電車というから本線の話なのかと思ってたら今津線というのも意外だった。たしかに15分だからそうなのか。昔、関西学院でやった学会に行ったことがあるので今津線沿線はよくおぼえている。懐かしいというほどではないにしても、門戸厄神だの甲東園だのの駅名にも親しみがある。
 女性作家だからというわけではないだろうけれど、女性主役のドラマだよね。男の影が薄い。中谷美紀も戸田恵梨香も素敵。しかしなんといっても軸になるのは宮本信子のおばあちゃんと芦田愛菜の孫娘でしょ。芦田愛菜が可愛いのは折り紙つきではあるけれど、あれが宮本信子とはわからなかった。貫禄あるなあ、ああいうトシなんだよねもう。あとはなんといっても権ちゃんと圭一君。いやあ笑える。微笑ましいねえ、おかしすぎ(笑)。
 ぼくも毎日電車(正確にはまだ気動車)に乗っているけれど、乗り合わせた人との接点なんてまるでない。あんなおばあちゃんはいないよ。それが普通だよな。だからこそこういうおとぎ話が人の心をとらえるんだろうな。

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 今日のランニング。20.5 km/138 min。今月の累計距離 114.9 km。

2012年5月11日 (金)

6月ダイヤ改正

 6月1日のJR北海道ダイヤ改正までいつのまにか3週間となって、気がついたら行き帰りに乗る学園都市線の車内にも電車化開始の宣伝ポスターが貼られているし、webページにもニュースが発表になっていた。
 それによれば、札幌~北海道医療大学間の100本のうち69本が電車化されるのだそうだ。なんで奇数本なんだよという突っ込みはおいといて、まずは約7割を電車化し、10月には残りを置き換えるということらしい。そして、朝ラッシュ時の札幌駅着7-8時台については8本中4本を電車化し、札幌759着の石狩当別発を3分繰り下げて所要時分を短縮する、と。ん、朝はたった4本だけなのか。とするとあいの里公園発の2本と送り込み回送が必要な早い時間帯のが気動車で残るんだろうか。それはともかく、ぼくが毎朝乗っているのが例示されている札幌759着の528Dなので電車化確定。希望をいわせてもらえれば、所要時間短縮するなら発時刻を繰り下げないで到着時刻を繰り上げてほしいけれど。夕ラッシュについては、札幌発17-20時台はすべて3ドア車になるというから、帰りもほぼ電車化確定だ。ただし3ドア車としか書いてないので201系DC運用は残るんだよなきっと。そっかその後に11本中9本が所要時間が短縮とか書いてあるし。
 まあいずれにせよ経年劣化の激しいPDCやDC改造車ばかりだった学園都市線の車両が近代化されるのはうれしいことだ。だけど考えてみると本来はぼくはDCファンであって、学園都市線沿線に居を構えたのもそれが一因であるんだよな。それなのに電化開業に浮かれていてはおかしいではないかという気もしてきた。なんか節操がないというか(笑)。

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 適当な写真がなかったので、今朝通勤路上で撮った(本題とは何の関係もない)エゾエンゴサク。キャンパス内のいたるところで花盛り。

2012年5月10日 (木)

「Twelve Y.O.」

★★★★★。
 「川の深さは」に超絶感動して読んでみた2冊目。期待にたがわずこれもおもしろかった。類型的といってしまえばそのとおりで、登場人物がよく似ている。落ちこぼれかけた中年の主人公平貫太郎は桃山そっくりだし、護と理沙は保と葵を彷彿とさせる。仮想的な設定や、個と組織との戦いという筋書きもあらっぽくいえば似たようなものだ。ハッピーエンドとはいえない破滅的な最期にもかかわらず、意外と読後感が爽やかなのも似ている。
 ただ、完成度とか得られる感動とかを比べると、大方の書評に書かれているように、「川の深さは」が数段上なのは間違いないだろう。でも、だからといって本作がつまらないとか劣っているということはないと思う。似すぎているだけに変わりばえしないというか、評価的に損をしているが、単独に読めば十分面白いし感動できる。前作にもまして荒唐無稽な設定。だけど、護衛艦の甲板からヘリが飛び上った時、ぼくは心底感動で震えた。よっしゃあ、やったろうやないか!
 これがおそらくこの人の作風なのだろう。今がどんなに不遇で落ちぶれていても、心の奥底にある熱い火はけっして消えていない。いや絶対に消してはならない。人間としていかに生きるか。真に生きるに値する人生とは。それを痛烈に問いかけられる。そう、まるで藤原伊織の小説のように。

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 今日のランニング。7.2 km/43 min。今月の累計距離 94.3 km。

2012年5月 9日 (水)

駅舎旅スケッチ

 アサヒ・コムから朝日新聞デジタルになってとみに読みにくくなったweb版の朝日新聞。何かというとこの先は有料と出てフラストレーションがたまる。有料化が悪いとはいわないけれど、紙媒体の購読者くらい無料サービスできないものだろうか。どっちみち紙面では読めるのだから。ということで、最近はあまり朝日の記事は引用しないようにしているのだけれど、今日は特別。
 いつものように晩飯食いながら夕刊眺めていたら、地方面に大狩部駅の記事が。駅舎旅スケッチというローカル面の連載記事で、道内の鉄道駅を順に紹介している。わが家の最寄り駅も登場した学園都市線が終わって今は日高線。いやあよくぞ取り上げてくれた大狩部駅。とはいえ秘境駅ランキングにもはいっている一部では有名駅なので順当なところだろうか。昨夏に青春18きっぷで訪問した話はブログにも書いた。いや懐かしい。たしかに落日はさぞ美しいだろう。前回は昼間だったので今度は三日月の宵にでもぜひ行きたいものだ。
 ついでに同じ紙面の隣の記事が石狩川風景の旅というこれも連載で、今日は伏籠川。これもうちのすぐ近所。「ジョガーやランナーにとって、車を気にせずフラットなコース取りが自在にできる札幌北部は、理想的な生活環境だ。茨戸から伏籠(ふしこ)川沿いを上流に走ると、川はやがて三つに分かれる。」と始まる文章は、まるでぼくのランニングコースの紹介文のよう。
 だけどこういうローカル記事は無料で読めるんだね。ぜひご覧くださいませ(笑)。

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 今日のランニング。7.2 km/43 min。今月の累計距離 87.2 km。

2012年5月 8日 (火)

3081番

 今日は何の日かというと、第1回能登半島すずウルトラマラソンのエントリー開始日。新しいウルトラマラソンの大会が増えるのはうれしいことだ。すずというのは能登半島先端の珠洲市のことで、そこを発着して半島の先っぽをぐるりと周る100キロのレース。開催日は10月21日(日)、制限14時間。まあまあでしょ。申し込みは5/8-8/31で100キロの部は先着順で定員500人。500人かあ、どれくらいで埋まるんだろうか。能登半島は関東からも関西からもそう僻遠の地というわけではないから、意外と早くいっぱいになるかもな。
 ぼくは8月の北オホーツク以降の予定がないので、10月なら行ってみたい気もする。しかしここから行くとなるとさすがに行きにくい。会津や熊野の山奥だったり隠岐の島とかだったり、ウルトラマラソンってみんなスタート地点にたどりつくのがまず大変な奥地が多いんだよな。14時間もコース運営するには都会では無理なんだろうかと思ってしまう。そこへ行くと福山から今治へ走るしまなみ海道はアクセス抜群。人気があるのもよくわかる。市民マラソンブームで東京を初め、京都、大阪、神戸と大都市のフルマラソンが次々に誕生しているのだから、どこかひとつくらいウルトラにしてくれたら差別化できるし人気出ると思うけどな。
 それはともかく、昨日今年の初レースである洞爺湖マラソンのナンバー通知ハガキが来ていた。今年は3081番だ。万が一見かけても見ないふりしてください(笑)。

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 今日のランニング。7.2 km/44 min。今月の累計距離 80.0 km。

2012年5月 7日 (月)

再開

 連休明けの仕事再開。この先しばらく逃げ場はない。
 一週間遊び呆けていたので、いろいろとやることはたまっている。まずは何といってもこれ。本来ならば連休明けに提出しなければならない原稿。付箋個所の修正が実はほとんど手がついていない。これではK女史に怒られてしまう。先に謝っておこう、ごめんなさい(ペコ)。これから最優先の大車輪でやりますのでしばしお待ちを。
 4月中に余裕で終わる予定だったのだけれど、年度初めの多忙に加えて急を要する実験がはいってそっちに手いっぱいだったというのが正直なところ。その実験の方も実はまだ片付いていなくてやらなきゃならないのだけれど、そんなわけでちょっとそちらはストップ。目睫の間に迫った〆切を複数抱えてうまく立ち回るほど器用な性質ではないのでご勘弁を、ってこっちは誰に謝ればいいんだろうか(笑)。

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2012年5月 6日 (日)

晴走雨読

 連休最終日。いつもながら最後の夜の気だるさの中で、なんて時の経つのは速いのだろうと呆然としている(笑)。
 この連休は特に遠出したりしなかったのでまさに晴走雨読の毎日だった。走った距離は133.8キロと昨年の125.1キロを越えたからよしとしよう。ただし昨年は30キロ走を3回もしたのに今年は最長でも22キロというところが大違い。右膝と踵が痛むし、再来週のレースに一抹の不安が。本の方は6冊かな。感想を書いてないものについてははまたいずれ。
 ところで、一昨日届いたGPSロガーHOLUXm-241を昨日今日とテストしてみた。感度的にはなかなかだと思う。下図は今日走ったログの一部をGoogleEarth上に表示したもの。左がGarminのForerunner310XTで右がm-241。リストギアである310XTがきれいな軌跡を描いているのは当然としても、背中に回したウェストポーチ中に収めてその上にウェア上衣がかぶさっていたことを考慮すれば、m-241の軌跡もずいぶん健闘している。ちなみに同様の条件で同時にログ取りを試みたスマホSH-01Dは、ポーチ中での位置が悪かったせいかログがとぎれとぎれで実用にならなかった。

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 今日のランニング。22.6 km/157 min。今月の累計距離 72.8 km。

2012年5月 5日 (土)

「ラン」

★★★☆☆。
 森絵都のスポ根ものというと「DIVE!!」。実はぼくは今ひとつ全面的に称賛できなかったのだけれど、あれはまあそれなりによく書けていたとは思う。その作者によるこんどは「ラン」。帯の惹句に“わたしは走り続ける。あの空の先まで”。とこうあると、読んでみようかなという気になるよね。でも、これはスポ根ではなくて家族小説なんだよね。マラソントレーニングのシーンはあるものの、あくまでもそれは手段でしかない。先入観なしに割り切って読めばそれなりだとは思うけど...。
 死後の世界とかそこへの通路とか、そういう舞台装置についてどうこうはいわない。小説なんだからまあなんだっていいし、超常物を否定したら、宮部みゆきも伊坂幸太郎も道尾秀介も読めなくなってしまう。40キロを走れるようになりたいという動機だって人さまざまだろうし、それが天上界へ到達する手段であっても問題ない。だけどひとつの小説としてみたときに、そういう部分と、ドコロさん率いるイージーランナーズとを結びつける必然性がなあ、今ひとつだと思う。余計な前提なしにイージーランナーズの久米島マラソンまでのドタバタだけを書けばよかったんじゃなかろうか。ドコロさんはじめ、8人のメンバーのそれぞれをもう少し書きこめば、それだけで素人ランナーたちがフルマラソンを目指す物語として十分おもしろくなるのに。
 「DIVE!!」のときも、この作者スポーツしたことあるんだろうかみたいな感想を書いたけど、そっかそういうことなんだよな。二度も惹句にだまされる方が悪いのだ(笑)。

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 今日のランニング。17.0 km/115 min。今月の累計距離 50.2 km。

2012年5月 4日 (金)

GPSロガー

 雨の休日。Amazonから本が10冊とGPSが1個届いた。またGPS買ったのかい。はいはい。Garmin12XL、etrexLegend、VistaHCx、Forerunner201、205、405、310XTに続いて8個目だ。携帯やスマホに搭載されている分(D905i、BBB9000、SH-01D)もカウントすると11個目か。自分の現在地や存在記録を残したってなんなんだというもんだけど、これがおもしろいんだよね。やめられない。
 今回買ったのはHoluxのm-241。ちょっと見、35mmフィルムパトローネを一回り大きくしたような形状で、単三電池1本で12時間駆動、130,000ポイントのログを記録できるGPSロガーだ。普通のハンディGPSに比べると格段に小型軽量で持ち歩きには最適。その代わり余計な機能はほとんどなくてただひらすらGPSデータを記録するだけのものだ。
 GPS搭載のスマホを持ち歩くようになって、地図確認やスポット登録はGoogleMapでできるようになると、GPS専用機の見にくい地図データを使う必然性はまるでなくなった。ただ問題は継続した軌跡ログをとろうとすると電池消費が大きくなるのと、専用機に比べるとGPS性能は劣るしデータポイントの取り方などの自由度もきかず、使い勝手が今ひとつなことだ。さりとて別にハンディ型とはいえスマホより重い専用機をそのためだけに持ち歩くのも気が利かない。というわけで、地図閲覧はスマホにまかせ、軌跡ログ取得だけに特化したロガーを買うことにしたというわけ。
 データロガーにもいろいろあって迷ったけれど、web検索するとこれが定番っぽくて情報も多いので、初めてのHolux製品ということになった。Amazonでたったの6970円。余計な機能のないロガーだけなら安いものだ。今日は雨に降りこめられて外へ出られなかったので、ログ取り報告はまたいずれ。

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2012年5月 3日 (木)

「自転車はここを走る!」

★★★★☆。
 自転車ツーキニスト教開祖ヒキタさんの本。内容はタイトルそのまんま。自転車は軽車両であり、道交法上は車道の左側を走ることが義務づけられている。いくら大多数の自転車が歩道を当たり前のように走っていようが制度上はそうであり、自転車事故の増加とともに、2011年から警察庁もその徹底に乗り出した。だがしかし問題山積。本気でやる気あるの?...、という内容。
 ぼくはヒキタさんのメルマガ購読者だし、そこに紹介されているwebリンクもマメに読んでいるので、このへんの実情はよくわかっている。それより何より、最近は乗ってないけれど数年前まではぼくも家から大学まで約40分の道のりを自転車ツーキニストしていたので、ここにあがっている問題点はいちいちうなずけることばかり。たとえばp52の六本木二丁目交差点。ぼくのルート上の北45東1交差点がまさにこれ。創成川通り南行線から旧道の東1丁目線が左方Y字状に分岐していて、左車線からは道なりにそちらへ流れる車が多い。のに、ぼくは創成川通りのまま右直進方向に行きたい。青信号でもここを通過するのはほんとに恐い。書いてあることがよっくわかる。それ以外にも、読めば読むほどいかに車道が走りにくいかがよくわかる。う~む本の趣旨からは逆効果では、とさえ思える。まあそれが実態なのが事実なのだけど。
 というように、ぼくが今さら読んでも目新しいことはないのであって、この本を読んでほしいのは歩道を走るのが当たり前だと思っている大多数の人と、自転車通行の実態もよく知らないで交通行政に携わっている役人たちだ。だけど、そういう連中はこんな本を手にとって読むことはまずないんだよね。かくして実態はいつまでも改善されない。そのことは著者もよくわかっているようで、最後のページ(p123)の結論はあれれと思うような絶望感漂うしめくくり、というか投げやりに終わっている。なんだかなあ。カラ元気でもいいから正論をぶち上げて華々しくまとめてほしかったけど。ヒキタさんがそんな弱腰でどうすんだよ!(笑)

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 今日のランニング。13.1 km/94 min。今月の累計距離 33.2 km。

2012年5月 2日 (水)

「螺鈿迷宮」

★★★☆☆。
 “チームバチスタ”に始まる田口・白鳥もののサイドストーリー。舞台は東城大病院ではなく同じ桜宮市にある桜宮病院。最先端思想による終末期医療を担うその病院での相次ぐ患者の不自然な死。内実を探るために送り込まれた落第医学生天馬大吉と、そこへ現われた白鳥・姫宮コンビ。悲しい因果関係で結びついた登場人物たちの破滅的な終焉。まあそういう話だ。
 白鳥は相変わらずだけど、いまひとつ精彩を欠くのは田口が登場しないからなのだろうか。いかに有能な漫才師でも相方がいなくては能力の発揮のしようがない。ぼくがこのシリーズを読み続けているのもひとえに田口のファンだからなので、正直物足りない。代わりに活躍する大吉君はまあまあだし、“ジェネラルルージュ”でその異才ぶりの片鱗を遺憾なく現した姫宮の活躍?もおかしいけれど、全体的に今ひとつ。
 終末医療、人間の死、それをとりまく医療事情の問題提起という社会派ミステリでもあり、桜宮病院院長桜宮巌雄の医学観など傾聴すべき深い内容も含まれてはいるが、準主役たる小百合、すみれの双子姉妹の肉付けとかも不足しているし、惜しいとは思うけどもう一歩なんだよな。

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 今日のランニング。20.1 km/134 min。今月の累計距離 20.1 km。

2012年5月 1日 (火)

飛び石

 連休の狭間の飛び石のような出勤日。今年のGWは3日休んで2日行って4日休みという曜日割になっている。今日明日2日休暇を取れば9連休になるけれど、なかなかそうもいかない。この時期は火曜と金曜に3年生の講義があり、いずれも諸事情により休講にしずらいので休めない。今日は火曜日だし昨年も5月6日の狭間が金曜日で休めなかった。GWの曜日割は7通りあるけれど、残念ながら火曜と金曜のいずれもが祝日にあたる配列はひとつもなく、長期連休というわけにはいかないことになっている。
 そういえば、今や死語になってしまったけど昔は飛び石連休という言葉があった。以前は5月4日は祝日ではなかったし、もちろん振替休日などという制度もなかった。そして何より土曜日は半ドンではあったけれど休みじゃなかった。そういう時代にたとえば5月1日が日曜日だと、4/29(金), 5/1(日), 5/3(火), 5/5(木)と見事に休日と平日が交互に並んで、こういうのを飛び石連休といったものだ。どこが連休なんだか(笑)。なんだか働くにも休むにも中途半端で非効率の見本みたいな週だったわけだ。仮に間の1日休暇をとっても3連休にしかならないし。ただ、この時代はそもそも3連休なんてのは1年通しても5月4日が日曜日にならなきゃありえなかったので、貴重だったんだよな。週休2日で振替休日制度のある現在では隔世の感がある。
 今日も天気がよく、昨日より気温が上がって25.4 ℃と2日連続の夏日になった。もうコブシが咲き、サクラが咲き始めている。農学部裏手の苗畑にあるチシマザクラももう満開。

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