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2012年5月25日 (金)

ミサ・ソレムニス

 風薫る5月、ももう少しで終わってしまうけれど、いい季節になってきたね。ライラック祭りが開幕。キタラ前のライラックも満開で芳香を放っている。講義、会議、来客、会議、来客、と続いた一日からコンサートに駆けつけてもまだ周りは明るい。
 そんな中で聴くベートーベンのミサ・ソレムニス。聴くたびに思う、これって宗教曲なのか。ベートーベンを代表する大曲、名曲であることに異ははさまないし音楽的にはすばらしいと思うけれど、身も世も投げ出して思わずひれ伏してしまう敬虔さというか宗教性はあまり感じられないんだよね。たとえば、バッハのロ短調ミサ。あの冒頭のキリエの超絶感動。ああもう神様は本当にいるんだあ助けてくださいごめんなさい、としか考えられない邪念をすべて吹き払う迫力の精神性。あれこそが宗教曲の原点だと思う。
 時を前後して書かれた第九交響曲。いうまでもなくあれは類い稀な人間賛歌だ。結局、ベートーベンは絶対的な神の側ではなく悩める人間の側にいた、だからこそこんなに共感できるのではないか、とそんなことを考える。

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