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2012年5月13日 (日)

「ポトスライムの舟」

★★★★★。
 第140回芥川賞受賞作。芥川賞は言わずと知れた純文学作品の登竜門なので、ぼくのふだんの守備範囲からははずれているけれど、これだけは前から読みたい読みたいと思っていてやっと読んだ。というのにはわけがあって、受賞後に著者が「はじめてC席で帰った日 芥川賞を受賞して」というエッセーを朝日新聞に寄せているのを読んで感心したからだ(まだwebで全文が読めるのでぜひ読んでください)。著者の素朴さがよくあらわれたてらいのない文章でぼくはとても好感をもった。文壇デビュー直後に大新聞の紙面に堂々とこういう内輪話を書けるとは、よほど自信があるかあるいは何も考えてないかとしか思えない。それで、まだこのブログを書く前に細々と書いていたWebmaster日記の2009年1月22日の記事にも書いたものだ。
 このエッセーを読みいま受賞作を読んでみると、主人公のナガセはまさに著者そのものなのだということがよくわかっておかしい。そっくりそのままだし。この脱力小説がはたして帯にあるように“社会人必読”かどうかはともかく、いったいどこが評価されたのだろうと解説をちらっと見ると、一人称と三人称、主観と客観が混然とした文体の技巧というようなことが書かれていた。これは高度な技巧なのか。ぼくはまたまるで作者の地なのだとばかり思っていた。これをも技巧というならばそれはそれでものすごい書き手だと思う。
 主人公のナガセは奈良在住という設定で、友人親子と興福寺へ行くシーンがある。一言観音?何それ知らないし。愕然。奈良は大好きで興福寺も何度も通っているのに、まだまだ知らないスポットがあるとは。今度行くときは絶対お願いして来ようと思った(笑)。

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 今日のランニング。23.2 km/150 min。今月の累計距離 138.1 km。

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