« 足士新幕連合 | トップページ | 東山魁夷展 »

2012年6月28日 (木)

「楊令伝十」

 さて前回の5巻までに続いてやっと10巻まで読み終わった。この先まだ5巻もあるのか。意外なほどテンポが速い。呼延灼、張清、扈三娘、馬麟、郝瑾、...(しかし漢字が難しくて変換に苦労するよ)。準主役級がどんどん戦死してゆく。このまま行ったら梁山泊に人はいなくなるのではと思ってしまうが、次々に新しい若手が登場するのでその心配はない。世代交代、まさに。
 そういう目で見れば、とっくに隠退してもいい年齢の童貫が宋禁軍に君臨し続けている方が不思議なのだとは思う。若い楊令とは一世代の違いがあるのだから。しかしだからといってこんなに簡単に討ち取られてしまうとは唖然としてしまった。楊令伝15巻そのものが宋軍と梁山泊との死闘の物語りなのだとばかり思っていたから。まだ三分の二も進んでいないのに童貫が死んで宋軍が分裂し、おまけに北方からの金軍の侵攻で宋朝そのものが成り立たなくなってしまったのにはびっくり。
 かくして世は群雄割拠時代に突入した。梁山泊は中原に小さい領土を確保し、日本や西域との交易で力を蓄えることに腐心している。童貫亡きあとの後継者たる岳飛は一軍を率いて再起を計っている。金軍も宋の領土を治めるだけの実力はない。一方で宋王朝の係累が南方に拠ってしぶとく生き残っている。大きな争いはなく、どことどこが結んでどことどこが敵なのかが見えてこない。結局は楊令対岳飛という構図に収斂していくのだろうけれど。
 まだこの先5巻もあるのにこの気だるい間延び感。もうちょっと童貫を引っ張ったほうがよかったんじゃないかな。この一段落でもういいやと離れてしまう読者もいるのでは。

Img_3528
 今日のランニング。8.3 km/53 min。今月の累計距離 264.3 km。

« 足士新幕連合 | トップページ | 東山魁夷展 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

無料ブログはココログ