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2012年6月 7日 (木)

「楊令伝五」

 このところ本の話を書いていないのは読んでいないわけではなくて、続き物を読んでいるせい。5巻目で一段落したので1巻目からの途中経過でも書いておこう。
 「水滸伝」19巻で第一次梁山泊が敗れ去った後、雌伏していた同志たちが集まりはじめて第二次の話となるのがこの「楊令伝」15巻。行方不明だった主人公たるべき楊令が見つかって新たな頭領となるあたりから話がはじまった。後は、相も変わらず新たな基地(第二次梁山泊)の整備や軍の調練の話。まだまだ宋禁軍との本格的戦闘には機が熟していないので、周辺の別の政略やら局地戦などを織り交ぜて物語が紡がれてゆく。前半の5巻までは、北方の金、遼と宋の三つ巴の領地争いの戦いと南方の方臘という宗教団体と童貫率いる宋軍の戦いが大きな柱になっている。それもここで一段落。
 まあ、「水滸伝」から読み続けている身としては同じことを繰り返しているだけに見えるのだけれど、物語として飽きさせないようにストーリーに工夫が凝らされているのはよくわかる。このあたりが著者のストーリーテラーとしての力量だろう。なんせこの15巻が終わった後も、新たに登場した童貫子飼いのニュースター岳飛を主人公とする第三部が用意されているというのだから驚く。そこまで読み続ける気になるかどうか。
 5巻目まで読み進んで感じるのは、肝心の楊令の影の薄さ。もちろん登場すれば存在感は抜群だし、率いる黒騎兵が精強なのはよくわかる。でもなんか圧倒的な若々しさを感じない。さりとて年齢にしては老成しているというのでもない。中途半端。あれ、主人公誰だっけ?とか。「楊令伝」なのだし、もっと思い切ったキャラに仕立て上げたほうがいいんじゃなかろうか。

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 今日のランニング。7.3 km/43 min。今月の累計距離 64.0 km。

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