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2012年7月16日 (月)

「まほろ駅前多田便利軒」

★★☆☆☆。
 第135回直木賞受賞作。えっこれが?何かの冗談では。同じ作者でも「風が強く吹いている」とかもっと他にあるだろうに、よりによってこれを選ぶとは選者はどこに目をつけてるんだか。
 ちっともおもしろくない。多田と行天のキャラもいまいち。全然乗って行けない。まあ普通人ぽい多田はともかく行天の不自然さ。リアリティゼロでしょ。便利屋に持ち込まれるさまざまな珍問題はそこそこだけど、自称コロンビア人娼婦とか中学生のヤク運びバイトとか、いったいまほろ市って何なのよ。八王子線は横浜線で箱根急行は小田急でそれが交わる東京西郊の都市ということで町田がモデルというのはすぐわかるけど、こんなでは地元の人怒らないだろうか。
 互いに連関するエピソードを連作短編でつないでいきながら、多田と行天のそれぞれが抱えている過去の謎が少しずつほぐされてゆく、という長篇小説ライクなつくりになっているけれど、底が浅くちっとも感動できない。家族、親子、血縁、何がいいたいのか結局不明。
 といいだけ悪態をついた上で最後に極めつけ。多田と行天はヘビースモーカーでタバコを吸うシーンの連続。つくりものとはいえ、いまどきこういう反社会的習慣を無節操に垂れ流す小説ってなんなんだろう。作品に必須な小道具とはとても思えないし、作者の神経を疑ってしまう。ぼくは大のタバコ嫌いなのでこれだけで★2個は減点だ。

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 今日のランニング。15.1 km/103 min。今月の累計距離 185.4 km。

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