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2012年9月23日 (日)

「超芸術トマソン」

★★★★★。
 「新解さん」を読んで、赤瀬川原平といえばトマソンと思い出し、こんな文庫本が出ていたのにたどりついた。超芸術トマソンとは懐かしい。一時期はやったね、この意味不明の無用物たち。鉄の世界には純粋階段ならぬ純粋架線というのがあって、いなかの非電化区間のある駅の構内のはずれにそこだけ架線が張られているというもの。架線訓練用というオチなのだが、そんなのを思い出した。
 話がそれた。写真主体なのでざら紙の文庫本ではさすがに厳しい。もっときちんとした写真で見たいとは思うけれどしようがない。ただこの本の魅力はそれぞれの物件もさることながら、著者の語り口に負うところが大きい。とにかく文章におかしみがある。うまいなあ。さすが作家というべきか。文章だけ読んでも十分楽しめる。
 とはいうものの物件写真が主役であるのはもちろん確か。なんといっても表紙カバー写真。このとぼけた男が何しているのかは、103頁以降を読んでもらうしかないが、想像するだにおそろしい。背筋が凍るとはまさにこれをいうのだ。ぼくは読んでいて体中の毛が逆立つのを感じた。こんな怖ろしい写真は世界に2枚とないだろう。これぞ超芸術。さすがの軽妙洒脱な赤瀬川センセイがビビりまくっているし(笑)。

Img_3610

 今日のランニング。18.8 km/124 min。今月の累計距離 141.2 km。

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