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2012年9月 5日 (水)

「コールドゲーム」

★★☆☆☆。
 今しも大津のいじめ問題が大きな話題になっているときだから、というわけではないけれどなんだかなあ。これが書かれた時代って何年前なんだろう。いじめ問題がそれほど大きく取り上げられてなかった頃、ってことはさすがにないだろう。それでいてこういう作品を書くというのは、すごく勇気があるのかあるいはすごく鈍感なのか。
 中学校時代に徹底的にいじめられた少年が、高校生になってからいじめた相手をひとりずつ予告しては報復してゆくのに対し、もといじめた側は何の反省もなく返り討ちにしてやろうと待ちかまえる、という救いようのない筋書き。相手の現状が正体不明で出方がわからないのに翻弄されるというサスペンス的でもあり、最後には意外な真相が明らかになるというミステリー的でもある。まあ、話を引っぱって行く筆力は評価するにせよ、いかんせん弱者の側に立っているとはいいがたい主人公あるいは作者の姿勢が共感しにくい。出てくる元のクラスメート達を、みんなまとめてぶん殴ってやりたい、さっさと殺されろよ、としか思えない。終わりもまた救いがない。同じテーマをミステリーに仕立てるにしてももう少しなんとかならんもんかね。

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 今日のランニング。6.3 km/43 min。今月の累計距離 36.9 km。

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