« ドラフト | トップページ | 進学相談会 »

2012年10月26日 (金)

「ブレイズメス1990」

★★★★☆。
 前作「ブラックペアン1988」は★5個をつけたけど、続くこれは残念ながらちょっとマイナス。前作は、バチスタ以降のメインシリーズにつながる主人公たちの若き日のという興味があったし、それよりもさらに体内に放置されたブラックペアンにまつわるストーリーに深みがあった。小説としても完成度が高い。それに比べると本作は明らかに劣る。
 世良、高階、垣谷、佐伯といった東城大の面々は健在、というか続編なのだから当然だが、そこへ今回の主人公である天才手術師天城が華々しく登場する。現実離れして極端にデフォルメされた人物造型は小説なのだからいいとしても、ストーリーがあまりにお粗末。単に読み手の度肝を抜くスタンドプレーに終始していて、山はあれども谷がないのでまるで深みがなく、結末もあれこれで終わりなの...という感じ。前作であれだけ跳ね返っていた高階がここでは常識派の代表格のような扱いなのも違和感ありまくり。まあいずれはバチスタ冒頭の狸病院長になるのだからというわけなのか。
 それにしてもこのままではバチスタ以降にはつながらないしまさかこれで終わらないよなと思ったら、つい最近続編(スリジエセンター1991)が刊行されたようだ。いずれ読むことになるのかな、読むんだろうな、ジェネラルルージュに至る花房看護師の変心も興味あるし(笑)。

Img_3815

« ドラフト | トップページ | 進学相談会 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

無料ブログはココログ