« 不発弾 | トップページ | 科研費 »

2012年10月31日 (水)

「老人力」

★★★★☆。
 これも一頃話題になった本。当時はまあ自分には関係ないやと思ってスルーしていたけれど、もう今となってはそんなことは言ってられない(笑)、と読んでみた。全然違ってたし。まあこの著者のことだから。老人力とはぼくも後半に出てくる誤解例の方だとばかり思っていた。なるほどねえ。
 この本は、「老人力」と続編の「老人力②」を一冊にまとめて文庫化したもの。こういう場合の通例として、前半は面白いけれど、後半はかなり落ちる。柳の下に泥鰌は二匹いないというか、売れたからといって安易に二冊目を出したなというのが見え見え。洗脳とかおもしろい部分もあるけれど、大半はだらだら長いだけだ。でも脱力全開の前半は目からうろこという感じの逆説ですこぶるおもしろい。本駒込とか5万円払って老人になるとか、わはは。
 しかしこの人文章がうまいな。おかしみがある。ねらって書いているとしたらすごい文章力だし、自然に書いてるとしたら天才だろう。惜しむらくは長くは持たない。ネタが続かなくて息切れしてしまう。だから続編なんか書かしちゃだめなのに。「トマソン」とか「新解さん」とか、ほとぼりが冷めた頃に違う切り口でポンと出すのがいいと思う。そういえば「老人力」の次は何なんだろう。

Img_3836

« 不発弾 | トップページ | 科研費 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

無料ブログはココログ