« 札幌ドーム | トップページ | ラストチャンス »

2012年10月 4日 (木)

「UFO大通り」

★★★★☆。
 島田荘司の力技炸裂。こういうことをさせたらこの人はうまい。まったく他人にはまねができないだろう。鎌倉の住宅地にUFOが現われてあろうことか市街戦をするという荒唐無稽な設定。ありえない事象にどうやって合理的な解決をこじつけるか、というのが見どころだ。推理するのは御手洗潔だからまあ不可能の文字はない。ああなるほど、そう考えればとりあえずは説明はつくよなと。細かいこと言い出したらキリはないので、この黒を白と言いくるめるような論理展開を単純に楽しめばそれでいいんだよね。馬鹿馬鹿しいと切り捨てる人はもう最初の占星術殺人事件からついていけないだろう。
 もう一作収載されている「傘を折る女」というのも趣向は同じ。これも常識で考えられない行為にいかに論理的な説明を付与するかということなんだけど、両作に共通する主題があるというのがおもしろいところ。

Img_3609

« 札幌ドーム | トップページ | ラストチャンス »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

無料ブログはココログ