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2012年10月11日 (木)

「片眼の猿」

★★★★☆。
 他の作者なら大称賛だけど、道尾秀介なのでまあ平均作といったところ。もちろんつまらないわけではなく十分おもしろい。 テーマはなんといったらいいかな。逆転だろうか。耳のいい探偵が目のいい社員をスカウトして依頼会社の内偵をするうちに思わぬ殺人事件に巻き込まれ、という話。異能譚かと思わせといてひっくり返す。周囲のいろんなものが最後にひっくり返ってびっくりという仕掛け。これ以上は書けないけど。
 あいも変わらぬ叙述トリックのうまさ。再読するとあちこちにヒントがちりばめられてるのに気づかない。道尾秀介だと用心して読んでもだまされる。ただ、最初に書いたとおりこの人にしてはおとなしい。すべてがわかっていて三梨が冬絵に惹かれる動機がいまひとつわからない。小道具としてのトランプがあまり効いてない。結末もいまいち平凡だしね。

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