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2012年11月29日 (木)

「老いらくの恋」

★★★★☆。
 何度も書いているので今さらだけど、佐藤雅美の時代物シリーズはいろいろあってどれもがなかなか面白い。ので安心して読めるのはいいがマンネリといえばその通りで、どれもこれもが同工異曲なので複数のシリーズを並行して読むとなんだか登場人物や舞台装置がこんがらかる。
 これはその中での縮尻鏡三郎ものの最新刊。何冊目だろうか6冊目? 帯にはシリーズ最高傑作!という惹句が踊る。まあこういうのは話半分だから、とりあえずは安定した70点くらいのところという心づもりで読み始める。ところがところがこれがなかなかだった。おもしろい。全8話の短篇を通じて軸になる登場人物武部九郎右衛門がなかなかいい。本人自身が周囲には謎でありながら、鏡三郎や梶川、羽鳥という常連と一緒にももんじ屋で鍋を囲んだりしている。それぞれの小編も「瞼の母」とか「江戸では死んでいる男」とかそれだけとってもちょっと読ませる話になってるし。最終話の表題作がうまく進みすぎるところがちょっとなんだなという気もするけれど、まあ年寄りには元気の出る話だからまあいいか(笑)。

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