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2012年11月16日 (金)

「むかし僕が死んだ家」

★★★★★。
 う~むと感心。これはなかなかだよ。東野圭吾ってこんなのも書けるんだといっては失礼だろうけど、実際そんな感じ。最近読んだ作品にはいろいろ文句つけてたけど、これは掛け値なしに感服した。やっぱり才能あるんだね。
 小学校に上がる前の記憶を失っている女性が、父親の死をきっかけに自分の子供の頃のことを探しに行く。昔の恋人と訪れた信州の別荘地にあるとある家の中で...。とまあそういう筋書き。幽霊屋敷のような家の中に、過去に暮らしていた人々の痕跡が残っていて、それをたどりながら実際にあったことを明らかにしてゆく。と書けば単純だけど、2人っきりで廃屋のような屋敷にはいりこんで、意外な事実が次々に明らかになる...、という過程がおそろしく恐い。いったい自分の過去はなんだったんだろうか。自分とここに残された過去の人々はどんな関係だったんだろうか。それが少しずつベールをはぐように明らかにされながら物語は進む。最後に明かされる真相は...。
 基本的には叙述トリックものなので伏線が縦横に張られていて、あとからああそうかと気づくということになる。事件も何もないのだけれど最後に明かされる意外な真相にあっという仕掛け。うまい。

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 今日のランニング。11.9 km/79 min。今月の累計距離 77.3 km。

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