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2012年12月21日 (金)

「あるキング」

★★★★☆。
 そういえば伊坂幸太郎久しぶりに読んだ気がする。「ガソリン生活」は完結したらしいけど実は挫折して途中から読んでなかったし。本作、今までの伊坂作品とはひと味違う!という触れ込みだけど、全然違わないし(笑)。伊坂ファンならずともこれを読んで作者名を当てられない人はいないだろう。丸まんま伊坂幸太郎以外ありえない。
 不思議な物語であることは違いないかも。ミステリーではないしスポーツ小説ではないし。何が言いたいんだ、という気がしないでもない。でも作品には明らかなメッセージとかプロットとかがなければならないというわけではないので、本作の場合は伊坂幸太郎的雰囲気を満喫できればそれはそれでいいのじゃないだろうかね。
 シェークスピアの「マクベス」が通奏低音のように作品内に流れている。マクベスは読んでないのでその引用の当否を論ずることはぼくにはできない。で、ぼくが一番気に入ったのは大リーガーヨギ・ベラ(実在人物?)の「試合は終わるまで終わらない」ということばだ。う~む深い、という人とは共感し合える。当たり前じゃんと一蹴する人とは永久に他人だと思う。この人、意味不明ながら深読みされそうなおかしな名言をたくさん残した、と書かれているので、実話ならその名言集を掘り起こしたいものだと切に思う。
 やっぱり変な小説だな。何が面白いんだといわれると困るけれど。ひと味違うというのはやっぱりそうなのかな...。

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